■冴えないボクと映えるキミ
■オススメ度
インドの恋愛映画に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.9.7(MOVIX京都)
■映画情報
原題:With Love(愛とともに)
情報:2025年、インド、141分、G
ジャンル:過去の恋愛を清算する男女を描いたラブコメ映画
監督&脚本:マダン
キャスト:
アビジャン・ジービント/Abishan Jeevinth(サティヤ・シーラン/Sathya:デザイナー、SDA高校の12年生)
アナスワラ・ラージャン/Anaswara Rajan(モニシャ・モンク/Monisha:サティアと見合いするインフルエンサー、SDA高校の10年生)
カービヤー・アニル/Kavya Anil(アニシャ/Anisha:サティヤの想い人、モニシャの先輩)
テーニー・ムルガン/Theni Murugan(シーラン/Seelan:サティヤの父)
Rj Ananthi(アナンシィ/Ananthi:サティヤの姉)
スダルシャン・ガンディー/Sudharshan Gandhi(サティヤの義理の兄、アナンシィの夫)
サラバナン/Saravanan(スワーミナーダン/Swaminathan:SDA高校の先生)
ハリーシュ・クマール/Harish Kumar(ディネーシュ/Dinesh:サティヤの親友)
シッダールト・バーブ/Siddharth Babu(ジャファル:サティアを助ける後輩、のちの学校職員)
RJ ディンプル・カンナ/RJ Dimple Kanna(ヴィヌ:モニシャの高校時代の親友)
Sachana Namidass(サンディヤ/Sandhya:モニシャの高校時代の親友)
サンジャイ・モハン/Sanjay Mohan(サントーシュ:サンディヤの元カレ)
サチン・ナッチヤッパン/Sacchin Nachiappan(バラジ/Balaji:モニシャのクラスメイト、ガリ勉)
【その他の出演者】
M Sasikumar/シャクシクマール(列車の少年)
Kamalesh Jagan/カマレーシュ・ジャガン(列車の母親)
ナガイチュバイガル・アディヤマーン/Nagaichuvaigal Adhiyamaan(サティヤの友人)
ナガイチュヴァイガル・ヴェトリ/Nagaichuvaigal Vetri(サティヤの友人)
アヤズ・カーン/Ayaz Khan(ジェームズ:アニシャと同じ塾の青年、カンピオン高校の生徒)
S Rajapandi(ムッリの父、列車で蒸餅をくれる男)
Rockstar Kamalesh(ムッリ:列車の少年)
Resad Ajim(シャバズ/Shahbaz:?)
Naveen Nk
Dinesh Elango
Rj Suresh Kumar
Dimple Kanna
Sanjay Mohan
Ajith Vignesh(ヴィニート:カフェ待ちの女性の彼氏)
Shravnitha(ヴィノーディニ:カフェ待ちの女性)
Anjani
Nalan Prem Kumar
Ryan Ristin(アニシャの息子)
Sathish Ramadas
Sai Venkatesh(ジェームズの友人)
Kowshik Kabilan(ジェームズの友人)
Lokesh Krish
Arunja(サントーシュの婚約者)
Sai Maharajan
【12年生(サティヤのクラスメイト)】
Mathan Prathap
Sree Prasanna
Adithyesh Muralidharan
Balaji Siva
Sri Vijay
Lakshitha
【10年生(モニシャのクラスメイト)】
Paul William B
Aswin Venkatesh
Monivasan Venkatesan
Venkatesh Elangovan
Santhosh Kumar E
Gokul Chinnasamy
Aishwarya Ikaa
Harshini Suvi
Meenakshi Kumar
Nivedha Vignesh
Riya Shivan
Aishwarya Pragaladhan
Jaya Priya
Karthick B
【SDA高等学校の先生たち】
Selvaraj Muthusamy
Vidhya Sri
Arun Venkatesh
Feroz Khan Rowther
Sasikumar PA
Jeeva Semmalar
Naga Santhosh
Hari
Govindhan
Vijaya Easwar
Sheeba Christy
■映画の舞台
2013年&2023年
インド:タミルナードゥ州
チェンナイ&ティルテ
ロケ地:
上に同じ
■簡単なあらすじ
2023年、デザイナーとして独り立ちをしているサティヤは、姉のアナンシィから「早くお見合いをして結婚しろ」と口うるさく言われていた
姉は強引にある女性とのデートをセッティングし、サティヤはやむを得ずに指定されたカフェ「メゼ」へと向かった
そこには3人の女性が座っていたが誰が相手かわからず、その中のヴィニーディニという女性が声をかけてきた
女性は「彼氏がいるの」と言ってサティヤとのデートを打ち切り、サティヤは仕方なく店を出ることになった
そんな彼に別の女性・モニシャが声を掛け「私が相手だ」と言う
さっきの女性との顛末に笑い転げるモニシャは、トークを弾ませるために、お互いの過去の恋愛話をすることになった
サティヤはティルチの高校に通っていたと言い、モニシャも同じ高校に通っていたことがわかる
さらに、サティヤが恋をしていたアニシャと言う女性はモニシャの姉でもあった
高校時代、サティヤはアニシャに恋焦がれていたが、勇気を出すことができずに告白に至らなかった
そうこうしているうちに別の男子に取られてしまい、そのまま卒業したと言う
モニシャにも同じように告白せずに終わった恋愛があり、そこでモニシャは「お互いの恋愛をきちんと終わらせよう」と言い、相手を見つけて「告白をする」と言うミッションを始めてしまう
アニシャは今は外国暮らしで連絡先もわからず、モニシャの相手バラジもどこで何をしているかわからない
そこで彼らは母校に行って情報を得ることになったのである
