■この夏の星を見る
Contents
■オススメ度
コロナ禍の鬱屈を吹き飛ばしたい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.7(MOVIX京都)
■映画情報
情報:2025年、日本、126分、G
ジャンル:コロナ禍で行動制限された高校生たちが天文学で通じ合う様子を描いた青春映画
監督:山元環
脚本:森野マッシュ
原作:辻村深月『この夏の星を見る(KADOKAWA)』
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キャスト:
【茨城:砂浦第三高校】
桜田ひより(渓本亜紗:天文部の2年生、スターキャッチコンテスト企画)
(幼少期:松井彩葉)
水沢林太郎(飯塚凛久:2年生、ナスミス式望遠鏡製作)
河村花(山崎晴菜:3年生、部長)
増井湖々(広瀬彩佳:1年生、元バレエ部の新入部員、木星役)
安達木乃(深野木乃美:1年生、元吹奏楽部の新入部員、土星役)
岡部たかし(綿引邦弘:天文学部の顧問)
工藤遥(飯塚花楓:凛久の姉)
【長崎:泉水高校】
中野有紗(佐々野円華:3年生、吹奏楽部のホルン)
和田庵(武藤柊:3年生、離島留学制度で五島に来る野球部)
蒼井旬(小山友悟:蒼井旬:3年生、弓道部、柊の友人)
早瀬憩(福田小春:3年生、円華の幼馴染、クラリネット)
近藤芳正(才津勇作:長崎の天文台の館長)
中原果南(円華の母、つばき旅館の女将)
【東京:ひばり森中学校】
黒川想矢(安藤真宙:1年生、理科部に勧誘されるサッカー少年)
星乃あんな(中井天音:理科部の1年生、真宙のクラスメイト)
上川周作(森村尚哉:真宙と天音の担任)
【東京:御前台高校】
萩原護(輿凌士:泉水高校に留学中も東京から帰れない高校生)
秋谷郁甫(柳数生:2年生、真宙のサッカーチームの先輩)
朝倉あき(市野はるか:物理部の顧問)
【その他】
堀田茜(花井うみか:ISSに搭乗する宇宙飛行士)
小林涼子(ラジオのパーソナリティ)
清水ミチコ(知事の声)
ビスケッティ佐竹(総理の声)
岡村典夫(土浦高校の先生、綿引先生のモデル)
桧山ありす(?)
明定星祈(?)
禾本珠彩(安藤に声をかける同級生?)
■映画の舞台
2014年〜2021年
長崎:泉水高校
茨城:砂浦第三高校
東京:ひばり森中学校
東京:御崎台高校
ロケ地:
茨城県:土浦市
土浦第三高等学校
https://maps.app.goo.gl/gED9Qvs2fSMunVRW7?g_st=ic
長崎県:五島市
五島海陽高等学校
https://maps.app.goo.gl/yKKqLjQsN39pcJEc6?g_st=ic
五島南高等学校
https://maps.app.goo.gl/v1Kh1bm5cQTQG9d5A?g_st=ic
鬼岳天文台
https://maps.app.goo.gl/TXG9Z64hqhxhsyuB8?g_st=ic
五島の海と遊べる宿 Hermit Crab
https://maps.app.goo.gl/Hw7CWgzVNpTg2ZFA8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
2014年の夏、宇宙に興味を持っていた少女・亜紗は、ラジオ番組にある投稿をした
それは「月はどうしてついてくるのですか?」という素朴な疑問で、ゲストの綿貫先生は丁寧に答えた
それから5年後、亜紗はISSに搭乗予定の宇宙飛行士・花井うみかのトークイベントを見にきていた
高校に進学した亜紗は、一目散に天文部を目指し、そこにはナスミス望遠鏡を作りたい飯塚も来ていた
二人は意気投合し、部長の晴菜とともに活動を開始する
だが、翌年の2020年2月、日本はコロナ禍に見舞われ、楽しみにしていたスターキャッチコンテストもできなくなってしまう
それでも諦め切れない亜紗は、オンラインでの開催を模索し始めた
一方その頃、長崎の五島では、コロナ禍によって風評被害に遭っている旅館の娘・円華が孤立し始めていた
幼馴染の小春との距離も空いてしまい、そんな彼女に野球部の武藤が声を掛けた
彼は、丘の上の天文台に彼女を誘い出す
観測はできなかったが、館長の才津は円華たちにスターキャッチコンテストの打診をした
さらにその頃、東京では、武藤と同じく五島に来ていた輿がいたが、コロナの移動制限で帰れなくなっていた
輿は武藤たちの呼びかけに応じて、スターキャッチコンテストに参加することになった
だが、輿が移動するのは難しく、そこで都内のひばり森中学からコンテストの参加を希望していた安藤が、輿の近くにいるサッカー部時代の先輩・柳を頼りたいと言う
柳は物理部に入っていて、顧問の市野先生はOKを出し、そうして、4つの学校の生徒がオンラインでスターキャッチコンテストに参加することになったのである
テーマ:不可能を可能にする熱量
裏テーマ:状況を変える方法
■ひとこと感想
まさかの七夕の日に天文学系の映画を観るとは思わず、鑑賞後にレビューを眺めていたら、「7月7日に観た方が良い」と言う言葉がありました
思わずXで呟いてしまいましたが、運よく目に入って行くことができた人はラッキーだったと思います
映画の中で織姫と彦星の話が出てくるし、天の川も見られるので、映画が終わった後に夜空を眺められると言うのは最高の鑑賞後体験になると思います
映画では、コロナ禍を直撃した高校生たちが描かれ、2年生になった時にクラブ活動がほぼ休止状態になってしまう世代を描いていました
4つの地域の若者たちの日常を切り取っていて、無慈悲な中でどのように「やりたいことをやるか」と言うものが描かれていました
物語は、スターキャッチコンテストをメインにしていて、オンラインでの開催がメインだと思っていたら、まさかのメインイベントが待っていましたね
コロナ禍2年目のさらに生きづらくなった世の中があって、その中で中学生の動機がきっかけとなって人々が動いていきます
大人がああしろこうしろと言わずに、子どもたちがやりたいことを見つけて、それにできる限りのことをする大人たちがいました
この優しさがリアルでどこまであったのかがわからないのですが、コロナ禍でもがいて何かをした人たちにとっては、特別な思い出になったのだと思います
普通の高校生活を送った人からすれば羨ましく思えるけど、普通を満喫したかった人からすれば苦難の道のように思います
それでも、内なる衝動に対して柔軟に対応していくことで、見えなかったものが見えると言うのはあったと思います
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、コロナ禍直撃を描いていて、5年経ってようやく「あの茶番はなんだったのか」と言う検証がなされていると思います
国によっては国民性もあると思いますが、様々な動きがあったでしょう
日本人は真面目で、そのルールに反すると排除しようとする動きが起こるのですが、これが生きづらさの正体だったと思います
「なぜ私たちの世代なのか」と言う亜紗の言葉があるように、コロナ禍の3年間に青春時代を潰された人も多かったと思います
そう言った時代の中で同調圧力に準じた人も多いのですが、その中でも何かを模索してきた人もいました
その体験はとても大切なもので、困難に打ち勝つためのリアルを体験できた世代でもありました
コロナ禍によって、オンライン環境が普及し、それを利用することによって可能性が広がっています
ある意味、近くの人を遠ざけるのがコロナ禍でしたが、これまでには出会うはずもなかった遠くの人たちとの出会いを産むことににもなりました
さらに、近くにいた人と距離が離れてもずっと繋がっていられると言う特性も備わっていました
映画では、コロナ禍で生まれた縁が描かれていて、それは子どもたちだけではありませんでした
彼らを支えてきた大人たちも悔しい思いをしてきたはずで、それが結びつくのがISSキャッチイベントだったと思います
迷っている人たちを後押しする人もいて、言葉を投げかける人は人の気持ちがわかる人だし、そう言った人もきちんと描かれていたのも良かったと思いました
■コロナ禍が阻んだもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■コロナ禍が結びつけたもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102391/review/05300043/
公式HP:
https://www.konohoshi-movie.jp/
