■夏の砂の上


■オススメ度

 

人生の転機を描いた映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.7.5(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、101分、G

ジャンル:人生の岐路に立つ男が変わりゆく環境の中でもがく様子を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:玉田真也

原作:松田正隆の戯曲『夏の砂の上』

 

キャスト:

オダギリジョー(小浦治:勤務先が倒産して路頭に迷う男)

 

満島ひかり(川上阿佐子:娘を預ける治の妹)

髙石あかり(川上優子:阿佐子の妹)

 

松たか子(小浦恵子:別居中の治の妻)

森山直太朗(陳野航平:治の元同僚、恵子の不倫相手)

篠原ゆき子(陳野茂子:航平の妻)

 

高橋文哉(立山孝太郎:優子のアルバイト先の先輩)

花瀬琴音(七尾あかり:優子のバイト仲間)

 

光石研(持田隆信:治の元同僚、タクシー運転手)

斎藤陽一郎(吉岡睦彦:治の元同僚、警備員)

浅井浩介(益本良太:治の元同僚)

 

中山慎吾(優子のバイト仲間)

阿佐辰美(優子のバイト仲間)

塩田みう(優子のバイト仲間)

山科圭太(優子のバイト先の店長?)

 

荒木宏志(ダーツバーの店員)

大星洸(ハローワークの職員)

田川隼嗣(給水車の職員?)

MAI(?)

 


■映画の舞台

 

長崎県:長崎市

 

ロケ地:

長崎県:長崎市

長崎水辺の森公園

https://maps.app.goo.gl/XuCGrvrtJm3ixq3VA

 

ショップあけぼの(煙草屋)

https://maps.app.goo.gl/QWCxGDyAqf6rwSpw7

 

エレナ稲佐店(スーパー)

https://maps.app.goo.gl/7CARi3FhUvJ3JNZm9

 

Select Shop Croche(帽子)

https://maps.app.goo.gl/iLuKfhgiJZzFmmGR9

 

天天有(中華料理店)

https://maps.app.goo.gl/fYP5icSGGzeh4R9a9

 

Pool&Darts HARRY(ダーツバー)

https://maps.app.goo.gl/5mUK9ZbWaynMz5CK7

 

割烹 大判

https://maps.app.goo.gl/wCjLGzP7mgxRVLxT8


■簡単なあらすじ

 

長崎の造船所で働いていた小浦治は、会社の倒産によって路頭に迷っていた

妻・恵子は家を出て、どうやら元部下の陳野と関係を持っているらしい

風の噂で流れてくるものは息苦しくて、治は日々を何気なく生きていた

 

そんな折、治の妹・阿佐子は突然やってきた

博多に店を開くとのことで、娘の優子を預かって欲しいという

優子はすでに働く場所を決めていて、迷惑はかけないと言うものの、生活が一変することに焦りを見せていた

結局押し負けて預かることになったが、恵子は冷ややかな目で治を見ていた

 

その後、優子はスーパーのバイト仲間と交流を深め、大学生の立山と関係を深めていく

それは単なる興味本位のものだったが、立山は本気になっていた

優子は「自分はいつ消えてなくなるかわからない」と距離を置くものの、立山は優子に固執し、その関係をダラダラと続けて行った

 

そんな折、タクシー運転手に転職した元同僚の持田が亡くなったと言う知らせが入った

葬式会場に着の身着のまま訪れた治の前に、陳野の妻・茂子がやってきた

彼女は「あなたの妻と私の夫が関係を持っていることを知っているか?」と詰め寄る

「なんとなく」と答えた治に激昂した茂子は暴れ出し、陳野が間に入って収める事になった

だが、表面化した関係は後には引けず、陳野も関係をはっきりさせるために、事情を説明する事になったのである

 

テーマ:砂が海に戻る方法

裏テーマ:渇望の先にある絶望

 


■ひとこと感想

 

舞台を映画化したものだそうで、基本的に会話劇となっていたと思います

演技力が試される映画でしたが、演者のレベルが高くて、観ていて安心できました

 

タイトルの意味はスッと入ってこなかったのですが、映画で象徴的に「雨(水)」が描かれていることを考えると、「枯渇した状態」を意味するのだと思います

映画の冒頭でも、干上がった川や溝などが描かれていて、給水車が出るほどに水不足に陥っている様子が描かれていました

 

夏の太陽に熱せられた砂はとても熱くて、裸足では歩けないと思います

でも、そのそばには海があって、届きそうで届かない砂たちもいたりします

かつては海の中にいた砂たちも、やがては打ち上げられて太陽に晒される

それを考えると、何かしらの出来事がないと、砂は海には戻れないと言えます

人の渇望も「何かしらの出来事」を要するのですが、そういったところを避けていたのが治と言う人物であったように思います

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

治の元に預けられることになった優子は、まだ幼いながらも、自分に起こることに対しては消極的ではなかったと思います

立山の誘いを断ることもありませんが、一過性のものだと考えていて、深く入り込むこともしません

でも、自分の気持ちを押し隠す人は嫌いなようで、立山を機にする七尾にはズバリ言い切ったりもしていました

その後、七尾は玉砕することになるのですが、それはそれでよかったのだと思います

 

治は自分に起きた出来事に鈍感な男で、造船所が潰れた後に給付金申請には行かないし、ハローワークに行く事もありません

妻がどの時点で見切ったのかは描かれませんが、あの状況だと遅かれ早かれと言う感じでしたね

部下と不倫しつつ開き直るのはどうかと思いますが、切れて良かった縁のようにも思えました

 

映画では、とことんまで乾いていく様子が描かれ、それは何の予兆もなく覆されていきました

突然の大雨が全てを変えることになり、溜まっているものが一気に流されていくようにも思えました

治と優子はもう二度と会わないかもしれませんが、あの日の出来事は一生忘れないんじゃないかな、と思いました

 


■人生における乾きの正体

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■岐路に佇むと起こること

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103503/review/05288750/

 

公式HP:

https://natsunosunanoue-movie.asmik-ace.co.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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