■シャオ・メイ ローマ大決戦


■オススメ度

 

カンフーアクション映画が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2026.6.1(MOVIX京都)


■映画情報

 

原題:La città proibita(紫禁城)、英題:The Forbidden City(紫禁城)

情報:2025年、イタリア、138分、PG12

ジャンル:姉を助けるためにイタリアの裏社会に飛び込んだカンフー女子を描いたアクション映画

 

監督:ガブリエーレ・マイネッティ

脚本:ステファノ・ビセス&ガブリエーレ・マイネッティ&ダビデ・セリーノ

 

キャスト:

リウ・ヤーシー/劉亜西(シャオ・メイ/Mei:姉を探すためにローマの裏社会に潜入するカンフー女子)

   (幼少期:Isabel Hu

イエ・ハイジン/Haijin Ye(シャオ・ユン/Yun:行方不明のシャオの姉)

   (幼少期:Sofia Liu

 

エンリコ・ボレッロ/Enrico Borello(マルチェッロ/Marcello:ロレッラの息子)

サブリナ・ジャリーニ/Sabrina Ferilli(ロレーナ/Lorella:行方不明の夫を探す妻、レストラン「アルフレード」の会計係)

ルカ・ジンガレッティ/Luca Zingaretti(アルフレード/Alfredo:トラットリアのオーナー、マルチェッロの父)

 

チュンユー・シャンシャン/淳干珊珊(ワン氏/Mr. Wang:中華街のボス、中華料理店「紫禁城」のオーナー)

Roberto He(マッジョ/Maggio:ワン氏の息子、ラッパー)

 

マルコ・ジャリーニ/Marco Giallini(アンニバレ/Annibale:借金取り)

Claudio Pallitto(チップ/Cip:アンニバレの手下)

Daniele Mosca(チョッペ/Cioppe:アンニバレの手下)

 

Thomal Islam(サンティ/Santi:マルチェッロの同僚、料理人)

Paolo Buglioni(リニ:アルフレードのウェイター)

 

Seck Abdoulaye(マリク/Malik:借金持ちの路上掃除人、違法滞在者

Stefano Tancredi(タンカ/Tanca:違法滞在者)

Sheik Tijan Jallow(ウスマン/Housmane:違法滞在者)

 

Dan Ke(赤いジャケットの中国人、ワン氏の通訳)

Sheena Hao(中国人の女ブローカー)

Mao Wen(中国人公証人)

 

Guo Qiang Xu(ジャン氏/Mr. Zhang:悪態をつくギャンブラー)

 

Elisa Wong(ユーシン:メイの母)

Yimin Jia(シャオ:メイの父)

 

Qiu Diwei(福建省の郵便局員)

Douglas Dean(イギリス人男性客)

Daisy Tennant(イギリス人女性客)

Francesca Fiume(シャ・シン/Xia:売春宿に売られる女)

Chiyako Okumura(売春宿の売春婦)

Pui Yu Choy(売春宿の中国人老女)

Zhi Ping Lu(ギャンブラー)

Lukaz Leong(ワン氏のボディガード)

Hung Dante Dong(ワン氏のボディガード)

Daniela Glasgow(マッジョのファン)

Yingyi Liu(メイリン/Maylin:カンフーを習う少女)

Philippe Guastella(リノ/Lino:カンフーを習う少年)

 

【ワン氏の手下たち】

Haoqi Yang

Yunlong Ban

Anthony Pho

Ludovic Faure

Thitsady Voravong

Eddie Lee

Kevin Ta

Jake Nong

Alan Leong

Alexandre Levand

Xun Liang

Leon Sua

Châu Belle Dinh

Tien Van Hoang

Williams Belle

Jean Huynh

Dong Hyun Yoon

Nicolas Wang

 


■映画の舞台

 

1995年、

中国:福建省

 

2025年、

イタリア:ローマ

エクスイリーノ地区

 

ロケ地:

イタリア:ローマ

 


■簡単なあらすじ

 

1995年、中国の福建省に住んでいるシャオ一家は、一人っ子政策にも関わらず、二人目の娘メイを育てていた

誰かが家に近づくたびにメイを押し入れに隠し、姉のユンだけがいるように装っていた

 

それから30年後、ローマの裏社会に潜入する一人の女がいた

彼女は姉ユンを探すためにやってきた妹のメイで、裏社会を牛耳っているワン氏の売春宿に潜入しようと目論んでいた

ブローカーや手下を軽くいなした彼女は、その宿にユンがいないかを探し始める

だが、どこにもおらず、売春宿の管理人は「アルフレード」という店に行けという

 

そこでメイはレストランを目指したが、そこにも姉の姿はなかった

メイが店に乱入したことを聞きつけた用心棒のアンニは、店を奪おうとするワン氏の差金ではないかと勘繰る

アンニはアルフレードの友人で、彼の息子マルチェを可愛がり、アルフレードの妻ロレーヌに恋心を抱いていた

だが、ワン氏は女の存在をはぐらかし、その女が売春宿で暴れていた女だと突き止める

そして、彼もまた、メイの所在を探すべく、手下たちに号令をかけることになったのである

 

テーマ:止まぬ復讐心

裏テーマ:居場所の選定

 


■ひとこと感想

 

スタントウーマンとして活躍してきたリウ・ヤーシーがアクション映画の主演ということで、舞台がイタリアのローマとなっていました

ローマ&カンフーという組み合わせで、スタント専門家がそのままアクションを行なっているので臨場感が他の作品とは違っていました

ここまでやるのかという感じのネタの宝庫で、新しい戦い方が次々と登場していきます

 

移民がたくさんいる地区のようで、中国系もたくさんいましたね

その理由がある人物によって語られるのですが、これ中国で上映できないだろうなあと思ってしまいました

中国を脱出した人がシナリオに思いを込めたのか、それとも単なる外から見たイメージを重ねたのかはわかりませんが、妙に説得力のあるセリフでしたね

 

物語も二転三転する流れになっていて、そのネタバラシもうまく構成されていました

どう落とし前をつけるのかと思いましたが、それしかないよねえと思ってしまいます

それにしても、いきなりラブロマンスになってしまうのはイタリア映画あるあるなのでしょうか

どういう流れなんだよ~と唖然としてしまいました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は数段構えのミステリー調になっていて、ユンとアルフレードの行方探しから、遺体発見における理由探し、そして「殺したのは何者か?」という展開を迎えていきます

中国人娼婦と逃げた父親という「単なる不倫」というのを一回否定して、やっぱり「恋でした」と行き着くのも面白かったですね

さらに夫の浮気に対して息子にマウントを取ろうとする母親というのもイタリアならではなのかもしれません

 

メイの飽くなき復讐心の強さは理解できますが、唐突に始まってしまうマルチェの関係は驚きましたね

仕掛けはマルチェからですが、その心情の変化は意味不明に思えます

ちょっと着飾っただけで傾いてしまうのは、彼自身が「女性を知らぬまま成人した」ということもあると思いますが、両親が色恋沙汰に全力なのに淡白な息子がどうして生まれたのかは謎だったりします

それでも、仕事一筋の息子を父は心配していて、店が無くなった方が自由に生きていけると感じていたのは親心だったのではないでしょうか

 

最終的に店はレストラン・ロレーヌになりましたが、メインシェフはどこかに行ってしまうし、計算できない会計と老いたウェイターしかいない店を切り盛りさせられるサンティは大変ですね

家族7人を養わなければならない身でもあるので、店が繁盛しないとヤバいでしょう

不法移民を皿洗いとして雇っても、それで大丈夫なのかと心配になってしまいました

 

 


120分で人生を少しだけ良くするヒント

 

この映画に人生のヒントがあるのかはわかりませんが、衝動を捨てるなということなのかもしれません

初志貫徹のためには強い意志が必要で、その為には行動に直結した信念をコンパクトにしなくてはならないと言えます

わかりやすい「一言」を胸に抱えるだけで、複雑で意味深な多くの言葉を抱えて満足する人よりは、結果に直結すると言えるのかもしれません

 

メイは姉がローマに行った理由を知ってから行動を起こしたと思いますが、どうやってローマの裏社会に行き着けたのかは謎でしたね

中国の田舎町で育った彼女にコネクションがあるわけでもなく、「ローマに向かった姉」という情報だけで突っ走るところにシナリオの勢いを感じる一方で、少々荒っぽいなあと感じる部分もありました

中国においてもワン氏の悪行は知れ渡っているだろうし、それ以外のお金の匂いに敏感な中国人がたくさんローマにいましたね

 

お金に関する情報だけは早そうなのが中国という国で、国家に対する忠誠心が低そうなところもあったりします

自然発生的に国家に尽くす国が共産主義を掲げる必要はなく、ある意味においては、国民の暴走が国家の危機だと思っている人たちが要職に就いてしまうと、その成らざるを得ない部分があるのかもしれません

映画では「一人っ子政策」時代の中国を描いていましたが、愛は法で縛れないといった感じで、己の欲望に忠実すぎるのが中国人という人種の側面なのかもしれません

 

最終的に愛は国境を超えていきましたが、時代の変化とともに福建省も変わっていましたね

ラストでは二人の子どもが登場しますが、二人ともカンフーに興味なさそうなのは笑ってしまいます

元々は姉の方がやる気ゼロだったと思うのですが、隔世的な感じで「祖母のDNA」が強く出てしまったのかな、とか考えてしまいます

このラストの見せ方も洒落ていて、面白い話の畳み方だったなあと思いました

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105928/review/06582733/

 

公式HP:

https://xiaomei-movie.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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