■ぶぶ漬けどうどす


■オススメ度

 

京都のことをもっと知りたい人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.6.6(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、96分、G

ジャンル:京都に憧れを持つ女性の暴走を描いたサイコスリラーコメディ映画

 

監督:冨永昌敬

脚本:アサダアツシ

 

キャスト:

深川麻衣(澁澤まどか:京都に嫁いだフリーライター)

 

大友律(澁澤真理央:まどかの夫)

松尾貴史(澁澤達雄:真理央の父、13代目「澁澤扇舗」の店主)

室井滋(澁澤環:真理央の母、女将)

 

小野寺ずる(安西莉子:まどかとペアを組む漫画家)

 

片岡礼子(竹田梓:老舗料亭の女将)

山下知子(江田千恵美:町屋カフェの店長)

森レイ子(松原伽耶子:和菓子店の女将)

幸野紘子(田中美園:老舗料亭の女将)

守屋とみ(舟木貴和:洛中洛外に反応する女将)

 

若葉竜也(中村航:美術大学の教授)

 

豊原功補(上田太郎:不動産屋)

 

尾本貴史(山吹屋、赤飯配達)

あきやまりこ(?)

遠藤隆太(荻野:TVのプロデューサー)

大石彩未(?)

福吉寿雄(京都府警の刑事)

佐藤ひろゆき(路上の爺さん?)

 

河井ここ(舟木の友人の女将)

赤田真季子(舟木の友人の女将)

塩谷泰伸(取材カメラマン)

坂東慎也(取材クルー?)

小山真(?)

河村誠也(?)

久米田京烈(?)

朝森累(扇舗の買い物客?)

多田亜依(通行人?)

鳩野景(?)

吉永真也(?)

山良恭人(?)

 


■映画の舞台

 

京都市

 

ロケ地:

京都市:下京区

大西常商店

https://maps.app.goo.gl/5QS265ZZqUEuM2GUA?g_st=ic

 

菅大臣天満宮

https://maps.app.goo.gl/GcYX2JuQ5iqh5or37?g_st=ic

 

京都市:左京区

華道 未生流笹岡 家元

https://maps.app.goo.gl/7Ja8SHDpYiybT64QA?g_st=ic

 

京都市:上京区

ふく吉

https://maps.app.goo.gl/pybVhfKENAszTMvT8?g_st=ic

 

俵屋吉富 本店

https://maps.app.goo.gl/73JdQTxYhFTN5D9k6?g_st=ic

 

京都市:北区

さらさ西陣

https://maps.app.goo.gl/FSzDeHFiQTtDDno47?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

東京にてフリーライターで生計を立てているまどかは、京都の老舗扇子屋の倅・真里央と結婚することになった

彼女は京都の老舗を題材にコミックエッセイを作ろうと考えていて、義父・達雄、義母・環も快く迎えてくれていた

まどかは不躾にもいろんなことを聞きまわり、それをネタにして漫画家の莉子に資料を送る

そして、出来上がったエッセイはウェブ上に載って、本格的にスタートすることになった

 

まどかは取材の傍ら、老舗について学ぶために近隣の女将たちにも取材を敢行する

だが、そこで聞いたことをおもしろおかしく書いてしまったために、釘を刺されてしまう

さらに、店番をしているときに、無断でテレビの取材を受けてしまい、それによって悪目立ちしてしまう

 

それでもまどかは開き直りを見せて、京都のことを書いていくことになり、莉子を自分の家へと迎えていく

そして、赤裸々な現実をネタにしていくのだが、思わぬ事態を引き起こしてしまうのである

 

テーマ:本音と建前

裏テーマ:先入観という支配構造

 


■ひとこと感想

 

いわゆる「ヨソさんが定住した形」の私ですが、一時は「洛中」と呼ばれるところに出入りしていたことがありました

住んでいたのは少し離れた場所ではありますが、勤務地がそのど真ん中だったし、社長の絡みで京都人と呼ばれる人と会ったこともあります

もうすでに25年くらいになるので、キャラ的には不動産屋とおんなじ感じですが、江戸っ子ではなく大阪人なので、そこまでの戸惑いはなかったと思います

 

映画に出てくるような町屋を改造してカフェにするという事業に携わったこともあるのでメッチャ親近感が湧くのですが、空気の読み方が東西で違うので、観ていてハラハラしてしまいましたね

一挙手一投足からしてヤバい言動が多いのですが、まったく気づいていないところがさらにヤバさを引き立てていました

それでも、まどかなりに京都に対する心得みたいなものがあるのですが、それ以上に「作品」を優先して、沼にハマっていったように思います

 

物語は、老舗と言われてイメージを保つのに辟易している環たちが描かれ、息子も京都の空気感が嫌いだったようですね

それが原因で東京に出たのだと思いますが、まどかの出現によって舞い戻ることになってしまい、さらに問題が顕在化するという流れになっていました

先入観がまどかを暴走させていくのですが、言葉通りに受け取ってしまうと、京とに限らずややこしいことになると思います

この空気の読み方というのは地方によって違いがあると思いますが、キャストが絶妙なので、ずっとホラー感が漂っていましたね

笑えるのですが怖いという感覚は、京都に長く住んでいないとわからないかも知れません

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

映画では、京都のことをコミックエッセイにするのですが、かなり悪意のある感じに仕上がっていました

このテイストだけでも「いけずやわ」と思われていて、肝心なところはきちんと隠していたのでしょう

言葉の端々の再現度合いが鋭くて、片岡礼子が後ろに立っているだけでホラーで、囁いていましたねえ

あのコミックが本当に出版されたら売れそうですが、あのペースだとネタに困るのではないかと思ってしまいます

 

映画では、先入観から来る京都像を守りたいまどかが暴走するのですが、時代とともに変わっていくというのもわかる気がします

昔の風情を守りたいと言っても、それはそこに住む住民の日常を侵食している部分があるので、そこにズケズケと入っていく今のオーバーツーリズムを良しと思っている人はいないと思います

自分の生活のことを考えたら観光客のために守っていくというのも意味不明で、残っていくものは目に見えるものだけではないと思います

 

人から聞いた話をベラベラと喋るだけでも嫌われそうですが、そもそもが同化しようと考えている根底こそが諸悪の根源だと思っているのですね

その部分に関してはどこの地域も同じで、寛容さのスケールが違うとか、それすらもネタにするかの地域性のように思います

まどかがどんなに頑張っても京都人にはなれず、それが空回りしていくのは観ていてイタい部分がありましたね

莉子がまどかを間抜けに描いているのが唯一の救いになっていて、そこにも気付けないまどかはかなり利己的な人間なんだなあと思ってしまいました

 


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ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


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■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103314/review/05180160/

 

公式HP:

https://bubuduke.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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