■遠い山なみの光
Contents
■オススメ度
戦後復興期の女性の生き方系映画に興味がある人(★★★)
解釈の分かれる映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.9.5(イオンシネマ久御山)
■映画情報
英題:A Pale View of Hills(丘の淡い景色)
情報:2025年、日本、123分、G
ジャンル:戦後に長崎からイギリスに移住した母の過去を聞く娘を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:石川慶
原作:カズオ・イシグロ『A Pale View of Hills(遠い山なみの光)』
|
|
キャスト:
広瀬すず(緒方悦子/悦子・シュリンガム:妊娠中の専業主婦)
(中年期:吉田羊)
二階堂ふみ(佐知子:アメリカ移住を夢見るシングルマザー)
鈴木碧桜(万里子:佐知子の娘)
カミラ・アイコ(ニキ・シュリンガム:大学中退して作家を目指す女性、悦子の娘)
柴田理恵(藤原:うどん屋の店主)
渡辺大知(松田重夫:二郎の同級生、高校教師)
松下洸平(緒方二郎:悦子の夫)
三浦友和(緒方誠二:二郎の父、元高校の校長)
ロマン・ダンナ/Romain Danna(フランク:佐知子の恋人)
アダム・リース・ディー/Adam Rhys Dee(薬剤師)
ドミニク・アップルホワイト/Dominic Applewhite(コリンズ不動産の人)
リネット・エドワーズ/Lynette Edwards(ウォーターズ先生:恵子とニキの元教師)
ジャスミン・ローズ/Jasmine Rose(展望台の旅行客)
ミシェル・タケ/Michelle Take(展望台の旅行客)
ルビー・ヤング/Ruby Young(展望台の旅行客)
栄信(うどん屋の客?)
林田直樹(うどん屋の客)
小坂竜士(うどん屋の客)
小松ヨキ(晃:展望台の少年)
椿弓里奈(晃の母)
門下秀太郎(二郎の同僚)
中村舜太郎(二郎の同僚)
渡辺陽万(いじめっ子?)
山田忠輝(いじめっ子?)
佐々木直輝(いじめっ子?)
岡優真(いじめっ子?)
平川貴彬(松田の同僚)
古里友美(松田の同僚)
松角洋平(テキ屋)
後藤ユウミ(街角の女性?)
三井善忠(街角の軍人?)
平華子(?)
徳永伸満(?)
■映画の舞台
1952年、
日本:長崎
1982年代、
イギリス
ロケ地:
イギリス:ハートフォードシャー
ポーランド:
埼玉県:深谷市
深谷シネマ
https://maps.app.goo.gl/HxJSLdDEhsK3LyQR8?g_st=ic
群馬県:渋川市
子持神社
https://maps.app.goo.gl/mTj4XiRR1P6M8wa2A?g_st=ic
長崎県:長崎市
稲佐山
https://maps.app.goo.gl/vX42xz8DPcDvHgmB7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1952年、原爆投下後の長崎を生き抜いた悦子は、教員時代の恩人・緒方誠二の世話になり、彼の息子である二郎と結婚することになった
その後、彼との子どもを身籠った悦子は、体に気を使いながら、生まれてくる赤ん坊を待ち続けた
夫は仕事で忙しいのだが、そんな折、誠二がふらっとやってきてしまった
誠二は二郎の同窓会に併せて来たつもりだったが、二郎から一週間早いと言われてしまう
場面は変わり、1982年のイギリスのとある街では、長崎で出会った男と一緒にロンドンに移り住んでいた悦子がいた
彼女には、大学を中退してライターをしている次女ニキがいて、彼女は母親の長崎時代のことを記事にしたいと考えていた
悦子は持て余し気味の自宅を売ろうと考えていて、荷物を整理していると、いろんな思い出が見つかった
彼女の長女・景子はニキが幼い頃に亡くなっていて、それはあまり口外されないものだった
景子の優秀さの陰に隠れていたニキはあまり良い思い出を抱えておらず、そのことは今も尾を引いている
そして、何とか話を切り出して、母から長崎からイギリスに来た経緯を聞くことになった
母は、かつて長崎に佐知子という友人がいて、彼女には万里子という幼い娘がいたことを話し出した
テーマ:記憶の陰にある真実
裏テーマ:語り部が抱える闇
■ひとこと感想
予告編の情報しか入れずに鑑賞
戦後の長崎を舞台にして、そこで生きる2人の女性が描かれていました
1952年の長崎のことを、1982年のイギリスで回顧するという構成になっていました
長崎時代は出産前でしたが、生まれたのがニキではないことが明白なので、長女どうなったの?という目線になっています
それに夫も一緒に来たのかどうかもわからないまま話が進みますが、途中で示される家族写真によって、悦子が別の男性と結婚して、次女を授かっていることがわかります
となると、長女が生まれたのちに夫が亡くなって、その後にイギリスに来たということになると思うのですが、このあたりのネタバレが最後の方に展開されることになりました
映画では、2つの時代を交互に描いているのですが、1952年のシーンには仕掛けがたくさんあります
このあたりはネタバレになってしまうので後で書きますが、観ている最中でも「あれ?」と思うようなところが多かったと思います
そして、回顧録が進むにつれて、悦子と佐知子の関係というものも変わっていくことになりました
ラストは「え?」という感じで終わってしまいますが、それまでにも多くの伏線のようなものがあったので、やっぱりそうなのねという感じに思えました
それよりも、悦子がどうしてそんな話し方をしたのか、ということが不思議で、映画ではその理由が語られていません
娘に対して話づらいことだったのかもしれませんが、この語りになってしまうのなら、話さない方が良かったようにも思えてしまいます
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作のネタバレと言えば、悦子と佐知子は同一人物だったということで、長女の景子は万里子だったということになります
家族写真でそれがはっきりと示されていて、佐知子という人物はニキに聞かせる話の中でだけ登場するキャラクターになっていました
しかも時系列が1952年の方は同時並行していて、それは景子が生まれる前と生まれて数年経った後が入り混じっていることになります
二郎との間の子どもが景子で、彼女が生まれてから二郎とどうなったのかはわかりません
7、8歳の時のシングル状態が真実であるならば、生まれた後に夫が亡くなっているか、離婚して別の男と関係を結んだことになります
そのあたりの整合性を深く考えてはいけないのだと思いますが、それは「思い出そうとした記憶が混乱しているから」とも思えるし、「美化しようとしていて辻つまが合わなくなっていった」とも感じ取れます
当初は、同一人物説ではなく、佐知子が万里子を捨てたのだと感じていて、原爆の影響で堕胎し、それが原因で夫と離婚していたのだと思いました
そして、万里子を引き取る形で新しい生活が始まって、フランクと一緒にアメリカに向かったのだと思っていたのですね
でも
実際にはアメリカではなくイギリスに行っているし、万里子が「イギリスに行くのは嫌だ」とはっきりと行っていました
なので、引き取ったのではなく、同一人物である方がしっくり来ると思います
悦子は「赤ん坊を言い訳にしない」というのですが、これが夫との不仲の決定的な理由なのでしょう
夫は封建的な考えを持っている人物だったので、自由奔放に暮らしたい悦子を良しとは思わないでしょう
映画では描かれませんが、生まれて間もなく、もしくは生まれる前に離縁していたのかな、と感じました
■信頼できない語り手について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■女性が変化するという意味
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102309/review/05531178/
公式HP:
