■映画鑑賞まとめ■
12月、第6週(2023.12.25〜2023.12.31)
■FIRST COW
■オススメ度
開拓時代以前の雰囲気を堪能したい人(★★★)
牛映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.25(アップリンク京都)
■映画情報
原題:First Cow
情報:2019年、アメリカ、122分、G
ジャンル:猟師団のお抱え料理人と訳あり中国人の友情を描いたヒューマンドラマ
監督:ケリー・ライカート
脚本:ケリー・ライカート&ジョナサン・レイモンド
原作:ジョナサン・レイモンド『The Half Life(2004年)』
キャスト:
ジョン・マカロ/John Magaro(クッキー/オーティス・フィゴヴィッツ:毛皮狩猟団の料理人)
オリオン・リー/Orion Lee(キング・ルー:ロシア人に追われている中国人の移民)
ディラン・スミス/Dylan Smith(ジャック:クッキーを毛嫌いしている毛皮猟師)
Evie(雌牛)
ユエン・ブレムナー/Ewen Bremner(ロイド:砦の貿易商)
Don MacEllis(ブリリアント・ウィリアム:頭に傷のある貿易商)
ジャレッド・カソウスキー/Jared Kasowski(トーマス:小柄な兵士)
トビー・ジョーンズ/Toby Jones(イギリスの貿易商、仲買人)
リリー・グラッドストーン/Lily Gladstone(セレステ:仲買人の妻)
スコット・シェパード/Scott Shepherd(ルビー隊長)
ゲイリー・ファーマー/Gary Farmer(トッティリカム:マルトノマ地区のリーダー)
サブリナ・モリソン/Sabrina Morrison(イルチェ:トッティリカムの妻)
■映画の舞台
現代、
アメリカ:オレゴン州
ソーヴィー島コリンビーチ/Sauvie Island
https://maps.app.goo.gl/Z7Dov6qA5oVyqQ6r5?g_st=ic
1820年、
アメリカ:オレゴン州
マルトノマ群/Multnomah
https://maps.app.goo.gl/5LRHQwBzZ5JxM1yW6?g_st=ic
ロケ地:
アメリカ:オレゴン州ソーヴィー島
ハーウェル・テリトリアル・パーク/Howell Territorial Park
https://maps.app.goo.gl/hmoHV6CZ6fU3p4RC7?g_st=ic
オレゴン州マルトノマ群
オックスボー・リジョーナル・パーク/Oxbow Regional Park
https://maps.app.goo.gl/tDnDF5HQ8ayb9tcs5?g_st=ic
オレゴン州
ポートランド/Portland
https://maps.app.goo.gl/CGLWL1uxwVJuvnVs6?g_st=ic
バイビー=ホーウェルハウス/Bybee-Howell House
https://maps.app.goo.gl/i88b4iFeoNr8BDsA7?g_st=ic
ミロ・バッキーバ州立公園/Milo McIver State Park
https://maps.app.goo.gl/K1hDPucWsXPK7HDr9?g_st=ic
サン・サルバドールビーチ/San Salvador Beach
https://maps.app.goo.gl/LzSNR57NrZR1cCYR8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
オレゴン州ソーヴィー島にて、犬の散歩をしていた女性は、そこで二体の白骨を見つけてしまう
そして時は遡り、1920年のオレゴン州ムルトノマ群では、毛皮狩猟で生計を立てている集団が森の中で狩りをしていた
その集団に雇われている料理人のクッキーは、ある時、裸で逃げ回っている中国人を保護する
彼は、ロシア人の毛皮猟師から逃げていて、一晩をクッキーのテントで過ごすことになった
その後、砦に戻ったクッキーは、そこで裸の中国人ことキング・ルーと再会する
危険は去ったとのことで、再会を喜びあう二人
そんな折、砦に一頭の雌牛が運ばれてきた
雄牛が死んだため役に立たないと思われていたが、クッキーとルーは「牛のミルクを使ってドーナツを作ること」を思いつく
そして、夜にこっそりと忍び込んでは、雌牛からミルクを採取し、それを元にドーナツを作り、猟師や兵士たちに売って金を稼ぎ始めるのであった
テーマ:夢の代償
裏テーマ:人が生きていくために必要なもの
■ひとこと感想
冒頭にて、ウィリアム・ブレイクの名言「The bird a nest, the spider a web, man friendship.」が引用されて始まります
人には「友情が必要」ということで、映画の内容は、そのまま「クッキーとルーの友情物語」になっていました
冒頭のタンカーが通る現代のシーンと、クッキーたちが住んでいた地域は同じ州ですが、若干距離があるところがポイントでしたね
これによって、ラストの解釈はどちらとも取れるようになっています
物語は、クッキーとルーが一攫千金を夢見て、ドーナツで小銭稼ぎをしていく中で、バレそうになって逃げるというものですが、本懐は何気ない販売シーンになっていましたね
彼の暴力が行われたのかはわかりませんが、それほどに恨みを買うことになったのだと思います
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
■ハンガーゲーム 0
■オススメ度
シリーズのファンの人(★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.26(T・JOY京都)
■映画情報
原題:The Hunger Games: The Ballad of Songbirds and Snakes
情報:2023年、アメリカ、157分、G
ジャンル:『ハンガーゲーム』シリーズのスノー大統領の過去を描くスピンオフ映画
監督:フランシス・ローレンス
脚本:マイケル・レスリー&マイケル・アーント
原作:スーザン・コリンズ『The Ballad of Songbirds and Snakes』
キャスト:
トム・ブライス/Tom Blyth(コリオレーナス・スノー:ルーシーの教育係に任命されるスノー家の家長)
(若年期:Dexter Sol Ansell)
レイチェル・セグラー/Rachel Zegler(ルーシー・グレイ・ベアード:歌が上手い第12地区の参加者)
【家族関係】
Hunter Schafer(タイガレス・スノー:コリオレーナスのいとこ、後のハンガーゲームのスタイリスト)
(若年期:Rosa Gotzler)
フィヌオラ・フラニガン/Fionnula Flanagan(コリオレーナスの祖母)
【アカデミーの同級生:教育係】
ジョシュ・アンドレス・リヴェラ/Josh Andrés Rivera(セジャヌス・プリンス:コリオレーナスの友人、第2地区マーカスの教育係)
マックス・ラファエル/Max Raphael(フェスティス・クリード:第4地区コーラルの教育係、コリオレーナスの友人)
リリー・マリア・クーパー/Lilly Maria Cooper(アラクネ・クレーン:第10地区ブランディの教育係、高飛車なコリオレーナスの友人)
アシュリー・リアオ/Ashley Liao(クレメンシア・ダウコート:コリオレーナスの親友で共同実験者、第11地区リーバーの教育係)
アーマー・フセイン/Aamer Husain(フェリクス・ラヴィアツテイル:第11地区デイルの教育係)
【アカデミー同級生家族関連】
ダニエラ・グルーベル/Daniela Grubert(プリンス夫人:セジャヌスの母)
マイケル・グレコ/Michael Greco(ストラボ・プリンス:セジャヌスの父)
【ハンガーゲーム参加者】
Jerome Lance(マーカス:第2地区の参加者、国旗を破る男)
マンケンジー・ランシング/Mackenzie Lansing(コーラル:第4地区の参加者、コーラル派のリーダー)
クーパー・ディロン/Cooper Dillon(ミズン:第4地区の参加者、コーラル派)
ヒロキ・ベレクレス/Hiroki Berrecloth(トリーチ:第7地区の参加者、コーラル派)
イレーネ・ベーム/Irene Böhm(ラミーナ:第7地区の参加者、ぼっち女性)
Sofia Sanchez(ウォビー:第8地区の参加者、木登り得意の小柄な子)
Luna Kuse(ブランディ:第10地区の参加者、動物園で暴れる女)
Kjell Brutscheidt(タナー:第10地区の参加者、コーラル派)
ニック・ベンソン/Nick Benson(ジュサップ:第12地区の参加者、コウモリに噛まれた男)
【ハンガーゲーム主催者関連】
