■プラダを着た悪魔2
Contents
■オススメ度
前作のファンの人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.5.1(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:The Devil Wears Prada 2(プラダを着た悪魔2)
情報:2026年、アメリカ、120分、G
ジャンル:雑誌「ランウェイ」を去ったジャーナリストの復帰を描いたお仕事映画
監督:デヴィッド・フランケル
脚本:アライン・ブロナッシュ・マッケナ
キャスト:
メリル・ストリープ/Meryl Streep(ミランダ・プリストリー/Miranda Priestly:雑誌『ランウェイ』の編集長)
アン・ハサウェイ/Anne Hathaway(アンディ/アンドレア・サックス/Andy Sachs:ミランダの元アシスタント、ジャーナリスト)
エミリー・ブラント/Emily Blunt(エミリー・チャールストン/Emily:アンディの元教育係、DIORの営業幹部)
スタンリー・トゥッチ/Stanley Tucci(ナイジェル・キプリング/Nigel:ミランダの右腕)
ジャスティン・セロー/Justin Theroux(ベンジー・バーンズ/Benji Barnes:エミリーの彼氏、サーシャの元夫、資産家)
ルーシー・リュー/Lucy Liu(サシャ・バーンズ:表に出てこない資産家、ベンジーの元妻)
シモーヌ・アシュリー/Simone Ashley(アマーリ・マリ/Amari:ミランダの1stアシスタント)
ケイレヴ・ヒアロン/Caleb Hearon(チャーリー:ミランダの2ndアシスタント)
ケネス・ブラナー/Kenneth Branagh(スチュアート:ミランダのパートナー)
Colleen Dengel(キャロライン/Caloline:ミランダの娘)
Suzanne Dengel(キャシディ/Caaidy:ミランダの娘)
トレイシー・トムズ/Tracie Thoms(リリー/Lily:アンディの親友)
パトリック・ブラモール/Patrick Brammall(ピーター/Pete:建築家)
B・J・ノヴァク/B.J. Novak(ジェイ・ラヴィッツ:アーヴの息子、2代目CEO)
ティボー・フェルドマン/Tibor Feldman(アーヴ・ラヴィッツ/Irv Ravitz:「Runway」の発行元のCEO)
エリザベス・ホールダー/Elizabeth Holder(グラディス・ラヴィッツ/Gladys Ravitz:アーヴの妻)
ヘレン・J・シェン/Helen J Shen(ジン/Jin:元インターンのアンディの助手)
レイチェル・ブルーム/Rachel Bloom(タリア/Talia:アンディの友人、出版社勤務)
ラリー・ミッチェル/Larry Mitchell(マック/Mack:アンディの記者仲間)
レディ・ガガ/Lady Gaga(本人役、ミラノ・ランウェイのゲストパフォーマー)
Geoge C. Wolfe(ポール/Paul:ミランダの部下)
Daniel Liu(ディーク/Dirk:ミランダの部下)
ポーリーン・シャラメ/Pauline Chalamet(イラーナ/Ilana:ミランダの部下)
Bria Condon(マリア/Maria:ミランダの部下)
Esco Jouléy(ジェニー/Jenny:ミランダの部下)
Rishi Mukherijee(サンディープ・カプール/Sandeep:ジェイが連れてくるコンサルタント)
Wes Megee(フランク/Frank:エミリーの元夫)
Eliise Ro(ブロンウィン/Browyn:エミリーの娘)
【その他の出演者】
Tanya Hutchison(フライトアテンダント)
Briga Heelan(エコノミーの旅行客)
Julia Ty Goldberg(ミランダの新人2nd アシスタント)
Avery Bederman(ナイジェルのアシスタント)
Walter Belenky(アワードのアナウンサー)
Hillary Carrigan(航空会社のアナウンス)
Kendi Milan Nichols(グレース/Grace:リリーの娘)
Elizabeth Lim-Dutton(ヴァイオリニスト)
Devin Moore(ビオラ奏者)
Mureen Mcdermott(チェリスト)
Milly Tamarez(ポッドキャスター)
Catherine Cohen(ポッドキャスター)
Kennedy Walsh(イズィー/Izy:エミリーのアシスタント)
Amnda Morrow(インディア/India:エミリーのアシスタント)
Medora Groff(ケイリー/Keylee:衣装のアシスタント)
Kiara Gomez Glad Bak(カーレイ/Karley:衣装のアシスタント)
Anne Cebula(「Maro Jacobs」のモデル)
【本人役】
Jon Batiste(ハンプトン・パーティー)
Suleika Jaouad(ハンプトン・パーティー)
Karl-Anthony Towns(ハンプトン・パーティー)
Tina Brown(ハンプトン・パーティー)
Ronny Chieng(ハンプトン・パーティー)
Tomi Adeyemi(ハンプトン・パーティー)
Donatella Versace
Marc Jacobs
Brunello Cucinelli
Domenico Dolce
Stefano Gabbana
Rory Mcilroy
Erica Mcilroy
Law Roach
Heidi Klum
Amelia Dimoldenberg
Kara Swisher
Jenna Bush Hager
Winnie Harlow
Calum Harper
Jia Tolentino
Molly Jong-Fast
Brigitte Lacombe
Ashley Graham
Karolina Kurkova
Ciara
Amelia Gray Hamlin
Anok Yai
Hannah Berner
Paige Desorbo
Vanessa Friedman
Wisdom Kaye
Camilla Cucinelli
Carolina Cucinelli
Edward Enninful
Naomi Cambell
Sarah Tanno
Frederic Aspiras
Marc Glimcher
Richard Kirshenbaum
Adam Pendleton
■映画の舞台
アメリカ:ニューヨーク
ロケ地:
イタリア:ミラノ
アメリカ:ニューアーク
■簡単なあらすじ
かつてファッション雑誌「ランウェイ」にて働いていたアンディは、今や正統派のジャーナリストとしての地位を確立しつつあった
だが、アワードで表彰されたその時、アンディを含む多くのジャーナリストたちは、コストカットを理由に解雇されてしまった
アンディはこの解雇通告を受けてスピーチをし、それは界隈でバズるようになっていた
その頃、「ランウェイ」ではブラックな企業の擁護記事を書いたことで炎上し、広告主は激怒していた
編集長のミランダは各広告主に謝罪の行脚をすることを余儀なくされていたが、その主発の際にある人物と会うことになった
それは出版社のCEOアーヴからの命令で、そこに来たのはアンディだった
彼女は、アワードでのスピーチによって名が知れ渡り、「ランウェイ」のピンチを乗り切るために雇われていた
アンディはミランダとともにディオールに謝罪に訪れるものの、そこにはかつてのアシスタント時代の先輩エミリーがいて、彼女はディオールの営業幹部になっていた
エミリーは社の方針を伝え、ミランダはそれを全面的に受け入れる
納得のいかないアンディだったが、雑誌は広告主が全てであり、業界の掟には逆らえないという
その後、アンディは「特集班」の責任者として記事を書き続けるものの、一向にミランダを振り向かせることはできなかった
そこでアンディは、ツテもコネもないと言うのに、ミランダが取材をしたいと言うサシャとパイプがあって、取材は実現間近だと嘘をついて取り入ろうとするのである
テーマ:仕事を生き甲斐にする理由
裏テーマ:長期的な視野を持つ必要性
■ひとこと感想
ファッション業界の編集部を取り扱ったお仕事映画で、前作同様に鬼のミランダが復活していました
今回は鬼と言うよりは皮肉屋と言う感じで、アウトな会話劇が次々と展開されていきます
現在の第一アシスタントが嗜めますが、ある意味時代の流れとしての炎上対策みたいな側面があるのだと思います
前作からリアルに20年が経っている設定で、その間にエミリーは結婚して二児の母だけど、アンディは仕事一筋でボロアパートみたいなところに住んでいると言う感じに描かれています
ブランドを扱う雑誌なので「広告主」ありきになっていて、今では雑誌はほとんど売れず、ウェブ展開などになっていて、さらにコストカットにうるさいと言う感じになっています
現在のCEOのアーヴは「ランウェイ」路線に意味を感じていますが、息子のジェイはブランドには全く興味がなく、経営者としてドライな視点を持っているように描かれていました
ファッションに関しては、私もあまり興味がないので、金持ちの娯楽として界隈で楽しめばいいんじゃないの?と言う立場なので、ジェイの進める改革路線も理解できると思います
そんな中、雑誌の存続のためにアンディとエミリーが結託して悪巧みをすると言う内容で、それがミランダにバレていると言う「いつもの路線」を踏襲していましたね
奇策を投入するものの、王道路線には勝てないと言う感じで、これぞミランダの仕事術と言う部分なのだと言えます
とは言え、そこに至るまでの経緯はかなり雑な部分も多くて、コメディ路線に振り切っているのかな、と思わされる部分もありました
結局のところ、どの金蔓と共生していくかと言うのが経営手腕になると思うのですが、自分たちが生み出しているものに価値を感じている世代とそうでない世代のジェネレーションギャップというものは埋めようもないのかな、と感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画は、ミラノのショーにて再起を図るという感じになっていて、新しい社長はさほど興味も持っていない、という感じに描かれていました
いわゆるファストファッション全盛の時代において、どの層を顧客とするのかという部分があり、ディオールの営業になったエミリーは「主婦でも3000ドルのカバンを持ってお出かけする」というスタイルで小売の拡大を図ってきたことを仄めかしていました
今の時代は、そのブランド価値をどのように高めるかという問題があって、それは老舗の考えるブランド価値と市井の人が感じるブランド価値には乖離があることがわかります
フェラリーが大衆車を売って受けるのかはわかりませんが、既存の顧客が大切にしているものを切り売りする商売に未来はないのだと思います
映画では、「ランウェイ部門」が会社から切り離されるという状況を描き、アンディとエミリーはベンジーに買収させようと目論んでいきます
それを看過しているミランダがベンジーとの対談によって御破算にしてしまい、その作戦は見事に失敗してしまいます
でも、ミランダには奥の手があって、それがベンジーの元妻であるサシャにその話を持ちかけていました
サシャは「ランウェイ」の価値がわかっている実業家であり、それによって雑誌は存続することになります
元々、ブランドファッションに興味があるのは女性の方なので、興味のない金持ちに金を出させようとする作戦の方が杜撰すぎるのだと言えるのでしょう
ミランダはブランドの価値というものは、わかる人が支え、わかる人に認知がされれば良いというスタイルで、そう言った情報などを支持層に届けるためには「雑誌」というスタイルにはこだわっていません
時代の波としてそれを捉え、そういった潮流には逆らわないのだけれど、そんな中でも変わらないものに対して敏感で居続けるのですね
これがミランダ流という感じになっていますが、アンディはそう言った面も含めて、大局的には物事を捉えられていないのでしょう
エミリーに対してもミランダはキツくあたりますが、経営目線と実務目線の差が思いっきり出ている部分のようにも思えましたし、そこには適性が存在するのだな、ということが如実に描かれていて、それが残酷に見えるかどうかはまた別の話のように思いました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ビジネス映画にはいろんな教訓が詰まっているものですが、今回はそこまで真新しい経営理論が出てくるというようなことはありませんでした
むしろ、そう言ったことに無関心でもわかるような対立構造が描かれていて、でもそれ自体がある種の偏見のようにも思えてしまいます
皮肉を込めて「自分の魂を切り売りすること」を批判している部分はあると思うのですが、それだけではなく、それをパートナーにも波及させてしまうところにエミリーとアンディの限界点があるように思えました
ファッション業界の華やかな部分に興味はなくても、チームの危機に対してどう動くかという部分においては重要なテーマを描いていて、大局的な視野における影響の利用というのは、ビジネスの鉄則のようにも思いました
結局のところ、ミランダは人をよく見ていて、駒がどのように動いて、どのような効果と影響を自分にもたらすのかを考えているのでしょう
泳がせてみせて、肝心なところはきちんと締める
さらに、横暴な思想に対するカウンターを見事に決めるという展開になっていて、元妻が「ランウェイ」を買収して、その価値を高めていくことはある種の復讐のようにも思えます
ミランダ自身は価値は創造するものと考えていて、これは前作でも「最先端のファンションは市井の流行を生み出している」ということを描いていました
そして、その潮流を生み出して、それをコントロールすることに意味があって、そこには確かな計算があって、それがある意味は前時代的なやり方のようにも思えます
現在では、SNSを中心とした情報の派生はありますが、その潮流を生み出すのは個人の承認欲求なのですね
そう言った意味において、アイコンをいかに承認欲求のレースに乗せていくかというのが経営的な視点になるのかな、と感じました
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104001/review/06452365/
公式HP:
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/devil-wears-prada2
