■ハルビン
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■オススメ度
韓国目線の歴史映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.8(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:하얼빈(ハルビン)、英題:Harbin
情報:2024年、韓国、114分、G
ジャンル:安重根による伊藤博文暗殺事件を韓国目線で描いた史実ベースの伝記映画
監督:ウ・ミンホ
脚本:キム・キョンチャン&ウ・ミンホ
キャスト:
ヒョンビン/현빈(アン・ジュングン/安重根/안중근:大韓義軍の軍参謀、中将)
パク・ジョンミン/박정민(ウ・ドクスン/禹徳淳/우덕순:大韓義軍の同志)
チョ・ウジン/조우진(キム・サンヒョン/김상현:日本語通訳官、ジュングンの同志)
イ・ドンウク/이동욱(イ・チャンソプ/이창섭:大韓義軍の副総長)
ユ・ジェミョン/유재명(チェ・ジェヒョン/최재형:大韓義軍の総長、大東共報社の幹部)
チョン・ヨビン/전여빈(コン夫人/공부인:ウラジオストクの骨董品店の店主)
チョン・ウソン/정우성(パク・ジョンチョル/박점철:満州で活動する馬賊のボス、コン夫人の義理の兄)
リリー・フランキー(伊藤博文:日本国の首相、元朝鮮統監)
パク・フン/박훈(森辰雄:日本の陸軍少佐)
キム・ジオ/김지오(大谷:森辰雄の副官)
ホ・スン/허승(大谷の部下)
パク・トンハ/박동하(山田:伊藤博文の警護)
ソン・スンフン/손승훈(鈴木:捕虜になる日本兵)
武田裕光(憲兵)
チョン・ドンヒョク/전병덕(車掌)
イ・サンホ/이산호(チョ・ドソン/조도선:大韓義軍のメンバー、ロシア語通訳)
ユン・ヨウォン/윤여원(シン・ジェシク/신재식:大韓義軍のメンバー)
アン・セホ/안세호(リー・カン/이강:安重根の同志、大東広報社の編集局長)
ソン・イニョン/손인용(キム・ソンベク/김성백:安重根の同志、ハルビン韓国人会の会長)
ユン・サンホイ/윤상호(ハルビンの総領事)
パク・ギドク/박기덕(忠実な兵士)
シン・ガンギョン/신강균(政府高官)
パク・チョヨン/박주용(行商人)
Ego Mikitas(ウラジミール・ココフツェフ/Kokovtsev:ロシア帝国の財務大臣)
Arnolds Osis(ロシア人店主)
Guna Zarina(ロシア人店主の妻)
Lauris Subatnieks(ロシア兵)
Arnold Osis(ロシア人店主)
Guna Jarina(ロシア人店主の妻)
Loris Subatnieks(ロシア軍の司令官)
Alexander Malikov(ロシア軍の将軍)
クァク・ジン/곽진(馬賊)
イ・ソンフン/이상훈(馬賊)
キム・ソングァン/김성광(馬賊)
キム・マンホ/김만호(馬賊)
チョン・スンミン/정승민(馬賊)
チョン・ミョングン/정명군(馬賊)
ジュヒョク/주혁(馬賊)
【大韓義軍のメンバー】
キム・ウヌ/김은우
ソン・ユンファン/손윤환
ファン・リハン/황리한
カン・テフン/강태훈
チョ・ハソク/조하석
ユン・ジョンソプ/윤정섭
チェ・ジェホン/천재홍
パク・ジェヒョン/박제현
イ・チャングン/이창근
キム・ピョンジョ/김평조
アン・ビョンウ/안병우
チャン・ウヨン/장우영
チェ・ドンハク/최돈학
クァク・スンイル/곽승일
チェ・ミヌ/최민우
チャン・ヨフン/장요훈
カン・ジョンヨン/강전영
ソン・ギョンピョ/손경표
ソ・ミンジェ/서민제
【日本兵】
イ・ジュニ/이준이
ワン・スンモク/왕승목
イ・ジュンヒョン/이중현
チョン・イルド/정일도
シン・ウチョル/신우철
シン・セヨン/신세용
チャン・グンチョル/장근철
キム・ドンジュ/김동주
チェ・ユンビン/최윤빈
ムン・ヒョンドン/문형돈
キム・ヨンテク/김영택
チョ・ヨヌ/주연우
イ・ユンファン/이윤환
イ・ジンミン/이진민
カン・スンジュ/강승주
シン・ジュノ/신준호
チェン・ジェヒョン/전재현
チェ・テジュ/최태주
ビョン・ギュンロク/변경록
■映画の舞台
1909年10月、
中国:ハルビン
咸鏡北道(ハムギョンブクト)シナ山
ロシア:ウラジオストク
ロケ地:
モンゴル(満州)
ラトビア(ウラジオストク)
韓国各地
■簡単なあらすじ
1908年、咸鏡北道のシナ山にて安重根率いる大韓義軍は、日本軍相手に勝利を収めた
少佐の森辰雄を捉えるものの、彼の自決懇願を無視した安重根は、武装解除させたのちに解放することになった
だが、森は日本軍と合流し、安重根がいない間に大韓義軍を壊滅させてしまう
命からがら逃げることになった安重根は、隠れ家に戻ることができたが、義軍の総長ジェヒョン先生を筆頭に、副官のチャンソプたちから非難を受けることになった
安重根は伊藤博文の暗殺を高々と宣言し、ドクスン、サンヒョンが加わって、秘密裏に行動を開始することになった
その頃、日本では伊藤博文が日韓併合を打ち出し、ロシアのハルビンにて併合の取りまとめを行うことが決まっていた
安重根たちは、ハルビンにて暗殺することを計画し、そのために必要な爆薬を手に入れるために奔走することになった
安重根と対立するチャンソプが全体の指揮を執ることになったが、なぜかこちらの動きは筒抜けで、爆薬を所持したところを狙われて襲われてしまう
計画は頓挫になるかと思われたが、安重根はチャンスは今しかないと感じ、爆薬なしで計画を遂行すべく、ハルビンへと向かうことになったのである
テーマ:独立の大義
裏テーマ:寛容なる英雄
■ひとこと感想
韓国目線で綴られる「伊藤博文暗殺事件」ということで、どんな仕上がりになるのかと思っていましたが、案の定という感じに仕上がっていましたね
史実を知らない人が鵜呑みにするかは分かりませんが、興味を持って調べると、その違いに唖然としてしまうと思います
何が改変されたのかというのは両手で足りないくらいなのですが、歴史改変ファンタジーとして観る分には良いのだと思います
映画では、併合による恩恵なども描かれていて、どちらかと言えば安重根が行った暗殺は、韓国によって望ましくない方向に動いたという感じに描かれています
伊藤博文が悪態をついていますが、そう言った細かなところよりは、併合に対しての国民感情とか、なぜか現れる英雄的な存在の登場というものに重きが置かれていました
安重根が英雄視されているのかどうかは分かりませんが、現代も続く抗日に対する象徴のようなものとして描かれていましたね
とことんまで日本人は野蛮で残虐という感じに描かれていましたが、その部分の誇張に関しては許容範囲でしょう
映画は、韓国ではこんな感じに捉えているのだな、という感想と、こんな感じに教えたいんだなということがわかる感じでしたね
他国の歴史観なので好きにすれば良いと思いますが、抗日熱を上げても国は良くならないし、プロパガンダとしても質が低いので、何だかなあと思ってしまいますね
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
史実ベースなのでネタバレもあったものではありませんが、悪魔のように描かれている森辰雄のモデルって誰なんでしょうねえ
そこをフィクションにしたらダメだと思うのですが、史実色が薄まっているのは確かだと思います
安重根は反日・抗日の象徴で、彼が暗殺を成し遂げたことは韓国民にとっては歓喜だったようですね
でも、反対に韓国の慈父と評して哀悼の意を示している皇室などもありました
どちらにせよ、日韓併合に対して好意的な層とそうではない層がいたのは事実で、それによって、強硬手段に打って出る人物もいた時代とも思えます
安重根自身が掲げる思想に感化される人もいれば、結果として暴力で解決を良くないと考える人もいるでしょう
問題はそこではなく、映画があたかも「安重根の行動とその理念の果てに韓国の独立が為された」と結んでいる点だと思います
韓国が独立に至った経緯は複雑な道だったと言えますが、映画のようなざっくりとしたようなものではなかったでしょう
安重根の暗殺から36年後に独立を果たしたという説明に違和感を持つのは諸外国の人だけなのかはわかりません
韓国の歴史の教科書にどのように書かれているのかはわかりませんが、それに同調しているのか、反旗を翻しているのかも微妙なラインでしたね
伊藤博文のセリフで「厄介な民族」という文言があって、恩恵を受けていないのに国難に対して団結するというものがありました
この志が今もあるのかはわかりませんが、今の国難は韓国内に原因があるように見えるので、団結した力の行先を間違えないでほしいなあと思いました
■実際の事件について
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■この時代に安重根が描かれる理由
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103719/review/05302282/
公式HP:
