■ディスクロージャー・デイ
■オススメ度
スピルバーグ映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2029.10.1(イオンシネマ四条畷)
■映画情報
原題:Disclosure Day(情報開示される日)
情報:2026年、アメリカ、145分、G
ジャンル:最高機密の人類への開示を目論む集団を描いたSFファンタジー映画
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:デヴィッド・コープ
キャスト:
エミリー・ブラント/Emily Blunt(マーガレット・フェアチャイルド/Margaret Fairchild:カンザスシティの気象予報士)
(幼少期:Delaney Anne Cuthbert)
ジョシュ・オコナー/Josh O’Connor(ダニエル・ケルナー博士/Dr. Daniel Kellner:サイバーセキュリティの専門家)
(幼少期:Tyler Maxwell Renaud)
コリン・ファース/Colin Firth(ノア・スキャンロン/Noah Scanlon:ワーディックス社のCEO)
Lucy Taylor(ジョスリン/Jocelyn:ノアの亡き妻)
イヴ・ヒューソン/Eve Hewson(ジェーン・ブランケンシップ/Jane Blankenship:ダニエルの恋人、元修道女)
ワイアット・ラッセル/Wyatt Russell(ジャクソン/Jackson:マーガレットの恋人、ミュージシャン)
コールマン・ドミンゴ/Colman Domingo(ヒューゴ・ウェイクフィールド/Hugo Wakefield:内部告発者グループのリーダー)
トミー・マルティネス/Tommy Martinez(サンティアゴ/Santiago:ヒューゴの仲間の誘導係)
ブランドン・ウィルソン/Brandon Wilson(ネイサン・ツイニング/Nathan Twining:ヒューゴの仲間)
プリヤンカ・ケティア/Priyanka Kedia(グレース・チャオ/Grace Zhao:ヒューゴの仲間)
Lora Lee Gayer(テリー/Terri:ヒューゴの仲間)
Viveca Chow(ケイトリン/Kaitlyn:ヒューゴの仲間)
ヘンリー・ロイド=ヒューズ/Henry Lloyd-Hughes(キャスパー・ボイド/Casper Boyd:ワーディックス社の警備責任者)
ヘティエンヌ・パーク/Hettienne Park(セレーナ/Serena:ワーディックスの上級エージェント)
ギャビー・ビーンズ/Gabby Beans(アンジェラ・チャイルズ/Angela Childs:ワーディックス社のアナリスト)
Elliot Villar(ディアス/Agent Diaz:ワーディックスのエージェント)
Noah Robbins(マンジー/Agent Munsey:ワーディックスのエージェント)
Revon Yousif(レザ/Agent Reza:ワーディックスのエージェント)
Elaine Baez(ウォルモンド/Agent Walrond:ワーディックスのエージェント)
Lilli Stein(ロー/Agent Lowe:ワーディックスのエージェント)
Dan Bittner(トーマス・ファーリー/Farley:空軍基地のセキュリティ担当)
Michael Oberholtzer(グレイディ/Grady:空軍基地の職員)
エリザベス・マーベル/Elizabeth Marvel(シスター・モーラ/Sister Maura:聖クレア修道院の修道院長)
ジェレミー・シェイモス/Jeremy Shamos(クレイポール/Claypool:マーガレットの上司、テレビのディレクター)
【その他の出演者】
Lance Archer(赤コーナーのレスラー)
Brian Cage(青コーナーのレスラー)
Chavo Guerrero Jr.(レスリングの審判)
Brian Hutchison(ワーディックスの補佐官)
Amir Malaklou(ワーディックスの通信士)
Jim Parrack(マーガレットを止める警官)
Clarke Thorell(シェイ:KCXE のニュースアンカー、メインパーソナリティ)
Elizabeth Stanley(ミア:KCXEのニュースアンカー)
Nina White(KCXEのアシスタント)
Emily Jackson(KCXEのメイク係、DV被害者)
Margo Seibert(KCXEのフロアマネージャー)
Ron Song(パク/Park:朝鮮情勢の専門家)
David Park(パクの通訳)
Ephraim Birney(KCXEのテレプロンプターのエンジニア)
Michael Gaston(ドブス将軍/General Dobbs:陸軍の将軍)
Stevie Ray Dallimore(政府関係者)
Sheetal S. Desai(MRIの放射線技師)
Carter Gill(病院にいるワーディックスのエージェント)
Luke Lesko(病院にいるワーディックスのエージェント)
Eboni Booth(コールマン医師/Dr. Coleman:脳外科医)
Robert Engel(リチャード・ニクソン/Richard Nixon:アメリカの元大統領、資料映像)
Bob Greenberg(ジャッキー・グレーソン/Jackie Gleason:トップコメディアン、資料映像)
Aaron Costa Ganis(冷凍ルームのエンジニア)
Miles Jacoby(冷凍ルームのエンジニア)
Martha Morgan(冷凍ルームのエンジニア)
Cooper Jennings(逃走車の担当者)
John Ford-Dunker(ガソスタの店員)
Rocco Anthony Pellegrino(ガソスタの少年)
Calvin Ahn(モーテルに来るワーディックスのエージェント)
Adam Shippey(モーテルに来るワーディックスのエージェント)
Sebastian Arroyo(モーテルに来るワーディックスのエージェント)
David Sarussi(移動式監視車のエンジニア)
Cuyle Carvin(飛行場のエージェント)
Rebecca Henderson(飛行場のエージェント)
Kenneth Tigar(ボイドの父)
Julia Antonelli(アンジェラの娘)
Alexandra Avezova(若い修道女)
Kathy Deitch(ダイナーのウェイトレス)
Jordan Gelber(KCXEのディレクター)
Brooke Morris(KCXEの技術ディレクター)
Michael Kaurene(コントロールルームのEVSのエンジニア)
Gibson Frazier(「Rock Center」のディレクター)
Courtney Grace(世界に情勢を呼びかける「NBC」のニュースアンカー)
David Auerbach(「Rock Center」のニュースプロデューサー)
John Palacio(「Rock Center」のニュースプロデューサー)
Mahalet Dejene(「Rock Center」のニュースプロデューサー)
Camila Canó-Flaviá(「Rock Center」の若いプロデューサー)
Nicole Toland(「Rock Center」のエンジニア)
Meet Kit Williams(キット/Kit:「Rock Center」の職員)
Brian Zeitchick(「Rock Center」の技術責任者)
Neil O’Brien(「NBC」のコントロールルームのディレクター)
Lionel Segee Moise(ニュースアンカー)
Jessica Kartalija(ニュースアンカー)
Sophie Carmen-Jones(イギリス人女性ニュースアンカー)
Pascal Yen-Pfister(フランス人ニュースアンカー)
Kathiamarice Lopez(「Latine News」のニュースアンカー)
Therese Plaehn(地下鉄で映像を見る女性)
【クレジットなし】
Whitney Andrews(通信室の手配担当者)
Nicole Armbrecht(レスリングのファン)
Forrest Bennett(レスリングのファン)
Paul Chahfe(レスリングのファン)
Todd Coggins(レスリングのファン)
Jennifer Butler(客)
Kenny Shapiro(客)
Christopher Watts(客)
Jaime Zevallos(客)
Tritt Matthews(客)
Ahlaqanah Bell(連邦下院議員)
Jonathan Bender(隣人)
Eric Patrick Cameron(ロズウェル事件の兵士)
Randall Scott Carpenter(兵士)
Craig Castaldo(ラジオのパーソナリティ)
Zach Catanzareti(海兵隊)
Jayden Choi(北朝鮮兵)
Patricia Conolly(ルース/Ruth:ノアの亡き母)
Rory D’Lasnow(飛行機の乗客)
Michael-Scott Druckenmiller(コールドルームの技術者)
Alan Edstrom(科学者)
Jonathan Noah Esposito(ニューメキシコの事件の兵士)
Nick Graystone(群衆)
Matthew Heister(F-18のパイロット)
Chris Highlands(戦闘機のパイロット)
Dirk Higgins(歩行者)
Tom Johnson(歩行者)
Andrew King(歩行者)
Angelo Otchy(通行人)
Josh Pesin(通行人)
Ty Johnson(隣人)
Sean King(レスリングのファン)
Michael J. Kraycik(SUVの運転手)
Jerry Lobrow(憲兵)
Alexandra Lopez Galan(修道女)
Michelle Lulic(大学生)
Daniel Macarone(ガソスタの客)
Peter Magnani(監視システムのエンジニア)
Miriam Olken pictured right(ブレンダン・マニング/Brendan Manning:カトリックの聖職者)
Amelie McKendry(エージェント)
Jim Moran(列車の乗客)
Jeffrey Mowery(車の運転手)
Philip Nix(シークレットサービス、1973年)
Johnny Olmez(エヴェリット・ヒューズ/Everett Hughes:社会学者)
Chyril Paulann(運転手)
Neil Towne(運転手)
Rodger Phillips(政府高官)
Michael Sabanos(通行人)
Shai Shockley(母親)
Justin Thomas(ガソスタの従業員)
Darin J Thorn(シークレットサービス)
Keira Wesley-Busher(最高司令官)
Alex Ziwak(イベントスタッフのアシスタント)
■映画の舞台
2026年、
アメリカ:
ミズーリ州カンザスシティ
ウェストバージニア州
ロケ地:
アメリカ:ニューヨーク
ニューヨーク州ロングアイランド
https://maps.app.goo.gl/uMUDVYKKNAWo9kyP9
ニューヨーク州ハドソンバレー
https://maps.app.goo.gl/75atuRqABpfawuDTA
ニュージャージー州:ミドルセックス郡
https://maps.app.goo.gl/vjnzz3NMoM7Kc8W17
ジャージーシティ:マクギンリースクエア地区
https://maps.app.goo.gl/5h4py1wTqAHQ4Rp38
ニュージャージー州ニューアーク
ニュージャージー・イノベーション・インスティテュート
https://maps.app.goo.gl/tCYBfEGR1dLzQGHP8
ニュージャージー州モリス・タウンシップ
https://maps.app.goo.gl/YqBfNsw493ZNkBpz7
ニューヨーク州メルヴィル
キヤノン・アメリカズ社
https://maps.app.goo.gl/VdvtV1x7Dp1TBATb9
■簡単なあらすじ
現代のアメリカのどこかにて、ある組織から「あるもの」を盗み出した男が捕まった
彼はワーディックス社という政府の情報操作や管理を行う秘密裏の組織の出身で、その組織が抱えている「情報」を全人類に開示すべきだと考えていた
ワーディックス社のエージェントによって捉えられたダニエルだったが、デバイスを彼らにかざして脅し、恋人のジェーンと逃げ切ることに成功した
その後、2人はジェーンがかつて世話になっていた修道院に匿ってもらい、次の指示を待つことになった
計画の責任者ヒューゴは使いの者が行くと伝え、2人はその時を待つ
一方その頃、カンザスシティでも不可思議な現象が起きていた
それは気象予報士のマーガレットが生放送中に奇妙な音を出したというもので、その動画は世界に拡散されてしまう
その動画はヒューゴとワーディックス社にも伝わり、彼らの懸念している時が近づいていることを示していた
マーガレットは赤冠鳥を見てから様子がおかしくなり、彼女には全ての言語が瞬時に英語に変換され、さらに多言語をいきなり操れるようになっていた
そして、彼女の発した音をなぜか、ダニエルは理解することができ、そのメッセージをヒューゴに伝えることになったのである
テーマ:開示を迫られる理由
裏テーマ:人類と宗教
■ひとこと感想
スピルバーグ監督の最新作として、久々に大作のSFファンタジーが登場した、と思っていました
海外での評価は結構厳しいようで、どんな感じに評価されているのかと思いましたが、この内容だとキリスト教圏は総スカンになっても仕方がないのかな、と思ってしまいました
SFファンタジーの皮を被った宗教映画という側面が強く、創世記をどのように解釈するかによって、地球外生命体と神様の関係性を紐解いて行くことになります
無宗教の私からすれば、どのような存在が何かを作ろうとも、それは化学反応の偶然の産物であり、同一条件が整えばどの場所でも可能だろうと思ってしまいます
その原則に対してファンタジックな解釈をしているのが宗教であると思っているので、そう言った観点からすれば「新しい超常的な存在が神様の存在を脅かすかも」と思ってしまっても仕方がないのかもしれません
映画では、元修道女だけど未だに敬虔なクリスチャンという人物が登場し、彼女が「開示」に怯える理由というものが描かれて行きます
この彼女の畏れに対して、現役の聖職者が「それ言っちゃうの?」という言葉を発するのですが、これが怒りにふれているようにも思えます
その内容は映画を観てのお楽しみというところになりますが、ぶっちゃけるとその要素は日本では全くウケないので、単純にエイリアンものとしてエンタメしているかどうかというところは評価軸になると思います
それ応えられるだけの作品かと言えば否という感じで、個人的にはこう言った宗教論争系の映画は好きですが、一般的に興収に結びつくとは考えられないように思えてなりません
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画では、「神様は地上に人類を作りたもうた」という一節を引用し、「地上以外の何処かに作りたもうたものがある」という解釈を以て、聖職者が宇宙人の存在を受け入れているという描写がありました
そして、畏れを抱くジェーンに対して、「神様への信仰はあるけど、人への信頼を失ったのね」と告げていました
この言葉がジェーンの行動を変えるのですが、「ええ、それ言っちゃうの」という感じに思いました
と言うのも、聖書などによって「神様が作り出した特別な存在が人類」と言う概念があって、それゆえに神様は試練も与えるし、導きもするという感じになっています
でも、実は人類は出来損ないで、あなたたちよりも有能な存在を別の場所に作っていた、と言う感じになっているので、これを受け入れる人がどれだけいるのかな、と思ってしまいます
宇宙人=全知全能という結びつきをして、さらにその力を引き継いだマーガレットに至っては「信仰の対象になりたくない」とまで言ってしまいます
ある種の信仰を完全に拒否するような感じになっていて、神様から与えられしものをエゴで粉砕しているようにも見えてしまいます
結局のところ、人は寛容で柔軟性があって、開示されたものに対しても受容するだろうと言うテイストで話が進むのですが、ラストをブツ切りにしたのは悪手だと思うのですね
ある意味、宇宙人が何を言ったかを観客の皆さんで想像してくださいね、と投げられているのですが、ここで議論が起こる余地はほとんどなく、「スピルバーグ、オチを考えつかなった説」のほうが現実味を帯びてしまいます
風呂敷を広げておいて畳まないと言うのはエンタメとしては最低だと思うので、この投げっぱなしを許容する人のほうが少ないんじゃないかな、と思ってしまいました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
本作は、これまでにアメリカ政府が隠蔽してきた「宇宙人の存在を開示する」というものなのですが、そこで開示された一例というのは「宇宙人の存在」だけではなく、「宇宙人に対する数々の残虐行為」だったように思います
この開示が起こることで、人類はどこまで野蛮で愚かなのかということを全世界で共有することになるのですが、当然「これを行ったのはアメリカ人の一部の人間であり、一緒にしないでほしい」と思う人のほうが大半だと言えるでしょう
ゆえに、「超常的な存在の尊厳を蔑ろにしてきたことを開示」していることになり、これが人類が起こした開示ではなことに意味があります
劇中では「インヴィヴィ17」と呼ばれていたラストで登場したエイリアンがいるのですが、ヒューゴは彼(彼女)からの命令の通りに開示をした、みたいな流れになっています
これがヒューゴの完全なる意思なのかを担保するものはなく、劇中で描かれていたように「見せたい映像を見せているだけ」のようにも思えるのですね
なので、映画内で登場する数々の隠蔽されたものは「人類をコントロールするために植え付ける枷」のようにも見えてきます
この観点からすれば、この開示は宇宙人が人類を支配するための第一歩という感じになっていて、それに気づくとさらに気持ちが悪い内容に思ってしまいます
映画はメタ構造になっているのかはわかりませんが、スピルバーグ=ヒューゴという感じにも見え、宇宙人に対する情報の開示というものに様々な恣意的なものが込められているようにも見えてきます
もっとも、単なる娯楽映画として楽しむのは良いと思いますが、制作意図の中にこのような思想が混じっていることが見え隠れするだけで、感覚的に拒否反応を示す人は多いように思います
そう言った面を踏まえると、失敗したプロパガンダ作品のようにも見えてくるので、それはそれでどうなんだろうなあ、と感じてしまいました
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/105261/review/07041884/
公式HP:
