■FEMME フェム
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■オススメ度
すれ違う気持ちを描いた映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.4.3(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Femme(女性)
情報:2023年、イギリス、98分、R18+
ジャンル:暴行された相手と関係を持つ被害者を描いたエロティックスリラー
監督&脚本:サム・H・フリーマン&ン・チュンピン
キャスト:
ネイサン・スチュワート=ジャレット/Nathan Stewart-Jarrett(ジュールズ/Jules:ドラァグクイーン「アフロディーテ・バンクス」)
ジョージ・マッケイ/George MacKay(プレストン/Preston:暴力的な全身タトゥーの男)
ジョン・マクリー/John McCrea(トビー/Toby:ジュールズのルームメイト、元カレ)
アシャ・リード/Asha Reid(アリシア/Alicia:トビーの恋人)
アーロン・ヘファーナン/Aaron Heffernan(オズ/Oz:プレストンの叔父)
Moe Bar-el(ドノヴァン/Donovan:プレストンの友人)
Nina Taleghani(ビジャン/Bijan:プレストンの友人)
Jackson Milner(リー/Lee:プレストンの友人)
Joel Elferink(ニック/Nick:プレストンの友人)
Antonia Clarke(モリー/Molly:プレストンの友人)
Charley Palmer Rothwell(ジャック/Jack:プレストンの友人)
Cormac Elliott(ショーン/Shaun:プレストンの友人)
Nicholas Gauchi(マイケル/Michael:プレストンの友人)
John Leader(カルヴィン/Calvin:プレストンの友人)
Anita-Joy Uwajeh(リディア/Lydia:プレストンの友人)
Ivan Aguilar(楽屋の友人)
Joseph Rain(楽屋の友人)
D‘relle West(楽屋の友人)
Daisy Dutiot(楽屋の友人)
Prinx Silver(ドラァグキング)
Mahatma Khandi(ドラァグクイーン)
Sharon Le Grand(ドラァグクイーン)
Webster Lakers(ジュールズのバックダンサー)
Josue Orome(ジュールズのバックダンサー)
Alizee Dikembe Cabey-Lee(ジュールズのバックダンサー)
Karteer Nugler(ジュールズのバックダンサー)
Princess Julia(「ファラシー」のDJ)
Peter Clements(アントン/Anten:「ファラシー」のマネージャー)
Alin Balascan(コンビニの店員)
Heidi Parsons(ルーシー/Lucy:コンビニの客)
Ayo Babatope(クラブのダンサー)
Seyon Amasou(クラブのダンサー)
Ryan Walker-Edwards(ロッカールームの男)
Luis Torecilla(心配そうな男)
Silvia Chicon(サウナの男)
■映画の舞台
イギリス:サウスロンドン
ロケ地:
イギリス:ロンドン
■簡単なあらすじ
サウスロンドンのクラブ「ファラシー」のドラァグクイーンとしてステージに立っているジュールズ(ネイサン・スチュワート=ジャレット)は、ある夜のパフォーマンス後にて、若者数人から暴行を受けてしまう
そのうちの一人は、店の前でジュールズを見ていたプレストン(ジョージ・マッケイ)という男で、彼は自分に目配せをしていると思っていた
そのことを仲間の前で言ったところ、プレストンは反発し、それが暴力行為に及んでしまった
なんとか店に戻ったジュールズは、ルームメイトのトビー(ジョン・マクリー)と、彼の恋人アリシア(アシャ・リード)に介抱されたが、その日を境にして、ジュールズはステージに立たなくなってしまった
ある日のこと、サウナクラブに出かけたジュールズは、そこで男に絡まれているプレストンを見かける
そのサウナはゲイ専用の場所で、アダルトビデオが大画面で流れている店だった
誰もがハッテンバとして利用していて、ジュールズも男にナンパされてしまう
だが、プレストンのことが気になって、彼の後を追うことになった
ジュールズの存在に気づいたプレストンは彼を誘い出し、そこから体の関係を結ぶことになる
どうやらプレストンはジュールズのことを覚えておらず、ジュールズは「隠れゲイ」であるプレストンに仕返しをしようと考え始める
だが、ジュールズの思惑とは裏腹に、プレストンの想いは日増しに強くなり、とうとう本当の自分を曝け出してしまうのである
テーマ:怒りによって曇る心
裏テーマ:真実の愛の行方
■ひとこと感想
ショートフィルムを長編化した作品で、巷で溢れているLGBTQ+ものなのかなあと思って鑑賞してまいりました
その観点は間違いではないのですが、思った以上に純粋な恋愛映画だったように思います
最悪の出会いをした二人が、一方は初対面だと思っているという設定になっていて、それがメイクで変装していたから、というものだったのですね
後半では、ジュールズの友人がサプライズを仕掛けるのですが、それが最悪の展開へと結びついてしまう、という流れになっていました
映画はR18+なので濡れ場はガッツリで、ハッテンバではゲイビデオが延々と流れたりするし、動画サイトでは「隠れゲイの隠し撮りハメ動画」が延々と流れます
なので、その方面がフィクションでも耐えられない人は無理でしょう
個人的にはそう言った趣向はありませんが、映像的に観るのは大丈夫だったのでなんとか乗り切れましたよ
物語は、本当に切ない物語となっていて、そうなってしまうのかとため息をついてしまいました
でも、そうなっていくことも必然のように思えるので、展開自体に無理があるというのはなかったですね
攻守交代の場面があるのですが、ちょっとばかり最近観た映画を思い出してしまいましたねえ(他作品のネタバレになるので控えておきます)
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作におけるネタバレは、ラストの展開に尽きると思うのですが、そこに至る物語はとてもよくできていたと思います
隠れゲイであることと、相手に正体がバレることというのが並行で走っていて、どっちが先にバレるのだろうと思って見ていました
プレストンの方は隠し通せていたように思いますが、叔父あたりは何となく気づいているように思えました
隠れゲイであることを考えると、冒頭の暴力は過剰な自己防衛にも思えますが、それが中盤になってわかるといううまい構成になっていたと思います
同性愛映画がダメな人は見ないと思いますが、本作の本質は普通の純愛映画であると思います
最悪な出会いを覚えている人と「隠されている人」という感じで、プレストンの暴力はダメだけど、その後の展開はジュールズが酷いなあと思ってしまいます
でも、ジュールズも自分が暴行されたと告白はできないので、墓場まで持っていく必要があったと思います
でも、トビーのサプライズによってバレてしまうのですが、それだけが二人の間を割いたものではありませんでした
あのステージにて、ジュールズは「隠れゲイを騙していること」を嬉々として話していて、それが本心なのか、ステージを盛り上げるためなのかは分かりません
でも、自分のことを笑い話にするのは良くても、他人のことをあんなふうに言ってしまうのは最悪なことだと思います
どこかで耳に入れば報復を受けることになるし、パフォーマンスだとしても傷つくことは間違いありません
プレストンにとってのジュールズは、ようやく見つけた安住の地だったと思うので、それがわかるだけにとても切ないなあと思ってしまいました
■人としてやってはいけないこと
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■それでも二人は愛し合えるのだろうか
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103186/review/04949850/
公式HP:
https://klockworx.com/movies/femme/
