■アフター・ザ・クエイク
Contents
■オススメ度
オムニバス系のドラマで考察したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.10.7(イオンシネマ京都桂川)
■映画情報
情報:2025年、日本、132分、G
ジャンル:阪神大震災の影響を受けた人々を描いたオムニバス形式のヒューマンドラマ
監督:井上剛
脚本:大江崇允
原作:村上春樹『神の子どもたちはみな踊る』所収の『UFOが釧路に降りる』『アイロンのある風景』『神の子どもたちはみな踊る』『かえるくん、東京を救う』
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キャスト:
【1995年パート】
岡田将生(小村徹:失踪した妻を探す夫)
橋本愛(小村未名:姿を消す徹の妻)
泉澤祐希(佐々木:徹の職場の後輩)
北香耶(佐々木ケイコ:佐々木の妹、釧路在住)
唐田えりか(シマオ:ケイコの友人)
吹越満(神栖:離婚届を持ってくる未名の叔父)
細馬宏通(スピーカーをノックする奇妙な客)
【2011年パート】
鳴海唯(順子:家出少女、コンビニ店員)
堤真一(三宅:コンビニの買い物客)
黒崎煌代(啓介:順子の同棲中の彼氏)
ジャメル・タグル(コンビニの店員)
メラニー(コンビニの店員)
水樽由香(コンビニの店員)
【2020年パート】
渡辺大知(善也:神の子として育てられた青年)
(2001年:黒川想矢)
井川遥(善也の母)
渋川清彦(田端:新興宗教の教祖)
小坂竜二(地下鉄の男)
首藤康之(浅沼浩:タクシーの運転手)
【2025年パート】
佐藤浩市(片桐:漫画喫茶で暮らす警備員)
津田寛治(山賀:片桐の同僚)
錦戸亮(クシロ:神戸ふれあいホームのヘルパー)
澤井一希(かえるくん:片桐の前に現れる巨大なかえるの中の人)
のん(かえるくんの声)
望月めいり(かえるくんの補助)
宮田佳典(ネットカフェの店員)
しのへけい子(駐車場の清掃員)
奥野瑛太(苦情を言う駐車場の客)
犬嶋英沙(苦情男の連れ)
森山比呂己(公園の老人)
三浦郁子(公園の老婆)
■映画の舞台
東京都心
北海道:釧路
とある港町
ロケ地:
神奈川県:相模原市
喫茶ノスタルジー
https://maps.app.goo.gl/ZcSqbgR5w9cJkBNT6?g_st=ic
北海道:厚岸郡
レストラン湿原ユートピア
https://maps.app.goo.gl/PhZA49MmC2Cxz2g29?g_st=ic
北海道:白糠郡
レストランむーんらいと
https://maps.app.goo.gl/UbarNPPYgfZqdGH38?g_st=ic
茨城県:神栖市
ふれあいセンター湯楽々
https://maps.app.goo.gl/BxBw34C81EpJQtVdA?g_st=ic
茨城県:鹿嶋市
民宿 三浜
https://maps.app.goo.gl/Wb62UHJySxVkmH8d6?g_st=ic
茨城県:ひたちなか市
ビックベンカフェ勝田店
https://maps.app.goo.gl/Khnj4sPG57tVtcVz6?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1995年のある日、阪神大震災のニュースに釘付けだった妻・未名は、夫・小村徹の前から姿を消した
徹は有給を取ってどこかに旅に出ようと考えていたところ、職場の後輩・佐々木から「釧路の妹に小包を届けてくれませんか?」と頼まれた
徹はその依頼を受け、1人釧路へと向かった
そこには、佐々木の妹ケイコと彼女の友人のシマオが待っていて、彼らはラブホテルで夜を過ごすことになった
2011年、とある海辺の街にて、父親との関係が原因で家出をした女性・順子が、恋人の啓介と同棲をしていた
彼女はコンビニで働いていて、そこにはいつも同じものを買いにくる壮年の男がいた
ある日のこと、男が海岸で木の枝を拾って焚き火をしているのを見かけた順子は、彼の元に行って、一緒に暖をとることになった
2020年、東日本大震災にて神様の存在に疑問を持った少年・善也は、すっかり大人になっていて、かつて母親と一緒に関わりを持っていた宗教団体の土地を訪れていた
教祖的な存在の田端の葬儀が執り行われていたが、10年も前にそこを飛び出した善也は、参列することなく、その場を離れた
母や田端との日々を思い出す中で、母親が実の父親の特徴を語っていたことを思い出す
そして、地下鉄の車内で、その特徴を持った男を見つけてしまった
2025年、ネカフェで寝泊まりをしながら警備員をしている片桐は、道端のゴミを拾いながら、廃れていく街を眺めていた
ある日のこと、路地裏でかえるの姿をした謎の物体と接触し、かえるは「自分のことをかえるくんだと言い、かつて一緒に東京を自身から救った」と言いだす
片桐は疑問に思いながらもかえるくんの言われるがままに、新宿の地下にある秘密の場所に行くことになった
テーマ:喪失者の着地点
裏テーマ:揺れ動く人生
■ひとこと感想
NHKのドラマ『地震のあとで』を再編集した内容で、4つの時間軸のオムニバスとなっていました
阪神大震災直後の1995年、東日本大震災の2011年と、その後の世界でもある2020年と2025年が舞台設定となっていました
登場人物は震災で何かを亡くした人が登場し、1995年では震災がきっかけかはわからないけれど、妻が失踪してしまう夫が描かれていきます
彼は後輩から妙な箱を渡され、その中身を知らぬまま、釧路へと向かうことになりました
2011年では、父親との諍いから家出をして女性が、震災で家族を失った男と出会うという構図になっていました
そして、2011年で信仰を捨てた少年は、2020年の段階で喪失状態だった父親の片鱗を見つけることになります
さらに2025年では、おそらく震災時に信用金庫で働いていた男が描かれ、彼はかつてかえるくんと地球を救った男だった、と言われてしまいます
このパートはかなりファンタジーで、4つの時間が交わるパートとなっていました
それぞれは何かを失っているのですが、それを取り戻す人は誰もいないのですね
なので、映画では喪失を埋めるよりも、別の執着を持って生きていた方が良いと結んでいるようにも思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
ドラマの再編集版とは知らずに鑑賞
本来ならば観ないパターンなのですが、先にパンフレットを買ってしまったので、やむなく付き合ってみた、という感じになっています
評価がかなり低いので身構えていましたが、そりゃそうなるよねという感じになっていましたね
映画は、4つの別の物語が描かれ、その根幹には「阪神淡路大震災がある」というテイストになっています
1995年を起点として、何かを失った人たちの人生が描かれていて、妻を失った夫、家族を失った父親などが登場していました
失ったものを探しに行く人もいれば、喪失の起きた場所から逃げてきた人もいます
また、自らが誰かの喪失者になっている人もいますが、どちら側になっても、人の縁が切れているところには喪失が伴うという感じに描かれていました
第4話では、いきなりかえるくんが登場し、一気にファンタジー色が濃くなっていきます
そこで地下鉄にもトンネルにも見えるみみずと戦うことになるのですが、勝ち負けみたいなものはないように思います
誰しもが先に進むしかない中で、存在を消す人もいれば、喪失を過去に追いやる人もいるし、全てを忘れて行く人もいる、という感じに紡がれたいたように思いました
■4つのストーリーが絡むところ
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■誰もが世界に必要な欠片
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103920/review/05664156/
公式HP:
https://www.bitters.co.jp/ATQ/