【映画感想】踊る大捜査線 N.E.W. メガロポリスを駆け抜けろ【後半:ネタバレあり】

■踊る大捜査線 N.E.W. メガロポリスを駆け抜けろ


■オススメ度

 

シリーズのファンの人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.9.20(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2026年、日本、142分、G

ジャンル:連続殺人事件を追う警察組織を描いたクライムミステリー&コメディ映画

 

監督:本広克行

脚本:君塚良一

 

キャスト:

織田裕二(青島俊作:警視庁刑事部、捜査一課、警部補)

 

【警視庁】

趣里(芝田ひばり:台東警察署、刑事課、強行犯捜査係、巡査部長、青嶋と同行する熱血系刑事)

 

白洲迅(美浦秋:麻布中央警察署、刑事課、強行犯捜査係、巡査部長、青嶋の見張り番)

 

寺島進(木島丈一郎:八重洲警察署、刑事課、警視、首都高封鎖)

伊藤淳史(和久伸次郎:八重洲警察署、刑事課長、警部、電動キックボード提供)

いかりや長介(和久平八郎:元刑事、青嶋の同僚、AIで再現)

 

佐々木蔵之介(北丘雲斗:警視庁、刑事部捜査第一課長、警視正、青嶋の同期)

増田貴久(真下勇気:警視庁、刑事部捜査一課、警視、真下と雪乃の息子、本事案の管理官に抜擢)

 

野呂佳代(小昏双葉:警視庁、警務部厚生課、巡査部長、警察官の幸福を支援する部署)

 

佐藤二朗(指方輝:警視庁クリニックの医師、巡査部長、スピリチュアル)

玉井詩織(掛井れのん:警視庁のクリニックの看護師)

春本ヒロ(西園寺星士:クリニックの研修医)

 

関智一(石田常男:警視庁、副総監)

川野直輝(栗山孝治:警視庁MOC/移動式作戦指令車、誘拐事件で青嶋を支援)

赤ペン瀧川(明石幸男:警視庁、資料管理センター、過去の事件の記録管理)

加藤満(五十嵐学人:警視庁、刑事部捜査一課、遊撃捜査班、和久と知り合いのベテラン刑事)

西村直人(仁狩英明:警視庁、刑事部捜査一課、管理官、真下勇気の抜擢に反対)

高杉亘(草壁中:警視庁、警備部特殊急襲部隊、シニアコーディネーター)

甲本雅裕(緒方薫:警視庁、刑事部捜査一課、警部補、現場で青嶋を支援)

松重豊(眉田克重:警視庁、刑事部爆発物処理班、指導員、ナゾナゾが得意)

松下洸平(桜章太郎:警視庁、刑事部捜査一課、警部補、現場で青嶋をサポート、L2班)

 

三上市朗(三井一郎:警視庁、特務科学捜査研究所、所長)

 

【警察庁】

ユースケ・サンタマリア(真下正義:警察庁、長官官房審議官補佐、警視監、Crow Eyeに潜入)

真矢ミキ(沖田仁美:警察庁、長官官房審議官、刑事局担当、警視監)

板垣雄亮(直江常雄:警察庁の官僚)

内田有紀(篠原夏美:警察庁、総務部企画課、省庁管理係長)

 

渡辺恒一郎(栗尾悟朗:警察庁、刑事局指導員、メトロ)

宮田せいじ(出山雄也:警察庁、刑事局指導員、メトロ)

 

立木文彦(楠木文道:警察庁、長官、円卓会議)

津田健次郎(小早川健人:警察庁、次長、円卓会議)

野島健児(島津信親:警察庁、長官官房長、円卓会議)

升毅(坂村正之:警察庁、長官補佐、円卓会議)

小木茂光(一倉正和:警察庁、刑事局長、円卓会議)

 

【一般人】

藤吉夏鈴(村下希衣子:白蘭高校の生徒)

齊藤なぎさ(須永あかね:白蘭高校の生徒)

桜田淳子(あかねの母)

 

齋藤潤(森貴仁:室井慎次の里子、大学生、新城から託された「室井モデル」を持参して上京)

前山こうが(柳町凛久:室井慎次の里子、小学生)

 

佐戸井けん太(魚住二郎:元湾岸警察署、刑事課長、警部、動画配信者)

 

北山雅康(坂下始:誘拐犯)

大和田伸也(安住武史:元警視庁副総監、孫を誘拐される老人)

 

水野美紀(真下雪乃:元湾岸警察署、巡査部長、真下の妻、趣味はスイーツ作り)

滝藤賢一(王明才:元湾岸警察署、刑事課強行犯捜査係、研修生、太極拳の指導者、爆弾の発見者)

 

斉藤暁(秋山春海:元湾岸警察署、副署長、警視、スリーアミーゴス)

小野武彦(袴田健吾:元湾岸警察署、副署長、警視、スリーアミーゴス)

北村総一朗(神田総一朗:元湾岸警察署、署長、警視正、スリーアミーゴス)

 

近藤芳正(田中丈夫:タクシー運転手)

小泉孝太郎(小池茂:元警視庁、刑事部交渉係)

神木隆之介(路上の青年、スリ一家の長男)

 

林原めぐみ(『セブンベアー』のナレーション)

 

【その他の出演者】

山本高広(ニセ青嶋くん)

キンタカオ

松嶋健太(鑑識)

こうき(翔太:誘拐される少年)

粕谷吉洋(病院の医師)

管勇毅

安藤彰則(真下を公聴会に連れて行く警察官僚)

松嶋亮太(真下を公聴会に連れて行く警察官僚)

木林優太(3Dプリンターで銃を製造販売した男)

クニミノブヒコ(鈴木:捜査員)

沙倉ゆうの(第三者調査会の職員)

谷口悟朗(鑑識)

安田淳一

浅野千鶴(警視庁MOCのオペレーター)

松井花音(警視庁MOCのオペレーター)

宮武真央(警視庁MOCのオペレーター)

板野正輝(警視庁MOCのオペレーター)

堀部りほ(警視庁MOCのオペレーター)

瀬名さな(警視庁MOCのオペレーター)

Oz Kogabe(FBIの方々)

Andy R(FBIの方々)

Fenix D’ Joan(FBIの方々)

Ananda J.(FBIの方々)

Travis F(FBIの方々)

Paolo(FBIの方々)

碧木愛莉(FBIの通訳)

山田健人

成田航

木村美月

和音(渡辺葉子:元湾岸署、観光者相談係、巡査長)

古米翔大(警視庁、捜査一課、捜査員)

東宮綾音

園山敬介

中島慶次郎

貝桝壮汰

木下暖日(北丘の部下)

大塚悠斗

秋本海也(鞄を奪う男)

木村匠

筒井美沙希

小泉光希

岡田龍樹

葵井はる

紬葵あみ

中川渚

青石ありえ

工藤潤矢(特務科学研究所の所員)

千代田信一(特務科学研究所の所員)

白木隆史(元湾岸署の捜査員)

 

ゴリけん(青嶋の追っかけ)

斉藤優 /パラシュート部隊(青嶋の追っかけ)

矢野ペペ /パラシュート部隊(カエル急便)

富永治明(青嶋の追っかけ)

渡部直也(安達壮太郎:科学者、1人目の被害者)

白仁裕介(赤羽健斗:ゲーム会社の社長、2人目の被害者)

吉川威史

石垣光代

宇山月紀乃(捜査一課、刑事)

蒲有紗美

斉藤佳器

清水大生

杉浦圭

高根沢桃子

中山祐樹

布目直樹

蓬莱つくし

前田莉瑚(捜査一課、刑事)

松花美空(捜査一課、刑事)

武藤卓

森悠華

森本さくら(捜査一課、刑事)

神田晄希

長谷川結弦

能澤宏明

能澤さくら(捜査一課、刑事)

笠井信輔(声の出演)

 


■映画の舞台

 

都内某所

 

ロケ地:

東京都:台東区

イマーシブ・フォート東京

https://maps.app.goo.gl/EPnzaH4RhSnatVjZA?g_st=ic

 

東京都:新宿区

東京オペラシティガリレア

https://maps.app.goo.gl/e3ZVkGRDb5HGcpnP9?g_st=ic

 

東京都:港区

TAKANAWA Gateway City

https://maps.app.goo.gl/dRuXrGDSFLqrkZ6y9?g_st=ic

 


■簡単なあらすじ

 

都内にて、元警察官僚の孫が誘拐されたという事件が勃発した

警視庁刑事部捜査一課は、MOC(移動式作戦指令車)を中心とした捜査班を結成し、誘拐犯の行方を追うことになった

だが、巧妙な犯人に警察が関わっていることがバレてしまい、その場にいた青嶋が、誘拐犯の指示通りに動くことになった

東京都内を右往左往させられる中、最終的に目的地に着いた青嶋だったが、犯人はドローンにて身代金の強奪を目論む

特殊急襲部隊によってドローンを無効化し、その場でそれを操作していた容疑者を発見し、確保に至ることになったものの、これらは全て実戦形式の訓練だと告げられた

 

その後、青嶋は麻布で起きた殺人事件の捜査に赴くことになり、所轄の美浦、芝田と行動を共にすることになった

そんな彼の元に、審議官補佐の真下が現れ、その殺人事件の現場から、捜査員が「あるもの」を持ち出したと聞かされる

それは地下4階にある特務の仕業だと判明し、そこに向かって目的を聞き出すこととなった

その「あるもの」は空気感染にてパンデミックを引き起こすウイルスとされていたが、実際には中身はただの空気であり、真下は本店からキツいお仕置きを受けることになった

 

事件に関しては、所轄を跨いだ合同捜査が行われることになり、事件の担当管理官に真下の息子・勇気が抜擢された

勇気はハーバードを飛び石で卒業するようなエリートだったが、現場を指揮するのは初めてのこと

北丘が実質的な権限を握るものの、真下から息子のサポートをしてほしいと頼まれる

そこで青嶋は遠隔操作にて勇気を操り、捜査本部をまとめる方向に向かう

だが、事態は混迷を迎え、次なる被害者が出てしまう

青嶋は足で情報を稼ごうと躍起になるものの、色んなところに青嶋が姿を現して、捜査を撹乱していると言われてしまう

北丘からも前線から外れるように言われるものの、その裏ではこれまでには想定できなかったような事態が進行していたのである

 

テーマ:捜査に必要なもの

裏テーマ:受け継がれる意志

 


■ひとこと感想

 

『踊る大捜査線』シリーズの何作目に当たるかわからない新作ですが、スピンオフの『室井慎次』シリーズがヤバtかったために、どんな方向に向かうのは不安でしたね

でも、テレビシリーズのような「軽いノリのコメディ映画」に立ち返っていたようで、「寒いコメディシーンが延々と続く」という内容になっていました

緩急は必要だと思いますが、ここまで「真剣なシーンでもお構いなく」コメディ要素を入れられてしまうと、ノイズにしか感じないと思いました

 

個人的には、テレビシリーズからほぼ観ていて、初期のシリーズ&劇場版のDVDまで持っている古参ですが、流石にこの内容だと「初見さんお断り」のレベルに近いと思います

テレビのスペシャルドラマの域を出ないのは当初の劇場版からそうでしたが、それに輪をかけるような感じに「テレビ向け」になっていましたね

今風にいうと、テレビ放送で「実況をしながら盛り上がる系のドラマ」という感じで、そこに集うのも古参のみ、というテイストになっています

 

この作品が『踊る』シリーズの初めてなんですという人はあまりいないと思いますが、それでもアイドルグループから数人出演しているので、彼女たちのファンが紛れ込んでくると思います

彼女たちを支持している層というのは、テレビシリーズは始まった頃に生まれているぐらいの年齢層になると思うので、劇中で引用される数々のことが意味不明に聞こえるように思います

とは言え、特典っぽい冊子とパンフレットで「どのように繋がっているのか」はわかると思うので、この映画を機会にシリーズを見返しても良いと思います

それでも『室井慎次 前後編』だけはやめておけ、と言いたくなってしまいますねえ

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


■ネタバレ感想

 

映画は、予告編で登場している数々のシーンが「前半の大規模演習」というもので、本編はその裏で起きている猟奇的な殺人事件となっていました

犯人は誰だろう?と推理する系なのは前半だけで、演習をちゃんと観ている人だと、開始数分で犯人が特定できるレベルで伏線を張っていましたね

映画的にもほぼ半分ぐらいの段階で犯人が分かるようになっていて、この犯人を警察は捕まえることができるのか、というテイストに変わっていきます

 

映画では、若年層である現場と頭ガッチガチの官僚クラスとの対立があって、「ネットをうまく使う若者」と「情報は足で稼いで勘を研ぎ澄ますベテラン」という構図になっています

このシリーズは基本的に「現場と上層部がやり合う」という構造になっていて、これまではその最前線だったのが青嶋と室井だったと思います

すでにこのコンビの物語ではないので、青嶋がその中間地点にいる、というポジションなのですが、自分の言葉で語るよりは「伝説になっている室井の言葉を引用する」みたいな感じになっているので、本当にシリーズを観ていないと彼らがなぜ一致団結できるのかがわからないと思います

また、思い出補正で和久さんが登場するのですが、今回は生成AIによって蘇っていましたね

音声は別の人が当てて、それっぽく加工していましたが、この登場も賛否を呼びそうに思いました

 

『踊る』シリーズの面白さというのは、本線であるでっかい事件と、その脇で流れている小さな事件というものがあって、それが最終的に結びつく、というものだと思います

今回は、基本的に大きな事件だけが主導で動いていて、その情報収集を「正規ルート」と「ネット主導」に分断されていました

ネットの情報をどこまで信じるのか、という命題があって、若手代表の美浦が「ネットの中にも真実はあるんだよ」と言い放つシーンがクライマックスのように思えます

 

その後、捜査の過程において、あるアトラクションに迷い込んだ青嶋は、そこで「過去の自分の記憶と向き合うこと」になります

ほぼほぼファンサービスのシーンになるますが、そこで和久さんやすみれさんと再会するかのようなシーンはほっこりしますね

ポスターの段階で「新旧比較」のような構成になっていたので、ある意味、原点に立ち返るという意味もあって、過去の精算を本作で行おうとしているのかな、と感じました

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

本作は、いわゆるセルフパロディの宝庫のような作品で、ほぼ全ての流れが過去作を想起させるものとなっています

ここまで徹底すると凄いのですが、裏を返せば「新しいものをこのシリーズでは作れない」ようにも思えてしまいます

リーダーなき犯人グループとか、時代の先を行く犯罪像というものを提示してきたけど、今回は完全に時代の後追いにもなっていなくて、女子高生がノリで人殺しをするみたいなテンプレっぽさも古いなあと思ってしまいました

AIに関しても、全ての人の色んなデータを紐付けすれば「未来の行動予測ができる」というものでしたが、映画だと「セブンベアのファンだからイベントに行くだろう」という、AIじゃなくてもわかりそうなことをさも凄いことが判明した!みたいになっているのはどうかと思いました

 

そもそも、AIが万能という感じで描かれるのですが、都民全員のデータを紐付けして、それを関連づけるというだけで、どれだけのデータセンターと電力が必要なのかとか考えないのでしょうか

そのコストを警察が出せるはずもなく、国家的なプロジェクトで莫大な予算をかけてもできるかどうかわかりません

そもそも、ほぼ犯罪をしない人たちのデータを全て紐付けして「来るべき犯罪に備える」というのは、理想的でもないし、このような時代になれば「個人の行動」というものも変化していくでしょう

最初に適用される事件では使えても、そういった事件が重なるごとに犯罪者の知能というものも変化していくので、結局のところは、うまく運用できないまま、過去の判例に則っただけのポンコツに成り下がるように思います

 

映画では、所轄と本店の対立というのはそこまで観られず、どちらかといえば「レジェンド化している青嶋」が警察の精神的な支柱になってしまっているように思います

でも、その支柱は室井と一緒に支えてきた歴史があって、青嶋は室井の名前を出さないと、その力というものが使えなくなってしまいます

室井モデルというものが本作で登場し、そこには「常に進化し続け、若者が書き足して次世代に繋げていくことこそが室井モデルの根幹だ」みたいなことを言っていましたが、それが本作ではほとんど活きていませんでしたね

結局は先人の行動の結果と実績に警察官たちがひれ伏している、という構図になっているように思えるので、それはどうなのかな、と思ってしまいました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103045/review/06979726/

 

公式HP:

https://odoru.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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