■新世紀ロマンティクス
Contents
■オススメ度
ヒューマンドラマとドキュメンタリーの融合に興味がある人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.5.13(アップリンク京都)
■映画情報
原題:風流一代(ロマンティック世代)、英題:Caught by the Tides(潮流に巻き込まれる)
情報:2024年、中国、111分、G
ジャンル:ある恋人同士を中心にして、2001年~2022年のある街の変化を描いたドキュメンタリー映画
監督:ジャン・ジャンクー
脚本:ジャン・ジャンクー&ワン・ジアファン
キャスト:
チャオ・タオ/趙濤(チャオ/巧巧:キャンペーンガール、消えた恋人を探す女)
リー・チュウビン/李竺斌(グォ・ビン/斌哥:チャオの恋人、忽然と姿を消した元マネージャー)
チョウ・ヨウ/周游(チョ/小周:SNSインフルエンサーのディレクター、ビンの手下、2006年、2022年)
ブラザー・シン/下六兴哥(シン:SNSのインフルエンサーのおじさん)
パン・ジアンリン/潘劉林(パン/老潘:ビンの友人、ダム建設のデベロッパー、2006年、2022年)
ラン・チョウ/蘭周(ホアン・マオ/黄毛:金持って逃げる女、2006年)
レン・クー/仁科(スーパー前の広場の歌手、2022年)
マオ・タオ/茂濤(スーパー前の広場のギタリスト、2022年)
【その他のキャスト】
ジャン・シピン/蒋世萍
グオ・チン/郭强
リアン・イールイ/廉毅悦
カン・イーシン/康藝馨
パン・イル/潘一楽
パン・イーシャオ/潘一笑
リー・ヨンソン/李永忠
■映画の舞台
2001年、
中国:
大同/ダーハン
https://maps.app.goo.gl/vJ6jETQKGJkdnQ3x9?g_st=ic
2006年、
中国:長江
奉節/フォンジュ
https://maps.app.goo.gl/vXn77Ug5xeRABRvUA?g_st=ic
2022年、
珠海/チューハイ
https://maps.app.goo.gl/ydTSBrB56CuSb7TM8?g_st=ic
ロケ地:
上に同じ
■簡単なあらすじ
2001年の中国・大同では、新世紀に入ったものの、炭鉱産業は下火になっていて、街の活気はほとんどなくなっていた
その街でキャンペンガールとして活動しているチャオは、恋人でマネージャーのビンと共に生活をしていたが、ある日突然、ビンはメッセージだけを残して消えてしまった
2006年になって、ビンを探しに奉節を訪れたチャオは、そこで変わりゆく街を目の当たりにする
三峡ダムの影響で街の一部が水没し、人々は引っ越しをせざるを得なくなっていた
残る人もいるものの、街は寂れゆくばかりで、チャオはそんな街でビンを探し続けた
その後、ようやくビンに辿り着いたチャオだったが、彼はすでに変わっていて、すでに誰かがいるようだった
失意のまま、シャオは別れを確信し、彼の元を去ることになった
それから15年後、チャオは大同に戻った
世界はコロナ禍で行動が制限され、彼女もパートで生計を凌ぐ日がやってくる
そして、そんな彼女の元に、老いたビンが買い物客としてやってくるのである
テーマ:街も変わり、人も変わる
裏テーマ:想いが消えると全てが消える
■ひとこと感想
ドキュメンタリーとヒューマンドラマが融合したと言う作品になっていて、22年もの歳月を費やして制作されたと言います
この字面だけだと面白そうなのですが、ドキュメンタリーとしての題材に興味を持てないと、前半の動きのなさに眠気を感じてしまうかも知れません
大同や三峡ダム、強いて言えば中国の発展に興味が持てれば良いのですが、そこまで特筆すべきこともないように思います
大同のパートでは、北京五輪招致に沸く国とは裏腹に、炭鉱の役割を終えつつある町は寂れていきました
そんな中でキャンペンガールをしているチャオが描かれますが、ほとんど会話がないので、彼女が何を目指して頑張っているのかなどは分かりません
マネージャーとのロケハンバスのやり取りコメディなのかと思ってしまうほどでした
三峡ダムのパートでは、国家プロジェクトの犠牲になる町と言うテイストで話が進み、それに納得している人もいれば、納得していない人もいるようですね
かと言って、強いメッセージ性があると言う感じにも思えず、この計画が正しいのかは何とも言えない感じに描かれています
登場人物はたくさんいますが、クレジットされているのは数人で、この数人は「ドラマパートのために演技をしている人」と言うことなのかな、と思います
とは言え、彼らと絡むキャラもいるので、そのあたりの境界線がほとんどわからない感じになっていましたね
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
ドキュメンタリーとドラマが融合するとどうなるのかという感じなのですが、わざわざこのために撮り溜めていたのでしょうか
チャオ、ビン、パンに関しては、2006年と2022年が同じ俳優さんなので、20年後に撮るからよろしく、みたいな感じだったのかは不思議でしたね
特にチャオを演じたチャン・タオは、2001年はドラマっぽくはありませんが、2006年はきちんと演技をしていましたね
2006年からドラマっぽくなるので、ここまで耐えた人はなんとかなりそうですね
元カレを見つけるためにテレビの尋ね人広告みたいなのを出すのですが、「会いにくるまで出し続ける」からの瞬殺と、会ったと思ったら「私たち終わったの」と言う展開には笑ってしまいました
ビンが女に騙されて金を持ち逃げされた後だったので、踏んだり蹴ったりだなあと思いました
映画は、その後いきなり2022年のコロナ禍になりますが、懐かしい感じがしましたね
記録映画としては生々しいのですが、そこでも演技っぽいことをしている人が多かったですね
助演のところにインフルエンサーじいさんも含めて何人か載っていましたが、その人たちのように思います
一番びっくりしたのは、2006年の使いっ走りっぽい青年が、2022年でイケイケな感じに仕上がっていたことでしょうか
チャオに声を掛けていた時も、イケイケな雰囲気は出つつありましたねえ
■この融合は正解か?
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■映像として眺めるには良いけれど
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101593/review/05096406/
公式HP:
https://www.bitters.co.jp/romantics/
