【映画感想】モアナと伝説の海(実写版)【後半:ネタバレあり】

■モアナと伝説の海


■オススメ度

 

どうしても実写で観たい人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.8.1(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

原題:Moana

情報:2026年、アメリカ、115分、G

ジャンル:海に選ばれし少女の冒険を描いたミュージカルアドベンチャー映画

 

監督:トーマス・カイル

脚本:ジャレド・ブッシュ&ダナ・ルドゥ

原作:ロン・クレメンツ&ジョン・マスカー『Moana』

 

キャスト:

ドウェイン・ジョンソン/Dwayne Johnson(マウイ/Maui:変身能力を持つ半神半人)

キャサリン・ラガイヤ/Catherine Laga’aia(モアナ/Moana:海に選ばれた村長の娘)

   (8歳:Amaya Masoli

   (4歳:Emma Puahi-Shapazian

   (幼少期BD:Arya Kasarla

 

レナ・オーウェン/Rena Owen(タラ/Gramma Tala:モアナの祖母、トゥイの母)

 

ジョン・トゥイ/John Tui(トゥイ/Chief Tui:モアナの父、村長)

フランキー・アダムス/Frankie Adams(シーナ/Sina:モアナの母、トゥイの妻、モトゥヌイの女族長)

 

ジェマイン・クレメント/Jemaine Clement(タマトア/Tamatoa:モンスター王国ラロタイ出身の邪悪な宝物収集家のヤシガニ、声)

 

演者なし(ヘイヘイ:冒険についてくる雄鶏)

演者なし(カカモラ:ココナッツで武装した海賊)

演者なし(テ・フィティ:母なる島)

演者なし(テ・カァ:心を奪われて生まれた悪魔的な存在)

 

 

Sam Puefua(村の漁師)

Sione Milford(ココナッツ農家)

Kap Teo-Tafiti(ココナッツ農家)

Eric Scanlan(トゥラファレ/Tulafale:首長)

Moses Goods(ルアイウフィ/Elder Lua’iufi:長老)

La Masae Fa’amausili-Siliato(オペ/Elder Ope:長老)

Ehulani H. Kane(村の老人)

Hanale Kaanapu(村の老人)

Michael Alisa(タウタイヴァサ/Tautaivasa:モアナの祖先、旅先案内人)

Michael Metuakore(若き旅先案内人)

Patricia Fa’asua(村人)

Malosi Scanlan(押しつけがましい農家)

Sione Kite(マイヴィア/Maivia:先祖)

Pisila Kioa(ファレの少年)

Elijah Fui(ファレの少年)

Huxley Hiko(ファレの少年)

Eli Matthew-Lauvao Lutali(少年)

Tealoha Hokulani Carrera(村の子ども)

Joe Momoa(ビーチの村人)

Leonard Mathews(モトゥヌイの住民)

 


■映画の舞台

 

ポリネシア:モトゥヌイ島

 

ロケ地:

アメリカ:ジョージア州

アトランタ

 

アメリカ:ハワイ州

 


■簡単なあらすじ

 

ポリネシアにあるモトゥヌイ島では、母なる島テ・フィティの伝説が語り継がれていた

幸せに暮らしていた民だったが、ある時、半神半人のマウイがテ・フィティの心を盗んでしまい、それによってテ・カァという悪魔が生まれてしまった

1000年経ってもテ・フィティの心は海の底に沈んだままで、マウイの姿も消えたままだという

そして、世界のためにテ・フィティの心を戻さなければならないと伝えられていた

 

その話を聞いた島の村長の娘・モアナは、成長するにつれて、外海への憧れを抱くようになっていた

そんな様子を見ていたタラおばあちゃんは、彼女を密かに秘密の場所へと連れていく

そこには、見たことのない大きな船があり、モアナの先祖たちは「海の民」だったことがわかった

島はテ・カァの力によって、徐々に生命力を失いつつあり、テ・フィティに心を返さねばならぬ時が近づいていた

 

タラおばあちゃんは幼少期のモアナの不思議な出来事を知っていて、彼女こそが海が選んだ人間であると確信していた

そこでモアナはカマカウに乗って外海に出て、マウイを探し出し、テ・フィティの心を返すための旅に出た

そして、その旅には、なぜか雄鶏のヘイヘイまでついてきてしまい、荒れ狂う海と対峙することになったのである

 

テーマ:選ばれし者の行動

裏テーマ:因果応報と行動の対価

 


■ひとこと感想

 

アニメ版を実写化するという作品で、マウイ役は声を当てていたドウェイン・ジョンソンがそのまま演じ、モアナ役にはキャサリン・ラガイヤが抜擢されることになりました

どのような改変があるのかな、と思いましたが、まんまトレースしたような作品になっていましたね

なので、物語はそのまま、人間のキャラだけは実写化になっていて、元々CGキャラだっとヘイヘイなどは妙にリアルになっていてキモかったなあ、と思ってしまいました

 

選ばれしモアナがマウイを見つけ出して、一緒にテ・フィティの心を返しにいくという内容で、お馴染みのヤシガニのタマトア、ココナッツ海賊のカカモラなどが登場します

海もほぼCGなので、2016年のアニメ版との違いがほとんど感じられず、妙にリアルになっただけのように思います

物語の本筋も変えるわけにいかないし、まさかの恋愛展開をブッコむこともできなかったと思うので、本当に無難な作品になってしまいましたね

 

本作を実写でする意味合いはほとんど感じられず、CG技術が進んだという感じもしないのは残念でしたね

見比べればやはり違うと思うのですが、思い出の中にあるアニメ作品と比べるという感じになるので、そう言ったものには勝てないように思います

ミュージカル映画ではありますが、そういった演出もかなり薄めになっていて、ピークが船出というのは何とかならなかったのかな、と感じました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

アニメ版という原作がある作品で、それをそのまま実写化トレースした物語になっているので、アニメ版を観た人にはネタバレも何もあったもんじゃなかったと思います

内容をうっすら忘れていた私でも、そう言えばそうだったなという確認をする感じになっていて、実写版が初見という人がいれば、ラストの展開は驚きに満ちていたのかもしれません

 

自然の恵を享受していた民族の元に飢饉のようなものが訪れ、それが伝説の到来になっていて、その危機に際して「海に選ばれたモアナ」が立ち上がるという流れになっていました

物語的にはシンプルなのですが、外海の怖さを知る父を説得してから行かなかったのはしっくりしないし、海に選ばれたことを本人も自覚していないし、タラおばあちゃんだけ見ていたというのも結構雑なように思えましたね

てっきり、大反対する父親をタラおばあちゃんが戒めるとか、父親が「モアナが選ばれていることを知る」というエピソードがあったほうがしっくりくるように思いました

 

島の人々の期待を背負うことと、誰にも知られずに戦うというのは意味合いが違うし、達成された時の反応も変わってくると思います

この内容だと、タラおばあちゃんと母シーナ以外は「モアナの冒険を知らない」し、目的に関しても誰も知らないままだったりします

それゆえに、モアナが使命を果たして帰ってきたとしても、起こった奇跡を分かち合えないように思えました

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

アニメ版の船出がどんな感じだったのかは覚えていないのですが、もっとワクワクしたし、モアナとマウイのやりとりも面白かったように思いました

このあたりは思い出補正が入っているのでなんとも言えないのですが、前述のように、本作をフラットに見ると物語の抑揚がなく、ゴールに達した時の感動の質が軽いように思います

島の一部の人間だけでもモアナがどこに何をしに行ったのか知っている必要はあるし、徐々におかしくなっていく島の荒廃的な部分も人間のドラマとして描いていく必要はあるでしょう

自然の喪失が「恐怖」に向かうのか、それによって「諍いが生まれるのか」というところは非常に重要で、そこには次期村長であるモアナの不在というものは意味を帯びてくると言えます

 

モアナが覚悟を持って船出をしたのか、単に外に出たかっただけなのかは何とも言えず、彼女が使命感を帯びていく流れと、彼女の中に眠る「海の民のエナジーの発露」というのは別のベクトルになると思います

そうした中で、モアナの旅立ちというのは非常に重要なシークエンスであり、あのような形で出てしまうというのが良いのかは何とも言えません

物語は結末から遡って作られると思いますが、モアナが目的を達したときに「彼女だけがそれを胸に秘める(一部の人だけが知っている)」のか、「島の民全員が彼女に運命を託した」のかでは大きな違いがあります

何も知らない島民からすれば、外海から戻ってきただけの血縁的な村長にどれほどの意味を感じられるのかは不明瞭に思えてしまいます

 

実写化に先立って、シナリオをどのように構築するかは大事で、そこで現代的なアップデートを行なったり、行動は同じでもテーマ性を変えていくということは必要だったように思います

そう言った意味において、本作が冒険をしたのかは何とも言えないところで、単に人気のコンテンツを実写化にトレースしただけというのはもったいないように思えました

これから続編を実写化するのかもしれませんが、序章を何も変えなかったことでこの先の物語に制約ができたとも言えます

それを踏まえると、地図のない船出を初めてしまったのかな、と感じてしまいました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104003/review/06793486/

 

公式HP:

https://www.disney.co.jp/movie/moana-movie

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投稿者 Hiroshi_Takata

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