■「桐島です」
Contents
■オススメ度
指名手配犯・桐島聡に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.9(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2025年、日本、105分、G
ジャンル:指名手配犯の逃亡生活を描いた実話ベースの伝記映画
監督:高橋伴明
脚本:梶原阿貴&高橋伴明
キャスト:
毎熊克哉(桐島聡/内田洋:逃亡する指名手配犯、東アジア反日武装戦線「さそり」のメンバー)
奥野瑛太(宇賀神寿一:「さそり」のメンバー、桐島の盟友)
北香那(キーナ:港町で出会う歌手)
原田喧太(ケンタ:港町のバーの店主)
山中聡(小林:桐島を雇い入れる小林工務店の社長)
影山祐子(美恵子:小林工務店の事務員)
テイ龍進(金田:小林工務店の先輩社員)
嶺豪一(新井:小林工務店の後輩社員、在日)
和田庵(たけし:小林工務店の後輩社員、中卒)
海空(ヨーコ:桐島の大学時代の恋人)
白川和子(銭湯「曙湯」の番台のおばあちゃん)
甲本雅裕(素行の知れないアパートの隣人)
下元史朗(隣人を検挙する刑事)
高橋惠子(AYA:中東地域で活躍する活動家)
秋庭賢二(ラマザン:建設現場のクルド人労働者)
伊藤佳載(黒川芳正:「さそり」のボス)
宇乃徹(大道寺将司:「狼」のボス)
長村航希(斎藤和:「大地の牙」のボス)
咲耶(「狼」の犯行声明を行う女)
安藤瞳(大倉加奈子:湘南総合病院の看護師)
趙珉和(私服警官)
森源次郎(堀北聖司:間組のニュースを読むアナウンサー)
吉岡健二(南野宏:日航機ハイジャック事件を読むアナウンサー)
松本勝(火事の通報で駆けつける警官)
藤原英志(東京時代の工事現場の監督)
長尾和宏(虐げられる労働者)
佐藤寿保(決起する労務者の代表)
ダーティ工藤(日雇いの手配師)
古屋睦(宇賀神社の参拝客)
田口太智(宇賀神社の参拝客)
内田龍磨(河本組の組員)
哀原友則(構成員)
原田17才(構成員)
田口太智(構成員)
吉川元祥(構成員)
浪埼大地(ケンタのバンドのドラム)
柴田敏孝(ケンタのバンドのキーボード)
Ju-Ken(ケンタのバンドのベーシスト)
伊藤清美(ケンタのバーの常連客)
■映画の舞台
1970年代~2024年1月
東京&神奈川
ロケ地:
東京都:目黒区
江古田マーキー
https://maps.app.goo.gl/RRuFE4jFTxzxe1Z27?g_st=ic
茨城県:行方市
なめがた地域医療センター
https://maps.app.goo.gl/B3dhR4VcuMvM7JQG9?g_st=ic
千葉県:市川市
丸平食堂
https://maps.app.goo.gl/eEaVFtW2UAXEDAoSA?g_st=ic
神奈川県:横浜市
称名寺
https://maps.app.goo.gl/u161gHTaq2JX5NvZ7?g_st=ic
千葉県:千葉市
宮野木ボウル幸町センター
https://maps.app.goo.gl/7pom6bLE5zDTLfwQA?g_st=ic
喫茶ロマン
https://maps.app.goo.gl/oFbB4SHgQTZUogAX6?g_st=ic
福島県:いわき市
居酒屋 凱道
https://maps.app.goo.gl/mVanYrEu9xTFzzpW6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1970年代、東アジア反日武装戦線の活動に傾倒していた桐島聡は、「さそり」の黒川、宇賀神とともに建設会社の工場や本社ビルなどを標的にした爆弾テロを行なっていた
諸外国の労働者、日雇い労働者を搾取している企業への報復措置としての側面が強かったが、日本赤軍の事件などをきっかけに、公安当局の取り締まりは激化し、次々と仲間が逮捕されていった
桐島は潜伏生活を繰り返し、盟友の宇賀神とも行動を別にすることになり、湘南の港町にたどり着いた
そこにあった小林工務店に転がり込んだ桐島は、内田洋と名乗って生活を始めていく
不審な隣人に怯えたり、夜な夜な爆破の夢を見るなどしていたが、小林社長の厚意と仲間たちとの交流を経て、第二の人生を歩んでいた
だが、彼は指名手配犯として全国的に捜索が続けられていて、気を許す場所はなかった
唯一の居場所はケンタが経営しているバーで、彼は夜な夜なそこに出入りし、自由な時を謳歌していた
そんなある日、ケンタの知り合いの歌手キーナがステージに立つことになり、彼女の歌に感銘を受けた桐島は、ギターを始めるようになったのである
テーマ:弱者の代弁
裏テーマ:時代が作り出す暗部
■ひとこと感想
桐島聡が発見されたというニュースは聞き覚えがありますが、さすがに幼少期の頃の事件なので、何をした人なのかは知りませんでした
東アジア反日武装戦線とか、当時の学生運動は世代が違うので、指名手配のポスターを見ても何をして追われているのかは分かりませんでした
大人になった頃には事件はほぼ風化し、バブルやら何やらで盛り上がっていて、大学出た頃には弾けて氷河期で、過去の事件に耳を傾けている暇はなかった記憶があります
映画では、三菱重工のビル爆破事件後に行動を起こす桐島たちが描かれ、彼らは負傷者を出さないテロというものを行なっていました
それでも、宿直の人が怪我をするなど、思うように行かなかったこともあったようでした
いわゆるグローバル的な企業に搾取されている構造に対してメッセージを送るというものになりますが、時代背景とか活動の歴史をあまり知らないと何が起こっているのかわからない部分があるかと思いました
物語としては、実話ベースだけどほぼフィクションに近い内容で、彼が桐島であったことを知り合いたちが知ったのかどうかすらも分かりません
テレビで流されるのは若い頃の指名手配写真くらいなので、よほど近かった人(小林社長と数人)ぐらいしかわからなかったと思います
なので、彼がどのような逃亡生活を送っていたかというのは想像の世界になっていて、存命の仲間たちの証言(書籍など)からイメージを膨らませるしかなかったように思いました
こんなに近くにいたのに誰も気づかなかったというよりは、薄々気づいてるけど、通報しなかったという人も一定数いたように思います
よく似ているけど、あんな爆弾騒ぎを起こすようには見えません
訳ありを探ることもないのは、身近にその脅威と関わりがないから、というのが理由になるのではないでしょうか
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
実在の人物の逃走劇を描いていて、事件自体は史実通りですが、逃走劇に関してはフィクションになるのはやむを得ないと思います
桐島自身が獄中日記を書いているとか、手記を認めていたということがないとわからない部分が多く、彼と交流を持った人々に取材をするのも無理があると思います
存命で協力してくれる人も少ないと思いますし、逃走47年ともなると若かりし頃を知っている人はこの世にいない人もいるでしょう
労働者の待遇改善のために爆破行為を行うという方法は無茶だと思いますが、この方法が取られたのも「時代」なのでしょう
今ではテロリズム自体の印象も随分と変わっていて、さらに労働環境を変える方法も多様になっています
企業に対してモノを申す方法もたくさんありますが、グローバリズムが叫ばれる中で、企業側も巧妙になってきています
当時の日雇い労働環境も然ることながら、今では派遣やスキマバイト、技能実習生問題から、出稼ぎ居座り外国人など、さまざまな問題が噴出しています
生活保護関連でも類を見ない混乱が生じ、政権与党が下野する局面にまで至ろうとしています
安定政権下で起こってきた学生運動とは違い、政権与党の信頼も皆無の状況になっているので、今同じような事件が起きれば、さらに混沌とした時代に突入するのかな、と思えてしまいます
■桐島聡について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■逃亡犯の日常を想像する意味
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102896/review/05305792/
公式HP:
