■おい、太宰


■オススメ度

 

三谷幸喜の舞台が好きな人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.7.12(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、101分、G

ジャンル:太宰治を敬愛する男が秘密のトンネルで自殺未遂した時代に迷い込む様子を描いたコメディ映画

 

監督&脚本:三谷幸喜

 

キャスト:

田中圭(小室健作:太宰治を敬愛する男、テレビの構成作家)

宮澤エマ(小室美代子:健作の妻)

 

松山ケンイチ(太宰治/津島修治:昭和初期の文豪)

小池栄子(矢部トミ子:太宰の恋人)

 

梶原善(打雷次郎:地元の漁師)

梶原善(打雷四郎:次郎の双子の兄)

 

梶原善(打雷四郎次郎:次郎の父)

 


■映画の舞台

 

とある年の10月18日

昭和5年10月18日

神奈川県:鎌倉市

七里ケ浜(映画では八里ケ浜)

https://maps.app.goo.gl/GRVFiA9PstCdGg4Y9?g_st=ic

 

ロケ地:

千葉県:夷隅郡

小浦海岸

https://maps.app.goo.gl/MEaMi8N9qpe4Yq8t9?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

太宰治を敬愛するテレビマンの小室健作は、妻・美代子の友人の結婚式に参加していた

その帰り道、道に迷った二人は、とある港町に迷い込んだ

地元の漁師に道を聞いた健作は、そこが太宰治が自殺未遂を起こした鎌倉の八里ヶ浜だとわかった

 

健作はその浜に興味を持ち、早く帰りたい妻を差し置いて浜に出てしまう

そこには漁師とそっくりの男もいて、彼は道を聞いた漁師の双子の兄だった

そして、その浜にはどこかに通じるトンネルがあった

健作は興味を持ってそのトンネルを抜けると、そこには教師とその兄にそっくりな男がいて、さらに恋人と一緒にいる太宰治を見つけてしまう

 

過去に干渉したはならぬことを知っていた健作だったが、テンションが上がりきまってしまって、太宰治と絡んでしまう

興奮冷めやらぬまま、妻のもとに戻るものの、妻は冷ややかな目で突き放した

 

その後、再び太宰治のいる浜に戻った健作は、あれこれと過去に干渉してしまうのである

 

テーマ:過去と未来の混同

裏テーマ:運命決定論

 


■ひとこと感想

 

WOWOWのドラマを映画版に手直ししたもので、劇場版には「もう一つのエンディング」というものがありました

ワンシーンワンカットということで、ひたすら演技合戦になっていました

よくセリフを覚えられるなあと思う一方で、アドリブも結構あるのかなと思いました

二つの海岸を跨いで昭和と現在を行き来することになるのですが、よくあのロケーションを見つけたなあと思いました

 

映画は、太宰治が心中を図った日に行ってしまうというもので、歴史を変えてはいけないと知りながらも、太宰が生き残って、トミ子だけが死ぬことを知っている健作はなんとかしたいと思うのですね

人として、という感じで動いていきますが、そこからさらにドタバタ劇へと向かっていきます

太宰治が作家としてデビューする前になっていて、この出会いが作風のインスピレーションになっていたりもしました

このあたりのカラクリを楽しめる人向けのように思います

 

個人的には、ワンシーンワンカットは良いアイデアだと思うのですが、やはりテンポが悪すぎるように思います

編集がないので、予定通りの脚本で進むのですが、やはり不要に思えるセリフとか間があったりするのですね

なので、物語が動き出すまでに時間もかかるし、ワンシーンを延々とやっている印象がありました

ドラマ版を映画のサイズに繋ぎ合わせた感じになっているのですが、そこでワンシーンワンカットを止めるわけにもいかないのですね

なので、映画として、同じ題材で撮り直した方が面白いものができたように思いました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

物語は、太宰治の無理心中の日に迷い込むというもので、実際には「七里ヶ浜」だったものを「八里ヶ浜」に変えていましたね

鎌倉の海も千葉県の海でロケをしていて、史実を知っている人だとニヤリとしてしまう場面になっていたと思います

 

太宰治大好き人間が本人と会ってテンパるシーンとかは面白くて、前半であまり出番のなかった妻が後半で主役を喰うぐらいの展開になっていました

妻とトミ子の痴話喧嘩も面白くて、この後半に行くまでの中弛みに耐えられた良いのかな、と思いました

 

太宰治の未来を知っているが故に無理心中を止めようとするのですが、それによって死ぬはずの人間がいなくなってしまいます

オリジナルではもしかしたらあの後にを否定できないものの、映画の特別バージョンだと「消えた人間」の辻褄を合わせているように思えます

 

それにしても、三人一役の梶原善さんは凄いですね

声の使い分けでキャラを演じ分けている部分があって、ビジュアルのみならず、声を聞いただけで誰を演じているのかがわかるのですね

実力のある俳優さんが集まると無駄なシーンでも見ていられるのですが、今回はそれに頼り切っていたように感じられました

 


■ワンシーンワンカットの意義

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■運命決定論が修正する歴史

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104205/review/05317807/

 

公式HP:

https://www.wowow.co.jp/film/oidazai/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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