■センチメンタル・バリュー
Contents
■オススメ度
父娘の確執のドラマに興味のある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2026.2.26(イオンシネマ四條畷)
■映画情報
原題:Affeksjonsverdi(情緒的価値)、英題:Sentimental Value(愛着あるもの)
情報:2025年、ノルウェー&フランス&デンマーク&ドイツ、133分、G
ジャンル:疎遠だった父と娘の再会を描いたヒューマンドラマ
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:ヨアキム・トリアー&エスキル・フォクト
キャスト:
レナーテ・レインスベ/Renate Reinsve(ノーラ・ボルグ/Nora Borg:オスロで活躍する舞台女優)
(10代:Olivia Thompson)
(幼少期:Iben Policer Havnevik)
(幼少期:Irma Trier)
(幼児期:Ibi Trier)
ステラン・スカルスガルド/Stellan Skarsgård(グスタフ・ボルグ/Gustav Borg:ノーラの父、映画監督)
(青春期:Knut Roertveit)
(青春期:Nicholas Bergh)
(10代:Aasmund Almdahl)
(幼少期:Emmet Øverland Crompton)
Ida Marianne Vassbotn Klasson(シセル・ボルグ/Sissel Borg:グスタフの妻、心理療法士)
Vilde Søyland(カリン・ボルグ/カリン・インゲルス/Karin Borg:グスタフの母)
(幼少期:Sigrid Lorentzen Abelsnes)
Haakon Norum Albech(レナート・ボルグ/Lennart Borg:グスタフの父)
Erling Eggen(エドヴァルト・インゲルス/Edvard Irgens:カリンとエディトの父)
インガ・イブスドッテル・リッレオース/Inga Ibsdotter Lilleaas(アグネス・ボルグ・ペッターセン/Agnes Borg Pettersen:ノーラの妹、歴史学者)
(10代:Ida Atlanta Kyllingmark Giertsen)
(幼少期:Julie Østhagen)
Øyvind Hesjedal Loven(エリック/Erik:アグネスの息子、7歳)
Andreas Stoltenberg Granerud(エーヴェン・ペッターセン/エヴァン/Even:アグネスの夫)
Ingunn Beate Øyen(テレーセ/Therese:エーヴェンの母)
Kirsten Kvalø(シグネ・インゲンス/Signe Irgens:カリンの妹)
Mari Strand Ferstad(エディス・インゲルス/Edith Irgens:カリンの妹)
(幼少期:Eiril Tormodsdatter Solberg)
Julia Küster(リリアン/Lillian:エディスのパートナー)
エル・ファニング/Elle Fanning(レイチェル・ケンプ/Rachel Kemp:アメリカの人気女優)
Lena Endre(イングリッド・バーガー/Ingrid Berger:レイチェルの共演女優、聞き手)
アンデルシュ・ダニエルセン・リー/Anders Danielsen Lie(ヤーコプ/Jakob:ノーラの演劇仲間、恋人)
Amalie Ibsen Jensen(劇場の舞台監督)
Håkon Mathias Vassvik(劇場の音響係)
Yngvar Nielsen Skuland(劇場の舞台技術者)
Torunn Meyer(劇場の衣装係)
Kristine Utne Stiberg(劇場の衣装係)
Hooman Sharifi(劇場の主宰演出家)
Stine Fevik(オリヴィア/Olivia:劇場の演出家)
Cory Michael Smith(サム/Sam:レイチェルの俳優仲間)
Catherine Cohen(ニッキー/Nicky:レイチェルの俳優仲間)
Tuva Skorpen Nielsen(カミラ/Kamilla:レイチェルの仕事仲間)
Gard Løkke(ウィリアム/William:レイチェルの仕事仲間)
Alix Poisson(ナタリー/Nathalie:レイチェルのマネージャー)
Camille Constantin Da Silva(ナタリーのアシスタント)
Rémi Alexandre(レイチェルのボディガード)
Jesper Christensen(ミカール/Michael:グスタフのプロデューサー)
Lars Väringer(ペーター/Peter:グスタフの旧友、撮影監督)
Pia Borgli(テア/Thea:スピーチを褒めるシセルの友人)
Per Miljeteig(葬儀場の男)
Lazare Gousseau(クリストファー/Christophe:映画祭のインタビュアー)
Vincent Leprêtre(フランス料理店のウェイター)
Jonas Jacobsen(アンダース/Anders:馬車の男)
Martha Kjørven(グスタフのアシスタント兼運転手)
Mikkel Knutsen Bjaadal(「アンナ/Anna」の黒髪の少年役の子役)
Ingrid Jørgensen Dragland(「アンナ/Anna」の列車の女役の女優)
Bjørn Alexander(スティアン/Stian:失礼なインタビュアー)
Ingrid Vollan(シセルのセラピーのクライアント)
Gunnar Strand(アーキビスト、図書館の専門職)
Mone Mikkelsen(アーキビスト、図書館の専門職)
Mona Huang(カフェのウェイトレス)
Sacha Slengesol Balgobin(グスタフの担当看護師)
Elin Vidovic(若年期のカリンの友人)
Live Frøysnes(若年期のカリンの友人)
Tord Moberg(リフォームする大工)
Bente Børsum(物語のナレーション)
Andreas Høvik(カクテルパーティーの男)
Parham Nikseresht(ジャーナリスト)
【劇場の演者たち】
Seda Witt
Vetle Bergan
Olav Waastad
Deniz Kaya
Liv Bernhoft Osa
Håkon Ramstad
Øystein Røger
Torbjørn M. Davidsen
Per Bogstad Gulliksen
■映画の舞台
ノルウェー:オスロ
ロケ地:
ノルウェー:オスロ
Thomas Heftyes Gate 25(ノーラの生家)
https://maps.app.goo.gl/RKQQtt75whMeEQYm8?g_st=ic
フランス:カルバドス
ドーヴィル/Deauville
https://maps.app.goo.gl/ZfeSZCeVMGHw1TdP9?g_st=ic
■簡単なあらすじ
ノルウェーのオスロの国立劇場所属の舞台女優のノーラは、極度の舞台恐怖症に悩まされていて、幾度となくスタッフに迷惑を掛けていた
その日の公演でも直前に逃げ出したくなり、スタッフのヤーコプに自分の頬を殴らせて正気に戻ったかと思うと、いきなり衣装を破り出したりしてしまう
何とか舞台をやりきり、喝采を浴びるものの、ノーラは精神的に疲弊し、さらに状況は悪化の一途を辿っていた
彼女には妹のアグネスと母シセルがいて、父グスタフは幼い頃に家族を捨ててスウェーデンに行っていた
グスタフは映画監督として成功を収め、過去作品のリバイバル上映などが行われていたが、娘たちとの関係は最悪だった
だが、シセルの死によって再会することになり、気まずい関係のまま時を過ごすことになった
グスタフは70歳になり、プロデューサーのミカールとともに最後の作品を手がけることになっていた
Netflix出資のもと、グスタフが幾度となく取り上げてきたテーマだったが、今回はかなり自身のプレイベートに立ち入る内容だった
それは、反逆罪で投獄された過去を持つ母カリンを描いたもので、彼女はグスタフが7歳の時に自宅にて命を絶っていた
そして、そのカリン役に娘のノーラを配そうと考えていたのである
テーマ:娘を通じて母を知る
裏テーマ:足を踏み入れた者同士の共感
■ひとこと感想
ノルウェーのオスロを舞台にした作品で、主人公一家が住んでいた一戸建てが舞台となっていました
そこには祖父母の代から色々なことが刻まれていて、メインとなるのは父グスタフの幼少期と、ノーラとアグネスの現在ということになります
幼少期に家族を捨てた父が許せない姉妹がいて、同じ境遇だったのに家庭を持てたアグネスと、そう言ったものを遠ざけてきたノーラがいました
ノーラは多感な長女であり、冒頭では両親の喧嘩を「騒音」と表し、家に人格を感じていました
そんな家を舞台に映画を作るという話が持ち上がり、父の母役のオファーというものが舞い込みます
ノーラは父との関係性からそれを拒み、その脚本はアメリカ人トップ女優のレイチェルの心を動かすことになりました
でも、レイチェルは主人公に投影されているものが複雑すぎて、知れば知るほど理解できなくなり、自分から遠ざかっていくことがわかります
そんな中、自分嫌いのノーラは「別人になりきること」で精神的なバランスを取っていて、この2人の女優の対比というものが描かれていきます
かなり時系列が動く作品ですが、苦手な人にはキツい展開のように思えます
それは、最終的に阿吽の呼吸のようなもので終わり、はっきりとしたものを突き付けずに終わってしまうから、かなと思いました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
映画としてはそこまで難解なものではなく、父が知らないはずのノーラの秘密というものが、いつの間にかバレていた、という展開がありました
そこまではっきりとした言及はなされませんが、ノーラはある時点で自殺未遂を図っていて、それを知るのは妹夫婦だけとなっていました
そんなノーラに舞い込んだ役というのが自殺をした祖母の役まわりとなっていて、知っていてオファーしていたとしたら鬼畜の所業のように思えます
映画では、紆余曲折を経てノーラが祖母の若い頃を演じ、アグネスの息子がグスタフの幼少期を演じていきます
そこでは「国旗を取りに帰った」というのを「スマホを取りに戻った」と置き換え、内装も現代風にアレンジされていました
カリンがモデルではあるものの、その中にはノーラもいるという設定になっていて、彼女は初めて、自分自身に近い存在を演じることになりました
ラストでは、本来ならば「椅子が倒れる音だけで見せない」というシーンを改変し、部屋の中で思い悩むカリンのシーンとなっていました
これはかつてアグネスが幼少期に演じたアンナと同じで、その複雑な表情で観客に何かを感じ取ってもらう、という内容になっています
グスタフは「完璧だ」と行ってクランクアップを告げ、そこには父と娘だけが共有された何かがあったように描かれています
父がノーラの自殺未遂騒動を知っていたかどうかはわかりませんが、ノーラが演じるカリンを通じて、あの時に自分を残して逝ってしまったのは何故かという答え合わせをしているように思えます
それが正解なのかはわかりませんが、映画のラストを見ると、その時のカリンになりきったノーラが、自分の過去を踏まえながらも、祖母とは違う決断をした、というふうな終わり方になっていました
ある意味、映画を作ることによって、母親が死ななかった世界線を描いているように思え、それがノーラとグスタフの生きる糧のようになっているのが良かったのではないでしょうか
■他人の中に自分を見つけること
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■屈折した父親の愛情
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/103740/review/06224688/
公式HP:
https://gaga.ne.jp/sentvalue_NOROSHI/
