■リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界


■オススメ度

 

リー・ミラーの障害に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.5.15(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

原題:Lee

情報:2023年、イギリス、116分、G

ジャンル:従軍写真家として活躍したリー・ミラーの半生を描いた伝記映画

 

監督:エレン・クラス

脚本:リズ・ハンナ&マリオン・ヒューム&ジョン・コリー

原作:アントニー・ペンローズ/Antony Penrose『The Lives of Lee Miller』

 

キャスト:

ケイト・ウィンスレット/Kate Winsletリー・ミラー/Lee Miller:写真家として従軍する元ファッションモデル)

アンディ・サムバーグ/Andy Samberg(デイヴィ/デイヴィッド・E・シャーマン/Davy Scherman:アメリカ人従軍特派員、雑誌「LIFE」のカメラマン)

 

アレクサンダー・スカルスガルド/Alexander Skarsgård(ローランド・ベンローズ/Roland Penrose:リーの恋人、のちの夫、イギリスの芸術家、迷彩柄を考案)

 

ジョシュ・オコナー/Josh O’Connor(インタビュアー)

 

マリオン・コティヤール/Marion Cotillard(ソランジュ・ダヤン/Solange D’Ayen:リーの友人、ジャーナリスト。フランス版「VOUGE」の編集者)

パトリック・ミル/Patrick Mille(ジャン・ダヤン/Jean D’Ayen:ソランジュの夫、第6代アヤン公爵)

 

ノエミ・メルラン/Noémie Merlant(ヌーシュ・エリュアール/Nusch Eluard:リーの友人、パフォーマー&モデル)

ヴァンサン・コロンブ/Vincent Colombeポール・エリュアール/Paul Eluard:ヌーシュの夫、リーの友人、航空機から詩をばら撒く詩人)

 

アンドレア・ライズボロー/Andrea Riseborough(オードリー・ウィザーズ/Audrey Withers:雑誌『ヴォーグ』イギリス版の編集者)

Camilla Aiko(モード/Maud:ヴォーグ誌のアシスタント)

サミュエル・バーネット/Samuel Barnettセシル・ビートン/Cecil Beaton:ヴォーグ誌の編集者)

 

James Murray(ジョン・スペンサー将軍/Colonel John Spencer:アメリカの陸軍将校、リーをサン・マロに同行させる軍人)

アリンゼ・ケニ/Arinzé Kene(ジョーンジー大佐/Major Jonesy:サン・マロの狙撃兵の上官、アメリカの軍人)

 

ジタ・アンロ/Zita Hanrot(アディ・フィドラン/Ady Fidelin:リーの友人、モデル)

Seán Dugganマン・レイ/Man Ray:リーの写真の師匠、写真家&画家)

Enrique Arceパブロ・ピカソ/Pablo Picasso:リーの友人、画家)

 

Marinko Prga(フォン・オーロック/Andreas Von Aulock:捕まって悪態をつくドイツの軍人)

Orlando Seale(マーティン/Martin:警官)

Harriet Leitch(アン・ダグラス/Ann Douglas:パイロット、航空輸送補助隊(ATA)の女性)

Ian Dunnett Jnr(レイモンド・ホールマン/Raymond Hollman:ノルマンディの広報担当官)

 

Claire Lavernhe(嫌疑がかかるフランス人女性)

Caroline Lena Olsson(スパイを疑うブルトン人の女性)

Vanessa Glodjo(捕まる協力者)

Ena Kurtalic(バラを配るフランス人女性)

Toni Gojanovic(疲れ果てた兵士)

Tom Panay(地下室の若い兵士)

 

Riley Neldam(カート/Kurt:焼けた兵士)

Patrick McCullough(外科医)

Katalin Ruzsik(看護師)

Joe Anders(フランク・クリーマン/Frank Kleeman:アメリカ兵)

Anita Major(襲われる女性)

Sanchia McCormack(港の女性)

Botond Bartus(通信管理者)

Dávid Fecske(スポッター、狙撃兵の補助)

Lotti Kovari(サーチライト・オペレーター)

Ágnes Fekete(パンを受け取る女性)

Jazmin Elizabeth Brenner(ダッハウの怯える少女)

Levente Pupics(ヒトラーの家にいるアメリカ兵)

Adam Boncz(酔っぱらうアメリカ兵)

Marijan Hinteregger(収容所のボヘミアン)

 


■映画の舞台

 

1977年、

イギリス:マイルズ・グリーン

ファーリー・ファーム/Faleys House&Gallerry

https://maps.app.goo.gl/pXqxBN94b8XxLuN38?g_st=ic

 

1937年、

フランス:パリ&パリ郊外

イギリス:ロンドン

 

1938年、

フランス:ムージャン(避暑地)

https://maps.app.goo.gl/px4quH1L67SdGf8HA?g_st=ic

 

1941年、

ヨーロッパ各地

 

1944年、

フランス:サン・マロ

フランス:パリ

 

1945年、

フランス:ノルマンディ

ドイツ:ベルリン&ブーヘンヴァルト&ダッハウ

 

ロケ地:

クロアチア

イギリス:ロンドン

ハンガリー

 


■簡単なあらすじ

 

1977年、第二次世界大戦にて数々の記録写真を残した写真家のリー・ミラーは、ある記者から過去の話を聞かれていた

リーは語ることはないと言い、記者は夥しい数の写真を目の前にして、それでもと食い下がった

リーは、サン・マロ城で起きた内乱を思い出しながら、そこに辿り着くことになったきっかけでもあるムージャン時代のことを話し始めた

 

リーは、芸術家仲間たちとジプシーのような生活を送り、フランスのムージャンを訪れていた

同じパフォーマーのヌーシュとその夫・ポール、フランス「VOUGE」誌の編集者ソランジュとその夫ジャン

和気藹々と楽しむ中、イギリス人の画家ローランドがその場に訪れた

リーは「これまでどうして出会わなかったのかしら」と言い、彼はリーの美貌と知性に恋をしていた

 

その後、ナチスの各国への侵攻が現実と化していく

リーはローランドとともにイギリスに来ていたが、彼は徴兵を拒否し、その代わりに迷彩柄を開発していた

リーはそこでアメリカ人の写真家デイヴィッドと出会い、行動を共にするようになった

ノルマンディーに行こうとしたが戦地に女性は送りこめないと言われ、リーは母国アメリカに再申請を行う

その申請が通り現地に赴くことになったが、そこは想像を絶する世界だった

 

テーマ:女性視点の戦争

裏テーマ:現実を際立たせる装飾

 


■ひとこと感想

 

リー・ミラーといえば、少し前に公開された映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』に登場した写真家のモデルになった人で、元々はモデルとして『VOGUE』誌の表紙を飾ったりと時の人でした

そんな彼女の従軍写真家時代を切り取った作品となっていて、この映画が作られるきっかけがリーを演じたケイト・ウィンスレットが購入したアンティーク家具がペンローズ家のものだった、というエピソードがありました

原作者が映画のネタバレになっているのでアレですが、その著者が本人にインタビューをしているという形式で描かれていました

 

映画は、サン・マロ城の激戦にて、アメリカ軍が初めて使用したナパーム弾のシーンから始まるのですが、当時は闇に葬られていた情報とされています

また、彼女が撮った写真の多くは世に出ることがなく、掲載を約束していたイギリス版『VOUGE』では見送られていました

このあたりの詳細が後半で語られますが、本当の真実というのは映画の最後に描かれています

 

物語は、写真家マン・レイとの関係とか、その後の1回目の結婚あたりはスルーされていて、離婚後にフランスの避暑地でローランドと出会うところから描かれていました

そこではトップレスで気ままに話しているのですが、ローランドが来た瞬間に服で隠していましたね

そこからの「どうして今まで出会わなかったの」からのアプローチ合戦は面白かったと思います

 

印象的だったのは、ヒトラーの侵攻を他国が読めなかったことについて、「歩みが遅かったから」という言葉でしたね

その時を知る人々が語る言葉として、若干芸術家よりの言葉のチョイスになっているところが他の戦争映画と違うところかな、と思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

リー・ミラーには3つの顔があることで有名で、一つ目は『VOUGE』の表紙を飾るほどのモダンガールとしての一面、もう一つはマン・レイに師事していた頃の写真家としての一面、そして最後は映画で描かれる戦争写真家としての一面となります

それ意外にも色んな活動がありますが、大きく分けてこの3つの顔を持っているといえます

そんな中で、戦争写真家としてのリー・ミラーを描いているのが本作で、鮮烈な写真の再現度合いがすごいと思います

 

映画は、女性から見た戦争となっていて、男が踏み入らない場所、無視する場所などが多くありました

パリが解放された後に、解放の褒美と言いながら強姦しようとする兵士、ダッハウ強制収容所の少女の怯え方から自身の幼少期を思い出すなど、彼女ならではの視点になっていたと思います

 

物語は、話を聞いていたのが実は息子だったというネタバレがありましたが、個人的にはずっとデイヴィとの子どもなのかなと思っていました

一応、ローランドが抱き抱えている写真があって、「これがパパよ」とは言っていますが、このキャスティングはその説がどこかにあったからなのかな、とか勘繰ってしまいます

とは言え、そう言ったことは邪推の範囲であり、過酷な現場を潜り抜けた演者さんは凄いと思いました

 


■リー・ミラーについて

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■女性視点が映すもの

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103445/review/05101918/

 

公式HP:

https://culture-pub.jp/leemiller_movie/index.html

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投稿者 Hiroshi_Takata

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