■おいしくて泣くとき
Contents
■オススメ度
疎遠になった男女の回復物語に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.4.5(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、109分、G
ジャンル:30年間音信不通の女性を探す子ども食堂のオーナーを描いたヒューマンドラマ
監督:横尾初喜
脚本:いとう菜のは
原作:森沢明夫『おいしくて泣くとき(角川春樹事務所)』
Amazon Link(原作)→ https://amzn.to/3E1mCNK
キャスト:
長尾謙杜(風間心也:幼い頃に母親を亡くした高校生)
(成人期:ディーンフジオカ)
(幼少期:立花利仁)
當真あみ(新井夕花:家に居場所のない高校生)
田村健太郎(新井幸太:夕花の弟、成人期)
(幼少期:矢崎滉)
池田良(新井照光:夕花の義父)
水沢林太郎(石村蓮二:心也の高校時代の同級生)
芋生悠(高梨萌香:心也を探していた二級建築士)
(幼少期:𠮷田帆乃華)
尾野真千子(高梨夕花:萌香の母)
篠原ゆき子(ゆり子:心也の妻)
安藤玉恵(電車で出会う女性)
美村里江(風間南:心也の母)
安田顕(風間耕平:心也の父、食堂経営)
藤井佳代子(ケイコ:かざま食堂の店員)
希志真ロイ(矢島:担任の先生)
野田あかり(茜:食堂に来る女の子)
このか(みゆ:食堂に来る女の子)
二ノ宮陸登(春人:食堂に来る男の子)
片山幸人(刑事?)
古谷佳也(刑事?)
堂ノ下沙羅(女性警官?)
田中大士(実況の声?)
續木淳平(港町の現地民)
金田昇(辻村大地:心也のクラスメイト、後ろの席)
原愛音(江南理恵:夕花を指名するクラスメイト)
涼井業生(弘中由紀恵:理恵の友人)
丸山真亜弥(まさこ:理恵の友人)
阿佐辰美(川口剛:クラスメイトのヤンキー)
芳村宗治郎(剛の連れ)
北野秀気(剛の連れ)
冬野心央(サッカー部?)
長岡伶旺(サッカー部?)
高岡優(図書委員?)
嶺結(心也のクラスメイト?)
森寺琉衣(心也のクラスメイト)
一条詩菜(心也のクラスメイト?)
坂本いろは(となりのクラスの女の子?)
塚田光虹(となりのクラスの女の子)
谷田ラナ(となりのクラスの女の子?)
白崎輝琉(心也のクラスメイト)
阿部仁翔(心也のクラスメイト?)
尾関佑太(心也のクラスメイト)
加藤厚志(心也のクラスメイト?)
■映画の舞台
愛知県:某所
ロケ地:
愛知県:豊橋市(カフェレストラン・ミナミ)
Cafe MOOD
https://maps.app.goo.gl/6HgZjbjvgdzrGx2B7?g_st=ic
カフェレインボー
https://maps.app.goo.gl/xfZ9zBXZKCYhaE937?g_st=ic
豊橋医療センター
https://maps.app.goo.gl/UxKfJKZc4YHNX2Br9?g_st=ic
愛知県:蒲郡市
西浦パームビーチ
https://maps.app.goo.gl/iXAUMGyHqkYZtarh8?g_st=ic
西浦園地(クローバー)
https://maps.app.goo.gl/AT4EDnf2jWt5iJVm6?g_st=ic
静岡県:浜松市
宮口駅(龍浦駅)
https://maps.app.goo.gl/Bt8wZQcksWyjaMtv8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
とある街でカフェレストランを営んでいる心也は、30年前に別れたきりのクラスメイト・夕花のことをずっと心残りに思っていた
心也はカフェレストランにて、父・耕平の代から「こども食堂」を営んでいて、近所の子どもたちを支えてきていた
ある日のこと、無免許運転の暴走車が店を破壊するという出来事が起きてしまう
テレビの取材もやってきてインタビューに答えることになったが、修理のための融資などは目処が立っていなかった
そんな折、心也の元に一人の女性が訪れた
彼女は修理をする代わりに「あるお願いを聞いてほしい」と言い、心也はその申し出を受けることになった
30年前、心也は足の怪我でサッカー部から離れることになり、そこで学級新聞の役を任されることになった
その時に一緒だったのが夕花で、彼女も中学でテニスを辞めていた
二人は学級新聞を作る傍ら、「ひま部」というクラブを作り、二人で行動をともにし始める
だが、そんな生活は長くは続かず、夏休みのある時に、夕花の秘密を知ってしまうのである
テーマ:生きてこそ
裏テーマ:約束の行方
■ひとこと感想
予告編で大体のことがわかる内容で、離れ離れになってしまった恋人同士が再会する話かなと思っていました
現代パートと30年前の高校1年生のときが回想で挿入され、さらに幼少期の回想が入るという構造になっていました
30年間の音信不通に何があったのか、というのがミステリーになりますが、映画ではそこまで秘密扱いをしていませんでしたね
突然、修理代を出すからお願いを聞いてほしいと切り出す女性はかなりの謎でありますが、その話を最後まで引っ張らなくても良かったように思います
シークレットゲスト扱いになっていた女優さんも、公開翌日には「30年後を演じた女優!」みたいに報道されまくっていたのはびっくりしてしまいました
映画は、少しばかり疑問の多い作品ではありますが、そこを掘り下げるのはあまり意味がないように思います
それよりも、子ども食堂を巡る批判というものをもっと深掘りしても良かったのかな、と思いました
高校時代に偏見から「偽善者扱い」されていたものが、現代パートでも形を変えて続いている
その心ない言葉というものがどれだけ困窮者を苦しめてきたのかを描いても良かったのでしょう
結局のところ、その問題はほとんど描かれず、どうして30年もの間音信普通になったのかをミステリーにしていました
弟がいるのに音信不通になっている方が驚きで、夕花と弟がどのように生き別れたのかはわかりません
そのあたりをクリアにしないと、物語の入り口と出口が機能していないように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
30年の間にあったことと言えば、映画の中限定でわかることは、「夕花の怪我による記憶喪失」くらいのものでした
母親が一切出てこず、結婚したけど娘を捨てて逃げたのかなどがわからないままでしたね
母親の不在は夕花の人生に影響を与えるもので、行方不明のままだと父親の暴力事件の影響で弟と一緒に児童相談所に入ることになると思います
あのまま、記憶がないままに義理の父と弟と生活したとは思えないし、児童相談所に入った後に母親が発覚して連れ戻したなどがあったかもしれません
でも、離婚をしていなければ義理の息子を世話する義務もあるし、そうなるとどの時点で弟と生き別れたのかはわからないのですね
あの事件の時もどのような状況だったのかはわかりにくく、未成年が弟と一緒に父親から逃げて生活しているというのは意味不明のように思います
てっきり、義父の性暴力を受けていたという壮絶な過去があって、実は娘は義父との間にできた子どもだったけど記憶がないのでわからないとかなのかと思っていましたが、そのあたりの真相も不明でしたね
原作を読めばわかるのかもしれませんが、そこらへんをクリアにしないとモヤモヤが晴れないんじゃないかなあと思ってしまいました
個人的には、あの事件の時に父親にも何らかの不幸があったとか、実は義理の弟だと思っていたけど、両親は籍を入れていなかったので、同じ児童相談所には入れなかったなどのわかりやすい別離を設定していた方が良かったと思います
たとえ同じ施設に入ったとしても、弟のことを認識できないので、大人が配慮して別の施設に入れるなどの措置も考えられます
また、あれだけ夕花のことに固執している男と結婚している現在の妻というのもよくわからない存在でしたね
原作の設定上そうなのだと思いますが、30年間誰かを探し続けている人と結婚する人ってのもかなりレアなんじゃないかな、と思いました
■子ども食堂の風評被害
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■勝手にスクリプトドクター
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102930/review/04956201/
公式HP:
https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/
