まとめ

■映画鑑賞まとめ■

 

6月、第3週(2024.6.10~2024.6.16)

 


■THIS MAN

 

■オススメ度

 

インターネットミーム由来のホラー映画に興味のある人(★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.10(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

情報:2024年、日本、89分、PG12

ジャンル:「ある男」が夢に出ると死ぬと言われる社会の混乱を描いたホラー映画

 

監督&脚本:天野友二朗

原案:インターネットミーム「This Man」

 

キャスト:

出口亜梨沙(八坂華:幸せな生活を送る妻)

木ノ本嶺浩(八坂義男:華の夫)

桑原のえ(八坂愛:華と義男の娘)

 

鈴木美羽(玲:華の妹、女子高生)

 

小原徳子(井上愛実:華の大学時代の友人、潔癖症)

茜屋日海夏(山本咲:華の大学時代の友人、「あの男」をベッドで目撃)

 

校條拳太朗(天辻新:義男のジム友達、刑事)

津田寛治(井沢司:天辻の相棒のベテラン刑事)

 

渡辺哲(雲水:呪術師)

中山功太(極楽寺:雲水の唯一の弟子)

般若(雷豪:雲水を見下す呪術師)

 

大山大(あの男/天海:夢に出てくると死ぬと言われる男)

 

アキラ100%(植松誠一:華のバイト先の上司、パティシエ)

 

入江崇史(取材を受ける精神科医)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市

 

ロケ地:

東京都:伊豆大島

 

■簡単なあらすじ

 

幸せな生活を送っていた華と義男は、子宝にも恵まれ、可愛い娘・愛を授かっていた

夫の仕事も充実し、何不自由ない暮らしをしていた華だったが、ある日を境にその生活は暗礁に乗り上げてしまう

 

その頃、日本各地では「ある男」を夢で見た人々が不可解な死を遂げており、その余波は彼らが住む街にも押し寄せていた

刑事の井沢と天辻が捜査にあたったところ、ある精神科医から「ある男」を見たと言う患者が増えていることを知る

だが、そんな荒唐無稽な話を捜査の主軸にするわけにはいかず、地道な捜査を続けていた

 

ある日、友人の愛実と咲に会った華は、二人から「ある男」を見たと言われてしまう

「今、こうして無事だから大丈夫」と言うものの、愛実は自分の体をピーラーで削って失血死し、咲も正体不明の男に襲われて殺されてしまった

そして、とうとう華の夢にも「ある男」が現れてしまう

 

華は、生前に友人から教えてもらった呪術師・雲水の元を訪ねることになった

だが、雲水は「呪いを消すことはできないが、誰かに移すことはできる」と言われてしまうのである

 

テーマ:因果応報?

裏テーマ:連鎖する思い込み

 

■ひとこと感想

 

レビューサイトで酷評の嵐だったので、どこまでヤバいんだろうと思って構えていましたが、これまたすごいモノが公開されたなあと感心してしまいました

インターネットミーム由来のホラー映画で、つくりは非常にチープで、背景の合成感も強烈な爪痕を残しています

 

冒頭の「うふふ」展開からダメだろうなあと思っていましたが、「ある男」がチラッと映った瞬間に、これは笑ってはいけないホラー映画は始まったことを確信しましたね

元ネタを知っている人なら、頑張って再現した感がわかると思いますが、あの映像を日本人でやるとこうなってしまうのだなあと思わされてしまいます

 

物語は、次々と人が死んでいくけど理由はわからないと言うものでしたが、それを呪術にしたことで、一気にチープさがマックスになってしまいました

これ、海外で作ると悪魔になる奴だなと言う感じで、日本なので呪術師(霊媒師)みたいな人々が念仏を唱えて戦うと言う構図になっていました

 

日本的な危機なのに、数人の呪術師で立ち向かうのは笑ってしまいますが、そこに主人公が混じってどうするんだろうと言う感じになっています

とにかくツッコミどころしかない映画なので、マニアが記念に観る以外にはオススメできません

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】THIS MAN【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101154/review/03916265/

 

公式HP:

https://thisman-movie.com/


■ハロルド・フライのまさかの旅立ち

 

■オススメ度

 

老人のロードムービーに興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.10(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry(ハロルド・フライの思いも寄らない巡礼の旅)

情報:2022年、イギリス、108分、G

ジャンル:旧友の手紙を受け取った老人が会うために800Kmを歩く様子を描いたロードムービー

 

監督:ヘティ・マクドナルド

脚本:レイチェル・ジョイス

原作:レイチェル・ジョイス『ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅』

Amazon Link(英語版:Kindle)→ https://amzn.to/3Vn4K4l

Amazon Link(日本語訳:文庫)→ https://amzn.to/3yXUsQZ

 

キャスト:

ジム・ブロードベント/Jim Broadbent(ハロルド・フライ:旧友の手紙を受け取って旅に出る老人)

    (若年期:Adam Jackson-Smith

ペネロープ・ウィルソン/Penelope Wilton(モーリーン・フライ:ハロルドの妻)

   (若年期:Bethan Cullinane

アール・ケイブ/Earl Cave(デヴィッド・フライ:ハロルドの息子)

   (10代:Braxton Kolodny

 

リンダ・バセット/Linda Bassett(クイーニー:ハロルドが会いに行く旧友)

Joy Richardson(フィロメナ:ホスピスのシスター)

 

ジョセフ・マイデル/Joseph Mydell(レックス:ハロルドの隣人)

モニカ・ゴスマン/Monika Gossmann(マルティナ:ハロルドを助ける医師)

Daniel Frogson(ウィルフ:ハロルドの旅に同行する青年)

Naomi Wirthner(ケイト:ハロルドの旅に同行するヒッピー)

Paul Thornley(Tシャツを作ろうと言い出す男)

Nina Singh(ガソスタの青い髪の女性)

Claire Rushbrook(農場の女性)

Ian Porter(ジム:駅で若者を待つ紳士)

 

■映画の舞台

 

イギリス:

キングスブリッジ

→ダービーシャー

→西ヨークシャー

→ダーリントン

→ダラム

→アダーストーン

→ベリック・アポン・ツイード

 

ロケ地:

イギリス:

アルフレトン/Alfreton

https://maps.app.goo.gl/hkaHSuQxRLJTfecH6?g_st=ic

 

サウス・ブレント/South Brent

https://maps.app.goo.gl/7A1VJYWtvovmrw2t7?g_st=ic

 

チェスター・フィールド/Chesterfield

https://maps.app.goo.gl/FbTS9b4bdTBBnjh46?g_st=ic

 

ダラム/Durham

https://maps.app.goo.gl/FzZuAq33DDKZEB7e7?g_st=ic

 

シェフィールド/Sheffield

https://maps.app.goo.gl/tSk5wrYqHLdDWgtL6?g_st=ic

 

ベリック・アポン・ツイード/Berwick upon Tweed

https://maps.app.goo.gl/9oYvgT5N5BKuEva17?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

イギリス最南端に住んでいるハロルドの元に、かつて交流のあったクイーニーと言う女性から手紙が届いた

それはホスピスからのもので、場所は800キロも離れた遠方の地だった

 

ハロルドはどう返事を書いた良いのかわからずに妻モーリーンに聞くと、「思いついたことを書けば良いのよ」と突き放されてしまう

なんとか形にしたハロルドは、その手紙を持って近くの郵便ポストへと向かった

だが、そのまま出す気になれず、戸惑ったまま、街の郵便局までやってきてしまう

 

そこでも躊躇してしまうハロルドは、向かいにあった雑貨店に足を運び、牛乳などを買ってしまう

そこの若い女店員に手紙のことを聞かれたハロルドは、「昔世話になった人だ」と言うと、彼女も叔母をガンで亡くしたと聞かされる

そして、最後の時にそばにいたと言うエピソードを聞かされる

 

そこでハロルドは、何を思い立ったのか「会いにいく」とホスピスに伝え、「歩いていくから、着くまで元気でいてくれ」と言って、着の身着のままで歩き出してしまうのである

 

テーマ:思い込みの力

裏テーマ:過去の清算と愛の確認

 

■ひとこと感想

 

爺さんがいきなり歩き出すと言う予告編の情報だけで鑑賞

初恋の人に会いにいくと言う感じかと思っていましたが、実際には違うけど、妻はそう思い込んでいる、と言う感じになっていました

 

イギリスの最南端からほぼ最北端までの800キロを歩くと言う無茶な旅で、時には野宿をしたり、親切な人に助けられたりします

でも、SNSでバズったあたりから「巡礼」と呼ばれるようになり、一緒に歩く人が出てくると言う事態に陥ります

 

置いていくわけにもいかず、進む距離は日に日に短くなってしまいます

そんな中で青年ウィルフを亡き息子デヴィッドと重ねてしまうハロルドが描かれ、彼がクイーニーにこだわっている理由が明かされていきます

 

映画は、単に老人が旅すると言うだけではなく、人生を振り返って、過去に向かっていくようにも思えます

そんな中で、現在の自分は何者なのかを問いかけるような物語になっていました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ハロルド・フライのまさかの旅立ち【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101359/review/03916263/

 

公式HP:

https://movies.shochiku.co.jp/haroldfry/


■ナイトスイム

 

■オススメ度

 

閉鎖空間系ホラー映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.11(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:Night Swim

情報:2024年、アメリカ、98分、G

ジャンル:あるプール付きの邸宅に越してきた家族を描いたホラー映画

 

監督&脚本:ブライス・マクガイア

 

キャスト:

ワイアット・ラッセル/Wyatt Russell(レイ・ウォーラー:難病にて引退を余儀なくされたメジャーリーガー)

ケリー・コンドン/Kerry Condon(イヴ・ウォーラー:レイの妻)

アメリ・ホーファーレ/Amélie Hoeferle(イジー・ウォーラー:レイの娘)

ギャビン・ウォーレン/Gavin Warren(エリオット・ウォーラー:レイの息子)

Alex&Belle(サイダー:ウォーラー家の猫)

 

Jodi Long(ルーシー・サマーズ:邸宅にかつて住んでいた女性)

Ayazhan(レベッカ:ルーシーの亡き娘)

Joziah Lagonoy(トーマス:ルーシーの息子)

 

Nancy Lenehan(ケイト:不動産屋)

Eddie Martinez(野球チームのコーチ)

Aivan Uttapa(タイ:コーチの息子)

 

Elijah J. Roberts(ローニン:イジーを勧誘する水泳部の先輩)

 

■映画の舞台

 

アメリカのどこかの郊外の住宅地

 

ロケ地:

アメリカ:カリフォルニア州

アルタデナ/Altadena

1814 Midlothian Dr

https://maps.app.goo.gl/RwhaH4ygnCAWBBcB6?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

あるプール付きの邸宅に住んでいたサマーズ一家は、ある日、娘のレベッカが行方不明になってしまい、その家を明け渡すことになった

それが数十年が過ぎ、次々と入居しては出ていくを繰り返してきた

 

ある日、足の怪我で引退目前のメジャーリーガーのレイ・ウォーラー一家が不動産屋のケイトと共に物件の内観をしていた

ある邸宅を気に入っていたものの、見学からの帰りに、レイはある邸宅を見つける

そこはプール付きの豪邸で、理学療法士から「プールでの運動は良い」と聞かされていたこともあり、レイはその物件を購入することになった

 

家族みんなで家を掃除して、プールも使えるようにするものの、排水管の中に何かが詰まっていることが発覚する

そこで業者を呼んで調べてもらうと、このプールは地下水を汲み上げているものだとわかった

 

それから、楽しい日々が始まると思われたのだが、そのプールはサマーズ家の娘が失踪したプールだったのである

 

テーマ:夜のプールは危険がいっぱい

裏テーマ:負の連鎖の根治方法

 

■ひとこと感想

 

ブラムハウスが制作したホラー映画ということで、絵面よりは怖いんだろうなあと思っていました

排水管に腕を突っ込んで怪我をするとか、ベタなシーンも痛さが満開で、プールの住人たちも良い味を出していましたね

 

いわくつきのプールに引っ越してきたことがわかる観客と、それを知らない家族という構図で、何かがおかしいと感じていく様子がリアルに描かれていきます

レイが硬化症を患っているという設定もある場面では活きてきますが、プールの力で治癒しているんじゃないかと思わせるあたりも「何かある」感があってよかったと思います

 

とは言え、全ての元凶である不動産屋がしれっとプールパーティーに参加しているのはビックリしましたね

そこで真相を妻に語ることになるのですが、それ以前に「真実を知った段階」で何かしらの警告を発するべきだったように思います

それでも、レイはプールの効果を疑っていないという流れになるとは思いますが、妻だけじゃなくて、別の誰かから聞いても意固地になる、というシーンがあってもよかったように思えました

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ナイトスイム【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101019/review/03919856/

 

公式HP:

https://www.universalpictures.jp/micro/night-swim


■かくしごと

 

■オススメ度

 

母と子どもの物語に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.11(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2024年、日本、128分、G

ジャンル:ある児童虐待児を保護した作家を描くヒューマンミステリー

 

監督&脚本:関根光才

原作:北國浩二『嘘(PHP文芸文庫)』

Amazon Link(原作小説)→ https://amzn.to/3RuHjFn

 

キャスト:

(里谷千紗子:父の介護のために帰省する絵本作家)

中須翔真(里谷拓未/犬養洋一:千紗子が保護する児童虐待児)

 

奥田瑛二(里谷孝蔵:認知症を発症する千紗子の父、元教師)

 

左津川愛美(野々村久江:千紗子の友人、役所の福祉課職員)

番家天嵩(野々村まなぶ:久江の息子)

 

酒向芳(亀田義和:地元の医師、孝蔵の友人)

 

安藤政信(犬養安雄:洋一の義父)

木竜麻生(犬養マキ:洋一の実母)

 

和田聰宏(弁護士)

丸山智己(検察官)

 

河井青葉(南町の看護師)

池谷のぶえ(居酒屋の女将)

 

■映画の舞台

 

日本のどこかの地方都市

 

ロケ地:

長野県伊那市

神奈川県相模原市

 

■簡単なあらすじ

 

東京で絵本作家として活躍していた千紗子は、父の認知症が進行し、徘徊騒ぎを起こしたことで、実家に戻ることになった

父は自分のことを覚えておらず、千紗子は積年の恨みを抱えたまま、父の世話をすることになった

 

ある日、地元の親友・久江と会った千紗子は、居酒屋に行って憂さ晴らしをすることになった

だが、その途中で久江の息子・まなぶが近所の家のガラスを割ったとのことで、そこに向かわざるを得なくなった

久江は飲酒運転をし、心配な千紗子は同行する

 

昔話に話を咲かせながら運転したところ、何かにぶつかったような大きな音がした

二人が車外に出ると、そこには少年が横たわっていて、千紗子は救急車を呼ぼうとする

久江はパニックになって、「公務員が飲酒運転で事故をしたらクビになる」と言って、千紗子のスマホを奪ってしまう

 

やむを得ずに実家に少年を連れてきた二人だったが、少年の足には縄が結び付けられていて、体には虐待を思わせる無数の傷が見つかる

そして、翌日のニュースにて、川で流された行方不明の少年・犬養洋一であることが判明するのである

 

テーマ:嘘は人を救うか

裏テーマ:親子という呪い

 

■ひとこと感想

 

事前情報はあまり入れずに、虐待児を保護する話とだけ知った状態で鑑賞しました

杏演じる母親が暴走するのですが、彼女の親友・久江も大概の自己中心的な人物で驚いてしまいます

 

父親の介護に来たけれど、父は娘であることを覚えておらず、千紗子は介護認定が降りたら、さっさと施設に放り込もうと考えていました

それまで耐えれば良い、相手は自分のことを覚えていないから楽だと思っていましたが、父親に忘れられているという心の傷はさらに深くなっていくように思えます

 

千紗子には亡き息子・純がいて、少年に絵本の主人公の名前をつけるのですが、虚実が徐々に混同してくるあたりが絶妙でしたね

医師の亀田に話す時にバレるんじゃないかと思っていましたが、亀田はその辺りの事情はスルーしていたように思います

 

ともかく、本作はラストシーンが全てなので、ネタバレなしで臨む方が良いと思います

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】かくしごと【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101221/review/03919855/

 

公式HP:

https://happinet-phantom.com/kakushigoto/


■あんのこと

 

■オススメ度

 

救いのない映画に興味のある人(★★★)

実話ベースの映画に興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.13(アップリンク京都)

 

■映画情報

 

情報:2024年、日本、113分、PG12

ジャンル:暴力的な母親に育てられた女性の再生と、それを支持する人々を描いた社会派ヒューマンドラマ

 

監督&脚本:入江悠

原案:2020年の6月1日の朝日新聞の記事

 

キャスト:

河合優実(香川杏:売春・麻薬の常習犯の21歳の女性)

 

佐藤二朗(多々羅保:杏を気遣う刑事、「サルページ赤羽」経営)

稲垣吾郎(桐野逹樹:多々羅の友人、ジャーナリスト)

 

河井青葉(香川春海:杏の母)

広岡由里子(香川恵美子:杏の祖母)

 

早見あかり(三隅紗良:シェルターに住む女)

 

赤堀雅秋(桐野の雑誌社の編集長)

 

吉岡陸雄(加藤:多々羅の同僚の刑事)

 

護あきな(真野雅:セラピーの参加者)

中山求一郎(坂元:セラピーのスタッフ)

盛隆二(上間陽平:老健施設「若草園」の施設長)

小林勝也(原幸太:老健施設の「若草園」利用者)

竹内晶子(北山:日本語学校の先生)

 

■映画の舞台

 

2020年、

日本:東京都心

 

ロケ地:

東京都:北区

居酒屋 鳥八

https://maps.app.goo.gl/KAmEwUhUB97PS3Ys7?g_st=ic

 

東京都:大田区

中華麺舗虎

https://maps.app.goo.gl/WgRtfPFPt8mEn5Hn6?g_st=ic

 

神奈川県:川崎市

喫茶まりも

https://maps.app.goo.gl/mXhA9NvfRZP1cZcz8?g_st=ic

 

埼玉県:川口市

川口シニアセンター

https://maps.app.goo.gl/BsE6rzFK5DKm3Rti9?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

都内に住む杏は、幼少期から母親にウリをさせられ、暴力ばかり振るわれていた

ある日、ウリの相手のシャブ中がぶっ倒れたことで逮捕された杏だったが、取り調べの担当刑事・多々羅は変わり者で、いきなりヨガを始めたりする

多々羅は杏に、彼が支援する「サルページ赤羽」という覚醒剤のセラピーへの参加を促し、顔を覗かせることになった

 

その後、就職先などを斡旋してもらった杏だったが、給料は母に奪われて、絶望を感じて、再びシャブに手を出してしまう

そこで多々羅は、友人のジャーナリスト・桐野のツテを頼り、新しい就職先とシェルターを用意してもらうことになった

杏は小学校をまともに行けてなかったために読み書きができなかったが、多々羅は日本語学校を紹介し、そこに通うことになった

 

そんなある日、同じシェルターに住む女からお金と金を押し付けられてしまった

杏は見よう見真似で子どもを育てることになり、それなりに充実した日々が訪れた矢先、懇意にしていた多々羅と連絡がつかなくなってしまう

さらにコロナ禍による雇い止め、日本語学校の休校などに晒される中で、杏は子ども以外の安らぎの場所を失ってしまうのである

 

テーマ:現実逃避を超える絶望

裏テーマ:孤立と孤独

 

■ひとこと感想

 

実際の事件を基にした作品で、ある新聞記事の女性の顛末がベースになっています

コロナ禍で自殺をした20代の女性の記事で、そこには彼女が少女時代から母親から売春を強要されていたなどの壮絶な過去が綴られていました

 

本作は、記事の女性であるハナをモチーフにして、どうして自殺の道を選ばざるを得なかったのかを描いていきます

さらに、彼女を担当し、実際に覚醒剤のセラピーを運営していた刑事が逮捕された事件も実話になっていて、そのあたりもきっちりと組み込んでいく流れになっています

 

物語としては、とにかく母親の行動が凄すぎて、自分の娘をママ呼ばわりするなど、どうしようもない人間として描かれていました

祖母は杏のことを気にかけていたようですが、元凶を作っている張本人でもあるので、複雑な感じになってしまいます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】あんのこと【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100503/review/03926118/

 

公式HP:

https://annokoto.jp/


■チャレンジャーズ

 

■オススメ度

 

お姫様映画が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.13(MOVIX京都)

 

■映画情報

 

原題:Challengers(劇中のテニスの大会の名前)

情報:2024年、アメリカ、131分、PG12

ジャンル:女性テニス選手を巡って戦う二人のテニスプレイヤーを描いたラブロマンス映画

 

監督:ルカ・グァダニーノ

脚本:ジャスティン・クリツケス

 

キャスト:

マイク・ファイスト/Mike Faist(アート・ドナルドソン/Art Donaldson:ジュニアダブルスのテニスプレイヤー)

ジョシュ・オコナー/Josh O’Connor(パトリック・ズワイグ/Patrick Zweig:ジュニアダブルスのテニスプレイヤー)

ゼンデイヤ/Zendaya(タシ・ダンカン/Tashi Dankan:アートとパトリックが惚れる女性、女子テニスプレイヤー)

 

Nada Despotovich(タシの母)

Naheem Garcia(タシの父)

A.J. Lister(リリー:タシの娘)

 

Hailey Gates(ヘレン:パトリックのデートの相手)

 

Darnell Appling(ニューロシェルノ決勝の審判)

Emma Davis(アナ・ミュラー/A. Mueller:全米オープンのジュニアの選手、タシの対戦相手)

 

■映画の舞台

 

2006年〜2019年

アメリカ各地

ニューヨーク&アトランタ

 

ロケ地:

アメリカ:マサチューセッツ州

ボストン

 

■簡単なあらすじ

 

女子ジュニアでは抜群の強さを誇るタシ・ダンカンは、ある試合後のパーティーにて、ジュニア選手のアートとパトリックと出会うことになった

二人はタシに惚れ込んでいて、パトリックは強引に部屋番号を告げた

来ないと思われたものの、タシは二人が泊まる部屋にやってきて、明日の決勝で勝った方に電話番号を渡す、と告げた

 

元々、アートに勝たせる八百長を仕組む予定だったが、パトリックは約束を反故にして、電話番号を賭けた戦いを始める

そして、試合にはパトリックが勝ち、タシへの挑戦権が与えられた

 

その後、恋仲になったタシとパトリックだったが、彼は練習に口出しをするタシを快く思っていなかった

ある日、そのことが原因で喧嘩別れした二人だったが、翌日の試合にて、タシは選手生命に致命的な怪我を負ってしまう

アートは彼女を献身的に支え、そして二人は夫婦となって、二人三脚でテニス人生を歩むようになった

 

だが、年齢的なピークを迎え、成績が下降し出したアートは、ある決意を固めるようになる

そんな決意を胸に戦うニューロシェルの大会には、パトリックの姿があり、彼はタシの元を訪れ、ある願いを伝えることになったのである

 

テーマ:お姫様気分は最高

裏テーマ:お姫様の押し付け合い

 

■ひとこと感想

 

ゼンデイヤ演じるタシを取り合うイケメンが描かれていて、彼女を巡って本気で試合をするなどの様子が描かれていきます

二人だけに通じるサインがあって、これが後半につながるのですが、このあたりの伏線の描き方は良かったように思います

それでも、時系列がゴチャゴチャ動きまくるので、追いかけるだけでも一苦労という印象がありました

 

基本的には現在軸である「ニューロシェル」の決勝から過去を回想する流れになっているのですが、回想からさらに別の時間軸に飛ぶというのが混乱の要因になっています

現在軸の試合の間に回想を何度も挟むのも微妙ではありますが、冒頭で描かれるニューロシェルにて「アートとパトリックは憎みあっている」とか、「タシがパトリックを嫌悪している」というものが分かれば混乱はしないように思えました

 

映画は、わかりやすく姫様の奪い合いなのですが、前述のサインによって、ラストの試合の勝利の意味が変わってきます

そして、タシの一言で映画は終わるのですが、とっても意地悪な展開になっていたのは笑ってしまいました

 

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【映画感想】チャレンジャーズ【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/98955/review/03926120/

 

公式HP:

https://wwws.warnerbros.co.jp/challengers/


■ブルー きみは大丈夫

 

■オススメ度

 

イマジナリーフレンドのお話が好きな人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.14(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

原題:IF(イマジナリーフレンド)

情報:2024年、アメリカ、104分、G

ジャンル:子どもにだけ見えるイマジナリーフレンドが見えてしまう12歳の少女を描いたファンタジー映画

 

監督&脚本:ジョン・クラシンスキー

 

キャスト:

ケイリー・フレミング/Cailey Fleming(ビー:イマジナリーが見える12歳の少女)

   (3~5歳時:Audrey Hoffman

ライアン・レイノルズ/Ryan Reynolds(カル:ビーと同じマンションに住むイマジナリーを連れた男性)

 

ジョン・クラシンスキー/John Krasinski(ビーのお父さん)

Catharine Daddario(ビーのお母さん)

フィオナ・ショウ/Fiona Shaw(マーガレット:ビーのおばあちゃん)

 

アラン・キム/Alan Kim(ベンジャミン:病院の少年)

 

Liza Colón-Zayas(ジャネット:父の主治医)

 

Bobby Moynihan(ジェレミー・グリフィス:商談に向かう男性)

   (幼少期:David Weissmann

 

【イマジナリーたちの声】

スティーヴ・カレル/Steve Carell(ブルー:紫のモフモフのイマジナリー)

フィービー・ウォーラー=ブリッジ/Phoebe Waller-Bridge(ブロッサム:ビーが街角で見かけるてんとう虫のイマジナリー)

ルイス・ゴセット・ジュニア/Louis Gossett Jr.(ルイス:年老いたクマのイマジナリー、施設の責任者)

 

【日本語吹替キャスト】

稲垣来泉(ビー)

加瀬康之(カル)

浪川大輔(ビーのパパ)

高島雅羅(ビーのおばあちゃん)

佐藤みゆ希(ベンジャミン)

伊倉一恵(ジャネット)

遠藤純一(ジェレミー)

宮田俊哉(ブルー)

三森すずこ(ブロッサム)

 

■映画の舞台

 

アメリカ:ニューヨーク州

ニューヨーク

 

ロケ地:

アメリカ:ニューヨーク州

ニューヨーク

コニーアイランド/Coney Island

https://maps.app.goo.gl/R4z9mwTe3TEHH8PBA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

12歳の少女ビーは、母を幼い頃に癌で亡くし、今度は父が難病で苦しんでいた

祖母の家に来ることになったビーは、そこで不思議なてんとう虫の格好をした動く人形を見つけてしまう

彼女がそれを追いかけると、てんとう虫は同じマンションの最上階で消えてしまった

 

その後、その部屋の住人を確認したビーは、彼と一緒に同行するてんとう虫を追っていく

すると、ある家に侵入し、大きなもふもふの怪物ブルーが一緒に出てきた

彼らはイマジナリーフレンドと言って、子どもの頃にだけ見えるものだという

 

ビーは、カルと名乗る住人とイマジナリーたちと共に、「必要とされなくなったイマジナリーの新しい相手探し」を手伝うことになった

だが、そのマッチングはうまくいかず、そんな折、祖母の古い写真にてんとう虫のブロッサムが写っていることに気づく

 

そこでビーは、かつてイマジナリーだった人の元に彼らを届けようと考え始めるのである

 

テーマ:イマジナリーは生涯の友だち

裏テーマ:イマジナリーの使命

 

■ひとこと感想

 

思いっきり子ども向けの作品ですが、大人でないとわからない部分が多いように思えます

大人になると見えなくなるイマジナリーが見えてしまう12歳という微妙な年齢を描いていて、大人になりたいビーは「自分が子どもであること」を否定したがっていました

 

ビーはある使命を持っているという感じで描かれるのですが、彼女はそんなものには巻き込まれたくないのですね

でも、それらが片付かないと元の生活には戻れないジレンマがありました

 

ビーはカルと協力して、イマジナリーの老人ホームに向かい、そこでイマジナリーがどうなるのかを知ることになります

パラダイムシフトが起こることでビーの人生が変わっていくのですが、最後にサプライズがある、という感じになっています

このあたりの伏線の回収の仕方は見事でしたね

 

↓詳しいレビューはこちらから

鋭意、執筆中にて、今しばらくお待ちくださいませ

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/100914/review/03929208/

 

公式HP:

https://blue-movie.jp/


■ディア・ファミリー

 

■オススメ度

 

実話ベースの映画が好きな人(★★★)

IABPバルーンカテーテルに興味がある人(★★★)

 

■公式予告編

鑑賞日:2024.6.14(イオンシネマ京都桂川)

 

■映画情報

 

情報:2024年、日本、118分、G

ジャンル:IABP(大動脈内バルーンパンピング)バルーンカテーテルに関わった技術者家族を描いたヒューマンドラマ

 

監督:月川翔

脚本:林民夫

原作:清武英利『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』

Amazon Link(原作小説)→ https://amzn.to/45sRf7R

 

キャスト:

大泉洋(坪井宣政:娘・佳美のために人工心臓の製作を始める技術者、愛知高分子化学株式会社の社長)

菅野美穂(坪井陽子:宣政の妻)

 

福本莉子(坪井佳美:宣政の娘、心疾患を患う次女)

   (幼少期:鈴木結和

新井美羽(坪井寿美:宣政の娘、三女)

   (幼少期:小野井奈々

川栄李奈(坪井奈美:宣政の娘、長女)

   (幼少期:富井寧音

 

光石研(石黒英二:東京都市医科大学教授)

松村北斗(富岡進:東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医)

上杉柊平(佐々木肇:東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医)

徳永えり(柳玲子:東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医)

古屋昌敏(三浦武:東京都市医科大学・日本心臓研究所の研究医)

大石吾朗(中山:東京都市医科大学の部長)

 

満島真之介(桜田純:東京大学医学部の学生、のちの医学博士)

 

宝辺花帆美(川野はるか:由希の娘、佳美の同室の患者)

戸田菜穂(川野由希:はるかの母)

 

有村架純(山本結子:褒章式のインタビュアー)

 

野添義弘(愛知高分子化学の社員)

朝井大智(退職する若手社員)

外川貴博(佳美の主治医)

 

■映画の舞台

 

愛知県:名古屋市

 

ロケ地:

愛知県:春日井市

昌和工業(愛知高分子化学株式会社)

https://maps.app.goo.gl/h9bqR5hp5uBDNzbb6?g_st=ic

 

愛知県:西尾市

西尾市立幡豆中学校

https://maps.app.goo.gl/MVWDotv6yYkRQiU79?g_st=ic

 

三河一色さかな村

https://maps.app.goo.gl/sC8zy6KqEWordgNw6?g_st=ic

 

愛知県:豊橋市

豊橋市立芦原小学校

https://maps.app.goo.gl/7fS4vcEdT4eHyWkG6?g_st=ic

 

愛知県:江南市

写真館かつみ

https://maps.app.goo.gl/7bcRBh1uiRFNYxjR8?g_st=ic

 

東京都:練馬区

武蔵野音楽大学

https://maps.app.goo.gl/vzEU65b3dDwwzwDd9?g_st=ic

 

栃木県:佐野市

佐野医師会病院

https://maps.app.goo.gl/CzBDm9rVvHPU29CDA?g_st=ic

 

千葉県:流山市

流山中央病院

https://maps.app.goo.gl/1XBY7KHnFDXc9Gfh6?g_st=ic

 

東京都:世田谷区

関東中央病院

https://maps.app.goo.gl/kPo4yeWznKA5zhYUA?g_st=ic

 

■簡単なあらすじ

 

2002年、黄綬褒章の授賞式に出席した坪井宣政とその妻・陽子は、記者から「なぜ、人工心臓ではなく、IABPの開発に取り組んだですか?」と訊かれる

宣政は言葉を詰まらせ、ここに至るまでの経緯を回想することになった

 

1973年、次女の佳美に先天性の心疾患が見つかり、余命10年と宣告されてしまう

宣政は手術のできる病院を探して全国を駆け巡ったが、日本はおろかアメリカの病院でも断られてしまう

 

そこで、人工心臓というものがあることを知り、東京都市大学の石黒教授の元を訪ねることになった

だが、今は動物での臨床試験が始まったばかりで、人の臨床試験など臨むことができなかった

 

途方に暮れる宣政だったが、佳美の「自分でできることは自分でする」という何気ない言葉にひらめきを受けて、自分の工場で人工心臓を作ろうと考えるのである

 

テーマ:諦めない心

裏テーマ:無駄な努力はない

 

■ひとこと感想

 

予告編の情報だけで大体のことがわかる作品になっていて、IABPバルーンカテーテルを作った実在の人物がモデルになっています

映画は、黄綬褒章の受賞式から回想する流れになっていますが、冒頭では「ある女性」のカテーテル治療が行われている様子を描いていました

このシーンが授賞式の約10年前になり、映画の最後のシーンにつながっています

この時の執刀医の顔をよく覚えておくと良いと思います

 

映画は、人工心臓を作ろうと奮闘する町工場の様子が描かれていて、工場では樹脂を使った製品を扱っていました

その技術があって今に至ることになるのですが、いろんな軋轢があったことは想像に難くありません

やや医学界が悪く描かれていますが、まだ生易しい感じにも思えます

 

物語は、実話ベースで、諦めの悪い家族が奮闘する様子が描かれていて、まさにこの親にして、この子ありという感じになっていました

姉妹がキャラが立っていてわかりやすく、幼少期の子役が本当に似ているのでびっくりしてしまいます

それにしても、勤務先で毎週のように行われる緊急カテーテル手術を思うと、凄いことをした人なんだなあと思わされます

 

↓詳しいレビューはこちらから

【映画感想】ディア・ファミリー【後半:ネタバレあり】

 

■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

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公式HP:

https://dear-family.toho.co.jp/index.html

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投稿者 Hiroshi_Takata

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