■見えない娘 THE INVISIBLE
■オススメ度
一風変わったヒューマンドラマに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.9.2(TOHOシネマズくずはモール)
■映画情報
情報:2026年、日本、110分、G
ジャンル:透明人間の三女をつれて都会に行く家族を描いたヒューマンコメディ
監督:竹林亮
脚本:夏生さえり&竹林亮
キャスト:
毎熊克哉(星野学:透明人間の娘を育てる父親)
映美くらら(星野こころ:学の亡き妻)
鈴木凜子(星野ひかり:生まれながらに透明人間の娘、三女)
近藤華(星野風子:学の娘、長女、映画制作が夢)
(幼少期:米盛仁香、写真)
矢山花(星野音々:学の娘、次女、女優になりたい)
(幼少期:あおこ、写真)
余貴美子(砂川エリ子:ひかりたちの祖母、大女優)
円井わん(桧山玲子:エリ子のマネージャー)
浅沼晋太郎(MAMORU:ヘアメイク)
坂口涼太郎(鏑木京:カメラマン)
板尾創路(バオバブ山田:週刊誌の記者)
加藤雅也(小柳仁:医者)
友近(水野富美子:喫茶店の店員)
寺島進(倉田誠一:タクシー運転手)
濱田祐太郎(半澤優太:迷子の男性)
宇野祥平(権田原聡一郎:警察官)
【その他の出演者】
松本奏和(島の少年)
川田琥太郎(島の少年)
藤丸千(「超能力女」の出演女優、病床の女役)
中村尚輝(「超能力女」の出演俳優、刑事役)
三河悠冴(カメラ店の店員)
岩波詩織(高校生)
Mitsuki(高校生)
冨木悠輝(高校生)
吉岡優希(スタジオの受付/クイズ番組のアナウンサー)
野中隆光(照明技師)
一条恭輔(照明助手)
高山瑠子(AD)
宇乃うめの(看護師)
あさぎーにょ(モールのアナウンスの声)
竹林凛子(ファッション誌の表紙の女性)
前田弘(島の老夫婦)
前田美枝(島の老夫婦)
■映画の舞台
東京都:神津島
静岡県:下田→三島
東京都内
ロケ地:
東京都:神津島村
https://maps.app.goo.gl/dCK948nPzrURC6ZX7
お宿 寿美礼丸
https://maps.app.goo.gl/SpnHFzsDM4kz5v6ZA
マリンハウスCHOZA
https://maps.app.goo.gl/PBurjx6RcAMPrKMZ8
千葉県:木更津市
喫茶ロダン
https://maps.app.goo.gl/X3dZRoaPLFfRGJ379
静岡県:伊豆市
道の駅 天城越え
https://maps.app.goo.gl/umLEMB11GfnEGdeL6
静岡県:駿束郡
GiGo サントムーン柿田川
https://maps.app.goo.gl/RdkQpZWg75D8d7AVA
東京都:世田谷区
TMC レモンスタジオ
https://maps.app.goo.gl/hCVG6geSo3LH3WcJ8
■簡単なあらすじ
生まれながらに透明人間の三女・ひかりを育ててきた父・学は、彼女が世間に知れ渡ると大変なことになると思い、人里離れた場所で長女・風子、次女・音々と共に暮らしていた
風子は受験を控えていたが、映画監督になるのが夢だった
父が仕事に行った時に音々と一緒に「超能力女」という映画を撮っていて、そこにはひかりも出演していた
「超能力女」は祖母・砂川エリ子の出世作であり、その映画に感銘を受けていた
ある日のこと、祖母が病気で入院したという知らせがマネージャーの桧山から入った
それを知った娘たちは、何かある前に祖母に会いたいと言い出す
娘たちが目を盗んでいくことに危機感を覚えた父は、やむなく連れて行くことになった
当初はフェリーで本州に着き、そこから人目を避けて車で世田谷まで向かおうと思っていたが、着いた先でサイドブレーキをかけ忘れた車は、そのまま海へと転落してしまった
やむを得ずにタクシーに乗って向かうことになった一行は、さまざまなトラブルに見舞われてしまう
そして、行く先々でひかりバレを恐れることになったのである
テーマ:そばにいる、ということ
裏テーマ:見えないから見えるもの
■ひとこと感想
生まれながらに透明人間となった少女とその家族が巻き起こす騒動を描いていて、とりあえず「透明人間になっていること」「服着ているかどうかは気にしないこと」みたいな部分を飲み込んだ上で鑑賞する必要がありました
母親がタオルに包んだ際にタオルが消えないことから、ひかりを包むものも消えるという設定ではないので、いわゆる「全裸なの?」みたいな感じに思えます
おそらくは「見えてないから気にしなくなった」というエピソードとか、着せたことで逆に目立つからやめたというところなのでしょう
でも、ひかりからすれば羞恥心というものがあると思うので、それをどのように克服して行ったのかは気になってしまいます
ひかり自身も自分が見えていないのなら恥ずかしくもないのでしょうが、このあたりの感覚は生まれながらにして透明人間だと一般人との感覚のズレが生じるのだと思います
映画では、大女優である祖母のお見舞いに向かう様子が描かれ、その道中でいろんなトラブルに巻き込まれていきます
タクシー、喫茶店、ショッピングモールなど、人と接しないわけにはいかないのですが、車を降りざるを得なくなる理由はなかなか強引な手法だったなあと思ってしまいました
このテイストで行くので細かいところはスルーしてねという宣言のようにも思えてしまいます
物語は、見えていないひかりが9歳という設定なので、すぐにヘソを曲げたり、イタズラ心が行動になったりします
姉2人はその暮らしを9年続けているので慣れていますが、目を閉じて耳を澄ました方が感じられるというのは面白かったですね
父はその行動を半信半疑で真似ますが、子どもが言っても聞かず、「お母さんがそう言っていた」で行動に移すところが彼らしいなあと思ってしまいました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、見えない娘を祖母に会わせるというもので、姉妹は祖母の映画が大好きで、それを真似てみたいと思っていました
神津島という静岡県の南の沖にある島がスタートになっていて、東京に来たことで、長女の夢が具体的になっていくというのは良かったと思います
この旅で一番行動が変わったのが長女で、最後には留学して映画の勉強をする、というところまで動いていました
現場を見て刺激を受けたこと、祖母とのつながりができたことなども行動を起こさせた要因でしょう
やはり実地を見てこそ、夢の具現化というのはリアルになって行くのだなと思います
ひかりも音々も都会を見ることによって生活の刺激を受けたと思うので、今後はますます大変だなあと思いました
ひかりも活動的になるし、そもそもどうやって就学させるかという問題もあります
授業に潜入して見ることはできても、自分がわからないところを質問したりすることもできません
とは言え、普通に生きていく必要もないのですが、何らかの原因で「元に戻ってしまう(姿が見えるようになる)」ということも起きてしまうかもしれません
そう言った現実的なところは一旦置いておくというのが本作の趣旨で、見えないからこそ見えるものがあるということとか、そばにいるから「いるのではない」という部分が根幹になっていましたね
今では「身体的距離=精神的距離ではない」ということは誰しもがわかっていることなので、身体的距離こそが愛を育むと思っていた父にとっては、今回の出来事は良い教訓になったのかな、と思いました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
本作は、透明人間を取り扱っているので、どうやって撮っているんだろうと思うシーンが多々ありました
消しているのかな、と思いましたが、実際には子役がそこに座って「いる状態でテスト」、その後に「いない状態で本番」みたいなことを繰り返して撮影されていました
声はその場で当てたとのことで、それはかなり大変な撮影だったんじゃないかな、と思いました
透明人間は映画のテーマとしては古いのですが、どうしても「どこまで見えないのか」とか、服を着たらどうなるのか問題は付随しています
本作では、着衣なしという状況になっていますが、おそらくは「誰にも見えないことの方が安全」という思考が働いたのだと思います
見えないということをどのように誤魔化すのかという部分において、相手に認知させないことの方が大切で、その部分にかなり気を遣っていました
個人的には、透明人間がいるという設定だけど、実際には父親の妄想に姉妹が付き合ってるみたいなサイコホラーの方が好きですね
本作も冒頭はマッドな展開だったので、母子が出産時に亡くなっていて、それを受け入れられない父親が演じている方向に向かうのかな、と思いました
タクシーの運転手とか、警官の「読み解く力」で付き合うみたいな展開になっていって、ようやく祖母と再会した時に真実が告げられる、みたいなテイストですね
全く別の映画になってしまいますが、どこかにありそうな内容でもありますね
本作は、そう言った方向に向かわない潔さがあって、賛助を認知する姉たちの行動もハートフルに思えます
長女が映画監督になってひかりを起用したら凄いものが作れそうですが、おそらくはしないでしょう
それは同じ土俵で映画を作ることに信念を感じていると思うし、安易に妹を使った動画でバズらせないというところも良かったと思います
実際に透明人間が身内にいたら、今の社会だとバレないことを良いことに動画を作りまくると思うのですね
そう言った方向にいかないってことは、父親の子育てがうまく機能しているのかな、と感じました
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/105735/review/06914901/
公式HP:
