■映画鑑賞まとめ■

 

12月、第3週(2023.12.11〜2023.12.17

 


Winter boy

 

■オススメ度

 

同性愛者を取り扱った映画に興味がある人(★★★)

監督の自伝に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.14(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題Le Lycéen(高校生)、英題:Winter Boy(冬の少年)

情報:2022年、フランス、122分、PG12

ジャンル:父の喪失に喘ぐ17歳の再生を描く青春映画

 

監督&脚本:クリストフ・オノレ

 

キャスト:

ポール・キッシュ/Paul Kircher(リュカ・ロニ:父の訃報にふさぎ込む17歳)

 

ヴァンサン・ラコスト/Vincent Lacoste(カンタン・ロニ:リュカの兄、美大卒)

 

エルワン・ケポア・ファレ/Erwan Kepoa Falé(リリオ・ロッシオ:カンタンのルームネイト、カンタンの同窓生)

Lawa Fauquet(リリオの母)

 

ジュリエット・ビノシュ/Juliette Binoche(イザベル・ロニ:リュカの母)

クリストフ・オノレ/Christophe Honoré(クロード・ロニ:事故死するリュカの父)

 

Adrien Casse(オスカー:リュカの高校時代の恋人)

 

Anne Kessler(ソニア:カンタンとリリオの恩師)

 

Elliot Jenicot(ティエリー:リリオを買う男)

Pascal Cervo(ブノワ:リュカと話す神父)

Matéo Demurtas(ガブリエル:パリでリュカと関係を持つ青年)

 

■映画の舞台

 

フランス:パリ

 

ロケ地:

フランス:パリ

 

■簡単なあらすじ

 

17歳の高校生のリュカは、親元を離れて寄宿舎で生活し、高校に通っていた

ある日、両親の隣人ロゾンといとこ、兄のカンタンが彼を訪れる

ロゾンは父クロードが事故に遭ったと告げ、彼らは故郷へと舞い戻った

 

だが、父はすでに死亡していて、親戚一同が集まっていて、悲しみを慰め合っていた

父は車を運転中に反対車線に入って事故を起こしていたが、どうしてそうなったのかは不明のままだった

 

葬儀の打ち合わせをする最中、精神的におかしくなったリュカは取り乱し、鎮静剤を打つまでパニックを起こしてしまう

リュカは葬儀に参加することもなく、ただ父の喪失に明け暮れるだけだった

 

カンタンはリュカを心配し、パリで1週間だけ面倒を見ることになった

カンタンは同じ美大出身のルームメイト・リリオと住んでいて、近くキュレーターが彼の作品を評価しにくるという

そこでリュカはパリの街で時間を浪費することになったのである

 

テーマ:喪失からの回復

裏テーマ:空虚を埋めるもの

 

■ひとこと感想

 

17歳の高校生が突然父親を亡くしたというもので、ポスターヴィジュアルからLGBTQ+の香りが漂っている作品になっていました

事前の知識はほぼゼロだったので、青春時代の過ち云々かと思っていましたが、意外な方向性だったように思えました

 

映画は、リュカのモノローグにて紡がれる回想録のようなもので、彼がどの時点から過去を語っているのかはわかりません

彼の情緒不安定さというものをメインに描いていて、その繊細さを汲み取る映画になっていました

 

父との思い出を語り、兄にないものに嫉妬し、最終的にはパリで出会った青年のために「あること」をしていくのですが、PG12で良いの?というぐらいガッツリとしたセックスシーンが登場していました

登場人物はさほど多くはありませんが、名前を呼び合うシーンが少ないので、人権関係を把握するのに時間を要する感じになっていました

 

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【映画感想】Winterboy【後半:ネタバレあり】

 

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公式HP:

https://www.winterboy-jp.com/


マエストロ その音楽と愛と

 

■オススメ度

 

レナード・バーンスタインに興味のある人(★★★)

クラシック音楽が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.11(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Maestro(指揮者)

情報:2023年、アメリカ、129分、PG12

ジャンル:レナード・バーンスタインと妻フェリシアを描いた伝記映画

 

監督:ブラッドリー・クーパー

脚本:ブラッドリー・クーパー&ジョシュ・シンガー

 

キャスト:(判明分のみ)

キャリー・マリガン/Carey Mulligan(フェリシア・モンテアレグレ/Felicia Montealegre:レナードの妻、コスタリカ系チリ人の女優)

ブラッドリー・クーパー/Bradley Cooperレナード・バーンスタイン/Leonard Bernstein:アメリカ人指揮者、作曲家)

 

マット・ボマー/Matt Bomer(デヴィッド・オッペンハイム/David Oppenheim:クラリネット奏者、レナードの恋人)

Kate Eastman(エレン・アドラー/Ellen Adler:オッペンハイムの妻)

 

Vincenzo Amato(ブルーノ・ジラート/Bruno Zirato:ニューヨーク・フィルハーモニーの常任理事)

Michael Urie(ジェリー・ロビンス/Jerry Robbins:作曲をせがむ劇場の舞台監督、振付師)

Brian Klugmanアーロン・コープランド/Aaron Copeland:ピアノを一緒に弾く作曲家、レナードの親友)

 

Nick Blaemireアドルフ・グリーン/Adolph Green:ミュージカル映画の作詞家、脚本家、パーティーで歌う)

Mallory Portnoyベティ・コムデン/Betty Comden:作詞家&脚本家、、パーティーで歌う)

 

Yasen Peyankovセルゲイ・クーセヴィッキー/Serge Koussevitsky:ユダヤ系ロシア人の指揮者)

Josh Hamilton(ジョン・グルエン/John Gruen:レナードを尊敬する若い作曲家)

 

マヤ・ホーク/Maya Hawke(ジェイミー・バーンスタイン/Jamie Bernstein:レナードとフェリシアの娘、長女)

   (幼少期:Lea Cooper

Sam Nivola(アレクサンダー・バーンスタイン/Alexander Bernstein:レナードの息子)

Alexa Swinton(ニーナ・バーンスタイン/Nina Bernstein:レナードの娘、次女)

 

Sarah Silverman(シャーリー・バーンスタイン/Shirley Bernstein:レナードの妹、フェリシアの友人)

 

■映画の舞台

 

1943年〜

アメリカ:ニューヨーク

カーネギーホール

https://maps.app.goo.gl/N4bLVwcssvkMpcEz7?g_st=ic

 

イギリス:ケンブリッジシャー

イーリー大聖堂/Ely Cathedral

 

アメリカ:コネチカット州

フェアフィールド

 

ロケ地:

イギリス:ケンブリッジシャー

イーリー大聖堂/Ely Cathedral https://maps.app.goo.gl/fjH7QEaRw7bSQeii7?g_st=ic

 

アメリカ:マサチューセッツ州

タングルウッド/Tanglewood

https://maps.app.goo.gl/hRHuJuuWf2XeWJJz5?g_st=ic

 

アメリカ:コネチカット州

フェアフィールド/Fairfield

https://maps.app.goo.gl/Zzch4a48Ecq567c78?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

1943年、ニューヨークフィルハーモニーの副指揮者のレナード・バーンスタインは、病欠のブルーノ・ワルターの代役として急遽指揮を執り、コンサートを成功させた

一躍時の人となったレナードは、作曲家としてのオファーも増え、友人のアーロンや振付師のジェリーたちと多くの仕事をこなしていた

 

ある日、妹シャーリーに呼ばれて余興の伴奏をすることになったレナードは、そこで彼女の友人のフェリシアと出会う

2人は意気投合してパーティーを抜け出し、フェリシアの舞台小屋で稽古の真似事を始めた

それから交際することになった2人は、ともに仕事で成功を収め、子どもを三人授かっていく

 

だが、フェリシアはレナードの良からぬ噂を知り、秘密にしている関係を目撃することで、2人の間に亀裂が入ってしまう

激しい口論の末にお互いを宥め合うことになったが、この頃からフェリシアの体調に翳りが見え始めてくるのである

 

テーマ:普遍の愛

裏テーマ:音楽を愛した男の後悔

 

■ひとこと感想

 

あまりクラシックを聴かない派ではありますが、それでも名前くらい知っているのがレナード・バーンスタインという存在ですね

どんな功績を持っていたのかとかはあまり知らなかったのですが、この映画では「少しだけ」知ることができるという感じになっています

 

映画は、レナードが表舞台に出ることになったカーネギーホールのコンサートを皮切りに、フェリシアとの出会いと別れまでを描いていきます

そして、構成として「回想録」という形になっているのですが、はじめはモノクロで、途中からカラーに変わるという演出になっていました

 

レナードが同性愛者であることとか、夫婦の危機を全面に描いてはいるものの、とにかく登場人物が死ぬほど多い映画でしたね

史実系で有名人なので、交友関係も広いのですが、それを画面から追うのはほぼ不可能な感じになっていました

かなり界隈に詳しくないとキツいのではないでしょうか

 

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【映画感想】マエストロ その音楽と愛と【後半:ネタバレあり】

 

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https://www.cinema-lineup.com/maestro


市子

 

■オススメ度

 

壮絶な過去を持つ人物の物語に興味がある人(★★★)

杉咲花さんの快演を堪能したい人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.12(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報:2023年、日本、125分、G

ジャンル:幸せの絶頂で姿を消した女性の過去に迫るヒューマンドラマ

 

監督:戸田彬弘

脚本:上村奈帆&戸田彬弘

原作:戸田彬弘主宰の舞台『川辺市子のために』

 

キャスト:(子役自信なし)

杉咲花(川辺市子:プロポーズ直後に失踪する女性)

   (幼少期:奥野比美

 

若葉竜也(長谷川義則:市子の失踪前の恋人)

 

森永悠希(北秀和:市子の高校時代の同級生)

倉悠貴(田中宗介:市子の高校時代の恋人)

 

中田青渚(吉田キキ:パティシエを夢見る市子の親友)

石川瑠華(北見冬子:市子と接触しがる女性)

 

大浦千佳(山本さつき:市子の幼馴染、同じ団地の子)

   (幼少期:網本唯舞葵

 

中村ゆり(川辺なつみ:市子の母)

渡辺大知(小泉雅雄:なつみの元恋人、ソーシャルワーカー)

 

宇野祥平(後藤修治:市子の行方を探す刑事)

 

岡陽毱(幸田梢:市子の中学時代の友達)

吹越ともみ(梢の母)

 

■映画の舞台

 

大阪府:東大阪のどこか

和歌山県の海沿いの町のどこか

 

ロケ地:

和歌山県:和歌山市

スナック優

https://maps.app.goo.gl/jSqxK5pFtfSyKb1h8?g_st=ic

 

燐々亭

https://maps.app.goo.gl/R4ieDGM1PVcvz88j8?g_st=ic

 

大阪府:東大阪市

東大阪大学柏原高等学校

https://maps.app.goo.gl/DTSpppB2bcb6pKjk8?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

同棲して3年が経とうとしていた長谷川と市子は、長谷川の決意と共に、その関係を終わらせることになった

その前日、長谷川は意を決して市子に結婚を申し込み、彼女は涙を流してそれを受けた

なのに、翌日仕事から戻ると、彼女は荷造りをした鞄を置いて、どこかに消えてしまっていたのである

 

市子を探すにも手掛かりがなかった長谷川の元に、東大阪の事件絡みで後藤という刑事がやってきた

彼は市子が事件に関係あると仄めかすものの、その実態はわからない

一通り知っていることを話すものの、それ以上に疑問が深まるだけだった

 

後藤は、長谷川に対して、市子の過去について語り始める

その話を聞いた長谷川は、彼女の荷物を片っ端から調べ、1枚の写真を見つけた

そして、その写真の裏には「あること」が書かれていたのである

 

テーマ:因果応報

裏テーマ:行き場のない人生

 

■ひとこと感想

 

本作の根底にあるテーマを書いてしまうとネタバレっぽくなってしまうので前半では控えますが、その因果が巡って、市子はある決断をすることを迫られます

彼女がその決断に至った理由を追っていくというものになりますが、その壮絶な過去の先に、彼女の未来というものが待っていました

 

映画は、キャラクターの名前が章立てになっていて、いくつかの時代を行ったり来たりします

混乱することはなく、各キャラクターごとに「市子との関わり」をまとめていく構成になっていました

 

ブログを作る際にキャストを調べるのですが、こと子役に関してはネット上にある写真と撮影当時の成長度合いで変わっているものが多く、あまり自信がありません

この年代の数ヶ月はガラッと変わっていくのですが、パンフレットにあるキャストの順番などから推察しましたが、間違っている場合もあるので、あまり拡散しないでくださいね

 

もし、確定だという情報をお持ちの方は、ツイッターなどにリプしていただけるとアップデートいたします

 

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【映画感想】市子【後半:ネタバレあり】

 

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https://happinet-phantom.com/ichiko-movie/


窓ぎわのトットちゃん

 

■オススメ度

 

黒柳徹子に興味のある人(★★★)

原作のファンの人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.13(イオンシネマ高の原)

 

■映画情報

 

情報:2023年の日本映画(114分、G)

ジャンル:戦前戦中を舞台に画期的な教育法を受けた子どもたちを描く青春映画

 

監督八鍬新之介

脚本:八鍬新之介&鈴木洋介

キャラクターデザイン:金子志津枝

アニメーション制作:シンエイ動画

原作:黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん(1981年、講談社)』

 

キャスト:

大野りりあな(トットちゃん/黒柳徹子:自由奔放な少女)

小栗旬黒柳守綱:トットちゃんのパパ、ヴァイオリニスト)

黒柳朝:トットちゃんのママ)

 

役所広司小林宗作:トモエ學園の校長)

滝沢カレン(大石先生:トモエ學園の先生)

 

松野晃士(泰明ちゃん/山本泰明:トモエ學園の生徒、小児麻痺)

 

三田一颯(高橋くん:尾てい骨に特徴のあるすばしっこい男の子)

小野桜介(泰ちゃん/山内泰二:物理を学びたい少年)

 

ダニエル・ケルンヨーゼフ・ローゼンシュトニック/Josef Rosenstock:楽団の指導者、指揮者)

駒田航斎藤秀雄:チェリスト)

 

■映画の舞台

 

昭和15年〜昭和18年

東京都目黒区自由ヶ丘

トモエ學園(グーグルマップはトモエ学園があった場所)

https://maps.app.goo.gl/4Gd6zpEXyCEHnptM7?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

昭和15年、トットちゃんこと黒柳徹子は、赤松小学校から転校を命じられ、自由が丘にある「トモエ學園」に入学することになった

校長の小林先生とお話をしたトットちゃんは入学を認められて、學園の一員になった

彼女の父はオーケストラのバイオリニストで、裕福な家の出だったが、落ち着きがなく、普通の小学校に通うのは無理だと判断されていた

 

學園は小児麻痺を患っている泰明ちゃんをはじめとして、背が伸びない高橋くんや、その他にも訳ありの子どもたちが集っていた

小林先生は生徒のやりたいことを自由にさせる方針で、授業ではそれぞれが好きな科目を優先的に習い、リトミックを取り入れた独自の授業を行なっていた

 

トットちゃんはいつも1人でいる泰明ちゃんを気にかけ、一緒に木に登ったり、出かけたりするようになっていく

だが、戦争は本格化し、東京にも空襲が迫ってきて、彼らは疎開をしなければならなくなる

また、戦中の不景気から父は仕事がなくなり、質素な配給にて、お腹を満たさなければならなくなってきたのである

 

テーマ:教育の大切さ

裏テーマ:教育の無力さ

 

■ひとこと感想

 

原作は未読、黒柳徹子の自伝ということは知っていました

かなり昔の本で、幼少期の頃を回想していることは知っていましたが、どの時期のことなのかはあまり知らないまま鑑賞することになりました

 

時代背景は調べる必要もなく、戦前の裕福な家庭に育ちながらも、一般の小学校では持て余すという感じだったのですね

自由奔放なキャラというのは彼女の番組を見ているとわかりますが、想像以上におてんばだったのだなあと思いました

 

映画は、実在する小林先生に学んでいた時期を中心として、泰明ちゃんとの関わりを描いていきます

オープニングで「当時の時代背景を重視」とあり、赤裸々に描いていたのは新鮮だと思いました

 

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【映画感想】窓ぎわのトットちゃん【後半:ネタバレあり】

 

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ファミリー・ディナー

 

■オススメ度

 

不穏なスリラーが好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.12(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Family Dinner

情報:2022年、オーストリア、97分、PG12

ジャンル:食事制限を学びにきた女性が奇妙な体験に巻き込まれるスリラー映画

 

監督&脚本:ペーター・ヘングル

 

キャスト:

ニーナ・カトライン/Nina Katlein(シモーネ/シミー:体型にコンプレックスを持つティーンエイジャー)

 

ピア・ピアツェンガー/Pia Hierzegger(クラウディア:シミーの叔母、料理研究家)

ミヒャエル・ピンク/Michael Pink(シュテファン:クラウディアの夫)

アレクサンダー・スラデック/Alexander Sladek(フィリップ:シミーのいとこ)

 

■映画の舞台

 

オーストリア:

ウィーン郊外

 

ロケ地:

オーストリア:ウィーン

 

オーストリア

ニーダエスターライヒ/Niederösterreich

https://maps.app.goo.gl/h8BjMLXmzgVWG7nP6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

過食気味で体型にコンプレックスを持っている10代の女の子シミーは、料理研究家の叔母クラウディアのもとで、イースター休暇を過ごすことになった

クラウディアには息子フィリップがいて、再婚相手のシュテファンと三人で過ごしている

シュテファンとフィリップは狩に出て獲物を仕留め、それをクラウディアが調理していた

 

ある日、クラウディアはフィリップから「ここから逃げたい」と考えていることを告げられる

シミーは折り合いのつかない義父シュテファンから逃げたいのだと思っていたが、実は母親から逃げたがっていた

 

日を重ねるにつれて、クラウディアの狂気性を感じ取ったシミーは、フィリップと一緒に逃げることを約束する

だが、決行の日、フィリップはシミーを置いてどこかに消えていた

シミーは置き去りにされたと思い込み、そしてクラウディアの作る食事でイースターを祝うことになったのである

 

テーマ:呪縛

裏テーマ:捕食

 

■ひとこと感想

 

太った女の子が食事改善と叔母とすると言う愉快な雰囲気はなく、冒頭からホラー感溢れる内容になっていました

一見普通に見える家族が実はおかしくて

と言う系統のスリラーになりますが、オチ以外に響くものはありません

そのオチもある程度想定できるような感じになっていて、どうやったら逃げられるかと言うスリラー要素が強めになっていましたね

 

映画は、人里離れた一軒家で起こる惨劇を描いていて、時代設定が読めない作品になっています

シミーがスマホで母親たちと話す機会があったので、おそらく現代劇になると思いますが、この一家の生活様式は一昔前のもののように感じました

 

物語はあってないようなもので、オチの気持ち悪さくらいしか特徴がありません

クラウディアの秘密のノートもほぼ解説なしで進みますが、そこでオチをバラしてどうするんだ?と思ってしまいましたねえ

 

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■ペルリンプスと秘密の森

 

■オススメ度

 

ブラジルのアニメに興味がある人(★★★)

寓話的な映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.14(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

原題:Perlimps

情報:2022年、ブラジル、80分、G

ジャンル:国を守るためにペルリンプスを探す2人のエージェントを描いた寓話的ファンタジー映画

 

監督&脚本:アレ・アブレウ

 

キャスト:

ロレンゾ・タランテーリ/Lorenzo Taratelli(クラエ:太陽の王国のエージェント)

ジウリア・ベニッチ/Giulia Benite(ブルーオ:月の王国のエージェント)

 

ステーニオ・ガルシア/Stênio Garcia(カマドドリのジョアン:2人の前に現れるペルリンプスを知る元巨人)

 

■映画の舞台

 

ペルリンプスがあるとされる「魅惑の森」

 

■簡単なあらすじ

 

太陽の国のエージェント・クラエは、巨人から国を守るために「ペルリンプス」を探す旅に出ていた

「ペルリンプス」は魅惑の森のどこかにあるとされていて、クラエは報告用の記録を残しながら、森の奥深くへと足を運んでいく

 

そんな折、物陰に反応したクラエは、その場所に異国のエージェント・ブルーオがいることを探知した

ブルーオは敵対する月の王国のエージェントで、彼もまた、「ペルリンプス」を探しにきていた

クラエは一緒に探そうと打診するものの、ブルーオはその申し出を拒否し、それぞれは独自に調査を重ねていく

 

そして、クラエは「ペルリンプス」の場所を受信すると思われる小型の通信機を発見する

そこには太陽の国からの秘密事項が

送られていて、多くの言語に精通しているブルーオに内容を知られてしまうのである

 

テーマ:社会の縮図

裏テーマ:恒久の平和のために必要なもの

 

■ひとこと感想

 

まるで絵本のような展開で、完全に子供向けの語り口になっていましたね

フラッシュ効果がかなり多用されていて、眩しくて見づらい映画でありましたが、内容はそこまで特筆すべきものではありません

 

2人はペルリンプスを探していますが、それが何なのかは最後までわからない感じになっていましたね

カマトドリのジョアンは「元巨人」という設定で、これは「老人」という意味になります

 

これらを踏まえた上で見ると、「万里の壁」を作っているものの正体であるとか、ペルリンプスが何かということは感覚的にわかるような感じになっていましたね

いろんな解釈はできると思いますが、設定は現代社会の風刺になっているので、そこまで難しく考える必要なないのかなと思いました

 

それにしても眩しかったですね

点滅が激しくすぎて、最前列では凝視するのが厳しい場面もありました

これから鑑賞される人は、真ん中より後ろの方が良いと思いますよ

 

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【映画感想】ペルリンプスと秘密の森【後半:ネタバレあり】

 

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ウィッシュ

 

■オススメ度

 

ディズニー映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

https://youtu.be/QSRgf2Q08SU?si=Rf_wfKKwuL0kexKf

鑑賞日:2023.12.15(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Wish

情報2023年、アメリカ、95分、G

ジャンル:強欲な王に奪われた願いを奪い返す人々を描いたヒューマンドラマ

 

監督クリス・バック&ファウン・ヴィーランスンソーン

脚本ジェニファー・リー&アリソン・ムーア

 

キャスト:

アリアナ・デボーズ/Ariana DeBose(アーシャ:マグニフィコ王の従者志願の少女、17歳のツアーリスト)

 

クリス・パイン/Chris Pine(マグニフィコ王:ロサスを支配する王)

アンジェリーク・カブラル/Angelique Cabral(アマヤ王妃:マグニフィコ王の妻)

 

アラン・デュディック/Alan Tudyk(バレンティノ:アーシャのペットの子やぎ)

 

ヴィクター・ガーバー/Victor Garber(サバ/サビーナ:アーシャの祖父)

ナターシャ・ロスウェル/Natasha Rothwell(サキーナ:アーシャの母)

 

ジェニファー・久御山/Jennifer Kumiyama(ダリア:アーシャの一番の親友、パン屋の娘、モチーフは「白雪姫のと七人の小人」のドク)

ハーヴィー・ギレン/Harvey Guillén(ガーボ:いつも不機嫌な顔をしている少年、モチーフは「白雪姫と七人の小人」のグランピー)

ニコ・ヴァーガス/Niko Vargas(ハル:楽天的な少女、モチーフは「白雪姫と七人の小人」のハッピー)

エヴァン・ピーターズ/Evan Peters(サイモン:一足早く18歳になった無気力な青年、モチーフは「白雪姫と七人の小人」のスリーピー)

ラミー・ユセフ/Ramy Youssef(サフィ:アレルギー持ちのニワトリ好きの少年、モチーフは「白雪姫と七人の小人」のスニージー)

ジョン・ルドニツスキー/Jon Rudnitsky(ダリオ:ぼんやりしている心優しい少年、モチーフは「白雪姫と七人の小人」のドーピー)

デラ・サバ/Della Saba(バジーマ:内気で秘密を持っていた少女、モチーフは「白雪姫と七人の小人」のバシュフル)

 

【日本語吹替版】

生田絵梨花(アーシャ)

福山雅治(マグニフィカ王)

檀れい(アマヤ王妃)

山寺宏一(バレンティーノ)

鹿賀丈史(サビーノ)

大平あひる(ダリア)

落合福嗣(サイモン)

青野紗穂(ハル)

竹達彩奈(バジーマ)

宮里駿(ダリオ)

蒼井翔太(ガーボ)

岡本信彦(サフィ)

 

■映画の舞台

 

魔法によって願いが保護されている王国「ロサス」

 

■簡単なあらすじ

 

17歳のアーシャは、マグニフィカ王の従者になることを夢見ていた

ある日、王と面談をすることになったアーシャは、そこでこの国の秘密を知ることになった

王は国民の願いを王宮に保護していたが、セレモニーで叶えられる夢は王にとって都合の良いものだけだった

 

アーシャは祖父の夢が叶えられないと知り、それを伝えるものの、その行為が却って祖父を傷つけてしまう

失意のアーシャは歌を奏で、その願いの強さはスターを呼び起こしてしまう

スターは飼いヤギのバレンティノを喋らせたり、森の植物を復活させたりしていた

 

だが、裏切り者によってアーシャはお尋ね者となってしまう

それでもアーシャは、王に囚われているみんなの願いを解放しようと作戦を練る

そして、ダリオたちと共に願い奪還のための作戦を開始するのであった

 

テーマ:願い続けることの大切さ

裏テーマ:心の中にあるスター

 

■ひとこと感想

 

ディズニー100周年ということで、記念的な意味合いが強い作品になっていました

白雪姫と七人の小人をモチーフにしたアーシャの友達が登場したり、スターそのものは「星に願いを」と一緒に登場するディズニーのオープニングそのものでしたね

この辺りの関連を楽しめるとOKかなと思います

 

アーシャが白雪姫をモチーフにしているかは分かりませんが、ペットの子やぎと共に戦っていく流れはコミカル度が高めになっていました

スターはどこかで見たことがあるような造形ではありますが。ディズニーっぽくない感じはしましたね

 

物語は、いわゆる悪政に対抗する市民という感じになっていましたね

テーマ曲でスターが登場し、そのリプライズが登場するシーンが本作のピークになっていましたね

このシーンのために中盤の中弛みを耐えられるかどうかという感じで、個人的には途中で寝落ちしてしまいそうなのを耐える感じになっていましたね

 

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屋根裏のラジャー

 

■オススメ度

 

イマジナリーの世界に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2023.12.15(イオンシネマ久御山)

 

■映画情報

 

情報2023年、日本、109分、G

ジャンル:イマジナリーと創造主の関係を描くファンタジー映画

 

監督百瀬義行

脚本:西村義明

アニメーション制作:スタジオポノック

原作A・F・ハロルド『The Imaginary(邦題:ぼくが消えないうちに(ポプラ社))』

 

キャスト:

寺田心(ラジャー:少女アマンダが産んだイマジナリーの少年)

鈴木梨央(アマンダ:ラジャーを生み出した少女)

 

安藤サクラ(リジー:アマンダの母、本屋さん)

高畑淳子(ダウンビートおばあちゃん:アマンダの祖母)

 

杉咲花(オーロラ:ジュリアのイマジナリ)

平澤宏々路(ジュリア:アマンダの親友)

 

川原瑛都(ジョン:イマジナリを生み出す少年)

 

仲里依紗(エミリ:イマジナリの町の少女、イマジナリのまとめ役のイマジナリ)

山田孝之(ジンザン:ラジャーの前に現れる怪しい猫、イマジナリ)

寺尾聰(冷蔵庫:老犬のイマジナリ)

大谷育江(ドロン:ロボットの形をしたイマジナリ)

かぬか光明(小雪ちゃん:大きなピンクカバのイマジナリ)

一龍斎貞友(骨っこガリガリ:創造主に捨てられた骸骨のイマジナリ)

 

イッセー尾形(ミスター・バンティング:ラジャーを狙う謎の男)

 

■映画の舞台

 

ヨーロッパのどこかの国の小さな街(たぶんイギリス)

 

■簡単なあらすじ

 

ヨーロッパのある街に住んでいるアマンダは、イマジナリのラジャーを生み出し、ずっと一緒に遊んできた

冒険好きなアマンダの想像は活動的で、いろんな場所に行っては、冒険を謳歌していた

イマジナリは本人にしか見えなかったが、アマンダはその日、ラジャーを学校に連れて行っていた

 

ある日、店じまいをしている母の本屋に、調査員を名乗る怪しい男・バンディングがやってきた

男は店の匂いを嗅いで、「この店は良い匂いがする」とだけ言って消えてしまう

アマンダには男が連れていた少女に気付いたが、母親は彼女には気づいていなかった

男はイマジナリを見つけては食べようとする悪魔のような存在で、ラジャーの存在を確認しにきていたのである

 

それから数日後、母と一緒に買い物に行ったアマンダは、そこで再び男と接触し、彼はラジャーを捕まえて食べようとする

アマンダは何とかラジャーを助けて逃げようとするものの、その途中で車に轢かれて、意識不明の重体になってしまう

そして、彼女の容態に呼応するかのように、ラジャーは消えかけていく

 

そんな彼の元にオッドアイを持つ謎の猫がやってきて、猫はラジャーをイマジナリの街へと連れて行くことになったのである

 

テーマ:イマジナリの存在意義

裏テーマ:イマジナリの有効期限

 

■ひとこと感想

 

スタジオ・ポノックの制作ということで、ジブリから派生した「どこかのマイナーな童話を映像化する」という流れそのままの映画が公開されることになりました

随分と前から映画館で予告が流れていたのですが、ようやく公開に至ったというイメージがありますね

 

映画は、少女アマンダが生み出したイマジナリ・ラジャーが、彼女の意識不明の重体によって消えかけるというもので、それを阻止するために奮闘するラジャーが描かれていきます

そして、イマジナリを捕食しようとする謎の男に追われる中で、他のイマジナリと逢って、イマジナリ自身の存在理由を知るという流れになっていました

 

映像はとても綺麗なのですが、物語の展開がかなり緩くて、本題に入るまでに結構な時間を有します

構成をもう少し変えることで何とかなったように思えますが、敵の目的がよくわからなかったのと、食われたらどうなるのかの説明がないので、忘れ去られて消えるのと食われて消えるのとの違いがわかりませんでしたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】屋根裏のラジャー【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://www.ponoc.jp/Rudger/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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