■愛されなくても別に


■オススメ度

 

家族愛に悩まされる人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.7.4(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、109分、G

ジャンル:家族の存在に悩まされる大学生を描いた青春映画

 

監督&脚本:井樫彩

原作:武田綾乃『愛されなくても別に(講談社)』

 

 

キャスト:

南沙良(宮田陽彩:毒親と同居する大学生)

馬場ふみか(江永雅:寡黙で目立つ陽彩と同じゼミの学生)

 

本田望結(木村水宝石:生真面目な陽彩と同じゼミの学生)

池津祥子(木村美佐子:水宝石の過保護な母)

 

基俊介(堀口順平:陽彩のバイト仲間)

 

伊島空(大山幸太郎:雅をナンパする男)

 

河井青葉(宮田愛:陽彩の母)

永岡佑(陽彩の父)

 

遊屋慎太郎(愛の彼氏)

 

長村航希(団体の案内役)

ニシダコウキ(団体の関係者)

今藤洋子(宇宙様:水宝石が傾倒する団体の代表)

 

見津賢(雅の二番目の彼氏)

樋口拓海(雅の最初の彼氏)

東舛聖也(誘うゼミ生)

長谷川ひより(誘うゼミ生)

瀧澤圭太(?)

石川紗世(信者)

中川愛理沙(信者)

 

金延宏明(大学の教授)

金桝祐紀(ホテルのレストランのピアニスト)

大坪奈津子(ニュースのアナウンサー)

 


■映画の舞台

 

2018年、

関東のどこか

 

ロケ地:

埼玉県:草加市

モンマートまつやま

https://maps.app.goo.gl/Kjw4VuGDim1MuqNQ8?g_st=ic

 

埼玉県:羽生市

さいたま水族館

https://maps.app.goo.gl/fK6zG6kqz2U9QdX96?g_st=ic

 

東京都:町田市

法政大学 多摩キャンパス

https://maps.app.goo.gl/VKnFwK3HwZ6CPmGU7?g_st=ic

 

神奈川県:横浜市

Cozy-café DAIN

https://maps.app.goo.gl/zpzZ6Ba3A9x532YcA?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

関東圏の大学に進学した宮田陽彩は、母・愛の奔放な生活に振り回されていた

シングルマザーとして育ててくれた恩はあるもの、大学進学の費用と生活費は自分で工面しろと言われる

彼氏を家に連れこんでは酒に入り浸り、言葉だけの「愛している」と呟くばかりだった

 

陽彩はコンビニで毎日のように働き、水族館でもアルバイトをしていた

コンビニには同世代のバイト堀口がいたが、彼の軽いノリは苦手だった

さらに問題児として噂されている同じ学部の江永雅も同じコンビニで働いていたが、会話を交わすこともなかった

 

ある日のこと、バイト休みで授業に出られなかった陽彩は、そのレジメをもらいに教授の元へと言った

だが、教授は不要な休みのフォローはしないと言い、仕方なく真面目そうなゼミ生の木村に声を掛けた

彼女は「私に何の得があるの?」と言い、めんどくさくなった陽彩は、「他の子に頼む」と言う

「他の子なんていないでしょ」と言われた陽彩は、咄嗟に江永の名前を出したが、「彼女は危険だから近づくな」と言い、ある条件と引き換えにレジメをもらう事になった

 

その条件とは「バイト先を紹介する」と言うもので、それから木村は、陽彩と江永のいるコンビニでアルバイトを始める事になったのである

 

テーマ:選べないルーツ

裏テーマ:家族との訣別

 


■ひとこと感想

 

原作未読ですが「重い」と言う話は聞いていたので、どれぐらいの重さかと思っていたら、想像以上に重い話でしたね

いわゆる毒親とされる環境で育った大学生を描いていて、離婚後に彼氏を家に連れ込む母親、死亡事故を起こして逃亡する父親などを持つ女の子が描かれていました

さらに、過保護すぎる母親も登場し、鬱屈とした学生生活を過ごしている三人が中心となっていて、そういったこととは無縁の軽めのバイト仲間がいたりしました

 

映画は、陽彩と江永を中心に描いていて、普通の大学生活に馴染めない様子を描いていきます

それ自体を苦痛には思っていないのですが、それ以上のストレスがあって、そう言った事は気にも留まらないと言う感じになっています

常にレッドブルとカロリーメイトと言う食事をする陽彩はちょっとヤバいと思いますが、今の日本の大学生の懐事情はこれぐらい過酷なのだと思います

 

物語は、陽彩と江永がつるんでいるところに木村が絡んでくる内容で、木村の現実逃避がメインとなっていました

彼女自身の生きづらさも相当なもので、あれだといない方が良いと思っているかもしれません

でも、後半で陽彩が彼女に放つ一言は爽快で、あまりにも芯を突いていたので恐ろしくもありました

 

この言葉以外にも、タイトルになっている言葉とか、江永が後半になって放つ言葉も強烈なものがありました

個人的には大村が放った「生きてて良かったな」と言う言葉が鮮烈で、彼をそうさせたものの正体と、その罰を受ける事になる江永を思うと、よく彼女は生きていられるなあと思ってしまいました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

映画では、毒親から逃れられない三人を描いていて、陽彩は訣別を選び、「家族をやめる」とまで言います

江永は家族とは縁がありませんが、父親の殺人事件の余波を受けている人生を歩んでいました

木村は名前がキラキラネームで、かなり過保護な親に育てられていて、その逃避先がカルトと言う、どうしようもない人生を送っていました

 

陽彩は木村に対して、稼いだお金を自立のために使わずに宇宙様に使っている時点でダメだと言い、過保護の恩恵を受けつつも、自分勝手に生きている彼女を断罪する事になりました

母親が自分の稼いだ金を使い込み、さらに養育費にまで手を出されていた陽彩からすれば、生活を保証されているだけでもマシな親に見えます

江永はそう言ったところからはかなり遠いところにいて、自分一人で生きていく以外の選択肢がありません

それでも家族の影がまとわりついていて、その影響をもろに受けていました

 

映画では、カルトに傾倒する木村が描かれ、宇宙様と言うあからさまに胡散臭い教祖が登場していました

カルトが取り込める範囲は木村ぐらいの境遇で、それ以上のものは飲み込めないと言うものとなっています

それは「愛する」と言う言葉の外側にいるとか、そう言ったものの呪いから逃れようとする人は取り込めないのですね

ある意味、愛していると言う呪いに感化される人だけがハマる世界であり、擬似的で表面的なものでも渇望すると容赦ないものが待っていると言えるのかもしれません

 


■愛は人を救わない

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■家族と言う呪縛

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103564/review/05285489/

 

公式HP:

https://aisare-betsuni.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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