テーマ:恋愛の清算
裏テーマ:間違いを認めること
■ひとこと感想
インド南部を舞台にした恋愛映画で、マッチングアプリのようにデートをすることになった2人が、実は同じ高校の先輩後輩と言う設定になっていました
それから10年後の話になっていて、モニシャの先輩・アニシャは結婚して海外暮らしとなっていて、居場所はわからないと言う感じに話が進んでいきます
アニシャ自身にはある思惑があったようですが、それははっきりとは明言されていませんでしたね
映画では、前半で2人の初恋の様子が描かれ、そこで奇妙な縁を紡いでいたことがわかります
ニアミスのような感じで出会っていて、その時代には関わることがない相手でした
どちらも「恋は盲目」と言う学生時代を過ごしていて、どちらも「優等生ではない」という感じでしたね
一方で、彼らが好きになった相手は「優等生」と言う感じで、高校時代に起きた様々なことが2人を繋げていたことがわかります
サティヤは思い込みの激しいタイプで、人の話を最後まで聞きません
聞きたくないことは遮ってでも聞かないタイプで、本人の意思などを無視した状態で、一方的に決めつけるタイプの人間でした
一方のモニシャもやや自己中心的ではありますが、ちょっと人生を俯瞰して見ているタイプのように思えます
彼女の職業はライター(フォロワー190万人のインフルエンサー)と言うことで、普段から視点が違う人物のように思います
現代的な感性の恋愛映画なので、いわゆるZ世代に向けた内容になっているのかな、と感じました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画では、SDA高校という高校の10年生と12年生という間柄で、サティヤはムスリムのアニシャに恋をしていました
彼自身はキリスト教徒なので、ムスリムの真似事などをしたりしますが、父親に見つかりそうになって、慌ててごまかしていました
まさしく恋は盲目状態なのですが、それ以上に「もともと周囲をきちんと見ない人物」だったように思います
後半における「すれ違い」のネタバレはモニシャの方の回想になっていて、彼女自身はきちんとサティヤのことを覚えていたりします
この出会いがモニシャが仕組んだことなのかはさておき、アナンシィとモニシャは知り合いということになります
おそらくはアナンシィとアニシャが同級生で、その伝手で知り合っていたのだと推測されます
高校時代の回想に出てきたのかどうかはわかりませんが、いろんな縁が巡っての出会いになっていたように思いました
高校時代にいろいろあって今は疎遠という人間関係はあると思いますが、そのまま継続する関係性は羨ましく思います
個人的には大阪から京都に来て会うこともなくなったし、結婚で氏名を変えた(婿養子に入った)ので、SNSでググっても情報は出てこないでしょう
今の世代がFaceBookを使っているとは思いませんが、40代以上だと「FaceBookで知り合いの近況を知る」ということが多かったですね
映画ではインスタをフォローみたいな感じで、そこにダイレクトメッセージを送っていたりするのですが、2013年の時点でも「直接話さないけど、メールなどは送る」というのがサティヤの属性となっていました
結局のところ、それぞれの過去の恋愛に終止符を打つことになったのですが、サティヤとモニシャでは意味合いが違っていました
おそらくモニシャは「崇拝しているフォロワー」が誰なのかわかっていて、その行為をやめさせたかったようにも思います
それは彼女自身が「高校時代の恋愛とキリをつけている」からであり、バラジ自身がサティヤと同じように「いまだに引きずっている人物だった」と感じていたからでしょう
モニシャとしては、サティヤと一緒に行くことで諦めさせたいと思っていたのだと思いますが、サティヤが先にバラジと接触していたことで、少しばかりややこしくなってしまったのかな、と感じました
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
恋愛に対してどのようにキリをつけるのかというのは男女で違いがあって、モニシャは「縁がなければキッパリと次に行けるタイプ」で、アニシャも同じような感性だったのだと思います
「あの時の気持ちは大事にするけど、今は違う」とはっきり言えるタイプで、逆に言えば「今、その気持ちがあるのなら、真っ直ぐに自分を見てくれる人」であるとも言えます
モニシャとアニシャの過去トークは映画ではほとんど出てきませんが、若い頃だとそれぞれの恋愛の話をしたかもしれません
彼らの中で流行っていた占いのようなものは「FLAMES」というもので、2人の名前を紙に書いて、同じ文字を消していきます
そして、残った文字数を数えて、所定のルールブックのようなものに照らし合わせて、最後に残った文字というのが占いの結果となっていました
元々は「 F(友達)」と出た関係性も、モニシャの本名が判明したことで「M(結婚)」という結果に変わっていました
あのような「占いに自分の未来を託す」というのも若者あるあるのような感じで、「自分の思う未来の結果が出るまで何度もトライする」というのも「身に覚えがある人」がいるのではないか、と感じました
男女の恋愛の保存方法は色々と言われますが、そこは個人差があるのだと思います
相手の好意を知りつつも逆アプローチをしないのは、アニシャにその気がないからであり、それは当時すでに別の人と付き合っていたからとも言えます
それでも、サティヤがグズグズしていたから先を越されたということもあると思うし、友情を蔑ろにした関係も長続きはしなかったりします
あの時点でサティヤが告白していたらどうなったかはわかりませんが、それは考えるだけ野暮というものでしょう
高校時代と大人になってからでは相手に求めるものも違うので、その時に起きた情熱というものは、その時にぶつけないと意味がないと言えるのではないでしょうか
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/106285/review/06937488/
公式HP:
https://spaceboxjapan.jp/saebae/