ヴィオラ・デイヴィス/Viola Davis(ヴィラムニア・ゴーハ博士:ハンガーゲームのゲームメイカー)
ピーター・ディンクレイジ/Peter Dinklage(ディーン・キャスカ・ハイボトム:ハンガーゲームの考案者)
ジェイソン・シュワルツマン/Jason Schwartzman(ラッキー・フリッカーマン:ハンガーゲームの司会者)
【第12地区関連】
Marc Aden Gray(リップ区長)
イソベル・ジェスパー・ジョーンズ/Isobel Jesper Jones(メイフェア・リップ:区長の娘)
ダコタ・シャピロDakota Shapiro(ビリー・トープ:ルーシーの元カレ)
コンステンティン・タフェット/Konstantin Taffet(クラーク・カーマイン:ビリー・トープの弟)
ジョージ・ソムナー/George Somner(スプルース:第12地区の市民)
Raphael Zari(アーロ・チャンス:第12地区の炭鉱夫、処刑される反乱軍の兵士)
Burn Gorman(ホフ司令官:第12地区の平和維持軍のリーダー)
■映画の舞台
シリーズ1作目の64年前
戦争後のパネム(架空)
ロケ地:
ドイツ:ノルトライン・ヴェストファーレン州
ラントシャフトシュパーク/Landschaftspark
https://maps.app.goo.gl/Ky9rEVindoDRGyYW9?g_st=ic
ポーランド:ドルヌィ・シロンスク県
ヴロツワフ/Wroclaw
https://maps.app.goo.gl/5WRm1MB3kumTq8qz9?g_st=ic
ドイツ:ベルリン
オリンピックスタジアム/Olympiastadiam
https://maps.app.goo.gl/wUuqHDtdD4SK24o77?g_st=ic
Krematorium Baumschulenweg
https://maps.app.goo.gl/gdfQE1B2jSnGxtwQ7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
荒廃した国家パネムでは、国民の反乱を抑え込むために、「ハンガー・ゲーム」と呼ばれる地区代表者によるサバイバル・デスゲームが行われていた
第10回の記念すべき大会は、国民の飽きを打開するために、評価は「生き残った参加者の教育係」に与えられることになった
12地区から男女12名ずつ24名を、ゲーム考案者ハイボトムが決めると言うもので、最弱の地区を指名されたら勝ち目はないと思われていた
スノー家の家長であるコリオレーナスは、第12地区のルーシーと言う歌手の担当になるものの、彼女では勝ち目はなかった
スノー家は困窮していて、勝者に与えられる賞金を当てにしていたが、今回はその賞金さえもないと言われていた
それでもコリオレーナスは、ルーシーを生き残らせるために、手段を厭わずに暗躍していくのである
テーマ:誇り
裏テーマ:愛と野望
■ひとこと感想
『ハンガーゲーム』シリーズは全部観ましたが、覚えているのが「ジェニファー・ローレンスかわいい」と言うニワカで、まあほとんど内容を覚えていません
前日譚のような宣伝をされていますが、これってスピンオフと言うタイプの映画ではと思ったり思わなかったりですね
映画は、シリーズのスノー大統領の若き頃ということで、珍しく主催者側にフォーカスが当たっていました
教育係として登場するのですが、ぶっちゃけ「何を教育していたのかわからない」と言う内容で、翻訳が間違っているんじゃなかろうかと思ってしまいます
どうやら「Mentor」と言うのが英語のようで、普通なら「助言者」「指導者」と言うのが映画にあった訳のように思えました
物語は、恋愛映画なのかアクション映画なのかわからない中途半端なもので、サバイバルムービーとしてもそこまで緊迫感がありません
150分近くもあるのですが、全3章と言う構成が、体感時間をさらに長くさせていたように思います
観賞映画館がなぜか冷房が冷えっひえで、途中で何度も退場する人がいましたね
前の上映回が大入りで空調そのままと言う感じで、さすがに寒すぎて凍死してしまうんじゃないかと思ってしまいました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://movies.kadokawa.co.jp/thehungergames0/
■ショータイム!
