【映画感想】オブセッション 災愛【後半:ネタバレあり】

■オブセッション 災愛


■オススメ度

 

強烈なロマンスホラーに興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.7.21(TOHOシネマズ二条)


■映画情報

 

原題:Obsession(執着)

情報:2025年、アメリカ、108分、R15+

ジャンル:願い事を叶えた青年の災禍を描いたホラー映画

 

監督&脚本:カリー・パーカー

 

キャスト:

マイケル・ジョンストン/Michael Johnston(ベア/バロン・ベイリー/Bear:願い事を叶える青年、楽器店のアルバイト)

インディ・ナヴァエレッテ/Inde Navarrette(ニッキー・フリーマン/Nikki:ベアの想い人のバイト仲間、小説家志望)

 

クーパー・トムリンソン/Cooper Tomlinson(イアン/Ian:ベアとニッキの共通の友人、バイト仲間)

メーガン・ローレス/Megan Lawless(サラ・ハーパー/Sarah:ベアとニッキの共通の友人、バイト仲間、芸術学校進学希望)

 

Andy Richter(カーター/Carter:楽器店の店長、サラの父)

 

Haley Fitzgerald(ヴィオラ/Viola:アクセサリーショップの店員)

Darin Toonder(ハリー/Harry:アクセサリーショップの店員)

 

Anthony Pavone(レジー/Reggie:イアンたちの友人)

Justice(ジョー/Joe:イアンたちの友人)

Anthony Casabianca(クリス/Chris:イアンたちの友人)

 

Chloe Breen(ルシー/Ruthie:レストランのウェイトレス)

Malcolm Kelner(「Trivia Bar」のバーテンダー)

 

カリー・バーカー/Curry Barker(「One Wish Willow」のカスタマーサービスの声)

 

Jeff Barker(「Trivia Bar」の客)

 

【Background】

Charles Santa Cruz

Alex Maystrik

Mariana Silva

Kyle Blumenthal

Jorge Luquin

Jose Herrera

Emilio Flores

Manny Liotta

Mai Chi Nguyen

Tim Robinson

Evan Brown

Maddi Hulburt

Jacob Stephens

Skyler Zurn

Danielle Krett

Dylan Michael Searle

Matthew Jackson

Itzel Ximena Gonzalez

Evan Lugo

Kevin Kim

Dannell Brown

Darío Ramos

Gabriel Rubalcava

Sabina Tenorio

Claudio Parrone Jr.

Max Maher

Travis Beck

Ben Scattone

Ian Brown

Chelsey Kaye

Cydney Jenks

Mikey Brockmann

Iyana Fawcett

 


■映画の舞台

 

アメリカ:ロサンゼルス

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア州

ロサンゼルス

 

サンフェルナンド

キッセルズ・ミュージックショップ/Cassell’s Music store

https://maps.app.goo.gl/R1NUxKv1xLAUdbL69

 

グリーマン・クリスタルショップ/Green Man crystal shop

https://maps.app.goo.gl/mJMD2st6nwFjH1qo6

 

ローグラーク・タバーン/Roguelike Tavern

https://maps.app.goo.gl/qbD1jvaid9PFpQPHA

 

リトル・トニーズ・ピッツェリア/ Little Toni’s pizzeria

https://maps.app.goo.gl/DDxFNFxnAWjCqUi59

 


■簡単なあらすじ

 

ロサンゼルスの楽器店「カッセル音楽店」で働いているベアことバロン・ベイリーは、幼馴染で同僚のニッキーに恋をしていた

レストランのウェイトレス相手に告白の練習をするものの、親友のイアンからはダメ出しを喰らってしまう

 

その後、帰宅したベアは、愛猫のサンディが薬を誤飲して亡くなっているのを発見してしまう

失意の中、恒例のトリビア大会もスルーしようとするものの、ニッキーから「もうすぐ仕事を辞めようと思う」と言われてしまう

会話の中でネックレスを無くしたことを知ったベアは、アクセサリーショップに寄ってから彼女らと合流することになったが、その店で「One Wish Willow」という奇妙なおまじないの枝を見つけた

 

アクセサリーよりも洒落たプレゼントだと思ったベアはそれを購入し、ニッキーたちの会合に参加する

だが、二人きりになるチャンスもうまく活かせず、渡そうと思ったプレゼントも渡せず、その日はお開きになろうとしていた

 

ベアはなんとか彼女を送るという口実で二人きりになるものの、結果的に何もできずに終わろうとしていた

そんな時、渡せずに終わった「One Wish Willow」のことを思い出したベアは、「ニッキーが僕だけを愛してくれますように」という願いとともにその枝を折ってしまった

そして、それに呼応するかのようにニッキーはいきなりベアに歩み寄り、自分の部屋に入るように促すのである

 

テーマ:願いを向ける方向

裏テーマ:執着と依存の関係性

 


■ひとこと感想

 

ベッドで彼女が添い寝しているというポスタービジュアルにもそこはかともない怪しさが感じられましたね

映画が始まって「ブラムハウス」のロゴが出た瞬間、「これ、ホラー映画だったのか」と思ってしまいました

タイトルが「執着 災愛」ということで、アブナイ彼女に追いかけられる系かなと感じていました

 

映画は、「One Wish Willow」という呪いのようなおもちゃを使った主人公が、想い人を振り向かせるというもので、それが叶うけどヤバい方向に向かうというものでした

冒頭でレストランのウェイトレス相手に告白の練習をするシーンから始まり、結構良い友だちがいるように見えましたが、彼のアドバイスからも不穏な感じが漂っていましたね

4人の若者が織りなすロマンスホラーなのですが、終わってから4人の関係性を改めて見ると、因果応報のように思えてしまいますね

 

とりあえず人間性最悪の4人が「One Wish Willow」の呪いにかかるような内容で、その願いの「起点」とされるものも振り返って見ると、とてもヤバいものに思えてしまいます

それが「ニッキーが僕だけを愛するように」という願いで、この言葉のチョイスが非常にヤバいのですね

これが純粋に叶うとどうなるのか、という物語になっていて、同じような力を手に入れることができても、このセリフだけは言ったらダメだな、ということがわかるのではないでしょうか

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、ロマンス・サイコ・ホラーというジャンルになると思いますが、ゴア描写もなかなか激しいものとなっていました

目を背けたくなるようなシーンが結構多くて、それでも演者の演技は目が離せないものがありました

主演のマイケル・ジョンストンとインディ・ナヴァエレッテも緊張感の中で難しい演技をしていたと思いました

 

特にニッキーは二重人格なのかと思ってしまうほどにオンとオフが凄くて、呪いの人格を拒絶する前半の切り替えがとてもスムーズで驚きました

「あれ?」という感じで、何かが憑依しているのかな、と思えるようにできていて、それに「抗う」というのが斬新でもありました

この手の憑依ものはほぼ人格が出てこないままで、物語の全てが終わった際に元の人格が見えるというものが多いのですが、この映画では「憑依に抗う姿を見せること」で、「私に何をしたのよ!」という結びへの共感度が高まっていきます

 

イアンが簡単に大金を手に入れられたのに、どうしてニッキーは完全に支配することができないのか

また、どうしてここまで抵抗するのかというところが肝要で、ニッキーの中に少しでもベアを愛する心があれば、ここまで拒絶はしないと思うのですね

なので、悪魔に抗うぐらい「ベアのことが嫌い」という感情が奥底に眠っているように思えます

そして、これらの物語は、楽して願いを叶えてはいけないという教訓をまざまざと見せつけるものとなっていたのではないでしょうか

 


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願いを他力に任せるとヤバいという物語でもありますが、それ以上に「何を願うのか」というものを見誤るとか、その言い方を間違えると大変なことになる、という作品になっていました

「ニッキーが自分だけを愛してくれますように」という言葉を違和感なくスルーしてしまいそうになりますが、この言葉は「自分は変わらないけど、相手を自分の言いなりにさせたい」という願望が入っていると言えます

二人の関係を進呈させたいというものではなく、一方的に相手が自分のことを愛し続けるという都合の良いものになっていて、それゆえにベアの行動が相手を刺激し、より過激なものへと変化していくことになります

 

ニッキーがベアを愛しているかに懐疑的になるのですが、それは「抵抗を見てしまうから」なのですね

「One Wish Willow」の力を信じていないということもありますが、彼女のあまりもの変動に動揺していたりするのですが、この「動揺」も実はニッキーが仕向けているものだったりします

後半にて、イアンとニッキーに関係があることが仄めかされていて、イアンも「失敗すると分かっている告白の練習をさせる」のですが、ニッキー自身も「フってあげるから言ってみなさい」レベルで挑発している部分があります

おそらくはイアンから話を聞いて筒抜けのような感じで、二人してベアを弄んでいるようにも思えます

 

ベア自身もかなり歪んだ人間で、誰からも愛されないので「呪いの力を借りてでも愛されたい」と願うようになります

自身の愛の見返りを求めているのですが、それはそのままニッキーの行動にも現れていたりします

ある意味、ニッキーに宿ったのは「邪悪なベアの本音」のようなものとなっていて、彼が彼女を恐れるのは単に気味が悪いからだけではないと言えます

言い換えると、ニッキーが自分にしていることは、彼自身がニッキーにしそうなことにも見えてくるのでしょう

 

映画では、鏡を見て我に返るシーンが多数あり、ニッキー自身も自分を我に返させないために「顔を覆って隠す」という行動を見せています

鏡で自分を見るということは、俯瞰して自分の状態を見ることにつながり、それが本当の自分を引き出すトリガーのようになっています

憑依ニッキーはそれを見越しての行動を取り、さらにベアが喜びそうに思う「喜ばないこと」をどんどんエスカレートさせていきます

そして、憑依ニッキー自身が「これをさせているのはあなた」というスタンスに立っていたりします

 

これらを深く考えると、憑依ニッキーは「ニッキーの深層心理にあるベアへの嫌悪感」を示しているようにも見えます

弟のような存在で、恋愛感情は1ミリもないけど、相手は四六時中私のことを考えていると状況なので、それはとても気持ちの悪いことなのでしょう

自分が愛していない(愛せない)相手に愛されることほど苦痛なことはなくて、相思相愛の難しさというものが現れていると言えます

ラストでは、わずか数秒の「相思相愛」が描かれるのですが、この状況が「幸福」だとは誰も思わないのではないでしょうか

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/106213/review/06759227/

 

公式HP:

https://www.universalpictures.jp/micro/obsaiai

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投稿者 Hiroshi_Takata

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