■プロフェッショナル


■オススメ度

 

リーアム・ニーソン映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.4.12   字幕   MOVIX京都


■映画情報

 

原題:In the Land of Saints and Sinners(聖人と罪人の国で)

情報:2024年、アイルランド、106分、G

ジャンル:田舎町に紛れ込んだテロリストと因縁を持つ暗殺者を描いたスリラー映画

 

監督:ロバート・ロレンツ

脚本:マーク・マイケル・マクナリー&テリー・ローン

 

キャスト:

リーアム・ニーソン/Liam Neeson(フィンバー・マーフィー/Finbar Murphy:グレンコルムキルに潜伏している暗殺者)

 

ケリー・コンドン/Kerry Condon(デラン・マッキャン/Doireann McCann:テロリストのリーダー)

コナー・マクニール/Conor MacNeill(コナン・マクグラス/Conan McGrath:デランの仲間)

シェイマス・オハラ/Seamus O’Hara(シェイマス・マッケナ/Séamus McKenna:デランの仲間)

デズモンド・イーストウッド/Desmond Eastwood(カーティス・ジェーン/Curtis June:デランの弟、シニードの親戚)

 

コルム・ミーニー/Colm Meaney(ロバート・マキュー/Robert McQue:フィンバーの依頼人)

Anne Brogan(ジョシー・マキュー/Josie McQue:ロバートの妻)

 

ジャック・グリーソン/Jack Gleeson(ケビン・リンチ/Kevin Lynch:フィンバーの同業)

 

キリアン・ハインズ/Ciarán Hinds(ビンセント・オシェイ/Vincent O’Shea:地元の警察官)

Laura Hughes(キャサリン・オシェイ/Catherine O’Shea:ビンセントの妻)

 

Sarah Greene(シニード・ドゥーガン/Sinéad Dougan:カーティスの義理の妹、パブの店員)

Michelle Gleeson(モヤ/Moya:シニードの娘)

 

Niamh Cusack(リタ・クイン/Rita Quinn:フィンバーの隣人)

 

Bernadette Carty(ベルファストのパブの外の母親)

 

Manus Brennan(神父)

Tim Landers(町長)

 

Mark O’Regan(バート・マクギネス/Bart McGuiness:フィンバーの標的)

 

Conor Hamill(パット・オドネル/Pat O’Donnell:街の雑貨屋)

Valentine Olukoga(ハサン・ベロ/Hasan Bello:パブのヴァイオリン弾きの青年)

Joe Gallagher(ライト氏/Mr. Wright:ライト・パブのオーナー)

 

Mark Connolly(サッカーのサポーター)

James Sadat(サッカーのプレイヤー)

 


■映画の舞台

 

1970年代、

北アイルランド

グレンコルム・キル

 

ベルファスト

 

ロケ地:

アイルランド:ドニゴール州

 


■簡単なあらすじ

 

1970年代、アイルランドのベルファストにて、とあるバーの前で車が爆発するという事故が起きた

それはIRAの仕業とされ、標的のみならず、民間人も犠牲になってしまった

犯人の一味はそのまま田舎町のグレンコルムキルへと逃げ込んだ

その町は最果ての町とも言われ、訳ありの人たちが潜伏しているという

その一人であるフィンバー・マーフィーは裏稼業を行いながら、普段は畑を耕したり、読書に勤しんだりしていた

 

フィンバーは、町に住むロバートから仕事を依頼され、遂行後は辺鄙な場所に埋めていた

仕事の合図はフィンバーの車に目印がされ、車の中にターゲットの写真が置かれる

その日の仕事はバントリー港に向かい、地元の貢献者と言われる男を始末することだった

仕事を終えたフィンバーは、ロバートにこの稼業をやめることを告げる

ロバートは驚きを隠せなかったが、フィンバーは言って聞かせられるような男ではなかった

 

ある日のこと、行きつけのバーの店員シニードの娘モヤに虐待の傷を見つけたフィンバーは、シニードにそれとなく伺いを立てた

だが、シニードにはそのことを知らないようで、翌日、彼女の家を訪れたフィンバーは、そこで見知らぬ男・カーティスと出会う

男はシニードの親戚ということで、不躾な男だったが無碍にはできない存在だった

フィンバーはその男が二人にとって良くない相手だと感じ、ロバートに依頼を立てる

だが、ロバートはその依頼を拒み、自分で手を汚したらどうだ、と迫った

 

テーマ:殺しの哲学

裏テーマ:終末の過ごし方

 


■ひとこと感想

 

リーアム・ニーソンが怒らせたら怖い爺さんを演じるシリーズのように見えますが、実際にはかなりヒューマンドラマ色の濃い作品となっていました

殺し屋稼業を続けてきたフィンバーも妻が亡くなった後に人生の意味を見失い始めていて、隣人リタの影響を受けて、植物の栽培をしようと思い始めます

でも、引退しようと思ったところにトラブルが舞い込んでくるという内容で、最後の仕事が色々と面倒を起こすという内容になっていました

 

時代は北アイルランド紛争の真っ只中で、ベルファストにてIREが暗躍する様子が描かれていきます

民間人を巻き込んだ爆破テロを起こし、親戚の家に逃げ込んでいたのですが、そこには熟練の殺し屋がいた、という内容になっています

普通ならそこで何も起こらないのですが、少女モヤに虐待の疑いがあり、それに首を突っ込むことになりました

その相手が爆破テロ犯とは思いもよらないのですが、IREから裏切られたカーティスたちはお尋ね者となっていました

 

今回はフィンバーの私的な感情が優先され、それはこの町の平和を守るためだったと思います

なので、お尋ね者となった彼らはいずれ排除対象となっていたでしょう

でも、大ごとになった時には犠牲者が付きものなので、今回は想定外の被害が出たと言えるのかもしれません

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、IRE絡みではありますが、それは話の導入に過ぎませんでした

実際には、フィンバーには戦争経験があり、妻は紛争で亡くなったという過去があるので、虚しさを感じていたのだと思います

殺しで金を得ても満たさせることはなく、そこで園芸に向かおうとするのは、リタに何らかの感情があったからのように思えました

 

病気の旦那さんが亡くなればという世界線もあったのだと思いますが、その方向に向かわないところが神の導きのようにも思えてしまいますね

宗教っぽさはほとんどなく、教会が出てくるのも一瞬で、聖書関連で説教くささがあるとはは一切なかったですね

冒頭のベルファストのスワンズバーの爆破テロ事件は実際に起こった事件で、1974年10月13日に暫定アイルランド共和国軍(IRA)によるものでした

この事件によって、プロテスタント系民間人2名が死亡し、20名以上が負傷しています

 

物語としての時代背景となっていますが、デラン自身の背景にもなっていましたね

彼女自身の戦いにも正義はあると思いますが、それでも他の人間を巻き込む可能性のある爆破テロというのは容認されないでしょう

それでも、そのことを知っているのは観客だけで、フィンバーたちがそれを知るのは随分後になります

彼らがテロ犯であることがわかると民衆も騒ぎ立て、二次被害が出る可能性もありました

 

警官のビンセントもそれに気付き始めていましたが、できるだけ穏便にしたいのと、フィンバーが何者であるかを悟ったようにも思えました

それは半分正解で、半分不正解というものですが、知らない方が良いこともあるという感じに描かれていましたね

ラストにドストエフスキーの『罪と罰』が登場しますが、前半の例え話と繋がっていて、ちょっとニヤリとしてしまう展開だったように思いました

 


■時代背景について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■フィンバーはどちら側の人間なのか

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103341/review/04979770/

 

公式HP:

https://professional-movie.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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