■オススメ度
ショービジネス映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.27(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Les Folies fermiéres(農場のバカ騒ぎ)、英題:Country Cabaret(農場キャバレー)
情報:2022年、フランス、109分、G
ジャンル:経営不振の農場がキャバレー営業に乗り出した実話ベースのヒューマンコメディ
監督:ジャン=ピエール・アメリス
脚本:ジャン=ピエール・アメリス&マイオン・ミショー&ジャン・リュック・ガジェ&ミュリエル・マジェラン
キャスト:
アルバン・イワノフ/Alban Ivanov(ダヴィッド・ル・クデール:経営不振の牧場主、モデルはDavid Caumette/ダヴィッド・コーメット)
サブリナ・ウアザニ/Sabrina Ouazani(ボニー・スターライト:キャバレーをクビになったポールダンサー)
ベランジェール・クリエフ/Bérengère Krief(レティシア:ダヴィッドの元妻、美容師)
ミシェル・ベルニエ/Michèle Bernier(ミレーユ:ダヴィッドの母)
ムーサ・マースクリ/Moussa Maaskri(ウアリ:ダヴィッドの父)
Guy Marchand(レオ:ダヴィッドの祖父)
Philippe Benhamou(ドミニク:トランスジェンダーの歌手)
Lise Laffont(リーヌ:姉妹ダンサーの妹、ジャグラー)
Elsa Godard(ロール:姉妹ダンサーの姉)
Ariana Rivoire(ガブリエル:難聴の手品師)
Alain Rimoux(ガボール:心臓悪い催眠術師)
Jean-Baptiste Heuet(レミ:ガブリエルの助手、ホームページ作成)
Ludovic Berthillot(フレッド:ダヴィッドの友人)
Eddie Chignara(トニオ:ボニーの元雇用主、キャバレーの支配人&司会者)
■映画の舞台
フランス:ダルン県
ガリーク/Garrigues
https://maps.app.goo.gl/XvX8ALAoJSx9LG9q8?g_st=ic
ロケ地:
フランス:オーヴェルニュ
カンタル
https://maps.app.goo.gl/DXBWmGhgHccW5skk9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
フランスのタルン地方にて農場を営んでいるダヴィッドは、借金の返済ができぬまま、裁判所に差し押さえを言い渡されてしまう
なんとか交渉の末に2ヶ月の猶予をもらったものの、打開案は見つかっていなかった
銀行の帰り、偶然キャバレーに立ち寄ったダヴィッドは、そこでポールダンサーのボニーに魅了されてしまう
農場に帰ったダヴィッドは友人のフレッドと「納屋をキャバレーにする」というアイデアで盛り上がるものの、母ミレーユは呆れ返り、祖父レオは破廉恥なものを持ち込むなと大反対する
それでも、なんとかしないといけないと感じているダヴィッドは、ボニーの元を訪れて、交渉を行うことになった
彼がボニーのところに向かったその日、彼女はキャバレーの支配人トニオから解雇を言い渡されていて、行く先がないのならと「仕事」を提案する
それは、「舞台をプロデュースする」というもので、ダンサーのボニーはできないと断った
だが、ダヴィッドは「あなたならできる」と信じ、条件付きでボニーを中心としたキャバレー開発を始める事になったのである
テーマ:不屈
裏テーマ:アイデアの源泉
■ひとこと感想
実際にあった出来事をベースにした物語で、モデルとなった農場キャバレーは今も営業中となっています
パンフレットにはモデルになったダヴィッド氏のインタビューもあり、映画のエンドロールでは実際のキャバレーの映像などが登場していました
物語は、崖っぷち農場主の奮闘とキャバレーを追われたダンサーの邂逅になっていて、そこに恋愛感情がなかったのは良かったですね
あくまでもダンサーとしてのボニーに憧れを抱いていて、彼は元妻レティシアに今も惚れ込んでいました
後半になって、ダヴィッドが別れる事になった理由が明示されますが、これはかなり深い話になっていましたね
ボニーの存在がレティシアを動かしたことは事実ですが、フレッド&ミレーユの関係性と対比になっているところも良かったと思います
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【映画感想】ショータイム!(2022年のフランス映画)【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://countrycabaret.ayapro.ne.jp/
■NOCEBO ノセボ
■オススメ度
呪術系スリラーに興味がある人(★★★)
社会風刺系映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.29(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Nocebo(ネガティブを誘発する偽薬)
情報:2022年、アイルランド&イギリス&フィリピン&アメリカ
ジャンル:突然現れた謎の家政婦によっておかしくなる家族を描いたスリラー映画
監督:ロルカン・フィネガン
脚本:ギャレット・シャンリー
キャスト:
エヴァ・グリーン/Eva Green(クリスティーン:謎の病気に罹る子供服のデザイナー)
マーク・ストロング/Mark Strong(フェリックス:クリスティーンの夫)
ビリー・ガストン/Billie Gadsdon(ボブス/ロバータ:クリスティーンの娘)
チャイ・フォナシエル/Chai Fonacier(ダイアナ:クリスティーンの家政婦)
(幼少期:Lawrene Agoncillo)
Cathy Belton(リズ:クリスティーンのクライアント、子ども服ブランド「VESMODO」の担当者)
■映画の舞台
アイルランド:ダブリン
ロケ地:
アイルランド:
ダブリン/Dublin
https://maps.app.goo.gl/TQiGRaehcdNdbmd96?g_st=ic
フィリピン:
マニラ/Manila
https://maps.app.goo.gl/jEvTgzJnaa3RhaqV9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
子供服デザイナーとして世界展開をしているクリスティーンは、ある日クライアントとの電話の途中で不可思議な犬を見てしまう
犬は彼女の前でダニを撒き散らし消え、それから8年の月日が経った
クリスティーンには夫フェリックスとのボブズという娘がいて、夫婦は交代制で小学校への送り迎えをしていた
そんなある日、「クリスティーンの依頼でやってきた」というフィリピン人の家政婦ダイアナが姿を現した
クリスティーンには覚えがなく、夫も知らなかったが、多忙で心身に不調を来してるクリスティーンを心配した夫は一週間限定で使用契約をしようと提案した
ダイアナは普通に家政婦を始めていくものの、彼女は民間療法に必要な不思議な材料や娘との写真などを持ち込んで、祭壇のようなものを作っていく
そして、家にいたダニをマッチ箱に入れて、暖炉の灰を使って、何かしらの儀式のようなものを始めていくのであった
テーマ:罪悪感が見せる幻影
裏テーマ:搾取構造への反旗
■ひとこと感想
口に何かを咥えたビジュアルが印象的なポスターで、それ以上は何も調べずに鑑賞
タイトルの意味も劇中で明かされるものだと思っていましたが、映画全体を包むものがタイトルの意味になっていましたね
「プラセボ効果」の逆の意味になり、「呪い」という意味もあります
実際には何も作用していないけど、クリスティーンの中に潜むものが「悪い方向に展開する」というもので、ダイアナ自身にそのような力があるのかは何とも言えない感じになっていました
映画では、不可思議な家政婦が家族の中に取り入っていく様子を描きますが、警戒心で拒絶されていく中で、被験者クリスティーンを精神的に操っていくように見えます
そして、娘ボブズとの交流を経て、彼女の持つ力というものの正体が判明するような仕掛けになっていました
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■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP:
https://klockworx-v.com/nocebo/
■サンクスギビング
■オススメ度
猟奇的殺人映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2023.12.29(MOVIX京都)
■映画情報
原題:Thanksgiving(感謝祭)
情報:2023年、アメリカ、106分、R18+
ジャンル:感謝祭のセールで起きた惨事を起点とした大量猟奇的殺人を描いたスプラッタホラー映画
監督:イーライ・ロス
脚本:ジェフ・レンデル
キャスト:
パトリック・デンプシー/Patrick Dempsey(エリック・ニューロン:マサチューセッツ州プリマスの保安官)
ネル・ベルラーク/Nell Verlaque(ジェス/ジェシカ・ライト:「ライトマート」社長トーマスの娘)
カレン・クリシェ/Karen Cliche(キャスリーン:ジェシカの母)
リック・ホフマン/Rick Hoffman(トーマス・ライト:「ライトマート」の社長、キャスリーンの再婚相手)
タイ・オルソン/Ty Olsson(ミッチ・コリンズ:「ライトマート」の店長)
ジーナ・ガーション/Gina Gershon(アマンダ・コリンズ:ミッチの妻)
ジェイレン・トーマス・ブルックス/Jalen Thomas Brooks(ボビー:ジェシカの彼氏、有力な野球選手)
Mika Amonsen(ロニー:アメフト選手、エヴァンの敵チームの選手)
Shailyn Griffin(エイミー:ロニーの彼女)
Tomaso Sanelli(エヴァン・フレッチャー:ジェシカの友人、動画を撮るアメフト選手)
Addison Rae(ギャビー:エヴァンの彼女、チアリーダー)
Gabriel Davenport(スキューバ:ジェシカの友人、エヴァンのチームメイト)
Jenna Warren(ユリア:スキューバの彼女)
マイロ・マンハイム/Milo Manheim(ライアン:ジェシカを想う同級生)
James Goldman(スコット:ライアンの友人)
Jordan Poole(ジェイコブ:パーティーのチラシを配る青年)
Joe Delfin(マッカーティ:パーティーの主催者)
Amanda Barker(リジー:ダイナーの店員、買い物客)
Tim Dillon(マニー:「ライトマート」の逃げた警備員)
Chris Sandiford(ダグ:ライアンと関係を持つ「ライトマート」の警備員)
Russell Yuen(ピーター・チュウ:刑事)
Jeff Teravainen(ブレット・ラベル:刑事)
■映画の舞台
アメリカ:マサチューセッツ州
プリマス/Plymouth
https://maps.app.goo.gl/TQkhSLahBb8TFpi58?g_st=ic
ロケ地:
カナダ:オンタリオ州
ポートペリー/Port Perry
https://maps.app.goo.gl/zysrqMZGhVaqLMSbA?g_st=ic
トロント/Toronto
https://maps.app.goo.gl/77V4Z8aXXr5BN5Fo7?g_st=ic
Waterdown District High School
https://maps.app.goo.gl/nMWgKvCJ8gHszm8n9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
アメリカのマサチューセッツ州のプリマスにある「ライト・マート」では、感謝祭のイベントとして、ワッフルメイカーの無料配布を告知していた
店にはそれを求める人々が殺到していたが、従業員入り口から入った人々を見つけた客が殺到し、ドアガラスを突き破って店内に傾れ込んでしまう
数名の犠牲者が出る惨事となったものの、1年後の感謝祭に店を開けるとの報道が流れ、世間ではバッシングの嵐が巻き起こっていた
元店長のミッチは妻アマンダを亡くしていて、それを切に訴えて中止を求める報道が入るものの、オーナーのトーマスは感謝祭にオープンすることを明言していた
ある日、近くのダイナーの店員リジーが殺され、その死体の半分がライトマートの看板に突き刺さるという事件が勃発する
地元の保安官エリック、チュウ刑事とラベル刑事が捜査にあたり、リジーが1年前の感謝祭の惨劇の客として店に来店していたことが判明する
オーナーの娘ジェシカも事情聴取を受け、警察はあの惨劇が関係しているのではないかと捜査を始める
そして、第二の犠牲者として、惨事に逃げ出していた警備員マニーの死体が発見される
そして、防犯カメラの映像から、犯人はジョン・カーヴァーの仮面を被った人物であるとわかり、感謝祭のパレードを決行するかどうかの論議も行われていくのであった
テーマ:真実の宴
裏テーマ:報復と狂騒
■ひとこと感想
ポスタービジュアルの雰囲気から、90年代ホラーのリブートか何かかなあと思っていました
2007年の映画『グラウンドハウス』の中で上映された映画の予告編を長編映画化したもので、2000年頃を時代設定にしていたように思えます
とは言え、スマホがバンバン登場していたので、『グラウンドハウス』内の予告編としては「めっちゃ未来」の映画ということになるのですが、そこら辺はスルーすべき案件なのでしょう
映画は、『ファイナル・ディスティネーション』シリーズを少しだけ思い出してしまうタイプのスプラッタホラーで、犯人に目をつけられた人は悉く悲惨な死に方をしていきます
犯人探しも相まって、ミステリー要素もあったりしますが、複数犯じゃないと無理じゃないのというところもあって、緻密なミステリーという感じにはなっていません
感謝祭で起こった騒動に対する復讐の意味もありますが、感謝祭をモチーフにして、死体をなぶるあたりは生理的に無理という人は多いと思います
なので、ガチでスプラッターが大丈夫な人以外はスルーした方が良いと思います
また、無駄に登場人物が多いので、把握するまでは大変だと思います
特に冒頭で一気に登場するので、誰と誰がカップルで、という人間関係を瞬時に把握しないと、犯人の思考と狙いがわかっても、ポカーンとしてしまうのではないでしょうか
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
公式HP: