■映画鑑賞まとめ■
7月、第3週(2024.7.15~2024.7.21)
■メイ・ディセンバー ゆれる真実
■オススメ度
再現ドラマの裏側に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.15(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
原題:May December(親子ほど年の離れたカップル)
情報:2023年、アメリカ、117分、R15+
ジャンル:全米を震撼させた年の差夫婦の再現映画に挑む女優を描いたヒューマンドラマ
監督:トッド・ヘインズ
脚本:サミー・バーチ
キャスト:
ナタリー・ポートマン/Natalie Portman(エリザベス・バリー:事件の映画化でグレイスを演じる女優)
チャールズ・メルトン/Charles Melton(ジョー・ヨー:メイ・ディセンバー事件の当事者、ジョージの同級生、グレイシーと関係を持つ13歳の少年、モデルはヴィリ・フラウアウ/Vili Fualaau)
ジュリアン・ムーア/Julianne Moore(グレイシー・アサートン=ヨー:メイ・ディセンバー事件の当事者、モデルはメアリー・ケイ・ルトーノー/Mary Kay Letourneau)
Gabriel Chung(チャーリー・アサートン=ユー:グレイシーとジョーの息子、高校生、双子)
Elizabeth Yu(メアリー・アサートン=ユー:グレイシーとジョーの娘、高校生、双子)
Piper Curda(オナー・アサートン=ユー:グレイシーとジョーの娘、長女、大学生)
D.W. Moffett(トム・アサートン:グレイシーの元夫)
Cory Michael Smith(ジョージー:グレイシーとトムの息子、ミュージシャン)
Hailey Wist(キャシディ:グレイシーとトムの娘)
Kelvin Han Yee(ジョー・シニア:ジョーの父)
Charles Green(ヘンダーソン氏:グレイシーとジョーが働いていたペットショップのオーナー)
Lawrence Arancio(モーリス・スパーバー:事件を担当した弁護士)
Chris Tenzis(アーロンの声:エリザベスの婚約者)
■映画の舞台
2015年、
アメリカ:ジョージア州
サバンナ
ロケ地:
アメリカ:ジョージア州
サバンナ/Savannah
https://maps.app.goo.gl/QH7gEq4wT981uu1NA?g_st=ic
Island High School
https://maps.app.goo.gl/RGVC1mZ8n6c2ZDt48?g_st=ic
■簡単なあらすじ
女優のエリザベスは、かつて全米を震撼させた「メイ・ディセンバー事件」の再現映画の主演が決まっていた
彼女は当事者のことを知るために彼らの住むサバンナへとやってきた
そこには当事者であるグレイシーとジョーの家族がいて、彼らの双子の子どものメアリーとチャーリーは高校の卒業式を迎えていた
彼らの姉であるオナーは大学に通っていて、卒業式のために帰ってくると言う
エリザベスはふたりに話を聞きながら、当時を知るグレイシーの元夫トム、弁護士のモーリスなどから話を聞くことになった
そんな折、取材をしていることをしったグレイシーとトムの息子ジョージーは「ある話」を持ち掛けて交渉をしようと考えていく
テーマ:時間とともに理解できる価値観
裏テーマ:同化とその功罪
■ひとこと感想
映画は、過去の事件の再現映画を作るという裏側を描いていて、主人公を演じるエリザベスが当事者に取材をする、という内容になっています
事件は13歳の少年と性的関係を持った36歳を演じることになり、13歳の少年ジョーは、服役し獄中出産したグレイシーと結婚していることになります
その獄中出産の娘は大学生になり、取材先の家には高校卒業を迎える長男&次女の双子がいました
自伝映画を作る裏側ということで、その当事者と関わる中で、報道で語られることとは違う側面を見ていくことになります
エリザベス自身は婚約者がいえう状況で、結婚して子どもを持つ前の段階で、目の前で起こることは自分の感覚にはないものだったと言えます
映画は、三面鏡が登場し、左から本物のグレイシー、エリザベス、鏡に映ったグレイシーというシーンがありました
その後にも、鏡に向かって話しかけるシーンなどが多く、メイクを教えてもらう場面と、レストランの休憩室の場面では、エリザベスとグレイシーの立ち位置が変わっていました
さらに、エンドロールは「文字がすべて左側に寄っている」という演出になっていて、わかりやすく解釈するならば「左側に真実がある」ということなのかな、と感じました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】メイ・ディセンバー ゆれる真実【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99302/review/04041664/
公式HP:
https://happinet-phantom.com/maydecember/
■大いなる不在
■オススメ度
親子の断絶と回復の物語に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.16(アップリンク京都)
■映画情報
英題:Great Absence(大いなる不在)
情報:2024年、日本、133分、G
ジャンル:認知症の父と再会を果たす疎遠の息子を描いたヒューマンドラマ
監督:近浦啓
脚本:近浦啓&熊野柱太
キャスト:
森山未來(遠山卓:逮捕された父を引き取る疎遠の息子、舞台俳優)
藤竜也(遠山陽二:卓の父、認知症、元大学教授)
原日出子(遠山直美:陽二の再婚相手)
神野美鈴(緒方朋子:直美の妹)
真木よう子(遠山夕希:卓の妻)
三浦誠己(塩塚正彦:直美の息子)
利重剛(鈴本靖史:陽二の教え子)
市原佐都子(本人役:劇団の演出家)
塚原大助(坂口公介:劇団の主宰)
■映画の舞台
日本:福岡県
北九州市
ロケ地:
日本:福岡県
北九州市
北九州芸術劇場
https://maps.app.goo.gl/ZTEzCxszLEsqBh9e6?g_st=ic
波夢人
https://maps.app.goo.gl/VNMDQLRRJQegrBc16?g_st=ic
酒肆あま乃
https://maps.app.goo.gl/ZZEpaeoEt2j7bnta7?g_st=ic
THE STEEL HOUSE
https://maps.app.goo.gl/csqSb37qp9aehLYf9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
新しい舞台のワークショップに集中していた舞台俳優の卓は、ある日、父が警察に逮捕されたという報告を受けた
妻・夕希と一緒に急いで警察署に行くと、父は認知症の進行が激しく、施設の入らざるを得ない状況だった
父は、再婚相手の直美と過ごしていたはずだったが、家に彼女の姿はなく、電話をかけてみると、携帯は部屋に置き去りにされていたままだった
施設に入った父は、そこをどこかの国の監獄か何かだと思い込んでいて、一向に話は前に進まない
なんとか直美の居場所を聞こうとするものの、彼女は自殺をしたと言い出す
だが、そのような事実はなく、直美の息子・正彦も行き先を濁すだけだった
卓は父との日々を思い返しながら、全く別人のようになった父と相対し、このようになった経緯を紐解くことになったのである
テーマ:父が見てきたもの
裏テーマ:存在の証明
■ひとこと感想
予告編だけの情報で鑑賞
父の同居人が自殺をしたということと、どうやら認知症になって変わってしまった父と相対する息子ということだけがわかっていました
予告編はやや見せすぎの感はあり、ミスリードも多いのですが、親子の微妙な関係についてはうまく伏せていたと思います
特徴的だったのは、卓が父に対してずっと敬語だったことで、これは父親を他人と見てきたのか、教育がそうだったのかな何とも言えない部分がありました
劇中ではイヨネスコの「瀕死の王」とい舞台を練習しているのですが、この内容がガッツリと絡んでいる内容に思えました
映画からは全てがわからなかったのですが、パンフレットには関連なども解説されていたので、気になる方は購入しても良いかと思います
珍しく、キャストが役付きで全部載っているので、気になるキャストもすぐ探せて良いと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/99967/review/04044784/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/greatabsence/
■ある一生
■オススメ度
