■ゲッべルス ヒトラーをプロデュースした男


■オススメ度

 

ゲッべルスに興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.4.15(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:Führer und Verführer(リーダーと誘惑者)

情報:2024年、ドイツ&スロバキア、128分、PG12

ジャンル:ナチスのプロパガンダを行ったゲッべルスを描いた伝記映画

 

監督&脚本:ヨアヒム・A・ラング

 

キャスト:

ロベルト・シュタットローバー/Robert Stadloberヨーゼフ・ゲッべルス/Joseph Goebbels:ナチスの宣伝大臣)

 

フリッツ・カール/Fritz Karlアドルフ・ヒトラー/Adolf Hitler:ドイツの首相)

 

フランツィスカ・ワイズ/Franziska Weiszマクダ・ゲッべルス/Magda Goebbels:ヨーゼフの妻)

Katia Fellinリダ・バーロヴァ/Lida Baarova:ヨーゼフの愛人、チェコ人の女優)

Raphaela Möstエヴァ・ブラウン/Eva Braun:ヒトラーの事実上の妻)

 

Dominik Maringerヴェルナー・ナウマン/Werner Naumann:国民啓蒙宣伝大臣、ゲッべルズの後継者)

Moritz Führmannカール・ハンケ/Karl Hanke:宣伝省次席次官、マグダの不倫相手)

Till Firitヴォルフ=ハインリヒ・フォン・ヘルドルフ/Wolf-Heinrich von Helldorff:ベルリンの警察長官)

 

Christoph Franken(ファイト・ハーラン/Veith Harlan:プロパガンダの映画監督)

Michael Glantschnig(ヨアキム・ゴットシャルク/Joachim Gottschalk:プロパガンダ映画の俳優)

Franziska Lindenthaler(メタ・ゴルトシャルク/Meta Gottschalk:ドイツの舞台女優)

Damien Erminio Ballasina(ミヒャエル・ゴットシャルク/Michael Gottschalk:ヨアキムとメタの息子)

Sascha Göpel(フリッツ・ヒップラー/Fritz Hippler:プロパガンダ部門の映画製作者)

Helene Blechinger(レニ・リーフェンシュタール/Leni Riefenstahl:「オリンピア」の映画監督、女優)

Tomheinz Breitenecker(ハンス・フリッチェ/Hans Fritzsche:宣伝省の長官)

 

Oliver Fleischerヘルマン・ゲーリング/Hermann Göring:ドイツの空軍司令官)

Martin Bermoserハインリヒ・ヒムラー/Heinrich Himmler:親衛隊のトップ、全国指導者)

Wolfram Ruppertiアルフレッド・ローゼンベルク/Alfred Rosenberg:東部占領地域大臣)

Emanuel Fellmerヨアヒム・フォン・リッベントロップ/Joachim von Ribbentrop:外務大臣)

Johannes Rhombergオットー・ディートリヒ/Otto Dietrich:全国労働者党の幹部、全国報道指導者)

Peter Windhoferアルバート・シュペーア/Albert Speer:ドイツ労働党の主任建築家)

Sebastian Thiersマルティン・ボルマン/Martin Bormann:ドイツ労働者党の官房長、ヒトラーの個人秘書)

Ivan Kozák(カール・ウィルヘルム・クラウゼ/Karl Wilheim Krause:親衛隊の将校)

Ivan Hercegエミール・モーリス/Emil Maurice:ヒトラーの運転手)

Isabella Kubicek(ゲッべルスの書記官)

Martina Mihanovic(ゲッべルスの書記官)

 

Raphael Nicholasハインツ・リューマン/Heinz Rühmann:ドイツの俳優)

Robert Herrmannsロバート・ワグナー/Robert Wagner:アメリカ人の映画俳優)

Sophie Rabmer(クリスティーナ・セーデルバウム/Kristina Söderbaum:ドイツの映画女優)

 

Samuel Fischer(ヘルムート・ゲッべルス/Helmut Goebbels:ヨーゼフの息子、長男)

   (幼少期:Ferdinand Tuppa

Stefanie Schietz(ヘルガ・ゲッべルス/Helga Goebbels:ヨーゼフの娘、長女)

   (幼少期:Elisabeth Lengauer

Juli Pfeffer(ヒルデ・ゲッべルス/Hilde Goebbels:ヨーゼフの娘、次女)

   (幼少期:Lisa Thaller

Veronika Schejbalová(ゲッべルスの娘)

Brigit Indra(ゲッべルスの娘)

 

Alexander Diwiak(SSのニュースキャスター)

Stephen Hellweg(レポーター)

Eric Spiering(SA-Mann:突撃隊員)

Maggie Zahn(通行人)

Jürgen Heigl(トラブルメイカー)

 

Hannes Bauer(ブルーメンプロップの党員)

Jonas Steinacker(映画館の観客)

Maxmilian Markgraf(党員)

Sebastian Degenhardt(党員)

Sophie Rabmer(党員)

Nikita Dendl(ヒトラーの副官)

Robert Herrmanns(ヒトラーの副官)

