■旅の終わりのたからもの
Contents
■オススメ度
アウシュヴィッツ関連の映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.1.20(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Treasure(宝物)
情報:2024年、ドイツ&ポーランド、112分、 G
ジャンル:ホロコーストを生き延びた父の故郷に旅をする娘を描いたヒューマンドラマ
監督:ユリア・フォン・ハインツ
脚本:ユリア・フォン・ハインツ&ジョン・クエスター
原作:リリー・ブレット『Too Many Men』
キャスト:
レナ・ダナム/Lena Dunham(ルーシー/ルース/Ruth:ニューヨーク出身の音楽ライター、愛称はパンプキン)
スティーヴン・フライ/Stephen Fry(エデク・ロスワックス/Edek:ホロコーストを生き延びたルーシーの父)
ズビグニエフ・ザマホフスキ/Zbigniew Zamachowski(ステファン/Stefan:ワルシャワのタクシー運転手)
イボナ・ビェルスカ/Iwona Bielska(ゾフィア/Zofia:エデクと仲良くなる貴婦人、実業家)
マリア・マモナ/Maria Mamona(カロリーナ/Karolina:ゾフィアの友人)
べナンティ・ノスル/Wenanty Nosul(アントニ・ウリチ/Antoni Ulicz:父の生家に住む家族の家長)
クララ・ビエラフカ/Klara Bielawka(イレーナ・ウリチ/Irena Ulicz:アントニの娘)
マグダレナ・セロウナ=ツェルフナ/Magdalena Celówna-Janikowska(ズザンナ・ウリチ/Zuzanna Ulicz:アントニの姉)
トマシュ・ブウォソク/Tomasz Wlosok(タデウス・タッジオ /Tadeusz:ホテルのドアマン、通訳してくれるウッチのホテルの従業員)
サンドラ・ドルジマルスカ/Sandra Drzymalska(アナ/Anna:ウッチのホテルの受付)
Slawomira Lozinska(ゴシア・ノヴァク/Gosia:アウシュヴィッツのガイド)
【その他の出演者】
Tomek Nowicki(マレク/Marek:トイレ係)
Magdalena Smalara(ワルシャワのホテルの受付)
Oliver Ewy(ヴィテク/Witek:ワルシャワのホテルのベルボーイ)
Izabela Gwizdak(レニア/Renia:ミス・ポーランド候補)
Adam Venhaus(ジョージ/Jerzy:工場の男)
Karolina Kominek-Skuratowicz(露天商の女)
Ignacy Matuszewski(ウッチのホテルのピアニスト)
Annetta Chiantone(ウッチのホテルのウェイトレス)
Ralph Kaminski(シメク/Shimek:ホテルの雇われミュージシャン)
Robert Besta(クラクフのホテル「フォーラム」のマネージャー)
Victor Pape-Thies(クラクフのホテルの荷物係)
Boris Izvarin(クラクフのホテルのピアノ&ボーカル)
André Hennicke(ベルント・ザイファート/Bernd Seifert:エレベーターのドイツ人男性)
Petra Zieser(イングリッド・ザイファート/Ingrid Seifert:エレベーターのドイツ人女性)
Oliver Polak(「ミス・ポーランド」のホスト)
David Krzysteczko(マイケル/Michal:?)
■映画の舞台
1990年初頭、
ポーランド:ワルシャワ
https://maps.app.goo.gl/Y5wK2d7kBnDMAJMx7?g_st=ic
ウッチ/Lodz
https://maps.app.goo.gl/QWrRWoJBn4fCBNeF7?g_st=ic
クラクフ/Kraków
https://maps.app.goo.gl/mMvmw7f9P8Yn8RtHA?g_st=ic
ロケ地:
オケンチェ空港
https://maps.app.goo.gl/MHM2G28iQau5JoYb9?g_st=ic
ワルシャワ・ゲットーの壁
https://maps.app.goo.gl/U81ZsUW7hDRXotnY7?g_st=ic
アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
https://maps.app.goo.gl/Xz5ohVMwcZJfynaKA?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1991年、ニューヨークで生まれ育ったジャーナリストのルーシーは、自身のピースを埋めるために、父の育ったワルシャワに旅立つことになった
父エデクも同行することになったが、ルーシーの計画をことごとくぶち壊し、地元のタクシー運転手ステファンと仲良くなって、旅の専属運転手として雇ったりもしていく
ルーシーは父の育った家に行きたいと思っていたが、父は観光名所とされる場所にばかり彼女を連れて行き、ルーシーは不満ばかりを募らせていった
やむを得ずに生家に出向くことになった2人だったが、ルーシーは父の制止を振り切って、その場所に住んでいる家族のもとへと突撃する
父は何も持たずに連行されていて、彼らに「この家にあったものはどこにいったのか?」と尋ねる
主人のアントニは「来た時には何もなかった」というものの、父には見覚えのあるソファ、食器などが目に入り、当時のことを思い出しつつあった
翌日、ルーシーはホテルのポーターのタデウスを通訳に雇い、その家へと突撃する
そして、両親が使っていた銀食器や陶器などを買い上げることになった
だが、その行動は父の怒りにふれ、2人の仲は険悪になっていく
さらに、父はそこに旅行に来たいたゾフィアと仲良くなっていき、ルーシーはさらに反発を強めていくのである
テーマ:記憶と感情
裏テーマ:民族と歴史
■ひとこと感想
予告編では、父と娘の喧嘩道中みたいな感じでしたが、舞台が舞台なだけに後半はかなりシリアスな路線となっていました
ホロコーストを生き延びた父を連れてポーランドに旅行するというのは結構えげつないと思うのですが、地元の治安の悪さとか、その後の事件などを知っている父としては、1人では行かせられないと思ったのでしょう
娘はジャーナリストという設定ですが、これは主人公のモデルである原作者のリリー・ブレットが音楽ライターだったというところに起因しています
彼女自身は2歳の時にポーランドから脱出していて、当時はオーストラリアのメルボルンに住んでいました
両親は断片的なことしか教えてくれず、それがきっかけで自身のルーツを探ることになりました
映画は、自身のルーツを探るというものですが、ユダヤ人として知っておくべきことを知る必要がある、と考えていたのだと思います
当時のことに思いを馳せ、そして自身が今生きていることの意味を考える上で、ホロコーストに向き合うことは自然なことでしょう
それは日本人も同じで、民族の歴史を知る上で、実地体験をすることはとても重要なことだと感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作は、自身のルーツを知るために、父の生家を尋ねるというもので、そこにはすでに見知らぬ人が住んでいた、ということになっていました
着の身着のままで連行された過去があり、自宅には多くのものが残されていた状態でした
それがどうなったのかを探っていくうちに「勝手に使っていて、さらに嘘をついていた」ということがわかります
さらに、ラストでは土地や家に関する権利書などが登場し、いつでも取り返せるという状況へと変わっていました
その後どうしたのかは描かれませんが、おそらくは取り返すこともなかったのでしょう
家主として家賃を請求したとか、安価で売り払ったみたいなことはしそうですが、そのお金を払えそうな人が住んでいるとは思えません
また、家主になったとしても、ニューヨーク在住で管理を続けるというのは不可能に近いと言えます
映画では、ホロコーストを知らないユダヤ人がアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に行くという内容で、そこはすでに「博物館」と化していました
歴史を忘れないために保護する理由はわかりますが、それで強制連行のようなことが二度と起こらないとは言えないのですね
なので、なぜ残しているのかという父の気持ちもわかりますし、消し去りたい過去であることも理解できます
それでも、ルーシーは自分がユダヤ人である以上、知らないまま人生を過ごすことはできません
民族のルーツを知ることはアイデンティティの補完にもつながるもので、日本人だと広島、長崎、沖縄の爪痕を実際にこの目で確かめる、という行動に近いものであると思います
■民族の誇りを感じる旅
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■タイトルに込められた賛辞
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104595/review/06081537/
公式HP:
