■映画鑑賞まとめ■

 

12月、第1週(2023.12.4〜2023.12.10

 


父は憶えている

 

■オススメ度

 

キルギス映画に興味のある人(★★★)

記憶喪失系の映画に興味のある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.4(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Esimde/Эсимде(私は憶えています)、英題:This Is What I Remember

情報:2022年、キルギス&日本&オランダ&フランス、105分、G

ジャンル:ロシアから戻った記憶喪失の父と向き合う息子と元妻を描くヒューマンドラマ

 

監督&脚本:アクタン・アリム・クバト

 

キャスト:

アクタン・アリム・クバト/Aktan Arym Kubat/Актан Арым Кубат(ザールク:ロシアへの出稼ぎから帰った父)

 

ミルラン・アブディカリコフ/Mirlan Abdykalykov/Мирлан Абдыкалыков(クバト:ザールクの息子)

タライカン・アバゾワ/Taalaikan Abazova/Таалайкан Абазова(ウムスナイ:ザールクの元妻)

 

エルヌラ・オスモナリエワ/Elnura Osmonalieva/Эльнура Осмоналиева(メーリム:クバトの妻)

アイナジク・セイイトカノワ/Ainazik Seyitkanova/Айназик Сейитканова(スルガ:クバトの娘)

アナール・ナザルクロワ/Anar Nazarkulova/Анара Назаркулова(カディチャ:メーリムの母)

 

ナジム・メンデバイロフ/Nazym Mendebairov/Назым Мендебаиров(ジャイチ:ウムスナイの今の夫、金貸し)

グルミラ・トゥルスンバエワ/Gulmira Tursunbaeva/Гулмира Турсунбаева(ジャイチの母)

 

ターサン・ウセノブ/Tursun Usenov/Турсун Усенов(バイジャン:ザールクの旧友)

 

ティンチク・アビルカシモフ/Tynchtyk Abylkasymov/Тынчтык Абылкасымов(ドゥーラット・ハジ:ムスリムの導師)

 

■映画の舞台

 

キルギス:

ビシュケク/Bishkek

https://maps.app.goo.gl/VEpQMLjVntGYvEwbA?g_st=ic

 

ロケ地:

上記に同じ

 

■簡単なあらすじ

 

ロシアに出稼ぎに行っていた父ザールクは、記憶を失った状態で生まれ故郷の村へと戻った

息子のクバトは彼を生活に馴染ませようとするものの、ザールクは何を思ったのか村のゴミを拾い集めに出掛けてしまう

 

友人のバイジャン、タタールたちが来ても会話を交わすことなく、彼らのことを覚えていない

また、ザールクには妻ウムスナイがいたが、失踪から23年も経ち、死んだものとして、地元の金貸しのジャイチと結婚していた

 

クバトは父に会うようにと母に働きかけるものの、死んだと思って他の男と結婚した手前、会いにいくことは憚られた

だが、ウムスナイの心がざわつき始め、その心を制御できなくなってくるのである

 

テーマ:冬を越えたら春になる

裏テーマ:記憶を呼び起こす歌

 

■ひとこと感想

 

キルギス映画ということで、何の事前情報も確かめる余裕もなく参戦

記憶喪失の父が帰ってきて、妻と再会するけれど、全く覚えていないという内容で、妻はどうするのかという物語になっています

 

パンフレットがあるので、キルギスに関することなどは分かりますし、監督のインタビューなども踏まえて役に立つものが多かったですね

でも、キャスト情報を調べようにも「役名と俳優が一致しない」し、エンドロールでも主要キャストの名前しか流れずに困惑してしまいましたね

なので、IMDBにも情報がないキャストが数名いましたね

 

物語は、じっくりと日常を切り取っていくタイプで、ザールクが何を考えているのか全くわからないのですね

でも、彼の行動がとても特徴的で、おそらくは23年前に戻って人生をやり直そうと考えているのだと感じました

 

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【映画感想】父は憶えている【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://www.bitters.co.jp/oboeteiru/


隣人X 疑惑の彼女

 

■オススメ度

 

社会風刺系映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.4(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、120分、G

ジャンル:惑星難民がいる世界において、その疑惑を取材する記者を描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:熊澤尚人

原作:パリュスあや子『隣人X(講談社)』

 

キャスト:判明分のみ

上野樹里(柏木良子:惑星難民Xの疑惑のある女、コンビニ&宝くじ売り場勤務)

(幼少期:吉田帆乃華

林遣都(笹憲太郎:良子を担当する「週刊東都」の記者)

 

ハン・ペイジャ/黃姵嘉(リン・イレン/林怡蓮:地震研究に来た留学生、居酒屋&コンビニ勤務)

野村周平(仁村拓真:夢見るバンドマン、リンが働く居酒屋の同僚)

 

原日出子(柏木麻美:良子の母)

酒向芳(柏木紀彦:良子の父、元コンビニ経営者)

 

川瀬陽太(内田瑛太:Xの記事のために「週刊新報」から引き抜かれた記者)

嶋田久作(小池:「週刊東都」の編集長、笹の上司)

バカリズム(月村祐一:週刊東都の副編集長)

 

平原テツ(古谷:良子につきまとうコンビニのエリアマネージャー)

テイ龍進(良子に絡む宝くじ売り場の客)

足立智光(リンの勤める居酒屋の店長)

 

髙橋かすみ(憲太郎の祖母)

吉家章人(憲太郎の祖母の施設の介護士)

 

須賀裕紀(拓真のバンドメンバー)

長谷川かすみ(拓真のバンドメンバー)

日比杏奈(拓真のバンドメンバー)

 

■映画の舞台

 

都内某所と地方都市(ロケ地は滋賀県彦根市)

 

ロケ地:

滋賀県:彦根市

ビバンティ彦根

https://maps.app.goo.gl/3fgxKpdZB8zYxf8DA

 

彦根銀座商店街

https://maps.app.goo.gl/FkEbrLN1g3HC5qXU7

 

彦根中央商店街

https://maps.app.goo.gl/ASFus4sTowBZZnqi8

 

彦根城

https://maps.app.goo.gl/BLcJwrtSwucHHrq5A

 

滋賀県:米原市

フタバヤ近江店

https://maps.app.goo.gl/Uohc8MUWJpTuLucD6

 

滋賀県:長浜市

道の駅 湖北みずどりステーション

https://maps.app.goo.gl/iy9qJPsEdYfG9suR8

 

デイサービスさくら

https://maps.app.goo.gl/dXakvbJo3hfvmqcr6

 

コメダ彦根平田店

https://maps.app.goo.gl/K8ASPeoh462r2dQ17

 

■簡単なあらすじ

 

アメリカの行動に追従することになった日本は、惑星難民のXを受け入れることになった

だが、閉鎖的な日本では世論は懐疑的になっていて、週刊誌はその恐怖を煽るようになっていた

その先鋒とも言うべき「週刊東都」では、「Xは誰か?」を追求するための特集記事を組み、契約記者の笹憲太郎はそれに参加することになった

 

編集部は秘密裏に「X容疑者」のリストを手に入れていて、憲太郎は「柏木良子」と「リン・イレン」と言う2人の女性を追うことになった

良子は宝くじ売り場とコンビニで働き、リンは台湾からの留学生で学費のために居酒屋で働き、良子と同じコンビニで働いていた

 

憲太郎は「X」である証拠を掴むために良子に接近し、その関係を深めていく

だが、一向に「X」である証拠は見つからない

そんな折、憲太郎は玄関先で何者かと接触し、それは良子の疎遠の父親のような存在だった

そこで憲太郎は良子に「父親に合わせて欲しい」と懇願するのである

 

テーマ:レッテルによって規定されるもの

裏テーマ:レッテルを加速させるマスコミ

 

■ひとこと感想

 

予告編の情報しか知らず、上野樹里演じる良子が宇宙人ではないかと勘繰っていく内容になっていました

冒頭から「アメリカに追従する日本」と言う社会風刺っぽいものが入り、Xについても「コロナと同じように排除するのですか?」と言うセリフも飛び出してきます

一応は、社会風刺系の映画ではありますが、印象としては恋愛映画にシフトしているように思えました

 

劇中では2人の女性に疑惑が取り沙汰されていますが、俯瞰して見ると「誰もがXに見える」と言う感じになっています

映画の設定だと「最初に遭遇した人類をコピーする」というものなので、オリジナルは近くにいるのですね

留学生リンの上の階に良く似た女性が住んでいたように、良子のオリジナル(あるいはコピー)も近くにいるように思えてしまいます

 

映画は、脚本的にどうなの?と言うところが多く、シーンが変わるところで「憲太郎が夢から目覚める」を連発し、「スマホのアラームで起きる」も多用されていました

配役はハマっていたと思いますが、全体的にはしっくりこない演出や展開が多かったように思います

 

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公式HP:

https://happinet-phantom.com/rinjinX/


ポッド・ジェネレーション

 

■オススメ度

 

近未来SFが好きな人(★★★)

女性の出産問題に関心がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.5(京都シネマ)

 

■映画情報

 

原題:The Pod Generation(POD世代)

情報:2023年、ベルギー&フランス&イギリス、109分、G

ジャンル:体外妊娠が可能となった未来における夫婦の選択を描いた近未来SF映画

 

監督&脚本:ソフィー・バーセス

 

キャスト:

エミリア・クラーク/Emilia Clarke(レイチェル・ノヴィ:ハイテク企業「Fulio」の幹部社員)

キウェテル・イジョフォー/Chiwetel Ejiofor(アルヴィ・ノヴィ:植物学者、レイチェルの夫)

 

ヴィネット・ロビンソン/Vinette Robinson(アリス:レイチェルの友人、同僚)

 

ロザリー・クレイグ/Rosalie Craig(リンダ・ウォツェック:「Womb Center(子宮センター)」所長)

 

Aslin Farrell(PODを勧めるレイチェルの上司)

 

Jean-Marc Barr(ペガサス創設者)

 

Alix Dunmore(AIイライザの声:レイチェルのセラピスト)

Megan Maczko(AIエレナの声:レイチェルのアシスタントAI)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク

 

ロケ地:

ベルギー:ブリュッセル

 

■簡単なあらすじ

 

AIアシスタントの開発をしているレイチェルは、ある日上司に呼ばれて「POD」を利用しないかと打診される

上司は有能な社員は働きながら家庭を持ってほしいと考えていて、体外妊娠と育成を一元管理する「子宮センター」の利用を促した

 

レイチェルには「自然」をこよなく愛する夫のアルヴィがいて、彼は自然との接点を常に持ちたがり、無機質なAIアシスタントには興味を示していない

無論、人口妊娠には拒否反応を示し、利用を考え始めているレイチェルと意見が合わずに衝突してしまう

 

だが、アルヴィは徐々にレイチェルへの理解を示し、そして「POD」を利用することになった

妊娠初期でも一喜一憂するレイチェルだったが、自宅への持ち込みができ、接することができるようになると、今度はアルヴィの方が執着を持ち始めてしまう

そして、出産を間近に控えた頃、2人は「あること」を考え始めるのである

 

テーマ:女性の解放

裏テーマ:自然と人工

 

■ひとこと感想

 

妊娠を人工的に管理して行うと言うSFチックな内容で、妻は乗り気で夫は消極的と言うわかりやすい構図になっていました

妻の方は仕事も有能で、キャリアもこどももと言う感じになっていて、いわゆる今風の話題になっています

映画では、体外受精から体外妊娠と言う流れを、民間の企業がサービスとして行なっているというものでした

 

映画は、近未来を思わせるAI中心の世界で、仕事をしながらウォーキングとか、街角で自然由来の空気を吸うみたいなサービスがあったりしました

「子宮センター」と呼ばれるものをレイチェルの会社が購入したことで優先権が与えられるのですが、出産していないので母乳は出ないし、育児も全てAI任せになるのかなと思ってしまいます

 

物語としては、女性の地位向上が背景にあり、出産から解放されることは良いことだと言う風潮を描きます

それでも、少子化への対策が必要となっていて、出産&育児を女性から切り離すにはどうするかという話になっていました

主人公たちの心情の逆転が既視感満載ですが、産まれた後に同じように愛情を保ち続けるのかは何とも言えない感じになっていましたね

 

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スイッチ 人生最高の贈り物

 

■オススメ度

 

入れ替わり系の映画が好きな人(★★★)

ハートフルなファミリー映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.5(京都シネマ)

 

■映画情報

 

原題:스위치(スイッチ)、英題:Switch

情報:2021年、韓国、112分、G

ジャンル:クリスマスイブの夜に不思議なタクシーに乗った有名俳優が無名俳優の人生を送るコメディ映画

 

監督&脚本:マ・デユン

 

キャスト:一人二役は分けて表記

【現実パート】

クォン・サンウ/권상우(パク・ガン:スキャンダルメーカーの有名俳優)

イ・ミンジョン/이민정(コン・スヒョン:独り身の美術講師)

オ・ジョンセ/오정세(チョ・ユン:ガンの友人、マネージャー)

 

キム・ミギョン/김미경(ナムスン:浪費しまくるガンの母)

 

ファン・スンオン/황승언(イ・ファヨン:映画大賞の受賞者を発表する女優、ガンの熱愛報道の相手)

 

キム・スンフン/김승훈(ガンの主治医、精神科医)

 

ユ・ジェミョン/유재명(パク・ドンペク:ガンを乗せるタクシー運転手)

 

【転生パート】

クォン・サンウ/권상우(パク・ガン:無名俳優→チョ・ユンのマネージャー)

イ・ミンジョン/이민정(コン・スヒョン:ガンの妻、絵画教室の先生)

パク・ソイ/박소이(パク・ロヒ:ガンとスヒョンの娘)

キム・ジュンニ/김준(パク・ロハ:ガンとスヒョンの息子)

 

キム・ミギョン/김미경(ナムスン:ガンの母、口うるさい姑)

 

オ・ジョンセ/오정세(チョ・ユン:有名俳優)

チャヒ/차희(ウヒ:ガンとユンの大学時代の後輩、演劇主宰)

 

チョン・ヒョンソク/정형석(再現ドラマ「サプライズ」のプロデューサー)

キム・ハヨン/김하영(キム・ハヨン:「サプライズ」の口うるさい共演女優)

 

ファン・ビョンググ/황병국(ク監督:オーディションの審査員)

チョン・ユンミン/전윤민(カン・ユジュン:ユンとホノルル旅行に行く共演者)

 

■映画の舞台

 

韓国:ソウル(現実&転生共通)

韓国:大学路(ソウル市内)

韓国:南揚州村(転生パートのガンの自宅)

 

ロケ地:

韓国のどこか

 

■簡単なあらすじ

 

スキャンダルばかりの有名俳優のパク・ガンは、マネージャーのチョ・ユンを顎で使い、周囲に気を遣わせる男だった

彼は数々の賞を受賞し、多くの色恋沙汰を経験していたが、いまだに独り身のまま浮ついた生活を送っていた

 

クリスマスイブの夜、ユンと飲み屋に行ったガンは、かつての恋人スヒョンが個展のために帰国していると聞く

思い出に浸るガンは、お互いの将来のために別れることを決意した日のことを思い出していた

 

その後、クリスマスツリーの電飾をつけたタクシーに乗ったガンは、運転手から妙なことを聞かれる

それは「違う人生を歩めるとしたらどんな人生を選ぶか?」と言うもので、ガンはバカバカしいと思って、そのまま眠り込んでしまった

 

