■プロット 殺人設計者
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■オススメ度
計画殺人系の映画に興味がある人(★★★)
ツッコミどころ満載の映画が好きな人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.6.25(T・JOY京都)
■映画情報
原題:설계자(設計者)、英題:The Plot(陰謀)
情報:2022年、韓国、99分、G
ジャンル:計画殺人に加担するグループが自らの危機に窮する様子を描いたクライムミステリー
監督&脚本:イ・ヨソプ
原作:ソイ・チャン『Accident/意外(2009年、香港)』
キャスト:
カン・ドンウォン/강동원(ヨンイル/영일:殺人を事故死に見せかける殺人設計者)
イ・ムセン/이무생(イ・ヒチョン/이치현:バヌォル保険の部長、事故処理担当者)
イ・ミスク/이미숙(ジャッキー/Jackie:ヨンイルの仲間、ベトナム帰還兵)
イ・ヒュヌクイ/이현욱(ウォルチョン/カン・ドンジュン/월천:ヨンイルの仲間、変装名人のトランスジェンダー)
タン・ジュンサン/탕준상(ジョムマン/オム・ジェマン/점만:ヨンイルの仲間、新人)
イ・ジョンソク/이종석(チャンヌン/Odd Eye:ヨンイルの仲間、事故死)
チャン・ヒジン/장희진(ソ・ヒウォン/서희원:コリョ日報の記者、ヒチョンの恋人)
ソン・ギョンウォン/손경원(ソ・ヒウォンの父)
リュ・ソンロク/류성록(ソ・ヒウォンの弟)
キム・ホンパ/점만(チュ・ソンジク:検事総長候補、ヨンイルのターゲット)
チョン・ウンチェ/정은채(チュ・ヨンソン/주영선:ヨンイルの依頼人、弁護士、ソンジクの娘)
ユン・ボクイン/윤복인(イ・ファソン/이화선:ヨンソンの母)
キム・シンロク/김신록(ヤン・ギョンジン/양경진:ソウル中央警察署事故捜査課の刑事)
イ・ドンフィ/이동휘(ハウザー/Hauser:陰謀暴露系の配信者)
ヒョン・ボンシク/현봉식(パク氏:ヨンイルのターゲット)
ウ・ジヒョン/우지현(ジノ/지노:二人組の配信者)
キム・テジュン/김태준(ガエノ/개노:二人組の配信者)
チェ・ビョンマン/최병윤(方言を使う配信者)
ユ・ドンフン/유동훈(長髪の配信者)
キム・ミングァン/김민광(TVのニュースアンカー)
カン・ジュヒョン/강주현(TVのニュースアンカー)
ナ・ギョンチョル/나경철(TVのニュースアンカー)
アン・イェウン/안예은(TVのニュースアンカー)
イ・ユンジェ/이윤재(弁護士会館の記者)
ハ・ジョンミン/하정민(弁護士会館の記者)
リュ・ハンソン/류한선(弁護士会館の記者)
イ・ジョンヒョン/이정현(ガラス設置の作業員)
チョン・ギウク/정기욱(ガラス設置の作業員)
パク・ジョンピョ/박정표(救命士長)
オ・イルヨン/오일영(パク氏の事故のクライアント)
ナム・ナッギョン/김낙균(キム・ハンジン/김한진:ヨンソン建設のCEO、事故死)
イ・ドゥソク/이두석(キム・ドゥジン/김두진:ハンジンの弟)
パク・ビョングァン/박병관(ヨンソングループの会長)
チョ・ジョンミン/조정민(広場の抗議者)
チョン・ユジン/정유진(ラジオのDJ)
チョン・ウヒョク/정우혁(弁護士会館の警備)
チェ・ジョンファ/최정화(ヒチョンと会う男)
イ・スンブン/이순풍(ヒチョンと会う男)
キム・ビョンチョル/김병철(TVのネットワークプロデューサー)
イ・ウンジュ/이은주(TVのネットワークプロデューサー)
パク・ヒョンシル/박현실(気象予報士)
ハン・サンギュン/한상균(コメンテーター、世論の専門家)
ユン・ダンビ/윤단비(チュ・ヨンソンの同窓生、証言者)
パク・ジンガム/박진감(ジャッキーを助ける救命士)
ホン・ギジュ/홍기주(ジャッキーを助ける救命士)
ファン・ジェヨル/황재열(ヨンイルのアパートに来る警官)
ホク・ソンビン/홍석빈(ヨンイルのアパートの警備員)
ファン・ジェフン/황재훈(ハウザーを通す警備)
パク・ガンソプ/박강섭(ナムキョン/남경:?)
キム・ワンギ/김완기(ペ・ソンジュ/배성주:?)
ユン・ヨンスク/윤영숙(ユン・ソンファ/윤성화:?)
■映画の舞台
韓国:ソウル
広津区周辺
https://maps.app.goo.gl/V6Z8zEVtWihK5LCF7?g_st=ic
ロケ地:
韓国:ソウル
■簡単なあらすじ
韓国ソウルにて、「空き缶」と呼ばれながら暗躍するチームがいた
彼らは殺人を事故に偽装することでクライアントから多額の金を受け取る請負人で、綿密な計画のもと、偶然を装ってターゲットを殺害していた
ある日のこと、彼らの元に一件の依頼が舞い込んだ
それは検事総長候補として名高いチュ・ソンジクを殺すというもので、その依頼人は娘のヨンソンだった
彼らは感電死させる計画を立て、雨が降るのを待つ
ようやく待望の雨が降るものの、仲間の一人が連絡を断ち、それでも穴を埋めながら計画を遂行した
計画通りにターゲットを感電死させることに成功したが、その直後、仲間の一人が交通事故によって死んでしまう
チームリーダーのヨンイルは「清掃人」と呼ばれる組織に殺されたと確信し、現場を離れたジャッキー、自分を事故現場まで誘導したウォルチョンを疑っていく
そして、自分を殺そうとした「清掃人」に目星をつけ、逆襲を図ろうと考えていたのである
テーマ:偶然の作り方
裏テーマ:衆人監視という証拠
■ひとこと感想
殺人を事故に見せかけるプロ集団が主人公ですが、実質的にはヨンイルの一人芝居のような映画になっていました
構成要因も道を塞ぐだけの老婆とか、変装してその辺を歩くだけのトランスジェンダーとか、入りたてのペーペーとか、お仕事映画にもなっていない杜撰さでしたね
前任の実行派がどれぐらいの実力があったのかはわかりませんが、金もらって良いレベルではないように思います
映画は、そんな彼らがプロから狙われるという内容で、どんどん窮地に追い込まれていくように描かれていました
とは言え、ジャッキーのいきなりの離脱とその原因などは無茶な設定で、いくら何でもそりゃないだろって感じに思えました
彼らの計画も大概ですが、一番の問題はこの映画のプロットのように思えます
物語は、彼らを狙う「清掃人」とは何者かを追っていくように見えますが、実質的には「見たいように見てしまう」という心理劇になっていました
冒頭で繰り広げられる会話がラストにも登場しますが、だから何?という感じでしたね
マジでプロットを練り直さないとダメな案件で、カン・ドンウォンの顔芸で保っているような映画だったように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作のネタバレは「清掃人は誰か?」というところですが、これまたわかりにくい説明になっていましたね
しかも清掃人がヨンイルに仕掛けていた罠のネタバラシはほとんどなく、偶然そうなったみたいな感じになっていました
一応は、国家権力に勝る清掃人はいないということになりますが、清掃人もどきを利用している部分もあるように考えられます
結局のところ、清掃人というものがいたのかもよくわからず、単にヨンイルが思い込んでいただけのように見えます
実際に彼の部屋からチェスの駒が盗まれ、それをヤン刑事が持っていたことが「証拠」と言えるのかもしれません
俯瞰的に見れば、清掃人にとって一番厄介なのが「素人清掃人」であり、ヨンイルのようなチームはいずれボロを出すので退場して欲しかったのだと思います
そして、あたかも清掃人がいるかのように見せかけて自滅させていくのが目的のようにも思えます
エンドロールにて、キャストとそのキャラの死に方が描かれていたのですが、ジャッキーは死んではいませんでしたね
ベランダから飛び降りたのが病気なのかは不明(おそらくは保険金のための自殺で、受取人はチャンヌンだと思います)ですが、ヨンイルにどう思わせるかというところが骨子だったので、彼女の生死はどうでも良かったのかもしれません
どの計画も成立していることが奇跡のようなもので「再現できる」と言っている方が頭がおかしいように思います
検事総長候補の感電死にしても、ヨンソンに「フラッシュが焚かれたら手を離せ」と伝えておかないと実現できなかったケースだったのではないでしょうか
■清掃人のリアル
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■勝手にスクリプトドクター
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103190/review/05253019/
公式HP:
https://klockworx.com/movies/plot
