■ホーム スイート ホーム 未来から家族がやってきた
■オススメ度
タイムスリップ系コメディが好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.9.4(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2026年、日本、110分、G
ジャンル:27歳時点の4世代が出会う様子を描いたコメディ映画
監督:吉田鮎太
脚本:萩森淳
原作:金沢知樹『HOME SWEET HOME』
キャスト:
八村倫太郎(植木一郎:無気力に過ごす青年)
(幼少期:並木凰星)
増子敦貴(植木英郎:28年後から来た一郎の息子)
(幼少期:碓井唯翔)
駒木根葵汰(植木史郎:56年後から来た一郎の孫)
(幼少期:小暮陸)
大原優乃(植木真奈美:一郎の妻)
山谷花純(植木良子:一郎の母)
前田公輝(植木耕太郎:若き日の一郎の父)
樫尾篤紀(宮田:地上げ屋)
(中年期:ドロンズ石本)
藤田ハル(広重:耕太郎の弟子)
【その他の出演者】
齊藤友暁(一郎、別次元)
喜多貴幸(浩二郎:未来から来た子孫)
池内祥人(未来から来た子孫)
尾形涼雅(涼太郎:未来から来た子孫)
前原暖(未来から来た子孫)
竹良光(未来から来た子孫)
成本晋太郎
磯部莉菜子(真奈美の友人)
石過滝二郎
楠見実都
池田桃子(声の出演)
鷹野龍平
下川義隆
本郷雅來
関月七(赤ん坊)
夏葵(改変未来の娘、写真)
塁
■映画の舞台
2026年&1999年、
関東圏のどこか
ロケ地:
埼玉県:草加市
草加煎餅丸草一福
https://maps.app.goo.gl/SjZR8XALkLWQp2am9?g_st=ic
草加にじいろ保育園
https://maps.app.goo.gl/VK6vn8HaANbHwsDh7?g_st=ic
大福源 草加本店
https://maps.app.goo.gl/15Yh1vr6bG4iymv9A?g_st=ic
■簡単なあらすじ
2026年の冬、祖父の代から続く煎餅屋を継いできた植木一郎は、無気力に過ごし、気まぐれで店を早じまいさせたりしていた
不動産屋はその土地に目をつけているようで、一郎は売ることを決意し、店の権利書を妻の真奈美に渡した
そんな折、28年後からやってきたという息子の英郎と、56年後からやってきたという孫の史郎が一郎の家の押し入れから出てきた
状況がわからない一郎に対し、2人は強引に押し入れに連れて行き、そこで別の日に移動したりして、本当であることを見せる
真奈美にバレても、彼女は天然気質のため、ガス漏れの修理人だと思い込んでくれた
そんな中で、未来が改変されていることを知った英郎と史郎は、それを修正させるために一郎を28年前に連れて行くことになった
そこには、一郎の父・耕太郎がいて、それは一郎が生まれるちょうど一年前だった
耕太郎は職人気質で厳しかったが、弟子の広重が問題を起こしていて、煎餅屋の存続が危ぶまれていたのである
テーマ:混沌の中に見える父性
裏テーマ:家族を支えてくれるもの
■ひとこと感想
未来から息子と孫がやってきて、さらに過去に行くことで父親とも会うことになるという物語で、全員が「27歳」の状態で会うという設定になっていました
未来から過去にきたことによって、微妙に改変がなされていて、息子ではなく娘が生まれている世界線になりそうになったり、と、矢継ぎ早に展開していく流れとなっています
結構、セリフで説明してくれますが、時系列がコロコロ入れ替わる(タイムスリップする)ので、眠気を払拭しないとヤバい感じになっています
パンフレットには、映画でも登場する時系列表というものがあり、そこに追記がなされているので、全体的にはどういう流れだったのかを振り返ることができます
それでも、ちゃんと見ていないと、その表を見たらさらにパニックになってしまうように思えます
映画では、無気力な主人が過去と未来に挟まれる中で成長するというもので、このイベントありきで未来が生まれているとも言えます
このあたりは深く考えるとダメな感じで、マルチバース的なものよりも、確定未来論で動いていると考えた方が良いように思います
それにしても、新進気鋭の若手たちの演技はかなり舞台的で、演出のせいだと思いますが、なんとなく「恥ずかしさ」を感じる仕上がりになっていたように思いました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作のネタバレといえば、結局は確定未来路線にちゃんと戻るのか、というところなのですが、ぶっちゃけると戻るからこそ未来がある、という感じになっています
ドタバタなども含めて、それら全ての様子が未来のためには必要であり、無気力な一郎が変化することも、父が店を手放さずに済むことも確定的であると考えられます
それでも、過去にきたことで改変される可能性はあって、このあたりの整合性を科学的に考えるとややこしくなると思うので、この映画におけるルールはこうだよ、というのを理解していないと難しいように思いました
設定ありきの映画なのですが、4世代にわたる煎餅屋の主人が一堂に会するというのは面白い着眼点ですね
思っていたのと違うの連続になっていて、特に「父の記憶が一番薄めの一郎」がメインとなっていることで、それが浮き彫りになっています
一郎自身は長生きのようなので、息子も孫もどんな人物か知っているのですが、若くして亡くなった父というのは色んな想像を掻き立てると思います
映画では、ほっこり家族愛ムービーっぽさと、コメディに振り切っているところがあるので、どのドタバタをどこまで楽しめるか、という内容になっています
個人的にはあまり乗れませんでしたが、それはひとえに演出が合わないんだと思います
普段からあまり舞台は見ない人なので、そっち方面に近いと違和感を感じてしまうのは、受け手側の問題のように思えます
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
父親の記憶というのがどれくらい続くのかは個人差があると思いますが、私の場合は12歳で止まっているので、それ以降のことについてはわかりません
それ以前に関しても、12歳なので覚えていることの方が少なく、小学校以前の記憶というのはほとんどなかったりします
12歳で両親が離婚したのが影響を与えているのか、それともそもそも記憶が希薄なほどに家にいなかったのかはわかりませんが、12歳で「2号さん」という言葉を覚えるくらいの出来事があったので、希薄だったというのが本当のところなんだと思います
もし私が27歳の父のところに行ったらどうするかはわかりませんが、12歳で終わった記憶を取り戻そうとするのかはわかりません
各家庭でそれぞれ「父親との関係性」というものは変わると思いますが、そこまで関係性を取り戻す意味というものを感じないのですね
こればかりは個人の事情によると思いますが、こういったバックボーンがあるので、映画を見ていても「他人事」のように思えてしまいました
本当ならば、この手のヒューマンドラマで感動できる側の歴史があれば良いと思うのですが、こればかりは仕方のないことでしょう
そういった意味も踏まえて、「会いたいと思われる父親であるかどうか」ということがとても大事なように思います
父親の責務というものは色々とあると思いますが、そういったものよりも「人として魅力があったか」ということが大事だと思うので、今現在お父さんとして生きている人は「もし自分の息子が一郎だったら」ということを考え、このような物語になってくれるかどうかというのを心配した方が良いのかもしれません
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/105804/review/06920688/
公式HP:
