【映画鑑賞まとめ】2026.9.1→2026.9.10【映画紹介】

■映画鑑賞まとめ■

 

9月上旬(2026.9.1~2026.9.10)

 


■ナイトボーン 夜哭

 

■オススメ度

 

マタニティホラーに興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.9.1(アップリンク教徒)

 

■映画情報

 

原題:Yön lapsi(夜の子ども)、英題:Nightborn(夜に生まれた子ども)

情報:2026年、フィンランド&フランス&イギリス&リトアニア、92分、R15+

ジャンル:奇妙な子どもを産んだ母親の精神状態を描いたマタニティホラー

 

監督:ハンナ・ベルイホルム

脚本:イリヤ・ラウチ&ハンナ・ベルイホルム

 

キャスト:

セイディ・ハーラ/Seidi Haarla(サーガ/Saga:自然の中で子どもを育てたい妻、フィンランド人)

ルパート・グリント/Rupert Grint(ジョン/Jon:サーガの夫、イギリス人)

Theodoro Milaknis&Herkus Juškevičius&Adam Pecenko&Martinas Riaubys(クーラ/Kuura:サーガの子ども、1歳時)

(9ヶ月時:Petre Khomeriki&Eiva Markinaitė&Jonas Vilkaitis

(4ヶ月時:Monte Agasaryan&Augustė Neniškytė&Medha Samanvitha Meduru&Lukrecija Sokolovaitė&Jonė Iškauskaitė

(新生児時:Mila Jalunina&Adam Mahmoud Ahmed Abourady

 

パメラ・トラ/Pamela Tola(タルー/Taru:サーガの姉)

Silvia Saloranta(アンナ/Anna:タルーの娘)

 

ピルッコ・サイシオ/Pirkko Saisio(サーガの母)

レベッカ・レイシー/Rebecca Lacey(ジョンの母)

ジョン・トムソン/John Thomson(クリスチャン:ジョンの父)

 

■映画の舞台

 

フィンランドの山奥

 

ロケ地:

リトアニア

 

■簡単なあらすじ

 

ロンドンからフィンランドの山奥に移住してきたサーガとジョンの夫婦は、サーガの兼ねてからの願いで「自然に囲まれた実家で子どもを育てたい」と思っていた

廃墟同然の生家に足を踏み入れた2人は、そこで子作りに励み、家もリフォームすることになった

無事に妊娠するものの、予定よりも早く産まれたことで、リフォーム途中で赤ん坊を連れてくることになった

 

サーガはひと目見たときから時から子どもに異変を感じていて、それは背中に毛が生えた状態で産まれてきたからだった

さらに笑うこともなく、甲高い声をあげて泣き叫び、さらに母乳を与えようとすると乳房に深く噛み付いてきた

サーガは子どもに何かあるのではと思い小児科に連れてくるものの、子どもは健康優良児だと言われてしまう

 

ある日のこと、子どもが母乳ではなく血を欲していることに気づいたサーガは、ミルクと一緒に牛の血を購入し、それを飲ませることになった

さらにベビーフードではなく、生肉を与えるようになり、徐々にサーガの精神も異常を来してくる

出産のお披露目パーティーを行なっても、子どもたちは気味悪がって近づかない

そして、赤ん坊の名前を「クリスチャン」と発表しようとするジョンを差し置いて、「クーラ(日本語で霜と言う意味)」だと言ってしまう

夫は妻のことが理解できず、その奇行を収めるためにセラピーに通うように言い、さらに赤ん坊と距離を置いて、友人たちと食事でもするようにと告げるのである

 

テーマ:母親の幸せとは何か

裏テーマ:産まれゆく子どもに期待すること

 

■ひとこと感想

 

マタニティホラーと言うジャンルがあったことに驚いたのですが、出産したらヤバい子どもが産まれたと言う内容で、徐々にその正体が明らかになっていく、と言う流れになっていました

どこまではVFXなどで作り込んだのか分かりませんが、真正面から子どもを映さない演出になっていて、見たいような見たくないような、と言う感じになっていました

全編「スプラッター」仕様になっていて、ホラーの中でもかなりグロい作品になっていました

いきなり出産のシーンから血まみれの赤ん坊が出てくるなど、耐性があってもなかなか強烈な体験になるんじゃないかな、と思いました

 

物語は、「子どもがおかしいのか、それとも母親がおかしいのか」と言うテイストで進み、同じ子どもを見ているはずなのに夫と妻で反応が全く違います

さらに、サーガの姉、母は普通に接しているけど、パーティーに呼ばれた女の子は「キモい」と言ってしまいます

このあたりの、「他人からどう見えているのか」と言うところがミステリーとなっていて、どう見えていて「キモい」のかはわからないようになっていました

 

スタッフロールを見ていると、赤ん坊の声として上がっていたのが十数人もいて、多くの子どもの声をサンプリングして出来上がっているのだと思います

映画館の音響で聴くと不快さはマシマシになりますが、ほとんど不協和音にしか聞こえなかったりします

また、映画はフィンランドの神話とか民間伝承をベースに作られているので、このあたりに詳しくないと意味不明に思えるシーンも多かったかな、と思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ナイトボーン 夜哭【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105013/review/06911349/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/nightborn_NOROSHI/


■見えない娘 THE INVISIBLE

 

■オススメ度

 

一風変わったヒューマンドラマに興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.9.2(TOHOシネマズくずはモール)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、110分、G

ジャンル:透明人間の三女をつれて都会に行く家族を描いたヒューマンコメディ

 

監督:竹林亮

脚本:夏生さえり&竹林亮

 

キャスト:

毎熊克哉(星野学:透明人間の娘を育てる父親)

映美くらら(星野こころ:学の亡き妻)

鈴木凜子(星野ひかり:生まれながらに透明人間の娘、三女)

近藤華(星野風子:学の娘、長女、映画制作が夢)

   (幼少期:米盛仁香、写真)

矢山花(星野音々:学の娘、次女、女優になりたい)

   (幼少期:あおこ、写真)

 

余貴美子(砂川エリ子:ひかりたちの祖母、大女優)

円井わん(桧山玲子:エリ子のマネージャー)

浅沼晋太郎(MAMORU:ヘアメイク)

 

坂口涼太郎(鏑木京:カメラマン)

板尾創路(バオバブ山田:週刊誌の記者)

 

加藤雅也(小柳仁:医者)

友近(水野富美子:喫茶店の店員)

寺島進(倉田誠一:タクシー運転手)

濱田祐太郎(半澤優太:迷子の男性)

宇野祥平(権田原聡一郎:警察官)

 

■映画の舞台

 

東京都:神津島

 

静岡県:下田→三島

 

東京都内

 

ロケ地:

東京都:神津島村

https://maps.app.goo.gl/dCK948nPzrURC6ZX7

 

お宿 寿美礼丸

https://maps.app.goo.gl/SpnHFzsDM4kz5v6ZA

 

マリンハウスCHOZA

https://maps.app.goo.gl/PBurjx6RcAMPrKMZ8

 

千葉県:木更津市

喫茶ロダン

https://maps.app.goo.gl/X3dZRoaPLFfRGJ379

 

静岡県:伊豆市

道の駅 天城越え

https://maps.app.goo.gl/umLEMB11GfnEGdeL6

 

静岡県:駿束郡

GiGo サントムーン柿田川

https://maps.app.goo.gl/RdkQpZWg75D8d7AVA

 

東京都:世田谷区

TMC レモンスタジオ

https://maps.app.goo.gl/hCVG6geSo3LH3WcJ8

 

■簡単なあらすじ

 

生まれながらに透明人間の三女・ひかりを育ててきた父・学は、彼女が世間に知れ渡ると大変なことになると思い、人里離れた場所で長女・風子、次女・音々と共に暮らしていた

風子は受験を控えていたが、映画監督になるのが夢だった

父が仕事に行った時に音々と一緒に「超能力女」という映画を撮っていて、そこにはひかりも出演していた

「超能力女」は祖母・砂川エリ子の出世作であり、その映画に感銘を受けていた

 

ある日のこと、祖母が病気で入院したという知らせがマネージャーの桧山から入った

それを知った娘たちは、何かある前に祖母に会いたいと言い出す

娘たちが目を盗んでいくことに危機感を覚えた父は、やむなく連れて行くことになった

 

当初はフェリーで本州に着き、そこから人目を避けて車で世田谷まで向かおうと思っていたが、着いた先でサイドブレーキをかけ忘れた車は、そのまま海へと転落してしまった

やむを得ずにタクシーに乗って向かうことになった一行は、さまざまなトラブルに見舞われてしまう

そして、行く先々でひかりバレを恐れることになったのである

 

テーマ:そばにいる、ということ

裏テーマ:見えないから見えるもの

 

■ひとこと感想

 

生まれながらに透明人間となった少女とその家族が巻き起こす騒動を描いていて、とりあえず「透明人間になっていること」「服着ているかどうかは気にしないこと」みたいな部分を飲み込んだ上で鑑賞する必要がありました

母親がタオルに包んだ際にタオルが消えないことから、ひかりを包むものも消えるという設定ではないので、いわゆる「全裸なの?」みたいな感じに思えます

おそらくは「見えてないから気にしなくなった」というエピソードとか、着せたことで逆に目立つからやめたというところなのでしょう

でも、ひかりからすれば羞恥心というものがあると思うので、それをどのように克服して行ったのかは気になってしまいます

ひかり自身も自分が見えていないのなら恥ずかしくもないのでしょうが、このあたりの感覚は生まれながらにして透明人間だと一般人との感覚のズレが生じるのだと思います

 

映画では、大女優である祖母のお見舞いに向かう様子が描かれ、その道中でいろんなトラブルに巻き込まれていきます

タクシー、喫茶店、ショッピングモールなど、人と接しないわけにはいかないのですが、車を降りざるを得なくなる理由はなかなか強引な手法だったなあと思ってしまいました

このテイストで行くので細かいところはスルーしてねという宣言のようにも思えてしまいます

 

物語は、見えていないひかりが9歳という設定なので、すぐにヘソを曲げたり、イタズラ心が行動になったりします

姉2人はその暮らしを9年続けているので慣れていますが、目を閉じて耳を澄ました方が感じられるというのは面白かったですね

父はその行動を半信半疑で真似ますが、子どもが言っても聞かず、「お母さんがそう言っていた」で行動に移すところが彼らしいなあと思ってしまいました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】見えない娘 THE INVISIBLE【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105735/review/06914901/

 

公式HP:

https://mienaimusume.com/


■平行と垂直

 

■オススメ度

 

自閉症を抱える家族の葛藤を描いたヒューマンドラマ(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.9.3(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、118分、G

ジャンル:自閉症の兄を取り巻く環境を描いたヒューマンドラマ

 

監督:小林聖太郎

脚本:山野海

 

キャスト:

安田章大(日向大貴:自閉症スペクトラムの兄、清掃員)

   (幼少期:髙田幸季

のん(日向希:大貴の妹、カウンセラー)

   (幼少期:武藤凪

 

伊島空(田澤雅也:希の恋人)

神野三鈴(田澤芳子:雅也の父)

菅原大吉(田澤茂一:雅也の母)

 

林英世(矢島静子:大貴と希の祖母)

高山トモヒロ(日向義孝:大貴と希の父)

谷村美月(日向咲子:大貴と希の母)

 

福田転球(吉川武雄:グループホームの代表)

芦川誠(須賀:大貴の同僚、清掃班のリーダー)

 

河野咲良(安藤紗奈:待機児童の少女)

早織(安藤靖子:紗奈の母、居酒屋の店員)

 

久保田磨希(内田悦子:希のクライアント)

 

■映画の舞台

 

大阪府:堺市

堺区綾ノ町&七道

 

東京都内

 

ロケ地:

大阪府:堺市

綾ノ町東商店街

https://maps.app.goo.gl/5uP8m8JH692ak9t48?g_st=ic

 

東京都:品川区

香龍園

https://maps.app.goo.gl/xtasLVMmshrXwjXk8?g_st=ic

 

東京都:練馬区

酒蔵あっけし

https://maps.app.goo.gl/gyizxG9YKMRDhfbg9?g_st=ic

 

埼玉県:越谷市

浜丁寿司

https://maps.app.goo.gl/Yd3U7bV4k4feRDss6?g_st=ic

 

東京都:町田市

パトリック・キソ・ガーデン

https://maps.app.goo.gl/WrUhV8ThtrYMAkyM7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

大阪の堺にて清掃員の仕事をしている日向大貴は、幼い頃から自閉症スペクトラムを抱えて生活し、これまではグループホームの世話になっていた

今では自立して仕事をこなし、週に一度はカウンセラーをしている妹・希と食事会を開いていた

大貴はまっすぐ歩いて、曲がる時は直角に曲がるという癖があり、きちんと並んでいないとパニックを引き起こす性質を持っていた

 

ある日のこと、希は恋人の雅也から結婚を前提として、両親に会ってほしいと言われる

そして、彼の両親には大貴のことも話していて、希と一緒に兄も連れて来てほしいと言う

希はロマンスのかけらもないプロポーズに怒りを見せるものの、内心はウキウキ状態で「兄に来てみる」と答えた

 

希は食事会にて結婚することを報告し、12月に東京にいる相手の両親に会いに行けるかどうかを聞く

大貴は頷いてスケジュールボードに予定を書き込み、その準備をしていくことになった

だが、職場の新しい責任者の顔合わせの飲み会にて事件が起きてしまう

それによって、兄を連れていくべきではないと感じた希は、単身で東京に向かうことを決意するのである

 

テーマ:自閉症との向き合い方

裏テーマ:感情のサイン

 

■ひとこと感想

 

自閉症を抱える兄と暮らしてきた妹が、結婚を機にその両立ができるかを問う物語となっていました

それぞれが一人暮らしをしているので、兄は自分で生活ができていて、それでも奇妙に見えるこだわりというものを見せていきます

また、自分が思っていることを言葉にはできないので、多くの場面で誤解を生んだまま話が進んでいたりします

 

そんな中で、妹は自分の人生を第一に考え、自分の環境をも受け入れてくれる相手と結婚することになり、それを知る両親が「最終確認をする」という段階になっていました

その場所に連れていくべきかどうかという物語になっていて、兄の存在によって結婚が破談になってしまう恐れというものを抱えていました

話で聞いていることと実際に会って感じることには大きな差異がありますが、自閉症を理解することよりも、体感することで慣れていくものかな、と思いました

 

実際に自閉症の人と接したことがないのでわからない部分も多いのですが、話せる話せないに関わらずに、意思疎通がうまくいかないことはよくあると思います

そういう場合は「表情、仕草」などから情報を得ていくことになり、その観察眼というものも試されると言えます

そこまで配慮して対話をしなければならないのか?という疑問があるかもしれませんが、普通の対話でも同じことを無意識にしているので、その延長線上だと思えば、そこまで苦になることはないように思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】平行と垂直【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105571/review/06917969/

 

公式HP:

https://www.toei-video.co.jp/heikoutosuichoku/


■白鳥とコウモリ

 

■オススメ度

 

東野圭吾作品が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.9.4(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、145分、G

ジャンル:容疑者の息子と被害者の娘が共通の違和感を持つ様子を描いたミステリー映画

 

監督:岸善幸

脚本:向井康介

原作:東野圭吾『白鳥とコウモリ』

 

キャスト:

松村北斗(倉木和真:容疑者の息子、広告代理店勤務)

今田美桜(白石美令:被害者の娘、クリニックの受付)

 

中村芝翫(白石健介:殺された弁護士、美令の父)

   (若年期:漆山拓実

吉田羊(白石綾子:美令の母)

 

三浦友和(倉木達郎:和真の父、殺人事件の容疑者)

   (若年期:井之脇海

 

風吹ジュン(浅羽洋子:居酒屋「あすなろ」の女将さん)

柾賢志(福間淳志:獄中で自殺する洋子の夫、1984年の事件の容疑者)

井川遥(浅羽織恵:洋子の娘)

斉藤陽一郎(安西弘毅:織恵の元夫)

原田琥之佑(安西知希:織恵と弘毅の息子)

 

柄本佑(五代努:事件を追う刑事)

前原滉(中町:事件を追う刑事)

 

宇野祥平(堀部孝弘:倉木の国選弁護士)

松岡依都美(佐久間梓:白石の国選弁護士)

 

松尾諭(南原拓実:週刊誌「週刊世報」の記者)

 

丸山智己(桜川:警視庁捜査一課の課長、五代の上司)

 

三浦誠己(灰谷昭造:1984年の殺人事件の被害者)

のせりん(板野雅彦:灰谷の甥っ子)

 

五頭岳夫(富岡:常滑の老人)

 

■映画の舞台

 

東京都心

東京都:港区周辺

 

愛知県:名古屋市&常滑市

 

ロケ地:

東京都:港区

阿部・𠮷田・三瓶法律会計事務所

https://maps.app.goo.gl/EaXqhgLh9CmW2DFX8?g_st=ic

 

東京都:渋谷区

青山壹番館 渋谷店

https://maps.app.goo.gl/78197tkmUb5Hwn3z8?g_st=ic

 

埼玉県:川口市

FLOWER CAFÉ BLOOMY‘S

https://maps.app.goo.gl/A3rmcvLojM3EzL5S7?g_st=ic

 

千葉県:千葉市

スリランカ料理 KURUMBA

https://maps.app.goo.gl/4MiWCxh4bJpB7Vig9?g_st=ic

 

愛知県:常滑市

陶兵八

https://maps.app.goo.gl/F7DWugvTMbBvP85V7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1984年5月、留置所内である男が死亡した

それは世間を賑わせた事件の容疑者で、ある殺人に関わったとされる人物だった

 

それから数十年が過ぎた2017年11月、弁護士の白石健介はとある喫茶店に立ち寄り、その翌日に隅田川テラス付近で何者かに胸を刺された状態で発見された

警視庁捜査一課主導の元捜査は展開され、捜査一課の五代と海岸署の中町はタッグを組んで事件の真相を追う

そんな折、ある人物と接触していたことがわかり、2人は愛知県へと向かった

 

そこにいたのは隠居生活を営む倉木達郎という人物で、彼は時折、息子の和真のいる東京に出向いていた

五代はそれとなく事件の日のことを聞いても有力な手掛かりは得られなかった

だが、ある喫茶店の防犯カメラに倉木と白石が映っていることが判明し、それを突きつけると、倉木は「自分がやりました」と言い、さらに1984年の岡崎の事件も自分がやったと述べた

 

その知らせは和真のもとに届き、父の供述書を読まされる

同じ頃、被害者遺族にも倉木の供述書が届いたが、娘の美令は「ここに書かれている父親は父親とは思えない」と言う

だが、自供とともに多くの裏どりがなされ、事件は倉木の逮捕によって幕を閉じようとしていた

 

テーマ:贖罪の行方

裏テーマ:運命共同体

 

■ひとこと感想

 

原作は未読で、予告編のみの知識で鑑賞

犯人は自供しているけど嘘をついていると言うもので、それを容疑者の息子と被害者の娘がタッグを組んで真相を追う、という流れになっていました

タッグと言っても、それぞれが色々と調べていく中で、警察ではなく相手を信用して情報交換をすると言うもので、そこで奇妙な絆が芽生えていく流れになっていました

 

東京で起きた事件に愛知在住の老人が絡んでいる妙な展開で、ミステリーとしては「一緒に推理できるタイプ」のものでしたね

一緒に彼らが見聞きするものを重ねていく感じになっていて、犯人は意外なところにいた、と言う感じになっています

映像だけを見て人物相関を頭の中で整理するのは大変ですが、かと言って出来上がった関係図を見てもネタバレになってしまう

パンフレットには詳細な関係図が載っていますが、一応犯人に関するものはうまく伏せられていましたね

 

物語は、若い男女の奇妙な関係を描いていて、彼らの思いは「真実を知る」と言うところで一致しています

容疑者と被害者なので、関係性は確定していないと言うもので、それでもどちらも「彼が犯人ではない」と感じています

刑事の五代も末端の刑事なので動くに動けず、彼の中でも入ってくる情報から違和感を募らせていきます

そして決定的な証拠が見つかり、どうして彼は嘘をついてまで加害者になろうとしたのかが明かされる展開となっていました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】白鳥とコウモリ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105470/review/06920690/

 

公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/eiga-hakuchotokomori/


■ホーム スイート ホーム 未来から家族がやってきた

 

■オススメ度

 

タイムスリップ系コメディが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.9.4(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2026年、日本、110分、G

ジャンル:27歳時点の4世代が出会う様子を描いたコメディ映画

 

監督:吉田鮎太

脚本:萩森淳

原作:金沢知樹『HOME SWEET HOME』

 

キャスト:

八村倫太郎(植木一郎:無気力に過ごす青年)

   (幼少期:並木凰星

増子敦貴(植木英郎:28年後から来た一郎の息子)

   (幼少期:碓井唯翔

駒木根葵汰(植木史郎:56年後から来た一郎の孫)

   (幼少期:小暮陸

 

大原優乃(植木真奈美:一郎の妻)

 

山谷花純(植木良子:一郎の母)

前田公輝(植木耕太郎:若き日の一郎の父)

 

樫尾篤紀(宮田:地上げ屋)

   (中年期:ドロンズ石本

藤田ハル(広重:耕太郎の弟子)

 

■映画の舞台

 

2026年&1999年、

関東圏のどこか

 

ロケ地:

埼玉県:草加市

草加煎餅丸草一福

https://maps.app.goo.gl/SjZR8XALkLWQp2am9?g_st=ic

 

草加にじいろ保育園

https://maps.app.goo.gl/VK6vn8HaANbHwsDh7?g_st=ic

 

大福源 草加本店

https://maps.app.goo.gl/15Yh1vr6bG4iymv9A?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

2026年の冬、祖父の代から続く煎餅屋を継いできた植木一郎は、無気力に過ごし、気まぐれで店を早じまいさせたりしていた

不動産屋はその土地に目をつけているようで、一郎は売ることを決意し、店の権利書を妻の真奈美に渡した

そんな折、28年後からやってきたという息子の英郎と、56年後からやってきたという孫の史郎が一郎の家の押し入れから出てきた

 

状況がわからない一郎に対し、2人は強引に押し入れに連れて行き、そこで別の日に移動したりして、本当であることを見せる

真奈美にバレても、彼女は天然気質のため、ガス漏れの修理人だと思い込んでくれた

そんな中で、未来が改変されていることを知った英郎と史郎は、それを修正させるために一郎を28年前に連れて行くことになった

 

そこには、一郎の父・耕太郎がいて、それは一郎が生まれるちょうど一年前だった

耕太郎は職人気質で厳しかったが、弟子の広重が問題を起こしていて、煎餅屋の存続が危ぶまれていたのである

 

テーマ:混沌の中に見える父性

裏テーマ:家族を支えてくれるもの

 

■ひとこと感想

 

未来から息子と孫がやってきて、さらに過去に行くことで父親とも会うことになるという物語で、全員が「27歳」の状態で会うという設定になっていました

未来から過去にきたことによって、微妙に改変がなされていて、息子ではなく娘が生まれている世界線になりそうになったり、と、矢継ぎ早に展開していく流れとなっています

結構、セリフで説明してくれますが、時系列がコロコロ入れ替わる(タイムスリップする)ので、眠気を払拭しないとヤバい感じになっています

 

パンフレットには、映画でも登場する時系列表というものがあり、そこに追記がなされているので、全体的にはどういう流れだったのかを振り返ることができます

それでも、ちゃんと見ていないと、その表を見たらさらにパニックになってしまうように思えます

 

映画では、無気力な主人が過去と未来に挟まれる中で成長するというもので、このイベントありきで未来が生まれているとも言えます

このあたりは深く考えるとダメな感じで、マルチバース的なものよりも、確定未来論で動いていると考えた方が良いように思います

それにしても、新進気鋭の若手たちの演技はかなり舞台的で、演出のせいだと思いますが、なんとなく「恥ずかしさ」を感じる仕上がりになっていたように思いました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ホーム スイート ホーム 未来から家族がやってきた【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/105804/review/06920688/

 

公式HP:

https://hsh-movie.jp/


■バックルームズ

 

■オススメ度

 

一風変わった映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.9.5(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Backrooms

情報:2026年、アメリカ、126分、G

ジャンル:店の奥の謎の空間に魅了される店主を描いたスリラー映画

 

監督:ケイン・パーソンズ

脚本:ウィル・スーディク

原作:ケイン・パーソンズ

 

キャスト:

キウェテル・イジョフォー/Chiwetel Ejiofor(クラーク/Clark:家具屋「クラーク船長の家具帝国」のオーナー、元建築家志望)

Kelly Craig(バーバラ/Barbara:クラークの元妻)

 

レナーテ・レインスヴェ/Renate Reinsve(メアリー・クライン/Mary:クラークのセラピスト)

   (幼少期:Ember Ambrose

Krista Kosonen(ノーラ・クライン/Nora:メアリーの母)

 

フィン・ベネット/Finn Bennett(ボビー/ロバート・フランクリン/Bobby:キャットの恋人)

ルキータ・マクスウェル/Lukita Maxwell(キャット・テイラー/Kat:クラークの店の従業員、ボビーの恋人)

 

マーク・デュプラス/Mark Duplass(フィル/Phil:バックルームを研究するASYNC研究所の研究員)

 

Avan Jogia(ナレン・ウォレン/Naren Warne:AYNIC ケロワナ支局の研究者)

 

■映画の舞台

 

どこかの国にある家具店

 

ロケ地:

カナダ:バンクーバー

15 King Edward St

https://maps.app.goo.gl/eVmuFmrC73km1wUj7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1990年6月18日、新型MRIを開発しているASYINC研究所のケロワナ支局の研究者ナレン・ウォレンは、ある奇妙な空間の調査を行なっていた

空間にはその記録ビデオだけが残されていて、ナレン自身の行方は不明のままだった

 

時を同じくして、「クラーク船長の家具帝国」のオーナーであるクラークは、店員のキャット、ボビーとともに「店のCM撮影」を行なっていた

だが、うまくいかずに断念し、バックヤードで仕事に打ち込むことになった

店は大赤字で、なぜか電気代だけが高騰していて、作業員に漏電がないかを調べさせていた

 

問題はないと判断されたものの、その後も電灯の不調は続き、とうとうテレビまでつかなくなってしまった

そこでクラークは作業員が指摘した謎のスイッチを切ってみた

何も起こらないと思ったものの、同じ壁に光の線を見つけた

クラークが恐る恐るその壁をさわると、手が壁の中に入っていき、その向こう側に抜けることができてしまったのである

 

テーマ:記憶の世界に残ったもの

裏テーマ:恐怖を乗り越えた先にあるもの

 

■ひとこと感想

 

アメリカのネットの掲示板でミーム化した写真が元ネタで、そこからYouTubeを中心に元ネタとなる映像コンテンツがアップロードされることになりました

ありきたりだけれど、ちょっと異質に感じる画像というものが取り沙汰されていて、こんな感じの画像を貼り付けてくれというのが発端となっていました

そこから派生して、色んな映像コンテンツを作った中の一つという感じになっています

 

