【映画感想】ラブ≠コメディ【後半:ネタバレあり】

■ラブ≠コメディ


■オススメ度

 

中島健人のファンの人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.7.3(イオンシネマ京都桂川)


■映画情報

 

情報:2026年、日本、119分、G

ジャンル:顔だけ評価されているイケメン俳優とアイドル俳優がラブコメドラマを撮影する様子を描いたヒューマンドラマ

 

監督:紙谷楓

脚本:大北はるか

 

キャスト:

中島健人(神崎麗司:ラブコメばかりオファーが来るイケメン俳優)

 

長濱ねる(南風美里:麗司の共演女優、「ぴょんぴょんフルーツ」所属のアイドル)

三石琴乃(南風万里子:美里の母)

 

板谷由夏(首藤麻美:ドラマ「壁ドン!床ドン!君にドーン!」のプロデューサー)

光石研(山村賢二:ドラマの共演者、ベテラン俳優)

財前直見(橋谷きな子:大御所脚本家)

 

前野朋哉(紺野聡:麗司のマネージャー)

野村麻純(森田瑠奈:美里のマネージャー)

 

塩野瑛久(渕上颯真:麗司のライバル俳優)

菊田竜大(草野公平:麗司の友人、俳優)

 

本多力(二瓶三平:ドラマの監督)

今野浩喜(高見岩男:スケジューラー)

宮崎吐夢(松山亮:チーフカメラマン)

磯山さやか(森山渚:メイク係)

岩井拳士朗(武井理:音声)

信川清順(川西葉月:衣装係)

今野大輝(平林和馬:助監督)

北代祐太(関根健作:美術係)

アパッチ長男(照井裕太:照明係)

斎藤礼(泉雅也:撮影助手)

 

重岡大毅(竹本:ラジオの放送作家)

遠藤憲一(山村賢一:世界的に有名な俳優、写真)

 

工藤美桜(「執事ラブ」の共演女優)

森本のぶ(「執事ラブ」の監督)

守谷勇人(「執事ラブ」の出演者、ダンサー)

本多剛幸(「執事ラブ」の出演者、ダンサー)

佐藤義夫(「執事ラブ」の出演者、ダンサー)

千代將太(「執事ラブ」の出演者、ダンサー)

ドロンズ石本(バラエティ「DEEP  NIGHT」のホスト)

酒井美寿々

倉田大地

小笠原覚(ドラマ「虹色ハイスクール」の監督)

村岡佑飛

 

児玉せりか(杉崎莉子:「ぴょんぴょんフルーツ」のメンバー)

小出葉月(「ぴょんぴょんフルーツ」のメンバー)

鶴田美月(宮田奏音:「ぴょんぴょんフルーツ」のメンバー)

丸りおな(塩澤エミル:「ぴょんぴょんフルーツ」のメンバー)

 


■映画の舞台

 

都内某所

 

ロケ地:

神奈川県:大和市

大和市立光丘中学校

https://maps.app.goo.gl/ecX4TzRR939YK29SA?g_st=ic

 

神奈川県:秦野市

国立病院機構神奈川病院

https://maps.app.goo.gl/M3FjzX3Ja1fvFKw66?g_st=ic

 

神奈川県:高岡郡

水車屋

https://maps.app.goo.gl/7KhHHeo7xogY24wN6?g_st=ic

 

埼玉県:加須市

加須はなさき公園

https://maps.app.goo.gl/wzMkB5RkbLXuQXDG8?g_st=ic

 

東京都:港区

迎賓館赤坂離宮

https://maps.app.goo.gl/CBwtYH2PCP1jMMnAA?g_st=ic

 

J-WAVE 81.3FM

https://maps.app.goo.gl/8uukdfz8jKHXBCsA6?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

アイドル俳優としてラブコメドラマなどで人気を博している神崎麗司は、自身に来るドラマのオファーがラブコメばかりで辟易していた

これまでに賞を獲ったことがなく、演技派俳優の仲間入りをしたいと思っていたが、そう言った仕事はなかなか入っては来なかった

ようやく「執事ラブ」というドラマを撮り終えたと思っていたら、今度はアイドル女優の南風美里とのラブコメドラマに関わることになった

 

ラブコメの女王と言われる大御所脚本家の橋谷が手掛けるドラマで、脚本通りに演じろと言われる

だが、美里はドラマを演じていく中で、役になり切れば、違ったシナリオも生まれるのではないかと考えていた

そして、アイドル女優と評価されたくなり美里は積極的に撮影に参加し、麗司も巻き込まれるように、彼女についていくことになった

 

ある日のこと、風邪をひいて体調を崩した美里は、それでも雨のシーンを撮ると言い出す

スタッフに迷惑をかけたくない一心で譲らず、そこで麗司は監督とスタッフを呼び出して、少ないテイクで撮り終えて欲しいと頭を下げた

撮影は無事に終了し、美里も大事には至らなかった

麗司は彼女に見舞い行くものの、そこで彼女の母が病床に臥していることを知る

彼女がこのドラマに賭けている理由を知った麗司は、これまで以上にこのドラマを成功させるために奮闘していくのである

 

テーマ:その人にしか出せないもの

裏テーマ:一期一会

 


■ひとこと感想

 

ケンティーが主演のアイドル映画で、アイドル俳優であることに悩むという設定になっていて、おそらくは当て書きのようなシナリオになっていたと思います

アイドルの片手間で俳優をやっているみたいな風潮もある中で、それでも自分自身の可能性を信じてチャレンジする人はたくさんいると思います

そんな彼らの「見えない部分」を描いている作品で、まるでケンティーの裏側を覗いているような気分になってしまいます

 

一応はラブコメ映画なのですが、基本的にはヒューマンドラマになると思います

イケメン俳優とアイドル俳優という、世間からは「演技で評価されていない俳優同士の共闘」という部分があって、そこには様々な思惑が潜んでいました

また、彼らにはきちんと背景があって、そんな未来を描いているのかというものもあります

ドラマには光石研演じる共演者の父親というものが登場し、このシーンだけでも普通のラブコメとは違う印象がありましたね

 

映画は、紆余曲折を経て連ドラを撮影するというもので、そのドラマ映像そのものが流れたり、ドラマの主題歌のMV(違うドラマの主題歌)、音楽番組への出演などがありました

朝のワイドショーで番宣をしたり、ダサいダンスを告知のために踊ったりもするのですが、本当の現場もこのように右往左往しているのだと思います

普段はあまりドラマを観ない人ではありますが、その熱量は十分に伝わる作品で、映画に出てくる連ドラを見たくなってしまいますね

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

アイドル俳優の脱皮を描いている作品で、いわゆるお仕事系として、ドラマの撮影現場が描かれていました

限りある予算の中でやりくりをしていき、現場のヒエラルキーとそれに対抗する熱量などがあって、その根底に仕事に対する愛情とか、家庭環境などがありました

芸能界で生きていくには様々な思惑があると思いますが、それぞれがどのような特性で爪痕を残せるのかというのは、彼らにとっての命題であると思います

 

主人公の麗司は承認欲求を拗らせていて、年齢も30を超えたので「ビジュアルだけで評価される」という領域から脱したいと考えていました

この過程は、あらゆるアイドルと呼ばれる人たちに共通する悩みのようなもので、年齢とともに相応のステージに上がっていくことを要求されます

むしろ、その変化がないと、次世代が自分のポジションを奪っていくだけで、麗司にはそう言った恐れがまだないという状況になっています

 

年相応に評価されたいと思う一方で、初期の評価軸をそのまま受け継げる特殊性というものもあって、麗司は持って生まれた才能というものがありました

20代前半で評価されたものを30歳過ぎても維持できるというのも才能なのですが、一方で人生経験による深みというものは必要になっていきます

視聴者は馬鹿ではないので、そういった表層的なキラキラだけを評価しているのではなく、その内面から醸し出されるものも受け止めていきます

それでも、麗司の特殊性というのは支持されていて、それは誰もが老いて、年を重ねてしまい、あの頃を維持することすらできないからのように思えました

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

アイドル俳優と呼ばれる人はたくさんいますが、彼らはある種の特異な点を持っていると言えます

メイクや衣装などでは補えないスター性というものがあって、それを纏うことは誰にでもできるものではありません

視聴者も、そのキラキラとした透明な部分が「ドラマという舞台でどのような融合を見せるのか」を期待していて、それが可能な役者というのも数少ないと言えます

いずれは年齢に勝てずに路線変更を余儀なくされるのですが、それに抗っていく姿を見せることも才能であるように思えます

 

その一方で、自分がどのように評価されたいのかという命題は常にあって、最終到達点のための過程というものが存在すると言えます

これを「腰掛け」と言ってしまうのは乱暴であり、命題の追求の前に、その業界で生きていかなければならないと思います

そして、そこで得た知識、人脈、気づきなどを自分の中に落とし込むことで、さらなる表現というものが生まれていくと言えるのでしょう

 

アイドル俳優を応援している層は、自分ではなし得ない努力の果てに変化する対象に憧れを抱き、その変化を受け入れる存在であると言えます

麗司が演技派と呼ばれる頃には、そう言った瞬間を大切にしてきた蓄積のようなものが年輪となって、それが演技の幅を広げていく先に訪れるものでしょう

演技派というのは役に入り込む憑依型を指す場合もありますが、観客の前に現場を虜にして、共演者にも擬似的な恋愛に埋没させるというものも才能の一つでしょう

麗司にはその才能があって、それが作品をある高みに引き上げている部分があります

そう言った自分では気づけなかったものが目の前に現れるときというのは、彼にとっての大きな転換点だったのかな、と感じました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105673/review/06697214/

 

公式HP:

https://movie.storm-labels.co.jp/s/luvntcom/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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