■エミリア・ペレス


■オススメ度

 

マフィアの性転換映画に興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.3.29(MOVIX京都)


■映画情報

 

原題:Emilia Pérez

情報:2024年、フランス、132分、G

ジャンル:性転換したメキシコのマフィアを巡る騒動に巻き込まれる弁護士を描いたスリラー&ミュージカル

 

監督:ジャック・オーディアール

脚本:ジャック・オーディアール&レア・ミシウス&ニコラ・リベッキ&トマ・ビデガン

原作:ボリス・ラゾン『Emilia Pérez』

 

キャスト:

ゾーイ・サルダナ/Zoe Saldaña(リタ・モラ・カストロ/Rita:メキシコ麻薬カルテルのボス・マニタスから頼み事をされる弁護士)

カルラ・ソフィア・ガスコン/Karla Sofía Gascón(エミリア・ペレス/Emilia=マニタス・デル・モンテ/Manitas:性転換手術を希望するカルテルのボス)

 

セレーナ・ゴメス/Selena Gomez(ジェシカ・デル・モンテ/ジェシー/Jessi:マニタスの妻)

Gaël Murguia-Fur(エンジェル/Angel:マニタスとジェシーの娘)

   (幼少期:Théo Guarin

Tirso Pietriga(ディエゴ/Diego:マニタスとジェシーの息子)

   (幼少期:Lucas Varoclier

 

エドガー・ラミレス/Edgar Ramírez(グスタボ・ブルン/Gustavo Brun:ジェシーの愛人)

 

アドリアーナ・パス/Adriana Paz(エピファニア・フローレス/Epifania:夫を亡くした女)

 

マーク・イバニール/Mark Ivanir(ワッセルマン/Wasserman:エミリアの執刀医)

Lin Chun-Ting(医療スタッフ)

Cyrus Khodaveisi(医師)

 

Eduardo Aladro(ベルリンガー/Berlinger:リタの同僚弁護士)

Emiliano Hasan(ガブリエル・メンドーサ/Gabriel Mendoza:リタの依頼主)

 

Magali Brito(ラ・ポンチス/La Ponchis:リタが招集する傭兵のリーダー)

Yohan Levy(傭兵)

Mickael Lips(傭兵)

 

Jarib dit Javier Zagoya Montiel(行方不明者を刑務所に探しにいく神父)

Sébastien Fruit(エル・フラコ/El Flaco:神父が訪ねる中央刑務所の囚人)

 

Anabel Lopez(裁判所の書記官)

Alejandra Reyes(ローザ/Rosa:裁判所の掃除婦)

Johanna Rebolledo Marin(裁判所の掃除婦)

Alejandra Ambrosi(裁判所の掃除婦)

Karla Lazo(裁判所の掃除婦)

Gabriela Ceceña(裁判所の掃除婦)

Lucile Chriqui(裁判所の掃除婦)

 

Xiomara Melissa Ahumada Quito(黒服の女性)

Daniel Velasco-Acosta(エリヤル:エミリアの運転手)

Braulio Gómez Bernal(マニタス死亡を封じるニュースキャスター)

Stéphane Ly-Cuong(バンコクの美容外科医)

Tulika Srivastava(美容外科医)

Sarah Gfeller(夫を探す妻)

Luis Gabriel Gonzalez(改心した刺客、囚人)

Paul Kai Te(刑務所にいる殺し屋)

Loïc Percheron Lazo(エミリアの事務所に袋を持ってくる少年)

Rosario Zamora(カフェの常連客)

Nathalie Saucedo(エミリアのメイド)

Marysol Cordourier(エミリアのメイド)

Monica Ortiz(エミリアのメイド)

Alonso Venegas Flores(税関のレポーター)

Ana Laura Fortuit(ジャーナリスト)

Jonas Paz-Benavides(ジャーナリスト)

Tiphanie Ham(ジャーナリスト)

Benjamin Díaz Espinoza(自転車の少年)

James Gerard(サイモン/Simon:エミリアのビジネスパートナー、ロンドン)

Holly-Rose Clegg(ロンドンのレストランのゲスト)

Kalvin Winson(ロンドンのレストランのゲスト)

Lou Justine Moua Nedellec(ロンドンのレストランのゲスト)

Michael Charny(ロンドンのレストランのゲスト)

Mohammed Ali Ismail(ロンドンのレストランのゲスト)

Katie Valentine(ロンドンのレストランのゲスト)

Zelda Rittner(ロンドンのレストランのゲスト)

Eric Geynes(ロンドンのレストランのゲスト)

Silvia Herraiz(資金調達を訴える演説者)

Ángel Romero(メキシコ民族音楽の楽団)

Eduardo Lubo(メキシコ民族音楽の楽団)

Manuel Sol Mateo(メキシコ民族音楽の楽団)

 

Shuuko Calderón(クラブの女)

Rose Harlean(通行人)

Clara Jimenez(TVの通訳)

Daniel Peraldi(裁判所の警察官)

 


■映画の舞台

 

メキシコ:バルクルス

 

スイス:ローゲンス

 

イギリス:ロンドン

 

メキシコ:メキシコシティ

 

ロケ地:

フランス:パリ

 


■簡単なあらすじ

 

弁護士として活躍するリタは、メキシコの妻殺害事件の弁護を担当していたが、予定調和の出来レースに辟易していた

同僚のベルリンガーは能力不足なのにしゃしゃり出るタイプで、リタはそんな環境にもうんざりしていた

裁判自体はシナリオ通りに勝利するものの、リタは祝勝会を抜け出して、トイレで休憩をしていた

 

だが、そんな彼女の元に一本の電話が入った

名乗らぬ男からの電話で、この裁判の立役者がリタであると見抜いていた

男は依頼があると言い、その内容を聞くことは承諾することだと続けた

 

その後、指定の場所に向かうと、リタはいきなり袋を被せられて拉致されてしまう

車に押し込まれたリタは、そのまま見知らぬ場所へと連れて行かれた

そこには、麻薬カルテルのマニタスがいて、リタは彼の依頼内容を聞くことに決めた

 

それは、女性になりたいという理解不能なもので、依頼する先が間違っているのではないかと思う

だが、マニタスはリタこそが適任であると考え、美容外科医の選定から、家族を逃す場所などを手配させた

 

それから4年後、リタはロンドンの高級レストランにて、とある会合に呼ばれていた

一つ隣の席にはリタを意識する女性がいて、彼女は同じメキシコの女だった

話が弾む中、リタはある違和感を覚える

その予感は的中し、彼女は口封じのためにマニタスが自分を追ってきたのだと思い始めていた

 

テーマ:本当の人生

裏テーマ:全てを欲しがる罪

 


■ひとこと感想

 

アカデミー賞にノミネートされ、話題となった本作は、予告編からもわかるように、マフィアのボスが性転換をするというぶっ飛んだ内容になっていました

しかも、この内容でミュージカル演出をするという作品になっていて、どう捉えたら良いのか悩むものとなっていました

 

個人的には、普通にスリラー映画として作った方が良いと思った派ですが、楽曲のクオリティは高いので、それをどう生かすのかは難しいと思います

代表曲となる「Mi Comino」はエミリアでもリタでもないキャラクターの歌う曲というのも意外でしたね

 

映画は、過去の人生を完全に消した人間が、過去の自分をはじめとした悪行の落とし前をつけるというもので、この展開にはちょっとびっくりしてしまいました

それをカルテル時代にはできなかったのかと思ってしまいがちですが、そもそもカルテルのトップにどうやってなったのかがわからないので、エミリアの苦悩の半分も理解できませんでした

 

好きでそういう人間になったわけではないようですが、かと言って、誰かにその地位に押し上げられた理由というのも描かれません

エミリアの苦悩にリアルを持たせることが重要だと思うのですが、そこだけは意味不明なまま終わってしまったように思えました

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作におけるネタバレといえば、性転換をした後に何をするのか、というところだと思います

そこでまさかの子どもたちと会いたいという無茶な展開になり、立場を忘れて溺愛するという流れになっていました

妻にバレなくても、子どもにはバレるんと違うかなあと思っていましたが、その前に急展開が待ち構えていました

 

妻に内緒にしていたことで、子どもを奪い合うという展開になり、しかも妻と愛人が暴走するというメロドラマのような内容になっていましたね

ああ、ここで自分のことをバラすんだなあと思っていたらその通りで、さらにぶっ飛んだ結末が待っていました

当初はスリラー、中盤は社会風刺だったのに、最後はメロドラマというジャンルチェンジが起こる作品で、この映画は何だったんだろうなあと思ってしまいました

 

銃弾を受けて、死にかけた時に告白するというのが王道展開で、それによる後悔に苛まれる妻というのもありきたりかもしれません

本作のエンディングは奇抜といえば奇抜なのですが、それで良いの?という感情が残りましたね

感情の持って行き場のない作品で、特に後半は距離感を感じる内容になっていたように思えました

 


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■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/101586/review/04930594/

 

公式HP:

https://gaga.ne.jp/emiliaperez/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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