■海辺へ行く道
Contents
■オススメ度
一風変わったオムニバスっぽい映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.8.29(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、140分、G
ジャンル:とある港町を舞台に描く、芸術に関わる人々を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本:横浜聡子
原作:三好銀『海辺へ行く道』シリーズ
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キャスト:
原田琥之佑(南奏介:14歳の美術部員)
麻生久美子(南寿美子:奏介の親戚)
菅原小春(大林メグ:奏介のおば、理沙子の友人、借金回収)
河原楓(岩井:メグの後輩社員)
中須翔真(立花良一:奏介の後輩)
河井青葉(良一の母)
中村シユン(良一の祖父)
蒼井旬(梨本テルオ:奏介の先輩)
新津ちせ(梨本加奈:テルオの妹、奏介の同級生)
瓜生和成(テルオの父)
剛力彩芽(谷川理沙子:不動産者の社員)
高良健吾(高岡:包丁売りの男)
唐田えりか(ヨーコ:高岡の恋人)
村上淳(岡野ケン:街にやってきた芸術家)
中西優太朗(直人:演劇部の部長)
小野晴子(真帆:演劇部の脚本担当)
山崎七海(平井ほのか:新聞部)
宇野祥平(大岩:奏介の担任、新聞部の顧問の先生)
佐々木史帆(小学校の先生)
諏訪敦彦(A氏:謎多き美術商)
宮藤官九郎(五郎:静香のランチ店の常連)
坂井真紀(静香:海辺でランチ販売をしている女)
吉岡睦雄(金魚すくい屋)
鈴木卓爾(「静か踊り」の審査員)
竜のり子(西城すず:発語できない老女)
広岡由里子(西城千恵:すずの娘)
吉増裕士(千恵の夫)
黒田大輔(弁護士)
山田佳奈(加納みゆき:介護職員)
松山ケンイチ(池田ハルチの声)
駒井蓮(町内放送の声?)
舞(?)
金野美穂(リポーター)
永原いさよ(包丁買う主婦)
歳内王太(演劇部?)
藤本もあ菜(演劇部)
新良貴優士(カナタ:演劇部)
辻昌治(演劇部)
梅田結月(?)
小林雪兎(平井の伝言を伝える少年)
島薫(?)
髙橋聖蓮(展示会の少年)
川﨑正(町役場の職員)
川﨑由実(?)
今村幸太郎(?)
八木宰文(?)
時田俊(インタビュー受ける住人)
MASAKO(家の壁を塗るアーティスト)
八木橋聡美(?)
街裏ぴんく(静か踊り」の審査員?)
椿弓里奈(?)
宍戸里帆(工藤アミ:借金踏み倒すアーティスト)
くろまめ(クロネコ)
運(クロネコ)
■映画の舞台
とある海岸沿いの街・汐鳴市
ロケ地:
香川県:小豆島
第一海岸
https://maps.app.goo.gl/bDmeJffpt48zd3WcA?g_st=ic
白浜海岸
https://maps.app.goo.gl/F9Kh8HqCfBtsMLL77?g_st=ic
葺田八幡神社
https://maps.app.goo.gl/XjrewnPMDRMyrQdc7?g_st=ic
鹿島明神社
https://maps.app.goo.gl/2M6bmyvYbfaJJkm76?g_st=ic
オリーブナビ小豆島
https://maps.app.goo.gl/6wGeD8R5eAitNGDr9?g_st=ic
鹿島海水浴場
https://maps.app.goo.gl/7XFsF2UTXG8FAfD66?g_st=ic
■簡単なあらすじ
とある島の港町では、芸術を目指す人々に許容的で、多くの芸術家たちが移住していた
そんな町の中学生の奏介は、なんでも器用に作る腕前を持っていて、模型から絵画まで何でも形にしていた
夏休みに入っても学校に通う日々が続いていて、それは演劇部から頼まれた背景ボードを作ることだった
奏介は後輩の良一と一緒に作品を作っていて、展示会にそれを出品することになった
そこで「A」と名乗る美術商に声をかけられた奏介は、浮世絵の人魚を模型にしてほしいという
奏介は快諾し、美術部の先輩・テルオにアドバイスをもらいながら作品作りに没頭していった
そんな町に、包丁の街頭販売をする高岡と彼の恋人ヨーコがやってくる
町人たちは巧みな話術に翻弄されて包丁を買うものの、それは紛い物で、あっという間に切れなくなっていた
騙されたと思った町人がクレームをつけるもの、高岡は再び巧みなトークで主婦たちを拐かし、さらに別の商品を売りつけて去っていった
テーマ:芸術に彩られる世界
裏テーマ:芸術家になれる素養
■ひとこと感想
3話形式のオムニバスのような作品で、「長いつばの女」「夏の終わりのミメーシス」「どこかの穴でもできたのかい」という並びで展開されていきました
主人公は14歳の奏介ですが、彼の周りで起きることがメインとなっていました
1話目は奏介の母を含めた主婦たちが買わされる包丁の話と、後輩の良一が謎の女に魅了されるものとなっていました
奏介自身も半裸の人魚像を作るために、先輩からエロ本を借りていたりします
いわゆる芸術は性的情熱である、というパートになるのだと思います
その後、高岡が住んでいた部屋に謎の芸術家がやってきて、その男と不動産屋の理沙子が関係を持つことになります
さらに理沙子の友人が芸術家への借金を回収するために帰省し、友人から芸術家をどうやって守るかという展開になっていきました
その背景では文化祭の用意が進んでいて、奏介が頼まれた背景画などが登場します
先輩のテルオの周囲でも事件が起きるのですが、かなりシュールな展開が続いていきましたね
とある老人の夫のマスクを作って擬似的な再会を描いていきますが、そこでは芸術は人を救えるのかを描いていたように思います
一方で、スプーン曲げの力で憎き祖父を懲らしめたりするのですが、嘘のような本当の話がたくさんあって面白かったと思います
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
これまでに美術の授業などで色んな作品を作るということをしてきて、その中でも自分向きだったのは油絵でしたね
生涯で3、4枚しか描いていませんが、そこまで悪い出来ではなかったように思います
逆に大変だなあと思ったのは彫刻などの立体物で、手先の器用さは平面とは違うものを求められていました
そのどちらも難なくこなす奏介は、やはり芸術家としての才能があるのだと思います
彼にはスランプというものがないのですが、それはその言葉を知らなかったから、とも言えます
作品を作れない時間をスランプと捉えるか、アイデアを待つ時間と捉えるかによって、心の向きというものも変わってきます
何かが降りてくるのを待つとしても、その間にそれだけを考えるのではなく、色んなことにふれて行くことで、何かしらのきっかけが掴めるというのはよくある話でしょう
本作はいわゆる群像劇のような作品で、わちゃわちゃ感を楽しむ映画になっていましたね
個性的なキャラがたくさん登場するのですが、どのキャラも愛おしさがありました
個人的に好きなのは新聞部の平井でしたね
ちょっと男っぽい感じに描かれていましたが、高校生になった頃にはもっと奏介に対して違ったアプローチをして行くのかな、と思わせる部分を感じました
奏介の方にその気が全くないところが残酷にも思えてしまいますが
■各章で描かれたこと
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■才能と感情と感性と
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/102504/review/05503271/
公式HP:
