■ハウス・オブ・ダイナマイト
Contents
■オススメ度
アメリカの危機管理系の裏側に興味がある人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.10.16(アップリンク京都)
■映画情報
原題:A House of Dynamite(爆薬まみれの家)
情報:2025年、アメリカ、112分、G
ジャンル:弾道ミサイルに揺れるアメリカ中枢部を描いたスリラー映画
監督:キャスリン・ビグロー
脚本:ノア・オッペンハイム
キャスト:
【ホワイトハウス:大統領関連】
イドリス・エルバ/Idris Elba(アメリカ合衆国の大統領)
ブライアン・D・コートズ/Brian D. Coats(大統領のオフカメラの声)
ジョナ・ハウアー=キング/Jonah Hauer-King(ロバート・リーヴス/Lieutenant Commander Robert Reeves:少佐、報復戦略アドバイザー)
ルネ・エリーゼ・ゴールドベリー/Renée Elise Goldsberry(アリソン:大統領夫人、ケニア出張中)
サマンサ・ソウル/Samantha Soule(リンゼイ・ワッツ/Lindsay Watts:大統領秘書官)
クインシー・ダン=ベイカー/Quincy Dunn-Baker(ブルース・ブレア/Bruce Blair:大統領秘書官)
リン・アドリアーナ・フリードマン/Lynn Adrianna Freedman(ベティ/Betty:大統領秘書官)
Lorena Santana(副大統領)
【WHSR/ホワイトハウスシチュエーションルーム】
レベッカ・ファーガソン/Rebecca Ferguson(リヴ/オリヴィア・ウォーカー/Captain Olivia Walker:大尉、軍上層部との連絡担当官、WHSRの幹部)
ニール・ブレッドソー/Neal Bledsoe(ベン・ウォーカー/Ben Walker:オリヴィアの夫 )
ニコラス・モンテロッソ/Nicholas Monterosso(リアム・ウォーカー/Liam Walker:オリヴィアの息子)
ジェイソン・クラーク/Jason Clarke(マーク・ミラー/Admiral Mark Miller:将軍、シチュエーションルームの最高位幹部、オリヴィアの上司)
タイ・ベネット/Tai Bennett(ウィンストン/Winston:シェフ)
【NSA/国家安全保障局】
ガブリエル・バッソ/Gabriel Basso(ジェイク・ペリントン/Deputy National Security Advisor Jake Baerington:国家安全保障担当副補佐官)
ブリタニー・オグレイディ/Brittany O’Grady(リリー・バエリントン/Lily Baerington:ジェイクの妻)
グレタ・リー/Greta Lee(アナ・パク/Ana Park: NSA/国家安全保障局の北朝鮮問題の専門家)
エズラ・リン/Ezrah Lin(エイドリアン・パク/Aidan Park:アナの息子)
サミュエル・H・レヴィン/Samuel H. Levine(NSA/アメリカ国家安全保障局の当番士官)
【アメリカ政府】
ジャレッド・ハリス/Jared Harris(リード・ベイカー/Secretary of Defense Reid Baker:国防長官)
ケイトリン・デヴァー/Kaitlyn Dever(キャロライン・ベイカー/Caroline Baker:ベイカーの娘)
ジャレッド・ラインフェルト/Jared Reinfeldt(キャロラインの彼氏)
グレッグ・シュワーズ/Greg Schweers(マーティン・クランシー/Martin Clancy:上院議員)
Mira Rashidzada(国防副長官)
キャサリン・ミサル/Catherine Missal(CIAの当番士官)
ヤディラ・ゲバラ=プリップ/Yadira Guevara-Prip(NGA/米国国家地理空間情報局の当番士官)
ベレット・トンバーリン/Brett Tomberlin(国務省の当番士官)
ゲイル・クイントス/Gail Quintos(FBIの当番士官)
リヤ・レイ/Riya Ray(DIA/アメリカ国防情報局の当番士官)
ジョー・リッツォ/Joe Rizzo(CBP/米国国土安全保障省の当番士官)
ケモ・コールマン/Kemo Coleman(CID/陸軍犯罪捜査局の職員)
ディーン・ナイスタット/Dean Neistat(メンテナンス技術者)
Deirdre Campbell(連邦政府の職員)
Pedro De Los Angeles(監視室の通信士官)
Kirk Kelly(連邦政府の職員)
Michael J. Kraycik(連邦政府の職員)
Tatyana N. Pokrovskaya(連邦政府職員)
【アラスカ:第49ミサイル防衛基地】
アンソニー・ラモス/Anthony Ramos(ダニー/ダニエル・ゴンザレス/Major Daniel Gonzalez:少佐、軍事基地の司令官)
サム・ヴァルソロメオス/Sam Vartholomeos(ウィル・ケイガン/Captain Will Kagan:大尉)
カレブ・エバーハート/Caleb Eberhardt(グレッグ・マーシャル/Colonel Greg Marshall:大佐)
フランチェスカ・カルパニーニ/Francesca Carpanini(アリ・ジョーンズ/Staff Sergeant Ali Jones:軍曹)
アブバクル・アリ/Abubakr Ali(ダン・バック/Lieutenant Dan Buck:中尉)
アミナ・ニエベス/Aminah Nieves(メアリー・ノーラン/Sergeant Mary Nolan:軍曹)
ルマーカス・サーティン/LuMarcus Certain(軍人)
ジェウェル・ルージュ/Jewel Rouge(軍曹)
ジョシュア・ハーレー=カラン/Joshua Hurley-Curran(警備員)
【米国軍隊関連】
チャンス・ケリー/Chance Kelly(統合参謀本部議長、ビデオ会議)
エニッド・グラハム/Enid Graham(北方軍/NORTHCOMの司令官、ビデオ会議)
J・W・コルテス/J.W. Cortes(インド太平洋軍/INDOPACOMの司令官、ビデオ会議)
ブランドン・ジェームス・エリス/Brandon James Ellis(在韓米軍/USFKの司令官、ビデオ会議)
デラニー・オーティス/De’Laney Ortiz(陸軍将校の当番士官)
アヤナ・アニス/Ayana Anise(海軍士官の当番士官)
イザベル・マー/Izabel Mar(空軍士官の当番士官)
Kristoffe Brodeur(陸軍の将軍)
Acacio Da Silva Ferreira(陸軍兵士)
Kory Kurtis Harper(空軍の州兵)
Jasmine Major(軍人)
Jonathan Marte(軍人)
【SS/シークレットサービス】
ブライアン・ティー/Brian Tee(ケン・チョー/Ken Cho:SAIC、SSの特別捜査官の責任者)
ペドロ・ヘクター・モヒカ/Pedro Hector Mojica(SSのCATオフィサー)
ジョーダン・ディーン/Jordan Dean(ミラー将軍のSSエージェント)
エアロン・アームストロング/Airon Armstrong(ミラー将軍のSSエージェント)
ジョー・クラウン・バーグ/Joe Klaunberg(ジェイクのSSのエージェント)
Christopher R. Anderson(ジェイクのSSのエージェント)
ジョナサン・ボイントン=リー/Jonathan Boynton-Lee(大統領夫人のSS)
ランぺぺ・モホロ/Rampepe Mohohlo(大統領夫人のSS)
ジェド・ゴフ/Jed Goff(アンドリュース統合基地のSS)
Kaan Akyol(SSのオフィサー)
Mike Figueroa(SSのエージェント)
Mikeski(SSのエージェント)
Miranda Plant Byers(SSのエージェント)
Mark Ziv(Background (SSのエージェント)
【アメリカ・ネバダ潜水艦】
C・J・ウィリアムズ/CJ Williams(艦長)
アレクサンダー・クルタイニス/Aleksander Krutainis(副長)
カイ・フェルバウム/Ky Fehlbaum(兵器士官)
【アメリカ海軍】
マラキ・ビーズリー/Malachi Beasley(ウィリアム・デイヴィス/William Davis:海軍先任上等兵曹)
グベンガ・アキンナベ/Gbenga Akinnagbe(スティーヴン・カイル/Major General Steven Kyle:少将、ステルス戦闘機のパイロット)
カイル・アレン/Kyle Allen(ジョン・ジマー/Captain Jon Zimmer:大尉、ステルス戦闘機のパイロット)
スペンサー・ハウス/Spencer House(マーク・ベルチャー/Lieutenant Colonel Mark Belcher:中佐)
ジョン・ズドロジェスキ/John Zdrojeski(ダン・スティーヴンス/Major Dan Stevens:少佐)
ウィリアム・ジュセット/William Jousset(制服を着た海軍のエージェント)
【STRATCOM/アメリカ戦略軍】
トレイシー・レッツ/Tracy Letts(アンソニー・ブレイディ/General Anthony Brady:アメリカ戦略軍の司令官、ビデオ会議&C2F/戦略指揮体制施設)
ダニエル・L・カーブラ/Daniel L. Karbler(参謀長官)
フィリップ・レンツ/Philip Lenz(攻撃顧問)
ティモシー・ブレスター/Timothy Brester(ミッション「Whisper Mic」責任者 )
ベン・チェイス/Ben Chase(J2情報部長)
レンリック・パーマー/Renrick Palmer(J3副官)
パトリック・フリーニー/Patrick Feeney(J5作戦部長)
ブライアン・ハーロウ/Bryan Harlow(上級下士官)
シェーン・R・ダフィー/Shane R Duffy(副司令官)
ヴィンセント・ヒックマン/Vincent Hickman(政治顧問)
ケヴィン・オコナー/Kevin O’Connor(副官)
【FEMA/連邦緊急事態管理庁】
モーゼス・イングラム/Moses Ingram(キャシー・ロジャース/Cathy Rogers:FEMA/連邦緊急事態管理庁の職員、指定避難者)
エヴァン・ルビン/Evan Rubin(イザベル/Isabel:キャシーの同僚)
ゲイリー・ウィルメス/Gary Wilmes(マイク・ブラウン/Mike Brown:オペレーションディレクター、キャシーの上司)
Ray Steven Lober(監督官)
Matt Gorsky(ラファエル・ベルガー/Rafael Bellber:職員)
エミリー・チャスティン/Emily Chastain(職員)
ジャック・チェリー/Jack Cherry(職員)
マリア・ユング/Maria Jung(職員)
サラ・レティング/Sara Rettig(職員)
Joseph Tornatore(職員)
Sezarie Robinson(職員)
【ホワイトハウス記者会見室(Press Briefing Room)】
ホリー・シナモン/Holly Cinnamon(副報道官)
ウィラ・フィッツジェラルド/Willa Fitzgerald(アビー・ジャンシング/Abby Jansing:ジャーナリスト)
エドモンド・コーフィー/Edmond Cofie(レポーター)
カティア・コラゾ/Katya Collazo(レポーター)
Keelia(ホワイトハウスの報道陣)
【スタジアム】
ズズスカ・ベスウィック/Zsuzska Beswick(レポーター)
ポール・ロバート・ウィリアム3世/Paul Robert Williams III(レポーター)
ミッチェル・マクマホン/Michelle McMahon(レポーター)
【その他の報道】
ジョアンナ・グッドハート/Joanne Goodhart(女性のニュースアンカー)
イネス・デ・ラ・クエタラ/Ines De La Cuetara(レポーター)
ジョージ・キニャンジュGeorge Kinyanjui(ニュースクルーの音響係)
ルーク・ジェント/Luke Gent(ニュースクルーのカメラマン)
Scarlet Deauville(VAOS Americaのニュースアンカー)
【ロシア関連】
アンドレイ・クズネツォフ/Andrei Kouznetsov(ロシアの外務大臣)
アレクサンダー・ソコビコフ/Alexander Sokovikov(ロシアの外務次官)
レオニード・シテル/Leonid Citer(ロシアの将軍)
ニコライ・ツァンコフ/Nikolai Tsankov(ロシアの将軍)
【その他】
サラ・ホグレフ/Sara Hogrefe(ホワイトハウスのスタッフ)
リア・ザワダ/Lea Zawada(ホワイトハウスの補佐官)
アラン・アイゼンバーグ/Alan Aisenberg(ホワイトハウスの職員)
イアン・ダフ/Ian Duff(ホワイトハウスの職員)
トム・ニーマン/Thom Niemann(ホワイトハウスの職員)
エリ・コールマン/Eli Kollman(ゴルフのキャディ)
マウラ・キルゾン・マローン/Maura Kirzon Malone(小児科の受付係)
エンジェル・リース/Angel Reese(WNBAのスター)
ムワジュマ・ベル/Mwajuma Belle(女性のレンジャー)
スティーヴ・プレイス/Stevie Place(車の中の少女)
Richard Adams(イベント参加者)
Steven Bitterman(イベント参加者)
Sam Besca(観客)
Isaac J. Conner(観客)
Bob J. Smith(観客)
Melissa Falen(旅行客)
Sonya Giddings(旅行客)
Philip Greene(旅行客)
Jeffrey Mowery(旅行客)
Rob Scoggins Jr(旅行客)
Emmanuel Taye(歩行者)
Blake Gioviti(歩行者)
Joanna M. Lewis(歩行者)
George Ludden(歩行者)
Sam McCrea(歩行者)
Max James Palmer(歩行者)
Zara Darvish(目撃者)
Geneva Meredith(避難民)
Gabriella Dillenback(女子高生)
Kevin Anton(タクシーの運転手)
Paul D’Elia(バスに乗っているホームレスの男)
Clarence Par Davis(ビジネスマン)
Anthony Gallo(バスケットボールをする家族)
Bron Schuler(バスケ家族の父親)
Heather Lee(バスケのコーチ)
Kim Cheek(ワシントンの警官)
■映画の舞台
アメリカ:ワシントンD.C.
ペンタゴン&ホワイトハウス
アメリカ:アラスカ
第49ミサイル防衛基地
ロケ地:
アメリカ:ニュージャージー州
■簡単なあらすじ
とある日のこと、アラスカにある第49ミサイル防衛基地は、日本海付近から発射された謎の飛翔体を感知した
その知らせは即座にホワイトハウスに入り、WHSR(ホワイトハウス・シミュレーションルーム)が稼働する
少佐のオリヴィアは各省庁、幕僚たちをビデオ会議に招集するものの、大統領と国防長官は捕まっていなかった
マニュアルに則し、第49ミサイル防衛基地からGBI(地上配備型迎撃ミサイル)が発射されるものの、第二段階分離に失敗してしまう
アメリカ本土に差し迫ったミサイルは、徐々に着弾地点が特定され、それはシカゴであることが判明する
960万人ほどの犠牲が出ると想定されるものの、政府は打つ手がないまま、報復をするかどうかの議論へと移行していた
一方その頃、政府はFENA(国家存続計画担当)に「指定避難者の誘導」を支持する
連絡を受けたロジャースは命令の真偽と状況を確認するものの、オリヴィアは「アラートは本物だ」とだけ言って電話を切った
ミサイル着弾が迫る中、ようやく国防大臣と大統領と通じるようになり、対策が本格化していくことになったのである
テーマ:国家の危機に対する反応
裏テーマ:シミュレーションとリアル
■ひとこと感想
日本海付近から発射されたミサイルを巡るアメリカ中枢の反応を描いている本作は、「INCLINATION IS FLAT(傾斜から平行へ)」「HITTING A BULLET WITH BULLET(弾丸で弾丸を撃つ)」「A HOUSE FILLED WITH DYNAMAITE(爆薬だらけの家)」という3つの章で描かれていました
この3つの章は「認知からの時系列」を別々の視点で捉えていて、「最前線」「連邦政府中枢」「大統領」という3つの視点となっていました
「最前線」では、覚知から迎撃に至る軍部と、情報を収集するWHSRなどが描かれ、ミサイル着弾までの細かな動きというものが描かれています
「連邦政府中枢」では、主に戦略軍の動きが描かれ、大統領不在で動いていく高官などが登場します
そして、最後に「大統領」の視点となり、各所から上がってくる情報に対する「選択」というものが突きつけられ、着弾に対して「どうするのか」という過程を描いていくことになりました
初見では第2章で「2発目のミサイルが飛んできたのか?」と思ってしまう感じになっていますが、それ自体はすぐに修正されていきます
情報を得る中で、北朝鮮の実情を担当者に聞いたりする中で、大統領は「声」だけで登場するのですが、この声は大統領を演じたイドリス・エルバの声ではなかったりします
3章になってようやく大統領が登場することになるのですが、映画内のビデオ会議でもエンドクレジットでも「POTUS」表記だったので困惑してしまいましたね
「President of the United States」の略なのですが、一瞬誰のことなんだろうと思ってしまいました
他の会議のところには「STRATCOM GEN Brady」のように「組織、役職、名前」と表記されていたので、大統領に名前がついていないのはある種の配慮なのかもしれません
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
本作のネタバレは「映画の後にみんなで考えてね」ということになっていて、3つの視点が統合された末に「どうなったのかは想像にお任せいたします」という感じになっています
実際にはエンドロールに入った段階で「音が聞こえる」ので、「どうなったか」というのは察してねということになるのでしょう
個人的には、あの状況で報復攻撃をできるとは思えないので、あの音はシカゴに着弾した音が司令室に響き渡ったものだと考えています
本作では、報復しようにも相手が不明瞭となっていて、それゆえに決断が難しいというものがありました
さらに、報復しないことへのリスクもあることが明示されていて、便乗して攻撃していく国があるかもしれないという恐れもあったと思います
そんな中で、「待った」をかける職員もいますが、軍部としては「報復やむなし」という姿勢になっていましたね
映画は、WSHRのオリヴィア、NSAのジェイド、大統領の3つの視点で構成されているのですが、「事実」「情報」「決断」という区分けになっていたのだと思います
「事実」はあくまでもシカゴへの着弾を防げなかった経緯を描いていて、「情報」は報復すべきか否かの精査となっていました
そして、「事実」と「情報」を集約させた結果、どうするのかという「決断」への過程というものを描いていきます
どうなったのかは描かれないのですが、アメリカという「報復一択にしか思えない国」が脊髄反射で報復しないというところにリアルさというものがあったように思いました
■3つの視点が紡ぐもの
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■統合された時系列
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/104226/review/05708394/
公式HP:
https://www.cinemalineup2025.jp/ahouseofdynamitefilm/