濃密な一生を体感したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.16(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Ein Ganzes Leben(一生)、英題:A Whole Life(一生)
情報:2023年、ドイツ&オーストリア、115分、G
ジャンル:ある過酷な運命を背負う男の一生を描いたヒューマンドラマ
監督:ハンス・シュタインビッヒラー
脚本:ウルリッヒ・リマー
原作:ローベルト・ゼーターラー/Robert Seethaler『Ein Ganzes Leben(邦題:ある一生)』
Amazon Link(ドイツ語版)→ https://amzn.to/3zEo4Tw
Amazon Link(日本語訳)→ https://amzn.to/3Lqasy4
キャスト:
シュテファン・ゴルスキー/Stefan Gorski(アンドレアス・エッガー:孤児として農園に連れて来られる少年、成人期)
(老齢期:アウグスト・ツィルナー/August Zirner)
(少年期:イヴァン・グスタフィク/Ivan Gustajik)
アンドレアス・ルスト/Andreas Lust(ユーベル・クランツシュトッカー:エッガーを預かる農場主)
ユリア・フランツ・リヒター/Julia Franz Richter(マリー:エッガーの恋人、宿屋のバーの店員)
ロバート・スタッドローバー/Robert Stadlober(宿屋の主人)
Thomas Schubert(トーマス・マトル:ロープウェイ作業員、エッガーの同僚)
ペーター・ミッタールッツナー/Peter Mitterrutzner(へルナー・ハネス:山羊飼いの老人)
マリア・ホーフテッター/Maria Hofstätter(アンナ・ホラー:小学校の先生)
■映画の舞台
1900年代、
オーストリア:
東チロル州マトレイ
ロシア:コーカサス地方
ロケ地:
オーストリア
マトレイ/Matrei
https://maps.app.goo.gl/LSD3K8hXV5ibRQQR7?g_st=ic
オーストリア:
リエンツ/Lienz
https://maps.app.goo.gl/wViKSkKW2Mrz3M238?g_st=ic
ドイツ:
キームガウ/Cheimgau
https://maps.app.goo.gl/sHXASrimpGBxtA8D8?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1900年代、孤児となったアンドレアス・エッガーは親戚のユーベルの家に預けられることになった
ユーベルは家族と同じ食卓に着くことを許さず、半ば奴隷のような扱いで、農場でこき使う日々を過ごしていた
第一次世界大戦が勃発した頃、エッガーも徴兵の対象になった
だが、ユーベルの息子二人がジフテリアで亡くなっていて、彼は働き手がなくなると軍に訴えて受理されてしまった
その後もエッガーは寡黙に働き続けるものの、とうとう我慢の限界が来て、脅すようにユーベルのもとを去ることになった
エッガーは山に登り、ロープウェイの建設作業員として働き始める
そこの宿屋にはマリーという若い女がいて、二人はいつしか恋に落ち、一緒に生活をするようになった
だが、ある日、幸せの絶頂にいたエッガーは、奈落の底に突き落とされてしまうのである
テーマ:平凡という名の特殊
裏テーマ:「在る」一生
■ひとこと感想
ポスタービジュアルぐらいしか見ている時間がなく、勢いそのままに鑑賞
孤児になった少年が親戚の家に連れて来られるものの、そこで奴隷扱いされるという導入からして、幸せな人生にはならないんじゃないかなあと思わされます
それでも、その預けられた家は不幸続きで、少年を頼るしかないのに、結局は見捨てられてしまうのですね
日頃の行いに依るとは言いますが、これもまた因果応報というものなのかもしれません
その後、ロープウェイを作るという仕事に就き、そこでマリーという女性と出会うのですが、そこからも苦難の連続でしたね
どこまでがネタバレかは微妙なところですが、マリーとの生活あたりからは知らない方が良いと思うので、このあたりで止めておこうかと思います
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101403/review/04044790/
公式HP:
■クレオの夏休み
■オススメ度
少女期の喪失感を描いた作品に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.17(アップリンク京都)
■映画情報
原題:Àma Gloria
情報:2023年、フランス、83分、G
ジャンル:乳母との別れを惜しむ6歳の少女を描いた青春映画
監督:マリー・アマシュケリ
脚本:マリー・アマシュケリ&ポーリーヌ・ゲナ
キャスト:
ルイーズ・モーロワ=パンザニ/Louise Mauroy-Panzani(クレオ:乳母に育てられた6歳の少女)
イルサ・モレノ・ゼーゴ/Ilça Moreno Zego(グロリア:クレオの乳母)
アルノー・ルボチーニ/Arnaud Rebotini(アルノー:クレオの父)
アブナラ・ゴメス・バレーラ/Abnara Gomes Varela(ナンダ/フェルナンダ:グロリアの娘)
フレディ・ゴメス・バレーラ/Fredy Gomes Tavares(セザール:グロリアの息子)
■映画の舞台
フランス:パリ
カーボベルデ:サンディエゴ島
ロケ地:
フランス:パリ
カーポ・ベルデ/Cape Verde
https://maps.app.goo.gl/EmLsNyExF4hjQBGq5?g_st=ic
■簡単なあらすじ
6歳の少女・クレオは、ナニーのグロリアに育てられてきたが、ある事情によって、グロリアは故郷のカーポ・ベルデに戻ることになった
父・アルノーと二人暮らしになったものの、グロリアが恋しくてたまらない日々が続いた
アルノーは仕方なく、夏休みにクレオをグロリアの元に預けることになった
クレオはカーポ・ベルデに来たものの、グロリアの家族は快くは思っていなかった
グロリアがクレオを家族扱いすることにも反発し、幼少期を放っておかれた彼女の息子セザールは、かなり反抗的な態度を見せていた
ある日、グロリアの娘ナンダの赤ちゃんが産まれ、彼女はそちらに付きっきりになってしまう
寂しさを募らせるクレオは、その地にまつわる伝統の一部だけを解釈し、悪魔にお願い事をしてしまう
テーマ:寂しさからの自立
裏テーマ:乳母の限界
■ひとこと感想
ナニー(乳母)に育てられた少女が乳母離れをする物語ではありますが、実質的には乳母側もそこから離れる過程を描いていました
ナニーのグロリアは出稼ぎでフランスに来ているだけで、彼女自身はお金を溜めて、現地でビジネスをしたいと考えていました
そんな中で、グロリアの母が他界し、娘が出産を控えるということになります
クレオの父も多忙で任せっきりなのですが、グロリア自身も一線を越えているところがあって、それが乳母離れを困難にしていましたね
仕事だと割り切るのもどうかと思いますが、フランスでの接し方を変えられない以上、実の息子や家族が反発するのも無理はないと思います
映画は、クレオのひと夏の体験ではありますが、まだ善悪の区別もつかず、自分本位なところがありましたね
それを咎めることもないのですが、情操教育の一環として、大人たちがクレオを追い詰めてしまっている側面も否めないのかな、と感じました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101211/review/04048081/
公式HP:
https://transformer.co.jp/m/cleo/
■呪葬
■オススメ度
台湾ホラーに興味のある人(★★★)
初七日の意味を知っている人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.18(アップリンク京都)
■映画情報
原題:头七(頭七)、英題:The Funeral(お葬式)
情報:2022年、台湾、103分、G
ジャンル:祖父の葬儀のために帰省した娘とその子どもが奇怪な出来事に遭遇する様子を描いたホラー映画
監督:シエン・ダングイ
脚本:チャン・ケンミン
キャスト:
セリーナ・レン/任家萱(リー・チュンファ/李春华:実家に帰るシングルマザー)
(少女期:シエ・ハンユー/謝涵羽)
ウー・イーファン/吴以涵(リー・チンシェン/李沁萱:チュンファの娘)
チェン・イーウェン/陈以文(リー・チュアンツァイ/李传财:チュンファの父)
シェリー・ワン/赫容(ワン・ユージェン/王玉珍:チュンファの母)
ナードゥ/纳豆(リー・チュアンデ/李傳徳:チュアンツァイの異母弟、チュンファの叔父)
ジーン・カオ/高宇蓁(リー・チュウファ/李秋华:チュンファの姉)
シュー・ウェイチエ/舒偉傑(ジン・チャン/俊卿:チュウファの夫)
ヴェント・テン/邓志鸿(リー・ティエンヤオ:亡くなったチュンファの祖父)
チェン・ジアクイ/陈家逵(ミン祈祷師/法师、チュアンデの友人)
■映画の舞台
台湾のどこか
ロケ地:
台湾のどこか
■簡単なあらすじ
台北に住むシングルマザーのチュンファは、娘・チンシェンを育てるために、コンビニで生計を立てていた
だが、オーナーから気に入られることもなく、子育ての余波から勤務に支障が出ることもあって、とうとう解雇されてしまった
そんな折、祖父が亡くなったという知らせが叔父のチュアンデから入り、娘を連れて実家に帰ることになった
父とは険悪の仲で、姉もよくは思っていない
祖父の初七日が終われば帰ると伝えるものの、なぜか家族はすぐにでも追い返し違っていた
初七日までの我慢だと思っていた二人だったが、夜な夜な奇妙な夢を見始める
そして、チンシャンは夢ばかりか、誰かから付けられているようだと言い出す
チュンファは何とかして娘を守りながら、初七日を耐えるしかないと考えていた
テーマ:風習の裏側
裏テーマ:死者からのメッセージ
■ひとこと感想
台湾のホラーということで、死者を送るための初七日がテーマになっていました
祖父が亡くなって、疎遠の実家に戻ると、相変わらず家族は冷たい視線を送るというもので、それが「実は」という展開を迎えることになりました
ネタバレなしで観た方が良いとは思いますが、「へえ~」という感じですね
想像以上だけど、驚きもないという微妙な感じになっていました
いわゆるお化け屋敷的なノリで、突然現れる系が多いので、それらの恐怖というのは段々と薄れてきます
ご都合主義的な展開も多いので、冷静になった瞬間に終わってしまう映画だったように思えました
↓詳しいレビューはこちらから
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101648/review/04050462/
公式HP:
■Shirley シャーリイ
■オススメ度
作家活動に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.18(京都シネマ)
■映画情報
原題:Shirley
情報:2019年、アメリカ、107分、PG12
ジャンル:人気作家とその世話係を託された女性を描いたヒューマンスリラー
監督:ジョセフィン・デッカー
脚本:サラ・ガビンス
原作:スーザン・スカーフ・メレル/Susan Scarf Merrel『Shirley: A Novel(2014年)』
Amazon Link(原作小説:英語版)→ https://amzn.to/4fcXtxs
キャスト:
エリザベス・モス/Elisabeth Moss(シャーリイ・ジャクスン/Shirley Jackson:引きこもっている有名作家)
オデッサ・ヤング/Odessa Young(ローズ・ネムザー/Rose Nemser:シャーリイの世話をする妊婦)
オデッサ・ヤング/Odessa Young(ポーラ:シャーリイのイメージの女)
Alex Sherman(ポーラ/Paula Jean Welden:失踪した女学生、写真)
マイケル・スタールバーグ/Michael Stuhlbarg(スタンリー・ハイマン/Stanley Hyman:シャーリイの夫、教授)
ローガン・ラーマン/Logan Lerman(フレッド・ネムザー/Fred Nemser:スタンリーの助手、ローズの夫)
Robert Wuhl(ランディ・フィッシャー/Randy Fisher:ポーラの行方を知る郵便局員)
Paul O’Brien(ディーン:学部長)
Orlagh Cassidy(キャロライン:図書館司書)
■映画の舞台
アメリカ:バーモント州
ベニントン
ロケ地:
アメリカ:ニューヨーク
ジェファーソン・ハイツ/Jefferson Heights
https://maps.app.goo.gl/1r2hkPpdPkAKJRb19?g_st=ic
ヴァッサー大学/Vassar College
https://maps.app.goo.gl/8cc1CFSyu4r3fsCm9?g_st=ic
アメリカ:ベニントン州
ベニントン大学/Bennington College
https://maps.app.goo.gl/MrDwdirH3PKs9EeD9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ベニントン大学の教授スタンリーの助手をしているフレッドは、教授に招かれて妻ローズと共に大学に行くことになった
ローズはスタンリーの妻で作家のシャーリイの小説『くじ』を読んで感銘を受けており、会うことを楽しみにしていた
邸宅ではパーティーが行われていて、その奥では『くじ』について語るシャーリイを中心に人だかりができていた
一通り話し終えたシャーリイは自室へと戻り、ローズは思わず声をかけた
シャーリイは一目でローズが妊娠していることを見抜き、意味深な笑みを浮かべて去っていった
スタンリーはローズを呼び止め、シャーリイの現状について説明をする
そして、彼の要望にて、ローズはシャーリイの世話係として、フレッドと共に邸宅に住み込むことになったのである
テーマ:創作と想像
裏テーマ:作家の本性
■ひとこと感想
ちょっと昔の映画が今になって公開という不思議なパターンで、シャーリイ・ジャクスンという実在の女流作家が『絞首人(Hangsman)』を執筆するに至る過程を描いていきます
この作品を知らなくても楽しめる内容で、シャーリイとローズの心理戦がメインになっていましたね
作家がどのような過程で作品を書いていくのかを描いていて、インスピレーションの受け方、そこから想像を広げていく様子などが描かれていました
連鎖的に生まれてくるビジョンというものがあって、小説などを書いたことがある人なら何となく雰囲気が掴める作品になっていたと思います
映画は、ヒット作を出した直後の作家のスランプを描いていて、そこから立ち直るために何を為すのかというものを描いていくことになります
そんな中で失踪した学生が作品のモデルになるのですが、作品の中に迷い込んでいくローズが学生と同化していくような演出は見事だったと感じました
↓詳しいレビューはこちらから
【映画感想】Shirley シャーリイ【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101309/review/04050464/
公式HP:
https://senlisfilms.jp/shirley/
■フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
■オススメ度
月面着陸フェイク動画説に興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2024.7.19(イオンシネマ久御山)
■映画情報
原題:Fly Me to the Moon(私を月に連れてって)
情報:2024年、アメリカ、132分、G
ジャンル:アポロ11号のフライトディレクターとPR担当者を描くヒューマンドラマ
監督:グレッグ・バーランティ
脚本:ローズ・ギルロイ
キャスト:
スカーレット・ヨハンソン/Scarlett Johansson(ケリー・ジョーンズ/Kelly Jones:NASAに呼ばれるPRマーケティングのプロ)
チャニング・テイタム/Channing Tatum(コール・デイビス/Cole Davis:NASAのフライトディレクター)
ウッディ・ハレルソン/Woody Harrelson(モー・バーカス/Moe Berkus:ケリーをNASAに連れてくる政府関係者)
レイ・ロマノ/Ray Romano(ヘンリー・スモールズ/Henry Smalls:コールの同僚)
ドナルド・エリース・ワトキンス/Donald Elise Watkins(スチュ・ブライス/Stu Bryce:NASAの職員、主任)
ノア・ロビンズ/Noah Robbins(ドン・ハーパー/Don Harper:スチュの助手)
Lauren Revard(エッラ/Ella:NASAの職員、コールの秘書)
ジム・ラッシュ/Jim Rash(ランス・ヴェスパティーン/Lance Vespertine:映像作家、ケリーの友人)
アンナ・ガルシア/Anna Garcia(ルビー・マーティン/Ruby Martin:ケリーの助手)
コリン・ウッデル/Colin Woodell(バズ・オルドリン/Buzz Aldrin:アポロ11号の宇宙飛行士)
ニック・ディレンバーグ/Nick Dillenburg(ニール・アームストロング/Neil Armstrong:アポロ11号の宇宙飛行士)
クリスチャン・ズーハー/Christian Zuber(マイケル・コリンズ/Michael Collins:アポロ11号の宇宙飛行士)
Gene Jones(ホップ/Senator Hopp:視察に来る上院議員)
Joe Chrest(ヴァニング上院議員/Senator Vanning:冷戦支持派の議員、宇宙計画反対派)
Stephanie Kurtzuba(ジョリーン・ヴァニング/Jolene Vanning:議員の妻)
Colin Jost(クック上院議員/Senator Cook:目立ちたがり屋の議員)
Dariusz Wolski(エドヴァルド/Edvard:撮影監督、ラルフの友人)
Christian Grey Moore(ケリーの写真家)
Hickory&Wilbur&Eclipse(ミスチフ:野良猫)
Peter Jacobson(チャック・メドウズ/Chuck Meadows:テレビのホスト)
■映画の舞台
1960年代、
アメリカ:フロリダ州
ケネディ宇宙センター
ロケ地:
アメリカ:フロリダ州
ケープ・カナベラル/Cape Canaveral
https://maps.app.goo.gl/fxiN8QcV69QcbkvZ6?g_st=ic
アメリカ:ジョージア州
サバンナ/Savannah
https://maps.app.goo.gl/EmTEhueK5RxFqZtV6?g_st=ic
ティビー・アイランド/Tybee Island
https://maps.app.goo.gl/hCB627691gDawaSP9?g_st=ic
プラスキ国際要塞記念物/Fort Pulaski
https://maps.app.goo.gl/AhyR9dcoRZ7rr4Sj7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1960年代、冷戦からベトナム戦争に移行した時期において、米ソの宇宙開発は加熱の極みを見せていた
ソ連がボストーク1号にて、ユーリ・ガガーリンが宇宙に送り込まれ、アメリカはその上を行くためにケネディ大統領によるミッションが掲げられるようになった
アポロ1号の事故以来、低迷を続けていたNASAは、ようやくアポロ11号にて、そのミッションに向けての歩みを始めることになった
フライトディレクターには、元戦闘機パイロットのコール・デイヴィスが抜擢され、数々のミッションを行なっていく
そんな折、政府はNASAのアポロ計画を国民の関心ごとにするために、PRのプロを派遣することに決めた
その白羽の矢が立ったのが、車業界のみならず、多方面で活躍を見せていたケリーで、彼女に政府関係者を名乗るモー・バッカスという人物が現れた
彼は表に出せないケリーの過去を知る人物で、彼女はやむを得なく、NASAのPR担当者になることを決める
責任者のコールはPR活動には反対の立場だったが、資金不足に悩むNASAは背に腹を変えられず、彼女を頼ることになったのである
テーマ:成功に必要なもの
裏テーマ:真実と虚構のはざま
■ひとこと感想
NASAの月面着陸映像には長らくの間フェイク画像ではないかという陰謀論のようなものがありました
実際にどうだったのかは置いておいて、そのネタでここまで手の込んだ作品を作ったのは驚きでしたね
NASAも製作に協力したとのことで、何を考えているんだろうと思ってしまいます
映画は、ガチなNASAの打ち上げ映画ではなく、どちらかといえばラブコメに近い印象がありました
堅物のコールと色気たっぷりのケリーのつかず離れずの恋という感じで、公私混同の一歩手前を行ったり来たりしていました
政府関係者にウディ・ハレルソンが登場し、きな臭さが全開になっていくのですが、ラストは結構爽快感に溢れますね
私たちが見たものは何だったのかという答え合わせにもなっていて、この結末を見ればNASAが協力するのもうなづけるのかな、と思いました
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【映画感想】フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン【後半:ネタバレあり】
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101568/review/04052828/
公式HP:
https://www.flymetothemoon.jp/