Robert Knorr(路面電車の乗客)

Tomás Belović(写真家)

 

Andrea Kruzliaková(芸術家の家の歌手)

Miroslav Nikulin(芸術家の家のミュージシャン)

Erik Jámbor(芸術家の家のミュージシャン)

Gabriel Szathmáry(芸術家の家のミュージシャン)

Marián Vavro(芸術家の家のミュージシャン)

Patrik Fićor(芸術家の家のミュージシャン)

 

ヨーゼフ・ゲッべルス/Joseph Goebbels(本人役、アーカイブ)

アドルフ・ヒトラー/Adolf Hitler(本人役、アーカイブ)

 


■映画の舞台

 

1938年~1945年

ナチス第三帝国

 

ロケ地:

スロバキア

 


■簡単なあらすじ

 

第二次世界大戦中にナチスの宣伝大臣だったヨーゼフ・ゲッべルスは、首相のヒトラーから、国民の士気を高めるために努力するように言われていた

ゲッべルスは部下のナウマンやカール・ハンケに指示を出し、ヒトラーを伝説にしようと躍起になっていた

ヨーゼフはヒトラーの認められていると考えていたが、ヒトラー自身は自分を神格化するのではなく、愛国心を強化する方策を考えていた

 

戦線が拡大し、ズデーデンをどのように扱うかで意見が分かれる中、ヒトラーはゲッベルスの意見を取り入れて無血併合を果たすことになった

だが、自国の強さを誇りたかったヒトラーは、この方向性に納得が行かなかった

その後、ソ連との条約を締結したヒトラーだったが、徐々に寝返る国が増えていき、全面戦争と総力戦へと突き進んでいく

 

そんな中、ゲッべルスは愛国心を駆り立てるためにユダヤ人の犯罪をでっち上げて誇張していく

また、プロパガンダ映画を制作して鼓舞していくのだが、徐々にゲッべルスとヒトラーの距離は遠くなっていく

そして、その距離感はハインリッヒ・ヒムラーの方に近づくことになり、ゲッべルスは焦りを感じ始めるのである

 

テーマ:愛国心と虚栄心

裏テーマ:再現と事実の混同

 


■ひとこと感想

 

映画の冒頭にて、実際の映像が使われ、そこには未公開のものもあると注意喚起がなされていました

PG12なのですが、それは「実際の惨殺映像が混じる」ということと、虚実が混同しているので、それに対するアドバイスが必要であるということだと思います

これに関しては、白黒映像が実際のものになりますが、正視に耐えないものが多いと思います

 

映画では、ゲッべルスの目線でナチスの最後の足掻きを見ることになりますが、敗戦が濃厚となっても、宣伝活動に傾倒しているのは滑稽のようにも思います

史実を知っていると起こっている出来事の裏側を見ることができるので良いと思いますが、何も知らないとそのシーンの重みとかを感じられないと思います

 

いわゆる再現映像のようなところがあって、その時に何が起こったのかを膨大な資料をもとに完全再現を果たしていましたね

声色や口調を真似たりと演者さんは大変だったと思いますが、虚実の混同具合はすごいなあと思いました

後半にて、「軍は夢でも見ているのか」みたいなセリフがあるのですが、それを見させていたのがゲッべルスに他ならないというのは皮肉なんだと思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

史実に基づいた再現VTRのようなものなのでネタバレというのはないと思います

これまでに伝聞だったものが映像で公開されたという側面があり、再現VTRと混同して流れるために「直視」してしまうシーンが多かったように思います

あらかた知っていたことばかりで、これまでにナチス関連の映画を観てきた人だと退屈な映画に思えるかもしれません

 

映画は、ゲッべルスの戦争後期の行動を中心に描いていて、彼がヒトラーに心酔している様子が描かれていました

特に会議の座りかたに拘っていて、当初は「ヒトラーの左側」というポジションになっていました

後半では、元々空軍指令官がいたヒトラーの右側に座ることになり、司令官はヒトラーの向かい側に追いやられていました

そこで元々ゲッべルスの座っていたところに来たのがハインリヒ・ヒムラーでしたね

 

ナチス後期といえばヒムラーというイメージで、最終的にヒトラーが頼ったのは彼だったということになります

でも、その後敗戦が確定した段階では、ゲッべルスに首相の座を譲って自殺をしたことになっていて、彼自身も忌み嫌っていたゴルトシャルクと同じように子どもたちを殺して自殺することになりました

この流れを考えると、ヒトラーはゲッべルスを逃すことなく、自身と運命共同体であることを強いていたということになります

それは見逃されがちのように思いますが、ある種の責任論に通じるところがあるのかな、と感じました

死んでなかったら押し付けて逃げたようにも思いますが、そのあたりは何とも言えない部分があるのかもしれません

 


■ヨーゼフ・ゲッべルスについて

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■プロパガンダは何を変えるのか

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103214/review/04993005/

 

公式HP:

https://www.goebbelsmovie.com/

アバター

投稿者 Hiroshi_Takata

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA