■星つなぎのエリオ


■オススメ度

 

子ども向け映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.8.2(MOVIX京都 Dolby Cinema)


■映画情報

 

原題:Elio

情報:2025年、アメリカ、98分、G

ジャンル:孤独を感じる少年が地球代表に間違われてしまう様子を描いたSF映画

 

監督:マデリーン・シャラフィアン&ドミー・シー&エイドリアン・モリーナ

脚本:ジュリア・チョウ&マーク・ハマー&マイク・ジョーンズ

 

キャスト:

ヨナス・キブレアブ/Yonas Kibreab(エリオ・ソリース/Elio Solis:宇宙人に地球の大使と誤認される11歳の少年)

ヨナス・キブレアブ/Yonas Kibreab(エリオのクローン/Other Elio)

 

ゾーイ・サルダナ/Zoe Saldaña(オルガ・ソリース/Olga Solís:エリオの叔母、空軍の少佐、宇宙軌道アナリスト)

 

レミー・エジャリー/Remy Edgerly(グロードン/Glordon:エリオと仲良くなる外界と閉ざされた宇宙人)

ブラッド・ギャレット/Brad Garrett(グライゴン閣下/Lord Grigon:グロードンの父、ハイラーグ族の王)

 

ブランドン・ムーン/Brandon Moon(ヘリックス/Ambassador Helix:ファールビナム星の大使)

ジャメーラ・ジャミル/Jameela Jamil(クエスタ/Ambassador Questa:読唇術が使えるゴーム星の大使)

マティアス・シュヴァイクホファー/Matthias Schweighöfer(テグメン/Ambassador Tegmen:テグメゲ星の大使)

 

アナ・デ・ラ・レグエーラ/Ana de la Reguera(ツゥライス/Ambassador Turais:宇宙人の大使)

岡塚敦子(ナオス/Ambassador Naos:なんでも発明する宇宙人の大使)

渡辺直美(オーヴァ/Ambassador Auva:平和を愛する惑星の大使)

アニッサ・ボレゴ/Anissa Borrego(ミラ/Ambassador Mira:宇宙人の大使)

 

シャーリー・ヘンダーソン/Shirley Henderson(ウゥゥゥゥ/Ooooo:液状のスーパーコンピューター)

 

シェルビー・ヤング/Shelby Young(ディプロ・シップ/Diplo Ship:エリオ仕様の宇宙船の声)

 

ボブ・パターソン/Bob Peterson(ユニバーサル・ユーザー・マニュアル/Universal Users Manual:コミュンバースの百科事典)

 

ヤング・ディラン/Young Dylan(ブライス/Bryce:アマチュア無線趣味の少年)

ジェイク・ゲットマン/Jake Getman(ケイレブ/Caleb:ブライスの友人)

 

ブレンダン・ハント/Brendan Hunt(ギュンター・メルマック/Gunther Melmac:陰謀論者、空軍アナリスト、軌道アナリストの通信係)

 

タマラ・チュニー/Tamara Tunie(コロネル・マークウェル/Colonel Markwell:空軍大佐)

 

ケイト・ムルギュー/Kate Mulgrew(航空宇宙博物館のナレーター)

 

【日本語吹替】

川原瑛都(エリオ)

佐藤大空(グロードン)

沢城みゆき(クエスタ大使)

松山ケンイチ(グライゴン閣下)

清野菜名(オルガ)

野呂佳代(ウゥゥゥゥ)

マユリカ/中谷(ギャンター・メルマック)

関智一(ヘリックス)

渡辺直美(オーヴァ)

安原義人(テグメン)

子安武人(ユニバーサル・ユーザー・マニュアル)


■映画の舞台

 

地球:アメリカのNASA

 

コミュンバース

 


■簡単なあらすじ

 

両親を亡くしたばかりの少年エリオは、叔母のオルガの元で暮らしていたが、彼女の人生の邪魔になっていると感じていた

ある日のこと、エリオは航空宇宙博物館にて宇宙船ボイジャーのゴールデンレコードの存在を知った

さらに、オルガたちが宇宙からの発信を受けていることを知り、彼らの隙をついてメッセージを発信してしまった

 

だが、そのメッセージ送信が基地を停電に追い込んでしまい、オルガは処分寸前になってしまう

エリオの行動を直すために全寮制の学校に入れることになったが、そこには因縁の相手ケイレブがいた

 

ある夜のこと、ケイレブの企みで襲われたエリオは、キャンプ地へと逃げることになった

だが、そこに謎の光がやってきて、エリオを包んでいく

そして、次の瞬間、エリオは光とともに宇宙の彼方にあるコミュニバースへと送られてしまった

 

そこは宇宙の多くの大使が集まっているところで、エリオは地球のリーダーだと勘違いされてしまった

さらに、そこにはコミュニバースに所属したいハイラーグ人の王グライゴンもいて、彼は審査に落ちたために実力行使に出始めてしまった

そして、地球に帰りたくないエリオは、地球の代表を偽って、グライゴンとの交渉に向かうことになったのである

 

テーマ:孤独は自己認知

裏テーマ:壮大な世界を結ぶ術

 


■ひとこと感想

 

おそらく子ども向けだろうなあと思っていたら、やっぱり子ども向けでしたね

宇宙に思いを馳せる孤独な少年ということで、当初は母親設定だったオルガは叔母という設定に変わっていました

とは言え、母親のままの方が良かったんじゃないかな、と思いました

それは、エリオとオルガが接していた時間とか、その濃度が全く伝わらず、後半のオルガの本音というものに説得力を感じませんでした

 

宇宙人のグロードンも孤独という設定ですが、これはエリオとは全く違う意味での孤独で、しかも彼自身は孤独だとは思っていないと思います

この辺りは日本の宣伝の想像力の欠如のようなもので、孤独というものが状況を示す言葉か、心理的状態を表す言葉なのかがわかっていないからだと思います

彼の造形がクマムシみたいな感じになっている意図はわかりますが、予告編で見たときはミャクミャクを初見で見た時のような気持ち悪さを感じました

まあ、グロードンの方は愛おしく見えてくる不思議さがあって、それはビジュアルだけが嫌悪感を構成しているわけではない、というところに繋がっているのだと思います

 

映画では、地球(ア地球)のリーダーに勘違いされたエリオの暴走によって大変なことになるという物語で、マイルドに描いているけど、多くの宇宙人大使が死んでいるんじゃないかな、と思ってしまいました

絵本的な面白さはあるものの、やはりご都合主義の塊のような物語になっていたので、かなり低年齢でないと楽しめないように感じられます

大人への教訓というものはそこまで無く、アガるとしたらメルマックのシーンなのかな、と思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作にはネタバレっぽいものはほとんど無く、予告編だけの情報だと知らないことだらけ、みたいな感じに思えます

予告編だと、孤独なエリオとグローどんが仲良くなって、お互いを癒しあって友情が芽生えるみたいな印象でしたが、本編はそこまでハートフルな展開にはなっていません

それでも、エリオが偽物とバレるシーンはざっくりしていて、それ初手でわかるんじゃね?と思ってしまいました

知能が高いのか低いのかわからない宇宙人たちでしたね

 

映画は、コミュニバースというところに所属したいグライゴンが思い通りに行かないから暴れるという感じで、暴力的に支配してもあまり意味がないように思います

また、グライゴンもオルガもクローンの正体に早々と気づくのですが、「親だからわかる」というほどレベルの高いものでもないでしょう

ブライスやケイレブでも気付きそうな感じなので、まさに子ども騙しにもなっていない感じだと思います

 

個人的には好きな作品で、メルリックの再登場の際には「おお!」と思ったものですが、一般ウケするかと言われると微妙なところがありますね

グロードンをキモ可愛い路線で集客できないことはありませんが、虫系なのでダメな人はダメだと思います

他の大使たちも見た目は特徴的でも、クエスタ(心が読める大使)とナオス(技術が高い)以外はほとんど区別がつきません

中心となっている大使のヘリックスとテグメンの印象はほとんどなく、どっちがどっちかわからないけれども、どうでも良いという感じになっていました

もう少し展開を早くして、大使たちとの交流を丁寧に描いた方が良かったように思えました

 


■共感性と孤独

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■つながる効果の功罪

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/99966/review/05396520/

 

公式HP:

https://www.disney.co.jp/movie/elio

アバター

投稿者 Hiroshi_Takata

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA