■彼女は世界と言う穴に落ちているのかもしれません


■オススメ度

 

ちょっと風変わりな映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2022.8.19(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:메기|(ナマズ)、英題:Maggie

情報:2018年、韓国、89分、G

ジャンル:ある脆いカップルがセクシャルレントゲンや天変地異に巻き込まれていくラブコメ映画

 

監督:イ・オクソプ

脚本:ク・ギョファン&イ・オクソプ

 

キャスト:

イ・ジュヨン(ヨ・ユニョン:「マリアの愛病院」の看護師)

ムン・ソリ(イ・ギョンジン:「マリアの愛病院の副院長)

 (幼少期:アン・ウォンジン

 

ク・ギョファン(イ・ソンウォン:ユニョンの不甲斐ない彼氏)

チョン・ウヒ(マギー(なまず)の声)

 

パク・キョンヘ(放射線技師)

ユン・ジョンジェ(ドラマー:放射線技師の情事の相手)

 

パク・ジョンファン(ガク・グレンジャー:血まみれで病院に駆け込むリンゴカット男)

 

クォン・ヘヒョ(マギーの父、入院患者、病室にマギーの水槽を置いている)

キム・コピ(本の虫、入院患者、緑の髪の女の子)

オ・ヒジュン(全身包帯の入院患者)

イム・スヒョン(全身包帯を介護する男)

ドン・パクウ(ケナム:入院患者)

 

パク・ガンソプ(ガンソプ:路上警備員、足指にリングをはめている男)

ドン・ミルズ(ファン・ドンヒョン:路上警備員、コワモテのツーブロックの男)

 

パク・ギルス(洗濯をサボるコインランドリーのオーナー)

 

キム・ミンソ(ウニョンの同僚?)

カンウォン(キム・ジンソン医師)

 

イ・ジュヨンイ(ジヨン:ソンウォンの元カノ)

 

イ・ヒウン(病院のCM監督)

ユ・ジヨン(CMの助監督)

 


■映画の舞台

 

韓国:ソウル郊外にある病院

 

ロケ地:

韓国のどこか

 


■簡単なあらすじ

 

「マリアの愛病院」のレントゲン撮影室で、ある男女の写真が撮られてしまう

それは性交を想起させるレントゲン写真で、誰が撮ったかよりも、誰が撮られたかが話題になっていた

 

看護師のユニョンがその写真を持ち帰って彼氏のソンウォンに見せると、「俺らかも」と言い出した

翌日、出勤したユニョンだったが、ほぼ全職員が「自分かもしれない」と思って出勤拒否をしていた

副院長のギョンジンだけが病院にいて、二人はそこで意気投合し、注射器ダーツの指し示す職員の自宅に行くことに決めた

 

そんな折、ソウルの街で異変が起きる

いきなり道路をえぐったような大きな穴が出現し、交通網は混乱をきたしてしまうのである

無職だったソンウォンは見事に職を得るものの、大事な指輪をどこかで無くしてしまう

 

また、ウニョンの元に、ソンウォンの元カノであるジヨンが訪ねてくるのである

そこでウニョンは、自分が知らないソンウォンの一面を覗き見てしまうのである

 

テーマ:疑念の穴とどう向かうべきか

裏テーマ:信じることの難しさ

 


■ひとこと感想

 

タイトルが意味深で興味があったので参戦

レントゲンセックス写真のネタも興味を引きましたが、本編ではそこまで重要なシーンでもなかったですね

 

物語は看護師のソニョンとラブラブのソンウォンの間に妙な隙間ができてくるというもので、元カノから聞かされる「私だけが知らない話」というところから怒涛の展開を迎えます

 

とは言っても、物語の展開がかなり突飛な内容で、普通の展開を見せてはくれません

謎だらけの穴の存在は解釈の余地がありますが、レントゲン写真の犯人が誰だったのかはよくわかりませんでしたねえ

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


■ネタバレ感想

 

なまずと言えば地震ということで、物語の中盤にようやくマギーが登場して急展開を迎えます

いきなりソウルの街にでっかい穴が出現し、その正体がなんなのかは解釈次第ということになっています

 

個人的に思うところは後でたっぷりと語りますが、取り止めのなさというところでは近年稀に見るタイプの映画であると言えます

世界観がかなりぶっ飛んでいるのですが、ある意味「女性の怒りと無関心」というものが表現されているのかなと思いました

 

映像面では特徴的な絵が多く、特に人物の空間配置(画面内の余白など)にこだわりを見せていましたね

この余白の多さというのが人間関係の距離を表していて、ユニョンとソンウォンの間にできた溝の深さというものを感じさせます

 

マギーの正体も含めて、比喩表現がすごく多いので、考察しがいがあるかなと思いました

 

 

以下、サーバーアカウント凍結の影響ため、データの復旧は困難となっています

テーマとして、「マギーの正体」「穴の正体」などについて考察をしていました

覚えている範囲でざっくりと書くと、「マギーと穴は表裏一体」の存在で、マギーは癒し、穴は不安と言う内容でした

また、監督が引用した詩人リュ・シファの言葉「穴を見つけたら、掘り進むのではなく、外に出ることだ」の出自について引用元を探していました

ちなみに、この言葉の引用元の散文集は↓でした

 


■関連リンク

Yahoo!映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://movies.yahoo.co.jp/movie/382656/review/89564cc4-d76c-4d05-83c2-7ea1ccffc8ed/

 

公式HP:

https://namazu-movie.com/#:~:text=%E3%80%8E%E3%81%AA%E3%81%BE%E3%81%9A%E3%80%8F%20%E3%80%90%E3%81%93%E3%81%AE%E6%81%8B%E3%80%81,%E3%81%9F%E4%BC%9D%E8%AA%AC%E3%81%AE%E5%87%BA%E4%B8%96%E4%BD%9C%E3%80%82

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投稿者 Hiroshi_Takata

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