■消防士 2001年、闘いの真実
Contents
■オススメ度
韓国の史実ベースの映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.7.8(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:소방관(消防士)、英題:The Firefighters(消防士)
情報:2024年、韓国、106分、G
ジャンル:2001年に起きた弘済洞ビル火災事件を描いた実話ベースのヒューマンドラマ
監督:クァク・キョンテク
脚本:クァク・キョンテク&キム・ヨンデ&チェ・クァンヨン
キャスト:
チュウォン/주원(チェ・チョルン/철웅:ソウル西部消防の新人救助隊員)
クァク・ドウォン/곽도원(チョン・ジンソプ/진섭:ソウル西部消防のベテラン消防士、班長)
ユ・ジェミョン/유재명(カン・インギ/인기:ソウル西部消防署の救助隊長、ジンソプの同期)
イ・ユヨン/이유영(ソヒ/서희:ソウル西部消防隊の救命士)
キム・ミンジェ/김민재(シン・ヨンテ/용태:チョルンを勧誘した救助隊員)
オ・デファン/오대환(アン・ヒョジョン/효종:救助隊員、ムードメイカー)
イ・ジュンヒョク/이준혁(ソン・キチョル/송기철:結婚を控える救助隊員)
ファン・ソンジュン/황성준(ヒョンス/현수:犬を保護している救助隊員)
ハン・ジェウン/한재웅(チョン・ジュンヒョク/준혁:救助隊員)
ホ・スン/허승(ホン・ソンホ/성호:救助隊員)
クァク・ヨンシン/곽영신(イ・サンボン/상봉:救助隊員)
チャン・ヨンナム/장영남(ドスン/도순:ジンソプの妻、チキン店開店)
イ・ミンソン/이민성(ドンス/동수:ジンソプの息子)
(幼少期:ヨン・ドンス/김지율)
ソ・ミンジュ/서민주(アン・ヒョミン/효민:ヒョジョンの妹、キチョルの婚約者)
ホ・ジン/허진(スンジャ/순자:キョンホの母、食堂経営)
ホン・サンピョ/홍상표(ソン・キョンホ/경호:スンジャの息子)
イ・ヨン/이용이(ヨンテの母)
チョン・ジョンジュン/정종준(小売店の店主)
チョン・ギソプ/정기섭(仕立て屋)
チョン・ヒョンスク/전현숙(手袋店の店主)
ユ・ソンジュ/유성주(経理部の責任者)
チョン・ギヨン/정기용(議員)
イ・ジンソン/이진선(議員の補佐)
ミン・ジョンギ/민정기(記者)
ソン・ウヨン/선우용(鎮圧部隊)
パク・セホ/박세호(ポンプ車担当)
ホン・ジェミン/홍재민(消防隊のクルー、ホース係)
チェ・サンジェ/최상재(消防隊のクルー、記録係)
ソン・ウリム/송우림(救命士)
キム・ハンソル/김한솔(救命士)
パク・ファジン/박화진(消防署長)
クォン・ヨンミン/권영민(パンツ一丁のお騒がせ男)
ペク・イジュ/백이주(パンツ男の妻)
チョン・ソンス/정선수(長髪の男)
イ・カンニョン/이강녕(違法駐車の男)
チョン・ソウ/정서우(助けられる少女)
チョン・ヒョギョン/정효경(少女の母)
キム・ミファ/김미화(一般人女性)
ホン・ミョンギ/홍명기(漫画店の男)
ソ・ミンギュン/서민균(キョンホの悪友)
イ・ジェウン/이재웅(キョンホの悪友の連れ)
チョン・サンジン/전상진(仏光洞の警察)
イ・ジェウ/이재우(119コールセンターのスタッフ)
ソン・ジュヨン/손주연(女性のリポーター)
ペク・ギルソン/백길성(別動の消防隊長)
ミン・ジェギョン/민재경(消防士)
キム・ユルホ/김율호(消防士)
キム・インソン/김인성(消防士)
ぺ・ヒウォン/배희원(幼稚園の先生)
チョ・アラ/조아라(幼稚園の先生)
ハン・ギジュン/한기준(上級消防士)
パク・グァンソル/박광설(意識不明の老人)
イ・サンチョル/이상철(酔っ払い)
チェ・ジェウク/최재욱(横転した車の運転手)
コ・ヒョンウン/고현웅(バイクの男)
ハン・ジャンフン/한장훈(バイクの男)
ヤン・ジンソン/양진선(麺屋の女性)
ハ・ヨンソ/하연서(女子高生)
パン・ヒョジョン/방효정(女子高生)
ソン・イェウン/손예은(女子高生)
イ・スンジェ/이승재(鎮圧隊の隊長)
■映画の舞台
2001年3月4日、
韓国:ソウル市
弘済洞火災惨事事件
ロケ地:
韓国:ソウル市
https://maps.app.goo.gl/eJC3LXtWaVtNsE3p9
■簡単なあらすじ
2001年、ソウル西部の消防署に配属された新人救助隊員のチョルンは、カン・インギ隊長が率いる隊に配属された
