■フォーチュンクッキー
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■オススメ度
ほっこり系のドラマが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.3(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Fremont(地名:フリーモント)
情報:2023年、アメリカ、91分、G
ジャンル:アフガン移民の女性の新天地での生活を描いたヒューマンドラマ
監督:ババク・ジャラリ
脚本:カロリーナ・カバリ&ババク・ジャラリ
キャスト:
アナイタ・ワリ・ザダ/Anaita Wali Zada(ドニヤ・マスーディ/Donya:アメリカ陸軍の元通訳、アフガニスタン難民、クッキー工場の従業員)
グレッグ・ターキンソン/Gregg Turkington(アンソニー/Dr. Anthony:セラピーの先生)
ジェレミー・アレン・ホワイト/Jeremy Allen White(ダニエル/Daniel:自動車整備士)
ヒルダ・シュメリング/Hilda Schmelling(ジョアンナ/Joanna:ドニヤの同僚)
エイビス・シースー/Avis See-tho(ファン/Fan:ドニヤの年上の同僚、クッキーのメッセージを書く先輩)
シディク・アーメド/Siddique Ahmed(サリム・ダビリ/Salim:アフガニスタン難民の隣人)
タバン・イブラズ/Taban Ibraz(ミナ/Mina:同じアパートの住人)
ティムール・ヌスラッティ/Timur Nusratty(スレイマン/Suleyman:ミナの夫)
エディー・タン/Eddie Tang(リッキー/Ricky:フォーチュンクッキーの工場主)
ジェニファー・マッケイ/Jennifer McKay(リン/Lin:ドニヤを嫌うリッキーの妻)
ディビア・ジャカットダー/Divya Jakatdar(アマヤ/Amaya:セラピーの受付)
ファジル・セディキ/Fazil Seddiqui(アジズ/Aziz:中東料理レストランのオーナー)
モリー・ノーブル/Molly Noble(モリー/Molly:リンの友人)
エノク・クー/Enoch Ku(ジェイソン/Jason:アジアブルー陶器店の店主)
Boots Riley(レストランの客)
Nisha Steiger(レストランの客)
Joseph Tai(レストランの客)
Corey Seaver(デリバリーの配達人)
■映画の舞台
アメリカ:カリフォルニア州
フリーモント
https://maps.app.goo.gl/Tp2qvj9NqTgbyQep7?g_st=ic
ロケ地:
上記に同じ
■簡単なあらすじ
アフガニスタン難民のドニヤは、かつて米軍の通訳をしていたが、今はアメリカのフリーモントにて、クッキー工場の従業員をして生計を立てていた
アパートには同じアフガニスタン難民のサリムがいて、彼からセラピーを勧められていたが、なかなか予約を取ることができなかった
工場は中国移民二世の夫婦リッキーとリンが経営していて、リッキーはドニヤを気に入っていたが、リンは彼女をあまり信用していなかった
同僚で友人のジョアンナは恋人探しに躍起になっていて、ブラインドデートに参加しようと誘ってくる
ドニヤは恋愛どころではなく、眠れないのを解消したくて、サリムに来た予約票を勝手に拝借して、病院へと駆け込んだ
アンソニー医師はこういったことをされては困るというものの、ドニヤは頑なに動こうとせず、やむを得ずに診察を受けることになった
そんな中で、フォーチュンクッキーを作っていると聞いたアンソニーは、自分でメッセージを作って見たという
さらに工場では、メッセージ担当のファンが突然死してしまい、その後任としてドニヤがメッセージを書くことになったのである
テーマ:幸運を運ぶのは感情
裏テーマ:起こる偶然を活かす方法
■ひとこと感想
アフガニスタンから運良くアメリカに来れた女性が主人公で、寡黙で感情をあまり表に出さないキャラクターとなっていました
芯は強く、頑固な性格がありますが、愛嬌はあまりないタイプなので、人付き合いはそこまで得意とは言えないようでしたね
クッキー工場も小規模なもので、向かいにあるベーカリーで販売している規模となっていました
移民が多く、アフガニスタン人と中華系が多いようで、ドニヤにとって居心地が良い土地ではなかったようでした
同郷のサリムとの会話では、アフガニスタンを捨てて逃げてきた後ろめたさを吐露していて、祖国が戦争状態の時に恋愛をしていても良いのかと悩んでいました
サリムは「君に必要なのは恋愛だ」と言って後押ししますが、どのように恋愛を始めたら良いのかわかっていません
それでも、行動力はあるようで、自分の名前と電話番号を書いたメッセージをフォーチュンクッキーに込めるなど、かなり大胆な行動に出てしまいます
それがとある人物に見つかって運命は動き出すのですが、そこからの展開がとても面白かったと思います
劇中で登場するアンソニー医師の話も面白くて、意外とためになる引用が多かったのではないでしょうか
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
ドニヤのメッセージを見つけたのは、リンの友人モリーで、そのことでリンはドニャを解雇しようと考えていました
でも、リッキーは彼女を解雇しようとは考えておらず、注意をする際にも、とてもデリケートな接し方をしていました
彼は「美徳は中庸にあり」という格言を好んでいて、その道徳的な倫理観は高めだったように思います
ドニヤの前任であるファンの突然死はびっくりしましたが、クッキーに込められるメッセージも格言的なものになっていましたね
ファンの言葉は優しくて、ドニヤの言葉はどこか意地悪に思えるところにも性格が出ているのかな、と感じました
そこにまるで風俗のようなメッセージを込める発想がどこから出てきたのは謎でしたね
ほぼラストというところで自動車整備士のダニエルが登場しますが、彼がメッセージの受け手ではないかと勘違いするシーンがありました
実際にはリンによる嫌がらせだったのですが、この出会いをどうするかというのは彼女次第という部分がありました
サリムやアンソニーから得た考えを咀嚼したのちに行動が生まれるのですが、なんだか応援したくなるカップルの誕生でしたね
微笑ましい感じに思えて、少し心が軽くなるような映画だったと感じました
■Jack London『White Fang』について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■フォーチュンクッキーに込められるもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103709/review/05281973/
公式HP:
https://mimosafilms.com/fortunecookie/
