■火喰鳥を、喰う


■オススメ度

 

トンデモ系ホラー&ミステリーが好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.10.4(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、108分、G

ジャンル:親族の従軍手帖の影響で不可思議な現象に苛まれる親族を描いたファンタジー系ホラー&ミステリー映画

 

監督:本木克英

脚本:林民夫

原作:原浩『火喰鳥を、喰う』

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キャスト:

水上恒司(久喜雄司:長野学院大学の助教授)

山下美月(久喜夕里子:雄司の妻、高校時代の天文学部の先輩)

 

森田望智(与沢一香:「信州タイムス」の記者)

カトウシンスケ(玄田誠:従軍手帖を受け取ったカメラマン)

 

吉澤健(久喜保:雄司の祖父)

小野塚勇人(久喜貞一:保の兄、太平洋戦争にてニューギニア島で戦死、日記の持ち主)

   (老齢期:足立正生)

麻生祐未(久喜伸子:雄司の母)

 

豊田裕大(瀧田亮:夕里子の弟、大学生)

 

千原ゆら(久喜千弥子:墓場を見ている少女)

   (成人期:佐伯日菜子

 

山野史人(藤村栄:ニューギニアから生還した貞一の部下、軍曹)

平田敦子(藤村ゆき:栄の娘)

 

宮舘涼太(北斗総一郎:夕里子の大学時代の後輩、超常現象専門家)

 

大島蓉子(貞市の母?)

朝香賢徹(貞市の父?)

 

三村和敬(藤村栄、若年期?)

矢野健友(伊藤勝義、若年期?)

 

成松修(松尾:巡査)

池田航(巡査)

ヒロウエノ(プラネタリウムのスタッフ?)

高屋悠希(雄司の同僚?)

岡谷瞳(夕里子の同僚?)

加藤満(村人)

及川いぞう(村人)

大山真絵子(ニュースの声?)

 


■映画の舞台

 

長野県:信州松本

 

ロケ地:

長野県:松本市

松本歯科大学病院

https://maps.app.goo.gl/mjU4DaJwwMaPRTsM6?g_st=ic

 

セラミカ松本

https://maps.app.goo.gl/ujRbkg3oDBPz4ebM7?g_st=ic

 

ノセメガネ

https://maps.app.goo.gl/AWPKTvQMPEUAoL796?g_st=ic

 

ホテル飯田屋

https://maps.app.goo.gl/1BY9sgD9xEEFNwwr5?g_st=ic

 

長野県:安曇野市

大庄屋 山口家

https://maps.app.goo.gl/xYqXCTmU4PkqMEVt9?g_st=ic

 

麦工房 かかし

https://maps.app.goo.gl/CX4Wzgn5nUkA7Rv18?g_st=ic

 

東京都:府中市

五藤光学研究所

https://maps.app.goo.gl/8Kjov2RhLTxSavc47?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

信州の松本に住んでいる大学助教授の久喜雄司は、高校時代に知り合った妻・夕里子と共に幸せな生活を送っていた

夕里子は東京から松本に来て、雄司の母・伸子ともすっかり打ち解けていた

 

ある日のこと、先祖を祀る墓にいたずらされる事件が起き、同時に祖父・保の兄・貞市の「従軍手帖」が見つかったという知らせが入った

墓のいたずらは貞市の名前の部分だけがノミか何かで削り取られていて、村中の協力を得て犯人探しをすることになった

その墓場には、謎の少女も雄司たちの様子を見ていて、彼女はそっと「内緒」というジェスターをしたのちに消えてしまった

 

手帖はパプアニューギニアに取材に行ったカメラマンの玄田が現地民から渡されたというもので、信州タイムズの与沢とともに雄司の家で渡されることになった

そこには偶然、夕里子の弟・亮も居合わせることになったのだが、一通りの説明の後、亮は突然手帳に何かを書き始めてしまう

それは「手帖の内容に即したもの」であり、その手帖には「ヒクイドリ タベタイ」という妙な言葉が記されていた

そして、亮は「ヒクイドリヲタベタ ビミナリ」という言葉を新しいページに書いてしまったのである

それからというもの、彼らの周りで奇妙なことが起き始めるのである

 

テーマ:執着の激突

裏テーマ:現実を喰うことの意味

 


■ひとこと感想

 

ジャンルがよくわからないまま、戦争映画なのかなと思って見ていました

ヒクイドリという鳥が実際にいるようですが、その鳥を食べたらおかしなことになった。みたいな展開になるのかと思っていました

ホラーというよりはファンタジーに近く、犯人の思惑を論理的に説明できているようでできていないように思えます

 

映画は、ざっくりいうと「三角関係のもつれ」のような感じで、夕里子を巡って雄司と北斗が対決するという内容でしたね

その奪い合いの方法が呪術的な感じになっているのですが、超常的にも見えるし、それを利用したある種の論理があるように思えます

犯人の狙いは「籠り」と定義する人間の執着を利用するというもので、戦地で生き延びようとする「最大の籠り」というものは物凄い力があると言えます

 

元々霊感のようなものを持っている人間が「手帖に込められた籠り」を感じているのですが、それらしく植え付けることに成功しているように思います

犯人の論理と真逆のところにいる化学専攻の雄司という立ち位置があるのですが、彼自身が「答えのないものに興味がある」という根幹があって、犯人はそれを見破って利用したのだと言えます

全体的には心理ゲームの範疇となっていて、それを装飾するオカルトに論理を持ち込んでいる、という構成なのですが、何を見せられているのかわからないという感想も理解できるものでしたね

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

祖父の兄が残した従軍手帖によって、「彼が生きているのでは?」という思い込みを発動させ、それによって「死亡しているかが曖昧になる」という導入がありました

カメラマンの玄田に「生きているかも」と言わせることで、そこにいた誰もが「生き残った世界線」を想像することになります

それを否定するために「貞市は死んだ」と手帖に書かせるのですが、書くという行為では意味を為さず、心(思念)から思えないと意味がないのでしょう

 

北斗が仕掛けたのは、雄司の中にある「答えのないもの」に対する恐怖心を利用したもので、彼の理屈だと「理論に傾倒するほどに脆い」ということになります

雄司が否定することを前提としていますが、疑念という思念を作り出すことで「死亡が不安定になる」という状況を生み出していました

この不安定から抜け出すために「北斗を殺す」という行為を生み出し、それが別の世界線を生み出すことになっています

「貞市の生きている世界にいない人間」というものが排除される世界において、「そうではない人間が殺される」ということが「最終的なトリガーだった」という理屈になっているのでしょう

 

ラストでは、貞市の生きている世界線と変わってしまい、雄司と夕里子が出会っていない世界線が描かれていきます

そこで2人は出会ってしまうのですが、お互いに何かを感じています

このお互いを引き合う力は執着を生み出す要因になり、もしかしたら執着よりも強いものかもしれません

夕里子は感じる力を有しているので、別の世界線で自分のために生きたことを感じていたのではないでしょうか

それがあの涙の意味だと思いますが、映画では「夕里子の執着が一番強い」ということになるのかな、と思いました

 


■執着の強さと質について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■籠りの正体

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103544/review/05647132/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/hikuidori/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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