■ラ・コシーナ 厨房


■オススメ度

 

厨房で起こるドタバタコメディに興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.6.17(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:La Cocina(キッチン、厨房)

情報:2024年、アメリカ&メキシコ、139分、G

ジャンル:移民だらけの厨房で起きる自暴自棄の破壊行動を描いたコメディ映画

 

監督&脚本:アロンソ・ルイスパラシオス

原案:アーノルド・ウェスカー『The Kitchen』

 

キャスト:

ラウル・ブリオネス・カルモナ/Raúl Briones(ペドロ/Pedro:「ザ・グリル」の料理人、チキン担当のメキシコ人)

ルーニー・マーラ/Rooney Mara(ジュリア/Julia:ペドロの恋人、アメリカ人のウェイトレス)

 

アンナ・ディアス/Anna Díaz(エステラ/Estela:英語が話せないヒスパニック、新規入店のペドロの知り合いのシェフ、20歳、メキシコ人)

ローラ・ゴメス/Laura Gómez(ラウラ・アリエス/Laura:新人ウェイトレス、ドミニカ人)

 

オデッド・フェール/Oded Fehr(ラシッド/Rashid:アラブ系アメリカ人の実業家、「ザ・グリル」のオーナー)

エドゥアルド・オルモス/Eduardo Olmos(ルイス・ヴィラ/Luis Villa:面接担当責任者、メキシコ出身のアメリカ人)

ジェームズ・ウォーターストーン/James Waterston(マーク/Mark:経理担当のアメリカ人)

 

リー・セラーズ/Lee Sellars(25年勤務の料理長)

スンドス・モスバ/Soundos Mosbah(サミラ/Samira:女性シェフ、サラダ担当のモロッコ人)

モーテル・フォスター/Motell Gyn Foster(ノンゾ/Nonzo:デザート担当、ペドロの友人、「星影のステラ」を語るシェフ)

エステバン・カイセド/Esteban Caicedo(ネズミ/Ratón:チキン担当ののぞき魔)

ベルナンド・ベラスコ/Bernardo Velasco(サルバドール/Salvador:パスタ担当、白人女性信仰のワチナンゴ出身のメキシコ人)

 

スペンサー・グラニース/Spenser Granese(マックス/Max:ジュリアの元カレ、グリル担当のアメリカ人シェフ)

ネブリ・バサーニ/Nebli Basani(リリドン/Liridon:シェフ)

グスタボ・メルガレホ/Gustavo Melgarejo(マルティン/Martin:ピザ担当)

ホセ・ルイス・ペレス/José Luis Pérez(ラミレス/Ramirez:サンドイッチ担当)

Esaie Atillus(ジョナス/Jonas:シェフ)

Jean Evens Florent(ピーターソン/Petterson:シェフ)

 

ジュリア・ハルティガン/Julia Haltigan(トリシャ/Trisha:チーフウェイトレス)

マリア・フェルナンダ・ボスケ/María Fernanda Bosque(エイミー/Amy:ウェイトレス)

ピア・ラボルデ=ノーゲス/Pía Laborde-Noguez(スーザン/Susan:ウェイトレス)

シャバナ・カルダー/Shavanna Calder(イネス/Inez:ウェイトレス)

 

María de los Ángeles Carmona(ペドロの母)

Roberto Oropeza(ペドロの父)

 

John Pyper-Ferguson(元金融マンを自称するホームレス)

 

Leo James Davis(エイブ/Abe:レストランに来る子ども)

 

Salma Álvarez(シトラリ・ポサダス/Citlalli:面接に遅れる応募者)

 

ViktorJuhumász(コールセンター長の声)

Avokpo Koffi Myattfeiako(カスタマーコールセンターの声)

 

Melissa Hallvis(クリニックの受付)

Madeline McLinis(クリニックの若者)

Frida D’adda(クリニックの若者)

Robert Korecki(産婦人科医)

Kerry Ardra(看護婦)

 

Steve Kisicki(急かす客)

Paulina Kent(若い女性)

 

Rosaly Graterol(ウェイトレス)

Linda Kathering Cepulveda Córdoba(ウェイトレス)

Elizaveta Cherkashcheko(ウェイトレス)

Aliza Levy(ウェイトレス)

Lindsay Hamilton(ウェイトレス)

Arette Ruiz(ウェイトレス)

Devan Predas(ウェイトレス)

Soohia Leandre(ウェイトレス)

Adele Fish(ウェイトレス)

Elisabeth Windergger(ウェイトレス)

Ariana Candeia(ウェイトレス)

Sandra Pauliukaite(ウェイトレス)

Natalia Osykhovska(ウェイトレス)

Eianie Envalle(ウェイトレス)

Maite Elissalt(ウェイトレス)

 


■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク49番街

レストラン「ザ・グリル」

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク


■簡単なあらすじ

 

ニューヨークの49番街にあるレストラン「ザ・グリル」を目指しているエステラは、母の知り合いのペドロを頼って、この街までやってきた

店を探すもののなかなか見つからず、ようやく店に辿り着いたものの、面接の予約をせずに飛び込みで受けようと思っていた

だが、予約していたラウラを差し置いて、勘違いで面接を受けることになったエステラは、その最中に店のトラブルに巻き込まれてしまった

それは、昨夜の売上金の一部が無くなったというもので、経理担当のマークは店舗責任者のルイスを差し置いて、ボスのラシッドに連絡を入れてしまっていた

 

ラシッドは店を訪れ、ルイスとマークに「犯人を見つけ出して追い出せ」と命令を受ける

そこから二人は全従業員から聞き取り調査を行うことになったのだが、その日は金曜日で、それどころではない多忙な一日だった

ルイスは面接半ばでエステラとラウラを採用し、研修もないままに配属されてしまう

エステラはようやくペドロに会うものの、彼は彼女のことを覚えていない

故郷の話をして、ある貴重な草を母親から託されたことで、彼女が同郷の人物だと分かった

 

ペドロはウェイトレスのジュリアと交際していて、彼女はすでに彼の子どもを妊娠していた

だが、ジュリアは産むつもりはなく、ペドロはその費用を工面して渡す

その話がどこからか漏れていて、ルイスはペドロが盗んだのではないかと疑い始める

そんな中、開店時間が訪れ、厨房は戦場となってしまうのである

 

テーマ:与えられているもの

裏テーマ:奪われているもの

 


■ひとこと感想

 

ニューヨークのレストランの半日を描いている作品で、売上金の行方不明から、いろんな問題が噴出するという内容になっていました

客の対応をするウェイトレスには移民が少なくて、厨房は多国籍でごった返しているのですが、そこでも白人女性信仰を持っている有力人種などがいました

 

物語はペドロを訪ねてくるエステルが描かれ、そこでモノローグのようなものが語られていきます

店の外で休んでいた従業員?に声をかけていたようで、その先はダンジョンのようになっていました

 

エステルはアメリカの縮図のような場所に来ることになりますが、そこでそれらを見てもそこに居続けるのかは何とも言えません

とは言え、彼女がラストに見せる表情を考えると、その答えは一つしかないように思えてしまいます

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

映画の冒頭ではアメリカの作家「ヘンリー・デイヴィッド・ソロー/Henry David  Thoreau」の言葉が引用されていました

これは『生き方の原則:魂は売らない(Life Without Principle)』の一節で、彼自身の公演をまとめたものが晩年に出版されていて、そこからの引用となっていました

 

さらに、ある男による「タイムズ・スクウェア」とは何かという語りがあって、この場所が数100年前には裸で狩猟民が走り回っていた、というエピソードも登場したりします

さらにペドロによるロブスター談義では、これまでに価値のなかったものが金持ちの食事になったりしていましたね

 

ニューヨークには色んな事情を抱えた人たちがやってきますが、そこで展開される問題は人種問題もさることながら、資本主義が抱える多くの問題があったように思います

搾取する側とされる側の言い分が盗難事件によって浮き彫りになり、ボスのラシッドは「職も金も食事も与えている」と言い放ちます

さらに「なぜ妨害をするのか」と言い、そこで神様の話までしてしまいます

でも、従業員が欲しいのは尊厳であり、ビザの所得とかよりも、人間として扱われるかという方が大事であると感じています

 

ラストでは、ペドロが自暴自棄になって店を無茶苦茶にするのですが、彼自身はサルバドールの語る緑の光に包まれていましたね

彼の話では宇宙人に拉致されて別世界に飛ばされたみたいな展開になっていて、彼自身もどこかに飛ばされて幸せになっているように思えます

でも、その緑は機械の「エラーランプ」なので、その例え話のようには行かないのでしょう

さらに、ラシッドは「マッチのクイズ」を持ち出して現場を困惑させますが、火種となるマッチは、店を崩壊させるに至ったラシッドの性根と同じというのは皮肉にも思えます

 


■H・D・ソローの引用について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■問題の火種はどこにあるか

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101100/review/05222776/

 

公式HP:

https://sundae-films.com/la-cocina/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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