翌朝、ガンが目を覚ますと、そこには見知らぬ子どもが2人いて、別れたはずのスヒョンが妻になっている世界になっていた

それまでの記憶を有したまま別世界に放り込まれたガンは、その世界では無名の再現ドラマの俳優でしかなく、マネージャだったユンは有名俳優になっていることを知る

ガンはユンと立場が入れ替わった世界に来たことを確信し、徐々にその世界に翻弄されていってしまうのである

 

テーマ:幸福の正体

裏テーマ:人生を変えるもの

 

■ひとこと感想

 

全くノーマークだったところに、スケジュールの空きにスッポリとハマり、これは「観るべき映画」何だろうなあと直感が働きました

こういう予感は大体的中するもので、ハートウォーミングで最高の映画だったと思います

 

映画は、もしもの世界に転生すると言うもので、記憶を有したままなので様々なハプニングに見舞われます

その先に変化があり、別れたはずの恋人との結婚生活に徐々に馴染んで行くことになります

 

後半になると、本来有していた才能が開花し、また家族のためと言うこれまでの人生とは違う目的のために生きていくガンが描かれて行きます

コミカルでいて、家族愛に満ちた作品になっていて、何よりもイ・ミンジョンが美しすぎて癒されますね

子ども2人もとてもチャーミングで、ガンの母の2パターンも魅力的なキャラになっていました

 

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バッド・デイ・ドライブ

 

■オススメ度

 

ノンストップ系クライムムービーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.6(T・JOY京都)

 

■映画情報

 

原題:Retribution(報復)

情報:2023年、フランス&ドイツ&スペイン&アメリカ、90分、G

ジャンル爆弾が仕掛けられた車に乗った家族が犯人の野望に巻き込まれるスリラー映画

 

監督:ニムロッド・アンタル

脚本:クリス・サンマルプール

原作:アルベルト・マリーニ『El Desconocido(2015年のスペイン映画)』

 

キャスト:

リーアム・ニーソン/Liam Neeson(マット・ターナー:ナナイト・キャピタルの投資担当)

リリー・アスペル/Lilly Aspell(エミリー・ターナー:マットの娘)

ジャック・チャンピオン/Jack Champion(ザック・ターナー:マットの息子)

エンベス・デイビッツ/Embeth Davidtz(ヘザー・ターナー:マットの妻)

 

ノーマ・ドゥメズウェニ/Noma Dumezweni(アンジェラ・ブリックマン:ユーロポールのエージェント)

 

アリアン・モアイド/Arian Moayed(シルヴァン:マットの同僚)

ルカ・マーカス/Luca Márkus(キャット:シルヴァンの恋人)

 

マシュー・モディーン/Matthew Modine(アンダース・ミュラー:マットの友人、CEO)

リュック・エティエンヌ/Luc Etienne(ピルス・グロガー:マットの同僚、1番目の犠牲者)

 

エミリー・クシュ/Emily Kusche(ミラ:ザックの彼女)

 

■映画の舞台

 

ドイツ:ベルリン

 

ロケ地:

ドイツ:ベルリン

ミッテ/Mitte

https://maps.app.goo.gl/RvceESXyWLV8SkNq8

 

■簡単なあらすじ

 

投資会社で投資顧問をしているマットは、顧客に金融商品を売りつけるやり手で、実績をあげて裕福な暮らしをしていた

妻ヘザーとの間に反抗期の息子ザックと年頃娘のエミリーと暮らしているが、夫婦の仲は冷え切っていた

 

ある日、ザックとエミリーを学校まで送り迎えすることになったマットだったが、運転中に謎の男からの電話が入った

男は「車に爆弾を仕掛けた」と言い、「座席から離れると起爆する」と続けた

 

マットは子どもたちを乗せたまま犯人の要求を聞くことになる

最初に指定された場所には同僚のシルヴァンがいて、彼も同じように車に爆弾が仕掛けられていた

そして、マットの目の前でシルヴァンの恋人キャットが車を降りたために爆発して木っ端微塵になってしまう

マットは子どもたちの安全を守るために犯人の要求を飲まざるを得なくなったのである

 

テーマ報復と暗躍

裏テーマ失うものの意味

 

■ひとこと感想

 

2015年のスペイン映画のリメイクということで、オリジナルではなく韓国版リメイクの『ハードヒット(2021年)』を見た記憶が蘇ってきました

同僚の車が爆発する構図に見覚えがあって、連鎖的に犯人を思い出していましたね

犯人がわかっている視点で見ると、古さを感じさせるし、穴が多いシナリオに見えなくもありません

 

本作では「家族愛」を前面に出していて、子どもを救うためになりふり構わない「父」というものを描いています

とは言え、リーアム・ニーソンの年齢だと「おじいちゃん」にしか見えないのですね

彼を主人公にして、決死の逃走劇を描くと画にはなりますが、さすがにキツい感じになってきましたね

 

映画は、爆発シーンの迫力がある以外は、犯人に結び付くまでの会話は単調で、リメイク元を見ていなくても「犯人ひとりしかいないやん」状態になっていました

犯人の行動もかなり微妙な感じで、ラストの行動には「?」しか浮かびませんでした

 

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エクソシスト 信じる者

 

■オススメ度

 

悪魔祓い系映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.7(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:The Exorcist: Believer

情報:2023年、アメリカ、111分、

ジャンル:亡き母の交霊会を行った娘が悪魔に取り憑かれるホラー映画

 

監督:デヴィッド・ゴードン・グリーン

脚本:ピーター・サットラー&デヴィッド・ゴードン・グリーン

キャラクター創造:ウィリアム・ピーター・ブラッティ

 

キャスト:

レスリー・オドム・Jr/Leslie Odom Jr.(ヴィクター・フィールディング:シングルファーザーの写真家)

トライシー・グレーヴス/Tracey Graves(ソーレン・フィールディング:12年前に亡くなったヴィクターの妻)

リディア・ジュエット/Lidya Jewett(アンジェラ・フィールディング:ヴィクターの娘、中学生)

 

オリヴィア・オニール/Olivia O’Neill(キャサリン・ウェスト:アンジェラの友人、ミランダとトニーの娘)

ノーバート・レオ・バッツ/Norbert Leo Butz(トニー・ウェスト:キャサリンの父)

ジェニファー・ネトルズ/Jennifer Nettles(ミランダ・ウェスト:キャサリンの母)

 

ラファエル・スバージ/Raphael Sbarge(ドン・レヴァンス:バプテスト派の牧師、ヴィクターの友人)

アン・ダウド/Ann Dowd(アン/メアリー・ゼイヴィア:元修道女の看護師、ヴィクターの隣人)

 

エレン・バースティン/Ellen Burstyn(クリス・マクニール:かつて悪魔祓いをしたことがある元女優)

リンダ・ブレイアー/Linda Blair(リーガン・マクニール:作家、クリスの娘)

 

Okwui Okpokwasili(ビーハイブ:「ルートワーク」を扱う医師)

Danny McCarthy(スチュアート:ペンテコステ派の牧師、ビーハイブを連れてくる友人)

E.J. Bonilla(マドックス:悪魔祓いに協力する神父)

 

Dean Crownover(悪魔祓いに参加するペンテコステ派の説教者)

 

Albert Wollf II Saint Felix Nolasco(ソーレンに声をかけるハイチの少年)

Viergeue Charles(ソーレンの安産を祈願するスピリチュアルの施術者)

 

■映画の舞台

 

ハイチ:ポルトフランス

https://maps.app.goo.gl/Uvx7vYR7Gv1jdSWz8?g_st=ic

 

アメリカ:ジョージア州

パーシー

 

ロケ地:

ドミニカ共和国:

サント・ドミンゴ/Santo Domingo

https://maps.app.goo.gl/uStkf6eBjLFV8rKJ7?g_st=ic

 

アメリカ:ジョージア州

サヴァンナ/Savannah

https://maps.app.goo.gl/L2FQPmFZsPeCydhPA?g_st=ic

 

アメリカ:ジョージア州

アトランタ/Atlanta

https://maps.app.goo.gl/L2FQPmFZsPeCydhPA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

ハイチ旅行に来ていた写真家のヴィクターと妻ソーレンは、ハイチ地震に見舞われてしまう

倒壊したビルに巻き込まれたソーレンは重傷を負っていて、救命医は妻か子どものどちらかしか助からないと言う

 

それから13年後、ヴィクターは娘のアンジェラと暮らしていて、彼女は中学校にキャサリンと言う親友ができていた

アンジェラとキャサリンは「友人の家にいく」と嘘をついて、学校の近くにある森へと向かう

そこで、ココット占いを始めた2人だったが、その後2人は行方不明になってしまう

 

それから3日後、2人はとある農場の納屋で発見され、目立った外傷は無いものの、魂が抜けたようにぼうっとしていた

そして、2人はともに奇妙な行動を始め、それは何かが取り憑いたのでは?と思わせるようなものだったのである

 

テーマ:選択と代償

裏テーマ:悪魔が喰らうもの

 

■ひとこと感想

 

これまでの『エクソシスト』を観た記憶はほとんどなく、それでも内容を聞いたことがあると言うくらいの知識で鑑賞

第1作目の正統な続編ということですが、関連があるのはリーガンとその母クリスぐらいのように思えました

 

冒頭はハイチ地震なので、おそらく2010年で、それから13年後なので、現在パートは「今」ということになります

この手のホラー映画が怖いかどうかは、「悪魔を信じるか否か」というところがあって、そうでは無い人は「ビジュアル面の怖さ」しか味わえないでしょう

 

日本では「悪魔祓い」自体が一般的ではなく、「何でも悪魔のせいにするな」というセリフの方に共感性を感じてしまいます

ラストでは、異文化&異宗教&無宗教が悪魔祓いに挑戦しますが、「誰?」という感じになっている人が数名いましたね

あまり脚本を上手く練れていないようで、集合する理由もあまりインパクトが無いものだったと思います

 

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【映画感想】エクソシスト 信じる者【後半:ネタバレあり】

 

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https://exorcist-believer.jp/


MY(K)NIGHT

 

■オススメ度

 

不幸になりたがる人の心理に興味がある人(★★★)

キャストのファンの人(★★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.7(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、91分、G

ジャンル:デートセラピーを通じて変化する女性を描くヒューマンドラマ

 

監督脚本中川龍太郎

 

キャスト:

川村壱馬(刹那:婚約者を演じさせられるデートセラピスト)

穂志もえか(稲本灯:高校教師、25歳)

坂井真紀(佳律子:灯の母)

 

RIKU(イチヤ:SNS用食材の処理を任されるデートセラピスト)

夏子(miyopo:フォロワー7万人のインスタグラマー、24歳)

 

吉野北人(刻:夫の気分擬似体験を頼まれるデートセラピスト)

安達祐実(宮地沙都子:夫の浮気に気付いている主婦、42歳)

 

村上淳(弘毅:「MY KNIGHT」のオーナー)

 

織田梨沙(茉麻:刻の恋人)

山本ロザ(ソフィア:刻の隣人)

エンリケ・ラジャビ(ソフィアの息子)

ボブ鈴木(ソフィアのストーカー)

日高七海(看護師)

 

中山求一郎(善友トモアキ:イチヤの旧友、写真家)

松本妃代(亜美:イチヤの旧友)

戸田昌宏(丸山教授:イチヤの恩師)

 

■映画の舞台

 

神奈川県:横浜市

 

ロケ地:

神奈川県:横浜市

SUITAKU

https://maps.app.goo.gl/rFoKGe9RUW8RfRmCA

 

帆船日本丸

https://maps.app.goo.gl/Y6xrkBZWobjtUj536

 

横浜みなと博物館

https://maps.app.goo.gl/4hLChdUpNsLnRFKW8

 

伊勢佐木町商店街

https://maps.app.goo.gl/KnrJ8Q7TqXKkdHg87

 

美心酒家

https://maps.app.goo.gl/SQ47o4eaXR7GyBxk9

 

隆昌園

https://maps.app.goo.gl/ympSAdYLF5Ak5J4R8

 

東珍味

https://maps.app.goo.gl/7Q42WX5m3cadqJpDA

 

神奈川県:川崎市

東扇島東公園

https://maps.app.goo.gl/LNnUgbhV4v47yPPM7

 

東京都:品川区

十三屋

https://maps.app.goo.gl/GxrdyYdYWjHHysMn9

 

京都市:中京区

蘭桂坊

https://maps.app.goo.gl/zQTW6rhUGSykqKa69

 

京都市:上京区

蘭州牛肉拉麺

https://maps.app.goo.gl/7PFcqnwgwymcQ7i28

 

 

■簡単なあらすじ

 

デートセラピストの刹那、イチヤ、刻は、オーナー弘毅の下、「世界を救う」を名目として、依頼人の女性の望みを叶える仕事をしていた

彼らは、依頼人の要望に応じて、王子様になったり、使いっ走りをしたり、婚約者を演じたりしている

その目的は全て、依頼人の心を満たすためのものだった

 

刹那の今夜の相手は高校教師の灯で、彼女は病気で先の無い母親に喜んでもらおうと「同僚の婚約者」を演じることになった

だが、母は全てを看過していて、灯の知らない一面が刹那との時間で浮き彫りになってくる

 

イチヤの今夜の相手はSNSにアップするのが趣味のmiyopoで、写真を撮るための料理を代わりに食べることだった

だが、彼女が流行りの写真家の個展に行きたいと言い出して風向きが変わる

そこは、かつて一緒に写真家を目指していた旧友の個展だったからである

 

刻の今夜の相手は主婦の沙都子で、彼女は夫の浮気に気づいて、同じことをしてみたいと考えていた

だが、罪悪感が先走って気分が乗らず、そこで刻は「やりたいことをしよう」と提案する

沙都子は刻になってみたいと言い、彼が普段していることを一緒にすることになったのである

 

テーマ:孤独の正体

裏テーマ:笑顔と視線

 

 

■ひとこと感想

 

アイドル系映画で、オムニバス形式と言う感じの宣伝で、イケメンに癒されたいファン向けの映画かなと思っていました

検索するときに面倒で、改悪Yahoo!検索でも一苦労する内容になっています

映画は、3つのデートセラピーが描かれ、それぞれが目的が違うものの、根底にあるものは同じと言う感じになっていました

 

夫に浮気されている主婦は「若さ」と言うものに悩みを抱えていて、インフルエンサーは「快楽」が何かを探っています

母に嘘をついてまで喜ばせたい娘も「解放の恐怖」に怯えているのですが、それぞれが不幸に見える状況を幸福に見せかけようとして苦しんでいるように思えました

 

映画は、章立てで物語が変わるんのではなく、同時進行にほぼ同じ場所を行き来しているゆえの切り替えのうまさと言うものが目立っています

それぞれの物語の背景にある別の物語という感じになっていて、この編集はなかなか凝ったものになっていたように思えました

 

↓詳しい映画レビューはこちらから

【映画感想】MY(K)NIGHT【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/my-knight/


ウォンカとチョコレート工場のはじまり

 

■オススメ度

 

童話的な物語が好きな人(★★★)

ティモシー・シャラメを堪能したい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日2023.12.8(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

原題:Wonka

情報2023年、アメリカ、116分、G

ジャンル:夢を禁じられた街でチョコレートショップを開く夢を持つ青年を描いたファンタジー映画

 

監督ポール・キング

脚本サイモン・ファーナビー&ポール・キング

キャラクター創造ロアンド・ダール

 

キャスト:

ティモシー・シャラメ/Timothée Chalamet(ウィリー・ウォンカ:母との約束を胸に上京するチョコレート職人)

   (幼少期:Colin O‘Brien

 

オリヴィア・コールマン/Olivia Colman(ミセス・スクラビット:ウォンカが罠にハマる宿屋の女主人)

トム・デイビス/Tom Davis(ブリッチャー:スクラビットの協力者)

 

ヒュー・グラント/Hugh Grant(ウンパルンパ:ウォンカからチョコを盗もうとする小さな紳士)

 

サリー・ホーキンス/Sally Hawkins(ウィリーの母)

 

パターソン・ジョセフ/Paterson Joseph(スラグワース:街を牛耳るチョコ同盟のリーダー)

 

キーガン=マイケル・キー/Keegan-Michael Key(買収されている警察署長)

Kobana Holabrook-Smith(アファブル:ウォンカを注意する巡査)

ローワン・アトキンソン/Rowan Atkinson(ジュリアス・クランチ:フラグワースのチョコ中毒の神父)

 

マシュー・ベイントン/Mathew Baynton(フィックルグーバー:スラグワースの腰巾着)

マット・ルーカス/Matt Lucas(プロドノーズ:スラグワースの腰巾着)

 

サイモン・ファーナビー/Simon Farnaby(バジル・ボンド:恋人と生き別れた警官)

Ellie White(グウェニー:鍵の門番、バジルの恋人)

 

ジム・カーター/Jim Carter(アバカス・クランチ:秘密を知って追い出された会計士)

 

キャラー・レイン/Calah Lane(ケイラ・レーン・ヌードル:捨てられてスクラビットにこき使われている孤児)

ラキー・ザクラル/Rakhee Thakrar(ロッティー・ベル:喋りすぎる電話交換手)

ナターシャ・ロスウェル/Natasha Rothwell(パイパー・ベンズ:囚われている配管職人)

リッチ・フルチャー/Rich Fulcher(ラリー・チャックリーワース:寒い冗談しか言えないコメディアン)

 

【日本語吹替版】

花村想太(ウィリー・ウォンカ)

Lynn(幼少期のウィリー・ウォンカ)

セントチヒロ・チッチ(ヌードル)

岸祐二(スラグワース)

関智一(プロドノーズ)

竹内駿輔(フィクルグルーバー)

本田貴子(ウィリーの母)

長田庄平(警察署長)

松尾駿(神父)

平林剛(アバカス)

松本梨香(スクラビット)

石井康嗣(ブリーチャー)

山本高広(ラリー)

森久保祥太郎(アファブル巡査)

斉藤貴美子(パイパー)

早見沙織(ロッティー)

松平健(ウンパルンパ)

増子敦貴(コリン)

 

■映画の舞台

 

夢を見ることを禁じられた街

 

ロケ地:

イギリス:サマセット

バース/Bath

https://maps.app.goo.gl/Xd1NjSRBHbxT7tfS7?g_st=ic

 

イギリス:ハートフォードシャー

ワットフォード/Watford

https://maps.app.goo.gl/ya5HbbRQZZF2qqYn8?g_st=ic

 

イギリス:オックスフォードシャー

オックスフォード/Oxford

https://maps.app.goo.gl/ozCwfnbs7QDVJrAu5?g_st=ic

 

イギリス:セント・オルバンズ

ベリラリウム・パーク/Verulamium Park

https://maps.app.goo.gl/1hzcpiUKcsvbD6Lu6?g_st=ic

 

イギリス:ドゥーセット

ライム・レジス/Lyme Regis

https://maps.app.goo.gl/8X2oMC8AgPbd9gaN7?g_st=ic

 

アビー・ミル・レーン/Abbey Mill Lane

https://maps.app.goo.gl/f6t4zaz9aqTtum488?g_st=ic

 

イギリス:バークシャー

メイプドラム/Mapledurham

https://maps.app.goo.gl/vZQRRXWd2Pkco6yy8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

母との約束を胸に、チョコレート職人のウィリー・ウォンカは海を渡ってきた

目的地の「グルメ・ガレリア」には世界最高の料理が揃っていて、そこで店を出すことが彼の夢だった

 

町に着いたウォンカは、店の前で余興を始め、宙に浮く魔法がかかったチョコを作り出す

だが、「グルメ・ガレリア」のチョコ同盟のスラグワースは、「チョコレートはシンプルでなければならない」と失格の烙印を押してしまう

また、この街でチョコを売ることは禁止されていて、余興で得た金も没収されてしまう

 

そんな彼を見かねたブリッチャーは「良い宿がある」と言って、スクラビットの宿へと連れてきた

そこは1日1銀貨で泊まれる宿だったが、奇妙な契約書になっていた

使用人のヌードルの忠告も聞かずに契約したウォンカは、翌日法外な金を請求されて、地下の洗濯倉庫へと送り込まれてしまう

 

そこには、ウォンカと同じように騙された人々が強制労働させられていて、1日1銀貨の返済では数十年もそこに閉じ込められることになってしまうのである

そこでウォンカは、ヌードルの助けを借りて、洗濯物に紛れて外に出て、借金を返すために余興を繰り広げることになったのである

 

テーマ:正しい夢の叶え方

裏テーマ:孤独の限界

 

■ひとこと感想

 

前作『チャーリーとチョコレート工場』の記憶はほぼなく、見返す暇もないまま突入

続編だけど「過去譚」になるので、今後はティモシー版のチャーリーとチョコレート工場を作るのかなと思ってしまいました

 

映画は、母との約束を果たそうとある街に来るところから始まり、苦難の連続と仲間の獲得、そして成功へと言う「童話のような流れ」になっていました

チョコと魔法の組み合わせによって人々を魅了していくのですが、街ではカルテルのようなものに牛耳られていて、新規参入は悉く潰されてしまうところでした

 

しかも、悪人慣れしていないウォンカはすぐに人に騙されてしまい、さらに窮地へと追い込まれていきます

でも、その割には「自由に行き来できる」のと、命までも取られないだろうと言う安心感が物足りなさになっているのも事実だと思います

 

前作やシリーズを観ていなくてもほぼ問題なしのですが、面白いかと言われれば微妙な感じもしますね

ともかくもファンシー&ファンタジーの世界観を夢見ているような子どもたちにはウケが良いのかなと思いました

 

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【映画感想】ウォンカとチョコレート工場のはじまり【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/wonka/index.html


あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら

 

■オススメ度

 

戦争感動系の映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.8(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、127分、G

ジャンル:タイムスリップした戦時下で恋を覚えた女子高生を描いたラブロマンス映画

 

監督:成田洋一

脚本:山田雅大&成田洋一

原作:汐見夏衛『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら(スターツ出版、2016年)』

 

キャスト:

福原遥(加納百合:1945年にタイムスリップする高校生)

水上恒司(佐久間彰:百合を助ける軍人、特攻隊員)

 

伊藤健太郎(石丸智志:ムードメーカー的存在の特攻隊員)

嶋崎斗亜(板倉和久:故郷に婚約者を残してきた特攻隊員)

上川周作(寺岡昌治郎:妻子を残して入隊した特攻隊員)

小野塚勇人(加藤:親子三代陸軍の特攻隊員)

 

津田寛治(「非国民」と罵る警官)

望月拓哉(特攻隊員)

村井崇記(特攻隊員)

 

松坂慶子(ツル:軍の指定食堂「鶴屋」の女将)

出口夏希(中嶋千代:勤労学生)

天寿光希(食堂の常連客)

 

中嶋朋子(加納幸恵:百合の母)

坪倉由幸(ヤマダ:百合の担任)

新井舞良(木島カンナ:百合を気遣う友人)

中島瑠菜(津島美月:百合を揶揄うクラスメイト)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市

 

ロケ地:

静岡県:袋井市

可睡ゆりの園

https://maps.app.goo.gl/Ei1dFJqUWvKXnjbC7?g_st=ic

 

茨城県:稲敷郡

予科練記念平和館

https://maps.app.goo.gl/SMwUDtnFf5vnErLG7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

シングルマザーに育てられた高校生の百合は、母のことを恥ずかしく思い、家族のためではなく他人のために死んだ父を恨んでいた

今の苦しい生活は全て父の責任だと思っている百合は、大学進学を諦めて、就職しようと考えていた

 

ある日、大雨の日に母と言い合いになった百合は、そのまま家を飛び出して、雑木林の中にあった洞穴へと身を潜めた

そこは誰かが作った秘密基地のようだったが、疲れ果てた百合はそこで眠ってしまった

 

目を覚ました百合が外に出ると、そこは一面田んぼの田舎町で、町並みも古めかしく、町行く人が着ている服もおかしかった

昨夜から何も食べていなかった百合は町屋のそばでへたり込んでいると、そこに軍服を着た佐久間彰がやってきた

彼は陸軍指定の食堂「鶴屋」に彼女を連れてくる

 

食事をしていた百合は、その机に置かれていた新聞を見て愕然とする

そこは、1945年6月15日の、太平洋戦争の真っ只中の日本だったのである

 

テーマ:特攻の是非

裏テーマ:平和の尊さ

 

■ひとこと感想

 

どうみても「感動ポルノ」一直線と言う感じで、戦争を知らない若者が「歴史を知った状態」で戦争中に巻き込まれると言う流れになっています

「愛した人は特攻隊員でした」と言うキャッチコピーのようなものがあり、「戦争に意味はあるのか?」と泣きじゃくる予告編からして、話の内容は大体わかってくると思います

 

映画は、戦争を知らない世代に「特攻」と言うものがあったことを知らせると言う意味では有益ではありますが、当時の日本人がどうしてその行動を取ろうとしたのかを理解させるまでには至っていません

あくまでも「戦争はおかしよね」レベルの問題提起になっていて、あの空気感を作り上げたものの正体の「影すら踏んでいない」と言えるように思います

 

物語は、現在パートで「英雄になった父」に嫌気を差している主人公を描きますが、彰の特攻によって、その考えがどう変わったのかはなんとも言えません

とにかく、彼が繋いだ未来を生きていくと言う宣言で終わっているので、思想信条を変えるまでの物語にはなっていないのは残念に思います

 

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【映画感想】あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら【後半:ネタバレあり】

 

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投稿者 Hiroshi_Takata

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