■マーヴィーラン 伝説の勇者


■オススメ度

 

インド映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編(公式ではなくMOVIE COLLECTIONからの引用)

鑑賞日:2025.7.15(MOVIX京都)


■映画情報

 

原題:Maaveeran(伝説の勇者)、タミル語タイトル:மாவீரன்(主人公)

情報:2023年、インド、161分、PG12

ジャンル:住宅退去問題に巻き込まれる、「謎の声」が聞こえる漫画家を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:マドーン・アシュヴィン

 

キャスト:

シバカールティケーヤン/Sivakarthikeyan(サティヤ/Sathya:気弱な漫画家)

 

アディティ・シャンカル/Aditi Shankar(ニラー/Nila:新聞社の副編集長)

Jeeva Ravi(ニラーの父)

Sharmila (ニラーの母)

 

ミシュキン/Mysskin(ジャヤコディ/M. N. Jeyakodi:スラムの開発大臣)

スニール/Sunil(パラム/Paramu:ジャヤコディの秘書)

 

サリダー/Saritha(イーシュワリ/Easwari:サティヤの母)

Monisha Blessy(ラージ/Raji:サティヤの妹)

 

ヨーギ・バーブ/Yogi Babu(スニル・クマール/Kumar:タミル人の建設作業員)

 

Madhan Kumar Dhakshinamoorthy(ダンラジ/Dhanraj:立ち退きの請負業者)

Palani Murugan(パグティ/Paguthi:地元の議員)

Balaji Sakthivel(州首相)

 

Minor Yogi(タナラス/Thannarasu:サーシャの漫画をパクる編集者)

 

Semmalar Annam(セルヴィ/Selvi:近隣住民)

Dakshiya(セルヴィの赤ん坊)

PktVijaya(セルヴィの母)

 

Dileepan(デーヴァレーシャン/Devanesan:近隣住民、容認派)

Vijayalakshmi Veeramani(ヴィジ:デーヴァレーシャンの妻)

Vainavashri(イラワラシ:デーヴァレーシャンの娘)

 

Dhananjayan(ERの救急医)

Suresh Chakravarthi(精神科医)

K S Krishnan(耳鼻科医)

 

Sujatha Selvaraji(野党の政治家、地区長)

Md. Motalib Mondal(大臣の運転手)

Douglas Kumaramoorthy(若い建設作業員)

 

ヴィジャイ・セードゥパティ/Vijay Sethupathi(サティヤに語りかける声)

 

Divyanshu Patidar(クマールの通訳)

 

Bigil Siva(スブラマニ/Subramani:党員?)

Google Narayanan(セルバム/Selvam:編集長?)

Mangayarkarasi(ジェマランマ/Gevaramma:近隣住人)

Guna(ジェマランマの夫)

Pazhani(サミール/Saamiyar:近隣住人)

 

M Soundarya Saravanan(セルヴィの赤ん坊の担当医)

D Ajith Srinivasan(批判するYouTuber)

J Manikadan(批判するYouTuber)

Raju(北インドのトラック運転手)

Ranga(警察官)

Dindigul Vc Ganesan(警察署員)

N Ramasubramanian(公共事業省(PWD)の役人)

Madhu(公共事業省(PWD)の役人)

Das Shanta  Kumar(公共事業省(PWD)の役人)

 

Vetri Selvan(バスの酔っ払いの乗客)

Chithra(バスの旅行客)

Mukthar Ahmed(TVのインタビュアー)

Kskrishna(救命医)

Savan(精神科の調剤師)

K K J Rajesh(ウエヤコド/Ueyakodo:ジャヤコディの担当医)

Mani(トラックの清掃人)

Gaana Balaji(討論会の司会)

Karthika(レジ係)

Manoj(MN建設の従業員)

Saran(MN建設の従業員)

Sundaram(MN建設の従業員)

Sihamani(報道記者)

A PradeepRaj(報道記者)

RenganaThan(報道記者)

 

Karthikeyan(ジャヤコディの取り巻き)

Kanniyappan(ジャヤコディの取り巻き)

K Balaji(ジャヤコディの取り巻き)

Lawrence(ジャヤコディの取り巻き)

Thyagu(ジャヤコディの取り巻き)

Prabu(ジャヤコディの取り巻き)

Naresh Kumar(ジャヤコディの取り巻き)

Vikash(ジャヤコディの取り巻き)

Siva(ジャヤコディの取り巻き)

Nandan(ジャヤコディの取り巻き)

Suruki(ジャヤコディの取り巻き)

KarateGopi(ジャヤコディの取り巻き)

Chinna Thambi(ジャヤコディの取り巻き)

 

Rudhra Kumar(タナラスの取り巻き)

Ganesh(タナラスの取り巻き)

Manikanden(タナラスの取り巻き)

Sathya Selan(タナラスの取り巻き)

Santhosh(タナラスの取り巻き)

Vijay Prakash(タナラスの取り巻き)

Deva(タナラスの取り巻き)

 


■映画の舞台

 

インド:

タミル・ナードゥ州

 

ロケ地:

インド:タミル・ナードゥ州

チェンナイ/Chennai

https://maps.app.goo.gl/nKoUUuW14LXRGxVG9?g_st=ic

 

ポンディシェリー/Pondicherry

https://maps.app.goo.gl/74sAkmbsDB85xuAV6?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

インドのタミル・ナードゥ州のスラム街に住んでいる漫画家のサティヤは、新聞の隅に掲載される作品「マーヴィーラン」を描いていた

だが、その署名は消されて、別人の名義で発行されていた

 

ある日、州からの通達があり、サティヤたちはスラム街からの立ち退きを要求されてしまう

サティヤの母イーシュワリは憤るものの、ホームレスになるか「人民宮殿」に引っ越すかを迫られ、やむなく従うことになった

 

彼らは「人民宮殿」の凄さに驚くものの、住み始めた途端に欠陥住宅であることがわかる

地元議員のパラディに詰め寄るものの改善の兆しはなく、安価に雇われた建設作業員クマールしか派遣されてこなかった

クマールは綻んだ場所を補修して回るものの、どこもかしこもボロい作りになっていてラチが開かなかった

サティヤは行政に目をつけられることを恐れ、「慣れるしかない」と母に諭すものの、その生活はますます酷くなるばかりだった

 

ある日のこと、バスの中で自分の漫画を読んでいる女性と出会う

彼女は投稿している新聞社の副編集長で、彼が不当に扱われていることを知る

編集長に掛け合って正式に連載を開始するものの、自分たちの生活の困窮を題材にしていったために、党員たちに目をつけられてしまうのである

 

テーマ:身の程の暮らし

裏テーマ:潜在意識と行動

 


■ひとこと感想

 

とある漫画家が困窮する生活から脱却する様子が描かれ、一見して良さそうな集合住宅への転居を余儀なくされていました

でも、初日からハリボテであることがわかり、行政と紛糾する様子が描かれていきます

力なき者たちが抗議をしてもまともには取り扱われることもなく、そんな中で「環境に適応しようとするサティヤ」が描かれていきます

 

漫画家としては運良く生活に結びついていきますが、それでも生活は変わりません

母親の苛立ちはピークに達し、息子に「死んでくれた方がマシだ」とまで言わせてしまいます

その言葉を聞いてしまったサティヤが自殺を図ろうとするものの立ち直ろうとするのですが、そこで事故が起きてしまいます

ぶっちゃけ、ここからが本編で、ここに到達するまでに3分の1ぐらい進んでいたりします

 

謎の声が聞こえるまではかったるい感じで、そこからは急展開を迎えていきます

漫画を通じて恋心を募らせるパートは面白いのですが、メディアが何もできないほどに官民癒着が酷いことになっていました

出版社にも圧力がかかるのですが、広告で生計を立てていると、中立な報道ができないというのはどこの世界でも同じだったりします

それにしても、もっとバリバリのアクションかと思いましたが、意外なほどにヒューマンドラマになっていたのは驚きました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

アクションは要所要所に登場し、それ以外は「謎の声に悩まされる気弱な男」をずっと描いていくことになりました

それゆえに爽快感を感じるシーンは後半に寄っていて、特に前半はほとんど話が進まないので、ちょっと退屈でしたね

恋愛要素も僅かなもので、バイク二人乗りデートがピークという、あっても無いような内容だったと思います

 

映画は、サティヤもジャヤコディも自分を指図する声に悩まされていて、それを疎ましく思うシーンが多かったですね

ジャヤコディのまさかの蛮行には驚きましたが、それ以外はさほどサプライズは無いように思います

ある種のベタな展開をそのまま行く感じで、びっくりしたのはあの漫画が数十年描き手を変えて続いているというところでしょうか

「60年も続いたのにあっさり終わらせるのね」というニラーの言葉に驚いてしまいました

 

物語は、気弱な漫画家が声に対してどう向き合うかというもので、臨死体験のその後から「声」が聞こえるようになっていました

「声」に反応するアクションというのは斬新で、主人公が自分から動いていない感を出すのは意外と難しいように思います

かなり長めの作品で、3分の1を乗り越えたら面白くなるのですが、もう少しサクサク進んでもよかったように思いました

てっきりあの声は「亡き父」とかいうのかと思っていましたが、そのまま漫画のキャラの声であって、サティヤの深層心理に潜む声だったというのはストレートな内容だったように思います

 


■インドの官民癒着問題

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■漫画の中に生きる自分

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103860/review/05332272/

 

公式HP:

https://maaveeran-movie.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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