チームはチョン・ジンソプ班長を筆頭に、教育係のヒョジョン、ヒョジョンの妹ヒョミンと結婚予定のキチョル、チョルンを消防に勧誘したシン・ヨンテたちがいた
また、救命士のソヒ、犬を保護しているヒョンスたちもいて、危険な現場に突入していた
ある日のこと、小売店の隣のビルで火災が起き、そこの住人が取り残されることになった
ジンソプは酸素ボンベがなくなる寸前まで救助活動を行い、カン隊長の命令に背いて、ヨンテとともに生存者を探した
母親を見つけた二人だったが、その部屋の壁に娘の写真を見つけたジンソプは、さらに奥深くへと捜索を始める
なんとか娘を見つけたものの、建物の崩落が起きて、寸前のところでヨンテが取り残されてしまった
ジンソプは少女を外に出して、ヨンテの救出に向かうものの、間に合わずに建物の奥底へと転落し、殉職してしまった
チョルンは休暇を取ることになり、指揮系統が機能していない現場に憤りを感じていた
幹部になるための試験を受けることを決意し、猛勉強を始めるものの、直感で動くジンソプとは相容れなかった
そんな折、ジンソプの妻がチキン店を開くことになり、彼も一線を退く決意を固める
だが、その勤務最終日に、行きつけの食堂の火災事件が起きてしまうのである
テーマ:命を助ける現場感覚
裏テーマ:助けることができる資格
■ひとこと感想
実際に起きた事件がベースになっていて、殉職した消防士にはモデルとなる人がいます
あくまでもフィクションと銘打っているので引用すべきかは悩みますが、知りたい人は韓国語版Wikiを調べれば、色んな情報が載っています
主人公であるチョルン、救命士のソヒ、ヨンテ、ヒョジョン、ヒョンスにはモデルがいて、ジンソプとカン隊長は架空となっているようでした
火災事件は史実そのままで、弘済洞にあるビルが2001年3月4日に火災を起こしたと言うもので、場所としてはソウル特別市の西大門区と言うところになります
死者は6名、ケガ人は3名で、建物全部が崩壊した、とされています
犯人に関しては、家主の息子で放火をしたと言うところも同じですね
不法駐車などによって侵入できず、現場から150m離れたところからホースを引きずって消火を始めていました
事件はほぼ映画通りの内容ですが、事件のWikiを眺めるだけでも胸が締め付けられますね
消防隊が国家公務員ではなかったと言うところも驚きで、しかも防火服ではなく防水服(いわゆるカッパ)で突入するし、防火手袋ではなく普通の軍手と言うところもショッキングでした
放火の実情に関しては脚色されているところがありますが、この脚色が良いのかは何とも言えないと感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画では、食堂を経営しているスンジャの息子キョンホが「火災保険」のために放火をしたことになっていますが、母親が居るビルに放火をしたことになるので、史実以上の悪質なようにも思えます
事実の犯行動機としては、酔って帰ってきた息子と母親が口論となり、その後、部屋にあった本に火をつけて逃げた、とされています
母親は息子が火をつけて逃げたことを知らず、一次捜索を終えた消防隊に抗議し、救助隊員が9名が中に入ることになりました
その後、2階全体が崩落し、10人が生き埋めになってしまったそうです
救助活動は200人の規模で行われ、3人を救出し、その後6人は意識不明の状態で発見されました
この6人が帰らぬ人となり、朝の9時半頃に息子が火が上がる前に逃げたと言う知らせが入り、作業を終了することになりました
映画は、事件をベースにしていますが、登場人物の一部が実在で、そのうちの一人の目線でドラマが展開していきます
イ・ソンチョンと言う方がチョルンのモデルとなっている人で、現在は消防本部に属する中級幹部になっておられますね
映画では消防から幹部になった人はいないみたいな話がありましたが、もしかしたら壁を打ち破ったのかもしれません
ラストの字幕にもありましたが、消防の改革にかなりの時間を要していたようで、さらっと描かれていた記者のゴシップと何か関係があったのかなあ、と邪推してしまいますね
■韓国の消防事情
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■フィクションで描く意味
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103699/review/05302283/
公式HP:
