■スパイダーマン:ブランド・ニュー・ディ
■オススメ度
シリーズのファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.7.31(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:Spider-Man: Brand New Day(スパイダーマン:新しい夜明け)
情報:2026年、アメリカ、145分、G
ジャンル:ピーターの記憶が消えた世界にて、孤高の戦いを続けるスパイダーマンを描いたアクション映画
監督:デスティン・ダニエル・クレットン
脚本:クリス・マッケナ&エリック・ソマーズ&ジャスティン・クリツケス
原作:スタン・リー&スティーヴ・ディッコ『Spider man』
キャスト:
トム・ホランド/Tom Holland(ピーター・パーカー/Peter Parker/スパイダーマン/Spider-Man:ニューヨークを守るクモの力を得た青年)
ゼンデイヤ/Zendaya(ミシェル・ジョーンズ/MJ:かつてのピーターの恋人)
マーク・ラファロ/Mark Ruffalo(ブルース・バナー/Bruce Banner/ハルク/Hulk:ピーターが教えを乞う天才科学者、大学の教授)
ジョン・バーンサル/Jon Bernthal(フランク・キャッスル/Frank Castle/パニッシャー/Punisher:家族を殺された自警団の男)
ジェイコブ・バタロン/Jacob Batalon(ネッド・リーズ/Ned Leeds:かつてのピーターの親友、MJの友人)
セイディ・シンク/Sadie Sink(ジーン・グレイ:テレキネシスとテレパシー能力を持つ謎の女)
オリヴィア・ブース=フォード/Olivia Booth-Ford(サラ・グレイ:ジーンの姉)
ライザー・コロン=ザヤス/Liza Colón-Zayas(ジーン・デウィルフ/Detective Jean DeWolff:ニューヨーク市警の刑事)
トラメル・ティルマン/Tramell Tillman(ウィリアム・「ビル」・メッツガー/William ‘Bill’ Metzger:超能力者を取り締まる「損害管理局/DODC」の局長)
マリサ・トメリ/Marisa Tomei(メイ・パーカー/May Parker:ピーターの叔母)
ナオミ・ワッツ/Naomi Watts(ピーターのAI・EVの音声)
マイケル・マンド/Michael Mando(マック・ガーガン/Mac Gargan/スコーピオン/Scorpion:サソリのアーマーを身に着けた犯罪者)
マーヴィン・ジョンズ3世/Marvin Jones III(ロニー・リンカーン・トゥームストーン/Tombstone:怪力男、犯罪組織のボス)
Florence Pugh/フローレンス・ピュー(エレーナ・ベロワ/Yelena Belova:ブラック・ウィドウとして暗躍する女性)
Keith David/キース・デイヴィッド(スパイダービデオの音声)
【その他の出演者(ほぼ登場順)】
Taryn Marie Butler(マンションの住人女性、犬連れ)
Johnny Myers(マンションの管理人)
Aadam Mohammed(飲食店の店員/歩行者)
Billy Clements(ラムロッド/Ramrod:スパイダーマンに捕まる小悪党)
Zabryna Guevara(シエラ・リベラ/Shella Rivera:ニューヨークの新市長、表彰)
Nina Galano(マーレイ/Marley:デウィルフの娘)
Maikol Roque(EJ:デウィルフの息子)
Jamel Davall Rodriguez(サッカー少年)
Leah Phillips(ダンサー)
Ian Chance(マンハッタンのビジネスマン)
Ethan Sokontwe(スクーターの少年)
Tariyé Peterside(ツアーバスガイド)
Vivien Keene(戦車の中から発見される女性清掃員)
David Hepple(路上の作業員)
Lieve Carchon(公衆浴場の係員)
Camila López(食料品店の店員、シャークファイヤー)
Aoife Haakenson(引越し祝いの友人)
Gabriel Blaikie(引越し祝いの友人)
Robert Veng(引越し祝いの友人)
Eman Esfandi(MJの恋人)
Shing Moussa Chung(ランドリーの住人)
Akil Young(犬連れ住人の彼氏、EV内)
Shannon Young Cho(シンディ/Cindy:ブルースの学生)
Niyi Akin(デヴィッド/David:ブルースの学生、アーサーのコスプレ男)
Simon Christo(歩行者)
Nigel Finnissy(マンハッタンのビジネスマン)
Carlos Agualusa(通りのビジネスマン)
Shelley Williams(通りの女性)
Jud Charlton(通りのの作業員)
John Moraitis(バルコニーの男性)
Beatriz Do O(バルコニーの女性)
Daisy Sequerra(ルーシー/Lucy :花嫁)
Nezar Alderazi(ジョン/John:花婿)
Daniel Kabanda(ウェイター)
Michael Magnet(マリッジヘリのパイロット)
Simon Schatzberger(ナイトドライバー)
ファン・シャオシャン/Fan Xiaoshuang(スノー/Snow:ザ・ハンドのリーダー)
Elvis Carlos(スパイディを応援する少年)
Jamaal Burcher(DODCのクルーチーフ)
Zarra Kaahn(DODCのエージェント)
Kurtis Lowe(DODCの護衛)
Sean Carrington(DODCの技術者)
Phoenix Di Sebastiani(DODCのエスコートガード)
Michael Amariah(DODCの金庫番)
Mary Stillwaggon Stewart(DODCの女性ガード)
Luka Hays(DODCの武器の技術者)
Marc Small(DODCの金庫番のエージェント)
Anthony Nyro(DODCの監獄のエージェント)
Benedict Cezair-Thompson(DODCの変電施設の警備員)
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク州
マンハッタン
ロケ地:
スコットランド:グラスゴー
イングランド:バッキンガムシャー
■簡単なあらすじ
前回の戦いにて、恋人MJと親友のネッドを危険から遠ざけるために、彼らの記憶を消したスパイダーマンは、彼らの近況を気にしながら、ニューヨークを守っていた
ダメージ・コントロール局、警察と協力しながら治安を守っていたが、ある時、戦車の強奪の事件にて、他人の中に侵入する「敵」を感知する
スパイダーマンにも侵入を試みるも失敗し、スパイダーマンは未知なる脅威が街に迫っていることを知った
そこで、アベンジャーズのブラック・ウィドゥのイェレナを訪ねるものの、その事件は「小さい事件」とされ、出番ではないと言われてしまう
その後も奇妙な事件を追うことになったスパイダーマンだったが、ボストンの大学を卒業したネッドとMJがニューヨークに戻ってきたことを知ってしまう
引越しパーティーに紛れ込んだピーターは、そこで2人に再会するものの、彼らにはピーターの記憶がない
そして、MJに彼氏がいることを知り、失意のまま、帰途につくことになった
翌朝、かねてからの体調不良がピークを迎え、AIのEVの解析によると、スパイダーのDNAが制御不能の状態になっていることを知る
そこで、ハルクの抑制に成功しているブルース博士の元を訪れ、仮説の相談を行うことになった
そして、彼の知恵を変えて制御装置を作り出したスパイダーマンだったが、今度はMJたちが見えない敵の危険に晒されるようになったのである
テーマ:忘却の代償
裏テーマ:愛が繋ぐ絆
■ひとこと感想
シリーズ何作目かわからないくらいに続いているMCUの系譜で、トム・ホランドの『スパイダーマン』としては4作目の「新章」ということになると思います
前作にて、MJたちの記憶を消したピーターが苦悩する物語で、愛する人を守るための行動というものが、危険を呼び起こすという感じになっていました
さらに「蜘蛛の進化の過程」みたいな危機が訪れ、制御不能な状態でも治安を守るために戦うことを余儀なくされていました
映画では、冒頭で雑魚キャラっぽいのがたくさん登場し、スパイダーマンとニューヨークの関係性が描かれていきます
警察との関係、街の治安を守るためのDODC(ダメージ・コントロール局)の存在などが描かれ、イェレナの登場によってアベンジャーズとの距離感などもサラッと提示されていきます
そんな中、面識のなかったブルースと出会うことになり、ピーターの周りが徐々に騒がしくなっていくことになりました
今回の敵はテレパシー能力を有するジーンということになり、彼女の正体は思った以上に後半になって判明することになります
予習がどこまで必要なのかはわかりませんが、ともかくこのシリーズに加えて、『パニッシャー』『デアデビル』あたりでOKなのかなと思います
ドラマとかを全て追いかけているわけではないので、意味深なキャラもたくさん出てきましたが、あんまりのめり込むと大変なことになりそうですね
ここまでくるとMCUのファン向けの作品になってしまっているので、単体で楽しむのはほぼ不可能な次元になってしまっているように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、愛する人を守るためにどうするかというヒーローの苦悩が描かれていて、MJとネッドの記憶を消すという方法を取っていました
ピーター自身が自分の記憶を消さなかったのは、知らずに近づくことで、彼らを危険に晒してしまう可能性を恐れてのことのように思います
彼が知っていれば避けられると思っていたのでしょうが、ニューヨークがあれだけ危険だと、言わずもがなという感じになっていました
物語は、体調の変異を起こすスパイダーマンを描いていて、そのきっかけが成長と心的ストレスということになっていました
そして、暴走を制御しようとしたら、黒幕に利用されるという流れになっていました
敵は二段階構成になっていて、当初は精神を乗っ取るジーンだと思っていたものが、彼女とは別の組織が暗躍していたことがわかります
この手の映画を見慣れている人だと、黒幕は出てきた瞬間にわかる感じになっていて、正義が暴走しているのか、研究者としての性なのかはわかりませんが、行くべき方向に向かっていったように思います
ジーンの正体は知っている人なら知っているという感じで、今回は「若年期(覚醒前)」を描いていることになりましたね
この後にどのような世界線と繋がるのかはわかりませんが、『X-MAN』シリーズを知っている人ならば、そこに向かうことを期待するのかもしれません
ともかく、多作品が絡んでくる内容となっていて、ここまで来て初見で追いかけるのは不可能に近いでしょう
ウィキを読むだけで日が暮れそうになるので、どこまでこの世界線に着いて来れる人を維持させていくのか、というのが課題になってくるように思いました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
本作は成長の過程において、心的ストレスがもたらす影響を描いていきますが、本作の中では「変化は過程のまま」という感じに結ばれていました
覚醒して、何らかの能力が目覚めるとかはなくて、制御してとりあえず戦っているという感じで、強大なヴィランというものも出てきません
テレパシーで操られた「ザ・ハンド」のメンバーとやり合うシーンが少しありますが、ハンクとの戦いも含めて、そこまで激しいものではなかったように思います
それよりは、MJの喪失の方が重要な感じになっていて、ピーターが「愛している」と言っても、思い出も何もないので全く響かないのですね
わかっていることだとは言え、かなり残酷な展開になっていて、それでも彼女は記憶のないままにピーターとの時間でつけていた装飾品をそのままつけていたりします
これらは深層心理に記憶が残ったままなのか、単にドクターストレンジの力によって封じ込められているだけなのかはわかりません
映画のラストでは、ネッドとピーターがグータッチをすることで「ネッドがピーターを認識する」というシーンになっていました
このシーンでネッドが記憶を取り戻したのかはわからないのですが、考えられる展開としては「MJもネッドも記憶が戻っているけど行動を変えている」というものだと思います
これに関しては次作以降で明らかになると思いますが、ネッドは感性を重視して関係性を戻すと思うのですが、MJの方は愛ゆえに距離を置くことを選択しそうに思います
MJがそう言ったキャラなのかはわからないし、感情を押し殺して現実を見るタイプなのかはわかりません
愛がそれを可能にするのか、それとも障壁を木っ端微塵にしてしまうのかも不明瞭でしょう
観客が観たいものはひとつだと思いますが、その過程はとても重要だと思います
それを踏まえると、安直な激情で戻るというよりは、ある種の理論的な結びつきになっていくのかな、と考えられます
そうして、蜘蛛の進化の段階にそれが必要な要素となると考えられるので、その時に「MJの力」というものが不可欠な展開になっていくのかな、と感じました
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102846/review/06789240/
公式HP:
