■メガロポリス


■オススメ度

 

監督のファンの人(★★★)

SF叙事詩に興味のある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.6.23(MOVIX京都)


■映画情報

 

原題:Megalopolis(新都市)

情報:2024年、アメリカ、138分、G

ジャンル:ある街の再建に賭ける建築家を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:フランシス・フォード・コッポラ

 

キャスト:

アダム・ドライバー/Adam Driver(カエサル・カティリナ/Cesar Catilina:現代アメリカ(ニューローマ)を再建しようとする天才建築家)

 

ジャンカルロ・エスジポート/Giancarlo Esposito(フランクリン・キケロ/Mayor Cicero:アメリカの市長、元検事)

ナタリー・エマニュエル/Nathalie Emmanuel(ジュリア・キケロ/Julia Cicero:フランクリンの自由奔放な娘)

 

オーブリー・プラザ/Aubrey Plaza(ワオ・プラチナ/Wow Platinum:金融ニュース専門チャンネルの司会者、カエサルの愛人)

 

シャイア・ラブーフ/Shia LaBeouf(クローディオ・パルチャー/Clodio Pulcher:カエサルのいとこ、野心家)

ジョン・ヴォイト/Jon Voight(ハミルトン・クラッスス3世/Hamilton Crassus III:カエサルの叔父、クラッスス国立銀行の頭取)

 

ローレンス・フィッシュバーン/Laurence Fishburne(フンディ・ロメイン/Fundi Romaine:カエサルの運転手、助手)

 

タリア・シャリア/Talia Shire(コンスタンス・クラッスス・カティリナ/Constance Crassus Catilina:カエサルの母)

 

ジェイソン・シュワルツマン/Jason Schwartzman(ジェイソン・ザンダース/Jason Zanderz:フランクリンの側近)

キャサリン・ハンター/Kathryn Hunter(テレサ・キケロ/Teresa Cicero:フランクリンの妻)

 

グレース・ヴァンダーウォール/Grace VanderWaal(ヴェスタ・スウィートウォーター/Vesta Sweetwater:ティーンのポップスター)

 

クロエ・ファインマン/Chloe Fineman(クロディア・パルチャー/Clodia Pulcher:ハミルトンの孫娘)

イザベル・クスマン/Isabelle Kusman(クローディン・パルチャー/Claudine Pulcher:ハミルトンの孫娘)

マデリン・ガーデラ/Madeleine Gardella(クローデット・パルチャー/Claudette Pulcher:ハミルトンの孫娘)

 

ジェームズ・レマー/James Remar(チャールズ・コトープ/Charles Cothope:設計士、カエサルの友人)

 

D・D・スウィーニー/D.B. Sweeney(スタンリー・ハート/Stanley Hart:コミッショナー)

 

ベイリー・アイブス/Bailey Coppola(ヒューイ・ウィルクス/Huey Wilkes:クローディオの付き人)

バルサザール・ゲティ/Balthazar Getty(アラム・カザンジアン/Aram Kazanjian:クローディオの右腕)

 

Haley Sims(サニー・ホープ・カティリナ/Sunny Hope Catilina:行方不明のカエサルの妻)

Dustin Hoffman(ナッシュ・バーマン/Nush ‘The Fixer’ Berman:暗躍するキケロの友人、フィクサー)

 

Romy Mars(女性レポーター)

Sonia Ammar(ゼナ/Zena:モデル)

Neri Oxman(ライラ・シャー/Dr. Lyra Shir:建築、科学顧問)

AJ Caba(バリン/Balin The Fractal:赤毛の女)

Michael Mourra(サム:カエサルを撃つ少年)

Charlie Talbert(フェリックス/Felix:クラッススの執事)

Tommy Lee Driver(将軍)

Caroline Bloom(カエサルの護衛)

George Dillard(Bandmaster:ソ連衛星のニュースの声)

Donald Pitts(団長/Ringmaster)

Philip Dido(制御室のエンジニア)

Gayle Hooker(ゲイル夫人/Mrs. Gayle:?)

James Keane(笑う男)

Sean Hankinson(TVのニュースレポーター)

Andrew Ayala(スペイン語を話す抗議者)

Ritwik Chatterjee(シン氏/Mr. Singh:?)

Kendra Stout(セルビリア/Servilia:?)

Max Bojorquez(英語を話さないドライバー)

Renee McNeil(取締役会の会長)

Suzan Norton(ウォール街の弁護士)

Vince Pasani(ウォール街の弁護士)

Robert Kim(エルヴィスの物まね芸人)

Laura Hawkins(「Sunny Puppet」のダンサー)

Henry Louis Adams Jr.(Townhouseの護衛)

Paul Pudney(ダンスのインストラクター)

 

Vanessa Nichole(ヴェスタのそっくりさん)

Nikki Rush(ヴェスタのそっくりさん)

Tammy Hurtado(ヴェスタのそっくりさん)

Emma Anne Wedemeyer(ベッドにいるヴェスタのそっくりさん)

Ivy Lightsey(正義の女神像)

Art Newkirk(「Saw Law」の像)

Savannah Powers(「Mournful Lady」の像)

Emily Berry(ジューン・ドウ/Jane Doe:身元不明人)

 

Maham Abid(鏡に映る女性)

Jade Albany Pietrantonio(セレスト・ジョーンズ/Celest Jones:レポーター)

Martha Anger(ASLの通訳)

Paul Barlow Jr.(MSGの護衛)

Dayna Beilenson(大陪審員)

Keiko Bell(日本人モデル)

Jamie Belton(秘書)

Maryna Biletska(ナイトクラブのカメラマン/着飾った女性)

Andzelika Bobrova(ファン)

Kelly Boland(パレードの参加者)

Kent Booker(クラッススの友人/銀行家/最初の取締役/花婿の付添人)

Linda Boston(マチルダ/Matilda:?)

Deborah Bowman(MSGのインタビュアー)

Andreas Brandy(アシスタント)

Cold Plunge Bryan(上流階級)

Jeff Bukowski(エキストラ)

Kerrene Campbell(鏡に映る女性)

John Castle(ハートの代役のコミッショナー)

Supriya Christopher(レポーター)

Zachary Christopher(クラブ・ファッションショーの観客)

John Cola(州兵)

Bruce Cooper(MSGの記者)

Vinny Costa(レポーター)

Rade Dobrijevich(報道カメラマン)

Deldric Dunning(結婚式の出席者)

Georgia Ehrlich(Vestal Virginのダンサー)

Hannah S Ellis(Vestal Virginのダンサー)

Charissa Kroeger(Vestal Virginのダンサー)

Mark Erin(結婚式のゲスト)

Ray Fawley(市役所の役人)

Juan Carlos Flores(ジェリー/Jerry:?)

Will Ford(刑務所の看守)

Lovell Gates(パレードの参加者)

Logan Graves(パパラッチ)

Matt Gulbranson(ニューローマの市民)

Brianna Haddock(社交界の名士)

Elizabeth Harlow(リムジンの少女)

Adolf Hitler(本人役、アーカイブ)

Tad Hutt(ニュースの男)

Duke Jackson(騎馬に乗った警官)

Israel Jimenez(女性を脅す男)

Dalton Johnston(軍隊の男)

Victor Jones(本人役)

Ryan Nelson Kelly(クラッススの護衛)

John Kinsey(運転手)

Zalek Kovar-Oifoh(少年兵)

Jeff Lapidus(パレードの参加者)

Cora Maple Lindell(パレードの参加者)

Joseph Looper(暴徒)

Nathan Lott(工事の作業員)

Gary Maniloff(医師)

Christina Mayo(カエサルのデザインチーム)

Renee McCullah(上級市民/アリーナのゲスト)

Hafez Mohseni(クラブの客)

Benito Mussolini(本人役、アーカイブ)

Rick Nehls(コミッショナー)

Austin Lee Nichols(市長の補佐官)

Randy Outzen(市役所の役人)

Lauren Pagone(エキストラ)

Eva Pilar(クラブの客/観客)

Zulekha Pitts(クラブの客)

Sia Poorak(市民)

Juliuss Rapier(バーテンダー/博物館の観客/クラブの客)

Katherine Roarty(ダンサー)

Allyson A. Robinson(メガロポリスのニュースレポーター)

Madison Sands(ウェスタのファン)

Patti Schellhaas(スタイリスト)

Chris Smorto(取締役)

Sebastian Soler(ウェスタのファン/暴徒)

Sabrina Stull(補佐官)

Kien Taing(博物館の観客)

Travis Thompson(警官)

Nicc Varner(ワオの代役/結婚式のゲスト/ウェスタのファン/NRPD/報道陣)

Vinnie Varone(ウェスタの護衛)

Ethan Webb(クラブの客)

Michael L. White(ニュースのカメラマン)

Shanita Wilburn(パレードの観客)

Spain Willingham(結婚式のゲスト)

Rachel Wolf(エキストラ)

 


■映画の舞台

 

アメリカ共和国

ニューローマ

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク


■簡単なあらすじ

 

第3000年期の21世紀のアメリカ共和国ニューローマでは、富裕層がコミュニティの中枢をなし、それ以外の市民は虐げられていた

富裕層は厳格な道徳規範の元に生活をしているとされていたが、実態は禁じられた快楽に溺れ、堕落的で退廃していた

そんな貴族出身の建築家カエサルは、革新的な建築素材のメガロンを発見し、ノーベル賞を受賞していた

また、彼には知られざる能力として、時間を止める力も持っていた

 

街は元地方検事のキケロが市長を務め、彼は貧困を救うためにカジノ建設を打ち出していく

だが、カエサルは「新都市(メガロポリス)構想」を打ち出し、彼のカジノ案を真っ向から否定していた

カエサルには妻サニー・ホープがいたが、彼女は行方しれずのままで、現在ではテレビホストのワオ・プラチナと愛人関係になっていたが、彼女はカエサルの元を去り、街を牛耳るクラッスス銀行の頭取ハミルトンに近づいていた

 

そんな折、キケロ市長の娘ジュリアはカエサルに興味を持ち、彼女だけは時が止まっている間も自由に動けていた

やがて、恋仲になった二人は結婚し、子どもを授かっていく

カエサルのいとこであるクローディオは、ハミルトンはワオの言いなりで、ジュリアもカエサルと繋がったために立場を危うくしてしまう

そこでクローディオはカエサルのスキャンダルをでっち上げるものの、彼の思惑通りには事が運ばなかったのである

 

テーマ:文明の行き着く先

裏テーマ:愛は街を救うか

 


■ひとこと感想

 

壮大な叙事詩ということで、ワクワク感は確かにあったのですが、あまりにもキャラが多すぎて、しかも「引用だらけの会話」についていけませんでした

名言で会話をしあうシーンとか解説が必要な感じですが、そこにあまり意味を見出せなかったですね

ある種の知性マウントを取り合っている状態で、空虚な会話劇だなあと思ってしまいました

 

冒頭では、高いビルの上で時間を止めるというシーンがあって、その後もビルの解体などで登場していました

さらにはカエサル自身も止まっているけど、赤ん坊だけは動いているというシーンもありました

この能力が何の役に立つのかはほぼ不明で、それがカエサル→ジュリア→赤ん坊へと移っていった、というぐらいにしか思えません

おそらくは、都市を維持していく能力というものは「愛を育んだのちに生まれた子孫が引き継ぐもの」ぐらいの意味合いで、それ以上でもないように思えます

 

映画は、とにかくCG全開のシーンが多くて目が疲れる作品でしたね

会話もすっと入ってこないし、何を争っているのかもよくわからない部分がありました

そもそも、あの万能な素材が見つかったとして、あれほどの建築を誰が作るのかとかスルーでしたね

ああ言った公共事業に市民を携わらせて貧困から救うという意味があれば理解はできますが、単に理想を語って、そのビジョンを見せるだけで終わっていたように感じました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

ストーリーラインはそこまで複雑ではなくて、カエサルの理想とキケロの現実主義が衝突していて、二人には過去の遺恨があったというものになっています

それを暴くのがジュリアの役割で、彼女との間にできた子どもが二人の仲を修復させるに至っていました

そんな背景でクローディオが暗躍していましたが、結局はうまく行かずに市民に吊し上げを喰らっていた、という感じになっています

 

映画は、アメリカ共和国という架空の国があり、その実態は古代ローマを彷彿とさせるものとなっていました

寓話と銘打っているので、ある種のおとぎ話のような展開になっていて、わかりやすい勧善懲悪になっているのだと思います

とは言え、この世界の解決策が現実のアメリカを救うとも思えず、分断が解消されたというよりは、目眩しで凌ぎきったように見える、という印象を持ちました

 

退廃した都市が向かう先にはスクラップ&ビルドがあるというもので、要は更地にして1からやり直すしかないという感じに思えます

そこには、権力者の作りたいものを提示し、それに市民を賛同させるという方法論があって、カエサルは悲劇の人として同情を買いつつも、理想的な家族を提示することで、その道を開こうとしていました

とは言え、正直なところ、何が面白いのかわからず、クローディオとワオの謀反と天誅に関してもギャグのようにしか思えませんでした

 


■耳障りの良いスクラップ&ビルド

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■勝手にスクリプトドクター

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101588/review/05246893/

 

公式HP:

https://hark3.com/megalopolis/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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