物語性というのはほとんどなく、不条理に話は展開しつつ、向こう側に行ったことでクラーク自身が何かを得た、みたいな流れになっていきます

現実世界(こちら側)では、妻に追い出されて店で寝ている男であり、客もほとんど来ない店を運営していて、生活の質が高いとは言えません

冒頭では、セラピストのメアリー相手に妻との経緯を再現するというくだりがありますが、はっきりと「誰かのせいだと思っている」と言われていたりします

 

そんな彼が、向こう側に出たことで変化が起きていました

それがどのような理由で起きたのかはわかりませんが、現実世界よりもイキイキしていて、メアリーとの立場が逆転しています

彼曰く「記憶の世界」というもので、そこにあるものは「クラーク自身の過去」を重ね合わせたような世界になっていました

 

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【映画感想】バックルームズ【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://a24jp.com/films/backrooms/


■冴えないボクと映えるキミ

 

■オススメ度

 

インドの恋愛映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.9.7(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:With Love(愛とともに)

情報:2025年、インド、141分、G

ジャンル:過去の恋愛を清算する男女を描いたラブコメ映画

 

監督&脚本:マダン

 

キャスト:

アビジャン・ジービント/Abishan Jeevinth(サティヤ・シーラン/Sathya:デザイナー、SDA高校の12年生)

 

アナスワラ・ラージャン/Anaswara Rajan(モニシャ・モンク/Monisha:サティアと見合いするインフルエンサー、SDA高校の10年生)

カービヤー・アニル/Kavya Anil(アニシャ/Anisha:サティヤの想い人、モニシャの先輩)

 

テーニー・ムルガン/Theni Murugan(シーラン/Seelan:サティヤの父)

Rj Ananthi(アナンシィ/Ananthi:サティヤの姉)

スダルシャン・ガンディー/Sudharshan Gandhi(サティヤの義理の兄、アナンシィの夫)

 

サラバナン/Saravanan(スワーミナーダン/Swaminathan:SDA高校の先生)

 

ハリーシュ・クマール/Harish Kumar(ディネーシュ/Dinesh:サティヤの親友)

シッダールト・バーブ/Siddharth Babu(ジャファル:サティアを助ける後輩、のちの学校職員)

 

RJ ディンプル・カンナ/RJ Dimple Kanna(ヴィヌ:モニシャの高校時代の親友)

Sachana Namidass(サンディヤ/Sandhya:モニシャの高校時代の親友)

サンジャイ・モハン/Sanjay Mohan(サントーシュ:サンディヤの元カレ)

サチン・ナッチヤッパン/Sacchin Nachiappan(バラジ/Balaji:モニシャのクラスメイト、ガリ勉)

 

■映画の舞台

 

2013年&2023年

インド:タミルナードゥ州

チェンナイ&ティルテ

 

ロケ地:

上に同じ

 

■簡単なあらすじ

 

2023年、デザイナーとして独り立ちをしているサティヤは、姉のアナンシィから「早くお見合いをして結婚しろ」と口うるさく言われていた

姉は強引にある女性とのデートをセッティングし、サティヤはやむを得ずに指定されたカフェ「メゼ」へと向かった

そこには3人の女性が座っていたが誰が相手かわからず、その中のヴィニーディニという女性が声をかけてきた

女性は「彼氏がいるの」と言ってサティヤとのデートを打ち切り、サティヤは仕方なく店を出ることになった

 

そんな彼に別の女性・モニシャが声を掛け「私が相手だ」と言う

さっきの女性との顛末に笑い転げるモニシャは、トークを弾ませるために、お互いの過去の恋愛話をすることになった

サティヤはティルチの高校に通っていたと言い、モニシャも同じ高校に通っていたことがわかる

さらに、サティヤが恋をしていたアニシャと言う女性はモニシャの姉でもあった

 

高校時代、サティヤはアニシャに恋焦がれていたが、勇気を出すことができずに告白に至らなかった

そうこうしているうちに別の男子に取られてしまい、そのまま卒業したと言う

モニシャにも同じように告白せずに終わった恋愛があり、そこでモニシャは「お互いの恋愛をきちんと終わらせよう」と言い、相手を見つけて「告白をする」と言うミッションを始めてしまう

アニシャは今は外国暮らしで連絡先もわからず、モニシャの相手バラジもどこで何をしているかわからない

そこで彼らは母校に行って情報を得ることになったのである

 

テーマ:恋愛の清算

裏テーマ:間違いを認めること

 

 

■ひとこと感想

 

インド南部を舞台にした恋愛映画で、マッチングアプリのようにデートをすることになった2人が、実は同じ高校の先輩後輩と言う設定になっていました

それから10年後の話になっていて、モニシャの先輩・アニシャは結婚して海外暮らしとなっていて、居場所はわからないと言う感じに話が進んでいきます

アニシャ自身にはある思惑があったようですが、それははっきりとは明言されていませんでしたね

 

映画では、前半で2人の初恋の様子が描かれ、そこで奇妙な縁を紡いでいたことがわかります

ニアミスのような感じで出会っていて、その時代には関わることがない相手でした

どちらも「恋は盲目」と言う学生時代を過ごしていて、どちらも「優等生ではない」という感じでしたね

一方で、彼らが好きになった相手は「優等生」と言う感じで、高校時代に起きた様々なことが2人を繋げていたことがわかります

 

サティヤは思い込みの激しいタイプで、人の話を最後まで聞きません

聞きたくないことは遮ってでも聞かないタイプで、本人の意思などを無視した状態で、一方的に決めつけるタイプの人間でした

一方のモニシャもやや自己中心的ではありますが、ちょっと人生を俯瞰して見ているタイプのように思えます

彼女の職業はライター(フォロワー190万人のインフルエンサー)と言うことで、普段から視点が違う人物のように思います

現代的な感性の恋愛映画なので、いわゆるZ世代に向けた内容になっているのかな、と感じました

 

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【映画感想】冴えないボクと映えるキミ【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://spaceboxjapan.jp/saebae/


■オデュッセイア

 

■オススメ度

 

古代ギリシアの叙事詩に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.9.8(TOHOシネマズ二条)

 

■映画情報

 

原題:The Odyssey

情報:2026年、アメリカ、172分、G

ジャンル:トロイア戦争から帰還した王の帰途を描いたアクション映画

 

監督&脚本:クリストファー・ノーラン

原作:叙事詩『オデュッセイア』

 

キャスト:

マット・デイモン/Matt Damon(オデュッセイア/Odysseus:古代ギリシャ・イタケの王/バシレウス)

トム・ホランド/Tom Holland(テレマコス/Telemachus:オデュッセウスの息子)

   (幼少期:Mickey Shilowich

アン・ハサウェイ/Anne Hathaway(ペネロペ/Penelope:オデュッセウスの妻)

 

ロバート・パディンソン/Robert Pattinson(アンティオノス/Antinous:ペネロペの求婚者、貴族)

   (若年期:Raimy Lang

エリオット・ペイジ/Elliot Page(シノン/Sinon:オデッセウスの従者、アンティノオスの身代わりの羊飼い、トロイの木馬)

   (若年期:Mason Cufari

 

ジョン・レグザイモ/John Leguizamo(エウマイオス/Eumaeus:シリア島のクテシアス王の息子、オデュッセウスに仕える盲目の豚飼い)

Sawyer&Nod(アルゴス/Argus:オデュセウスの狩猟犬)

 

ミア・ゴス/Mia Goth(メラントー/Melantho:ペネロペの侍女)

ローガン・マーシャル=グリーン/Logan Marshall-Green(メラティオス/Melanthius:メラントーの双子の兄弟、山羊飼い)

 

ライアン・ハースト/Ryan Hurst(メントル/Mentor:テレマコスの武術の教育係)

 

コーリー・ホーキンズ/Corey Hawkins(ポリュボス/Polybus:イタカ島出身)

 

ベニー・サフディ/Benny Safdie(アガメムノン/Agamemnon:ギリシャ軍の総大将)

ルピタ・ニョンゴ/Lupita Nyong’o(クリュタイムネストラ/Clytemnestra:アガメムノンの妻)

ジョン・バーンサル/Jon Bernthal(メネラオス/Menelaus:ミュケーナイ王アトレウスの息子、スパルタの王、アガメムノンの弟)

ルピタ・ニョンゴ/Lupita Nyong’o(ヘレネ/Helen:メネオラスの妻)

 

ヒメーシュ・パテル/Himesh Patel(エウリュコロス/Eurylochus:オデュッセウスの副官)

 

シャーリーズ・セロン/Charlize Theron(カリュプソ/Calypso:海の女神)

ゼンデイヤ/Zendaya(アテナ/Athena:知恵、戦争、工芸を司る女神)

サマンサ・モートン/Samantha Morton(キルケ/Circe:アイアイエー島で暮らす魔女)

ジェームズ・レマー/James Remar(テイレシアースTiresias:盲目の預言者)

ビル・アーヴィン/Bill Irwin(サイクロプス/Cyclops:一つ目の巨人、ポセイドンの息子)

 

トラヴィス・スコット/Travis Scott(吟遊詩人/Bard:物語の語り手)

 

■映画の舞台

 

古代ギリシア

イタケ国&スパルタ国

クレタ島

 

ロケ地:

イギリス

モロッコ

 

■簡単なあらすじ

 

古代ギリシアにてトロイア戦争が勃発し、その戦禍の中、イタケ王オデュッセウスは、「木馬の中に忍び込んで相手の城内に入る」という作戦を決行し、見事に成功させた

その後、オデュッセウスは戦果を持ち寄って帰国の途につく予定だったが、戦争が終わってもなかなかイタケの地には戻らなかった

妻のペネロペの元には求婚者が殺到し、息子のテレマコスも20歳になっていて、自分が王位を引き継ぐと言い出す

だが、ペネロペは器ではないと一蹴し、王の帰還を信じて待つこととなった

 

求婚者の1人、アンティノオスは紳士を装いつつも、ペネロペを信用させるために策を忍ばせていく

だが彼は、トロイア戦争から逃れるために父の策によって羊飼いのシノンを身代わりに立てた過去を持っていた

そんな折、テレマコスはトロイア戦争に参加したスパルタ王メネラオスの元を尋ね、父のその後の手掛かりを探ろうと密かに出港することになった

 

一方その頃、オデュッセウスはある島に流れ着き、そこにいたカリュプソの尽力にて生き永らえていたが、戦争後の記憶を失っていた

カリュプソは「語ればじきに思い出す」と言い、オデュッセウスは記憶を辿るように戦争について語り始めるのである

 

テーマ:戦争が残したもの

裏テーマ:王としての責務

 

■ひとこと感想

 

ギリシア神話的な要素満載の叙事詩で、ある程度の知識がないと詰む映画でしたね

公式HPには簡単な人物相関図があるので、それぐらいは頭の中に入れておいた方が良いかもしれません

英語版Wikiを読むとほぼわかりますが、原作が超有名なので、後追いで情報を補完するのは難しくありません

先行上映の火曜に観に行ったけど、すでにパンフレットは売り切れ

通常公開に間に合うのかどうかはわからないと思います

 

映画では、オデュッセウスがどうやってトロイア戦争から戻ったのか、を描いていく流れとなっていて、超有名な神話のエピソードが登場します

いきなりファンタジーっぽくなってしまうのですが、アテナが隣で話聞いてくれる世界観なので、意味不明とは思わないでしょう

登場人物の名前が良く似ているのと、初見で字幕追いで覚えるのは不可能に近いので、本当に主要人物は頭に入れ手おくか、俳優さんの顔をしっかり見ておいた方が良いと思います

 

個人的にはIMAX Laserで観ることになりましたが、船の遭難シーンとか、サイクロプスあたりが暴れるシーンは圧巻でしたね

それ以外にも重低音の音楽が体感を揺らすし、「ダン!ダン!ダン!」は一緒に足踏みしたくなります

観ていないと意味不明だと思いますが、観始めるとすぐに意味がわかると思うので、記憶の片隅に置いておけば良いと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】オデュセイア【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104267/review/06940869/

 

公式HP:

https://odyssey-film.jp/


■レンタル家族

 

■オススメ度

 

家族関係に悩む物語に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2026.9.9(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報:2025年、日本、89分、G

ジャンル:レンタル家族を利用することになった認知症の母を抱えるキャリアウーマンを描いたヒューマンドラマ

 

監督:上坂龍之介

脚本:土井涼介&上坂龍之介

 

キャスト:

荻野友里(沼田洋子:キャリアウーマンのバツイチ女性)

駒塚由衣(沼田千恵子:洋子の母、認知症)

黒岩徹(沼田忠勝:洋子の父)

 

龍輝(松下豪:洋子がレンタルする夫)

 

中本りな(安田朱里:豪の紹介でレンタルする娘、子役)

白木ひこ(安田心:朱里の母、スナック勤務)

 

松林慎司(坂本創:洋子の元夫)

中村芽生(坂本紗奈:洋子の娘、10歳)

 

田崎礼奈(平岡葵:洋子の部下)

田中壮太郎(黒岩光希:洋子の同僚、レンタル家族サービスPR担当)

 

鈴木浩文(楢原:1人目のレンタル夫)

 

■映画の舞台

 

東京都内

 

ロケ地:

東京都:世田谷区

三茶 一丸

https://maps.app.goo.gl/aa3xP1s9RxVALnV78?g_st=ic

 

KARAOKE&BAR 1919 三軒茶屋

https://maps.app.goo.gl/sXyhHjd3y5UKnDi19?g_st=ic

 

Rounge MAYA 三宿

https://maps.app.goo.gl/jUwk79UveThjBJ1r8?g_st=ic

 

東京都:あきる野市

MAGONOTE VILLAGE(キャンプ場)

https://maps.app.goo.gl/fCsJMDj3BEvyp4h38?g_st=ic

 

秋留台公園

https://maps.app.goo.gl/g1epBCnd9Fydfmnd7?g_st=ic

 

古民家スタジオ まきのした住宅(実家)

https://maps.app.goo.gl/aDL5AVRrWk511Gav9?g_st=ic

 

神奈川県:川崎市

魚炉魚炉 川崎総本店

https://maps.app.goo.gl/DDieVbtrW1bs2pvQ9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

東京都内の広告代理店で働いている沼田洋子は、郊外に住んでいる両親の元へ週一回のペースで足を運んでいた

母は早期の認知症を患っていて、今では父が1人で面倒を見ている

家にいる間は問題がないものの、症状の進行は早く、今後どうなるかは不透明だった

 

ある日のこと、同僚の黒岩から「レンタル家族のPRの仕事」を引き受けた洋子は、試しにそのサービスを利用するように言われる

仕方なく「レンタル夫」というものを申し込み、彼女の家に楢原という青年がやってきた

主に家事を手伝ってもらった洋子だったが、彼のペースは合わず、体験したのでこれで良いだろうと思っていた

 

だが、黒岩は「顔を立てて」と言われ、再び「レンタル夫」を申し込むことになった

今度は松下という青年がやってきて、彼は料理などをそつなくこなし、1人目とは違う雰囲気を持っていた

そこで洋子は母親の認知症のことを話し、元夫と娘と会いたがっていることを伝えた

すると松下は、子役をしている知り合いの女の子を娘役として同行させ、夫の身代わりを演じることになったのである

 

テーマ:家族という枠組み

裏テーマ:安心を求める関係

 

■ひとこと感想

 

最近流行っているのか「家族をレンタルする」という内容の映画が多くなってきましたね

結婚式とかで見栄を張るとかいう利用方法は分かりますが、家庭内に入り込むというのは特殊すぎるように思います

実家に帰る時に「恋人役が欲しい」みたいな利用はわかるのですが、いくら相手が認知症だと言っても、レンタル夫とレンタル娘というのは無茶なように思います

 

5歳くらいの時に会っただけの娘がバレないのはわからないでもないですが、結婚式などを含めて多くの接する機会のある夫は無茶のように思います

それでは話が進まないのでアレですが、レンタル夫を連れてくる娘に対する父親の心情というのはどういうものなのか想像がつきません

妻の要望に応えるとしても、それで良いのかという感情は生まれても不思議がないように思えました

 

映画では、レンタルを利用する側の視点で描かれ、そこにレンタルされる側の背景というものが描かれていきます

この背景が必要だったのかは何とも言えず、その背景を洋子が共有して関わらないのであれば、物語上は意味をなさないと思うのですね

松下の弟の結婚式に「逆レンタル家族」をするのかと思ったのですがそっち方面には行かないので、なぜあのエピソードを挿入したのかは不思議でしたね

松下自身が「レンタルしてまで見栄を張らない理由」みたいなものがあるのかもしれませんが、それだと自分の仕事を否定するように見えてしまいます

 

松下に感情移入をしてきた洋子が相談を受けてレンタル妻を演じるという路線もあったと思いますが、松下がどんな女性と結婚していると家族に話しているのかわかりません

なので、年上女性と結婚したと言っているのならOKですが、年下女性と結婚したみたいなことを言っていたら整合性は取れないと言えます

それでも、伏線っぽく挿入したのに完全スルーというのはどうかと思うので、本作の場合だと彼の背景は完全に消してしまった方が良かったのかな、と感じました

 

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【映画感想】レンタル家族【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104669/review/06945494/

 

公式HP:

https://rental-kazoku.com/


■ハルバーシュタットの埋蔵金

 

■オススメ度

 

実話系犯罪映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.9.10(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Zwei zu eins(2対1)

情報:2024年、ドイツ、115分、G

ジャンル:東西ドイツ統一後に旧紙幣を強奪した市民たちを描いた犯罪映画

 

監督&脚本:ナーチャ・ブルンクホルスト

 

キャスト:

サンドラ・ヒューラー/Sandra Hüller(マーレン/Maren:ハルバーシュタットに住む元客室乗務員)

マックス・リーメルト/Max Riemelt(ローベルト/Robert:マーレンの失業中の夫、元工場エンジニア)

アンセルム・ハーデラー/Anselm Haderer(ヤネック/Jannik:ローベルトとマーレンの息子、落書きを好むアウトロー)

ロッテ・シーリン・カイリング/Lotte Shirin Keiling(ディニ/Dini:ローベルトとマーレンの娘、テディ・ベアが好き)

 

ロナルト・ツィアフェルト/Ronald Zehrfeld(フォルカー/Volker:マーレンの幼馴染、西側から帰ってきた男)

 

ペーター・クルト/Peter Kurth(マルケ/マルコフスキ/Markowski:ローベルトの叔父、島を買いたい男)

 

ウルスラ・ベルナー/Ursula Werner(ケーテ/Käte:マーレンの隣人の老婆)

マルティン・ブラムバッハ/Martin Brambach(ルンケヴィッツ/Lunkewitz:住人、ギター弾き)

ロベルト・ヘラー/Robert Höller(ウーヴェ・マテス/Uwe Mattes:スパイを疑う住人)

カトリン・ベーリッシュ/Kathrin Wehlisch(ジャネット/Janette:マーレンの元同僚)

 

■映画の舞台

 

1990年夏、

東ドイツ

ハルバーシュタット

 

ロケ地:

ドイツ:

ゲーラ/Gera

https://maps.app.goo.gl/b4GdgC49Xocfq7cb6?g_st=ic

 

ローテンシュタイン/Rothenstein

https://maps.app.goo.gl/e1E1Bh1hAiCXrpv67?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1990年の夏、「まだ」東ドイツだった頃のハルバーシュタットでは、東西合併の余波を受けて、客室乗務員のマーレンと工場勤務の夫ローベルトはともに失業してしまった

国から得られる失業保険で凌ぐことになったが、そんな折、幼馴染のフォルカーが帰ってきた

彼は西側に出稼ぎに行っていて、最近頻繁に軍の車両がある場所に出入りしていると言う

 

ローベルトは叔父のマルケに何か知らないかと尋ねると、彼は軍が管理する倉庫が郊外にあると言う

そこで、ローベルトたちはそこに何があるかを確認しにいくと、あと数日で紙屑になる東ドイツのマルク紙幣が大量に捨てられていた

彼らはそれをかき集めて持って帰り、マルケが代表となって、その紙幣を口座に入金することになった

 

無事に入金できたものの、それだけでは生活の改善には役立たない

そんな折、西ドイツからセールスマンがやってきて、商品を買わないかという

持っているのは東ドイツの紙幣しかないというと、それでも問題ないと言う

聞けば、それはとあるルートで換金できるとのことで、そこでローベルトたちは倉庫にある金を盗み出し、村人総出で商品を買って、それを西ドイツで売り捌いて現金化することを思いつくのである

 

テーマ:生活を支えた価値観

裏テーマ:幸福の在り方

 

■ひとこと感想

 

実話ベースということで、東西ドイツ統一の余波を受けた「錬金術」が描かれていました

東ドイツからすれば吸収合併される側のような感覚で、自分たちが親しんでいた紙幣というものがある日突然使えなくなってしまいます

新しい紙幣に換金するように言われても、換金しないことで抵抗するという心意気を持っている人もいました

 

そんな中、軍が妙なことをしていることを知り、その秘密を知る叔父を案内人にして施設に潜入することになりました

そこで持てるだけの金を得たとしても、使えるのは後3日みたいな感じで、紙屑になる寸前の紙幣が山のように目の前にあったりします

その後、西から来たセールスマンがそれで支払えることがわかり、マネーロンダリングをすることになります

 

さらに、外交官特権のようなものを知ることになり、その計画に巻き込んでいくのですが、そこからまさかの展開を迎えることになりました

いずれはバレると思いましたが、あの人物の行為が、という感じで、さらにその人物が最後に大きな仕事をやってのけていましたね

このエピソードも実話なのかわかりませんが、国から搾取されていたものを逆手に取って経済発展をしていく未来を考えると、なかなか感慨深いものがあるなあと思ってしまいました

 

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【映画感想】ハルバーシュタットの埋蔵金【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://2to1-movie.jp/


■ヒンド・ラジャブの声

 

■オススメ度

 

実際に起きた事件に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

 

鑑賞日:2026.9.10(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:صوت هند رجب(ヒンド・ラジャブの声)、英題:The Voice of Hind Rajab(ヒンド・ラジャブの声)

情報:2025年、チュニジア&フランス、89分、G

ジャンル:戦闘地区に取り残された少女とのやり取りを描いた伝記映画

 

監督&脚本:カウーテル・ベン・ハニア

 

キャスト:

サジャ・キラニ/Saja Kilani(ラナ・ハッサン・ファキフ/Rana Hassan Faqih:通報を受ける人道支援組織「パレスチナ赤新月社」のボランティア)

モタズ・マルヒース/Motaz Malhees(オマール・A・アルカム/Omar A. Alqam:ラナの部下、ヒンドのドイツ在住の親族のファーストコールを受けたボランティア)

アメル・レヘル/Amer Hlehel(マフディ・M・アルジャマル/Mahdi M. Aljamal:救急支援調整の責任者)

クララ・フーリ/Clara Khoury(ニスリーン・ジェリース・カワス/Nisreen Jeries Qawas:カウンセラー)

 

ヒンド・ラジャブ・ハマダ/Hind Rajab Hamada(本人役、アーカイブ&音声、ハヌードはヒンドの愛称)

 

■映画の舞台

 

2024年1月29日、

パレスチナ:ガザ地区

 

ヨルダン川西側ラマーラ地区

 

ロケ地:

チュニジア

 

■簡単なあらすじ

 

2024年1月29日、パレスチナのラマーラ地区に拠点を置く人道支援組織「赤新月社」に一本の緊急通報が入った

受けたのはオマール(モタズ・マルヒース)というボランティアで、彼はドイツにいるパキスタン人の男性から、ガザ地区に親族がいて、戦車の銃撃を受けている、という内容だった

オマールは男が指定する電話に掛けると、幼い少女の声が聞こえた

場所を特定し、状況を確認しようとするものの、相手は6歳の子どもであり、さらに通信環境が最悪のため、なかなか情報を入手することはできなかった

 

この一報を受けて、救急車を現地向かわせるために調整役のマフディが奔走することになった

ルールとして、赤十字を通じての要請、保健大臣への打診、軍部への交渉などを通じて、「安全ルート」を作成する必要があった

GPSの位置から、わずか8分ほどの距離に唯一現場に残っている救急隊がいることがわかる

だが、安全を確保しないと向かわせることはできず、いたずらに時間だけが過ぎていった

 

オマールは直接救急隊員に電話を掛けて動くように言うものの、マフディはそれを制止し、彼らを犠牲にはできないと反発する

精神的にケアが必要となったオマールの代わりに、彼の上司のラナが少女に対応することになった

ようやく少女の名前がヒンド・ラジャブ(ハヌードはヒンドの愛称)とわかり、彼らの乗っている車のそばを戦車が通り、さらに銃撃戦の音なども響いている

そして、その車内には彼女の親族を含め、7人ほどの人がいたことがわかり、その遺体のそばでハヌードが電話に出ていることがわかった

 

マフディは様々な方法で調整を行なっていくものの時間だけが過ぎていき、オマールもラナも疲弊し、攻撃的になってくる

そんな中、ハヌードの母親から赤新月社に電話が入り、どうしてすぐに助けに行けないのかと言われてしまう

ファーストコールの親族からも動きがないことに対するクレームが舞い込み、彼らはさらに精神的に追い詰められていくのである

 

テーマ:声が届く場所

裏テーマ:紛争地帯における限界点

 

■ひとこと感想

 

実際に起きた事件を題材にしていて、関わったボランティアは実名で登場し、さらに「ハヌードの声は本人のものを使用する」と言う構成になっていました

実際に録音されたものを使っているので臨場感というものはこれ以上のものはないと思います

その音声に合わせてシナリオが作られていて、ボランティアたちが話していることも、ほぼそのまんまということになっていました

 

こんな映画を事件の1年後に制作するということも凄いのですが、中でも特徴的なのは「助けようとする側の葛藤にフォーカスを当てている」というところでしょう

演じている役者も「本当の音声」を相手に演技をしているのですが、それはもう渦中にいるのと同じで、それゆえに発生する感情というものも本物に近いのだと思います

そんな中で、できることとできないことが明確に定められていて、さらに予見できる危機というものが現実化する、という流れになっていました

 

パンフレットには詳細な時系列などがあり、モデルとなったボランティアたちの写真、犠牲になった家族の写真などが登場します

さらに映画の後半では「モザイクをかけないと映せない映像」というものが多数登場するので、「音声だけで誰かを助ける系のスリラー」だと思って鑑賞すると、精神的なダメージが凄いと思います

個人的には事件の顛末を知っていましたが、それでも「なんとかならなかったのか」と思ってしまうし、でも「これ以上のことができたとも思えない」とも感じています

 

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【映画感想】ヒンド・ラジャブの声【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://hindrajabjp.com/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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