■宝島
Contents
■オススメ度
戦後の沖縄を体感したい人(★★★)
■公式予告編
鑑賞日:2025.9.19(イオンシネマ久御山)
■映画情報
情報:2025年、日本、191分、PG12
ジャンル:戦後沖縄の米軍占領時代を描いたヒューマンドラマ
監督:大友啓史
脚本:高田亮&大友啓史&大浦光太
原作:真藤順丈『宝島(講談社)』
|
キャスト:
妻夫木聡(グスク:オンを探すために刑事になった地元民)
永山瑛太(オン:「戦果アギヤー」のリーダー、コザの英雄、ヤマコの恋人)
窪田正孝(レイ:オンの弟、ヤクザ、グスクの幼馴染)
広瀬すず(ヤマコ:小学校教師、グスクの幼馴染、オンの恋人)
瀧内公美(チバナ:「Aサインバー」の女給、ヤマコのバイト先)
木幡竜(ダニー岸:CIA要員)
奥野瑛太(謝花ジョー:「蜜貿易団クブラ」のリーダー)
村田秀亮(辺土名:コザ派のヤクザ)
ピエール瀧(喜舎場朝信:レイの親分)
尚玄(タイラ:ナハ派の民族運動家)
栄莉弥(ウタ:レイを慕う孤児)
(幼少期:光路)
(幼少期(回想):濱田碧生)
比嘉奈菜子(ウタの母)
Tomi Matsuno(ウタの父、写真)
デリック・ドーバー(アーヴィン・マーシャル:米軍高官)
中村蒼(小松:アーヴィンの通訳)
塚本晋也(徳尚:グスクの相棒、刑事)
謝花弘規(刑事)
マエショー(刑事)
小橋川健(鑑識)
ケイ・ボーデン(アギヤーの案内人)
平園亮(アギヤーのメンバー)
長谷部光祐(アギヤーのメンバー)
諸喜田智也(アギヤーのメンバー)
ワンパンの仲松(アギヤーのメンバー)
南條裕貴(アギヤーのメンバー)
興島瑠晟(アギヤーのメンバー)
舘野将平(アギヤーのメンバー)
大道(アギヤーのメンバー)
田中亮(タイラの手下)
富永研司(ダニーの手下)
橋渡竜馬(ダニーの手下)
金城理恵(女給)
安慶名みりか(アメリカ人に絡まれる女給)
新城カメー(ヤマコのおばあ)
きゃんひとみ(照喜名:ユタのおばあ)
前田亜季(サチコ:グスクの妻)
岩本樹起(リュウ:グスクの息子)
宮島とみえ(サチコの母)
ジョンカビラ(ラジオの声)
ホリベン(悪石島のおじい)
里々花(悪石島の娘)
三佳敦洋(宗賢:?)
Radek Hecl(エドモンド・B・ウェスリー:女給を拐おうとするアメリカ人)
Sharel K Venyu(サミュエル・ヴァン・ホール:バーの訳知りのアメリカ人)
山本桂次(ヨギ:?)
上山就暉(吉嶺セイジ:ウタの少年時代の友だち)
岩橋道子(軍雇用の女)
神田青(金門クラブのメンバー)
吉岡睦雄(金門クラブのメンバー)
斎藤大貴(金門クラブのメンバー)
ナツコ(露天の女)
宮城恵子(畑仕事の女)
宮島眞光(畑仕事の男)
照屋りこ(照屋サキ:米兵に殺される少女)
■映画の舞台
沖縄県:コザ
ロケ地:
沖縄県:糸満市
北名城ビーチ
https://maps.app.goo.gl/fxGbNbiUmquqK9eV8?g_st=ic
沖縄県:島尻郡
ぐしちゃん浜
https://maps.app.goo.gl/MpQvswbJMRyZW7hi9?g_st=ic
沖縄県:名護市
辺野古アップルタウン(セット)
https://maps.app.goo.gl/vDVYr8EAWXyRKTmEA?g_st=ic
和歌山県:西牟婁郡白浜町
南紀白浜空港
https://maps.app.goo.gl/Yp8ZVvR8NPqxcnov7?g_st=ic
■簡単なあらすじ
1952年沖縄では、ポツダム宣言受諾を受けて、アメリカの占領下に入っていた
そこで「戦果アギヤー」として活動していたオン、レイ、グスクは、米軍嘉手納基地に侵入しては、倉庫から物品を盗んでいた
彼らはその物資を島民に分け与え、英雄視されていた
だが、ある日の活動を境にリーダーのオンは行方不明になり、義賊団の活動にも終止符が打たれてしまった
それから10年が経ち、レイは刑務所で知り合ったヤクザの門下となり、グスクはオンを探すために刑事となった
オンの恋人ヤマコは学校の教師になり、オンのいない日々は当たり前になってしまう
グスクはオンを探すために、米軍と距離を縮め、通訳の小松を通じて行動範囲を拡げていく
だが、その動きはCIAに看過されていて、行き過ぎた行動は彼らの網に掛かってしまった
当時の沖縄では米兵が事件を起こしても罪に問われず、レイプの犠牲になる女性もたくさんいた
1958年、照屋サキという女性が死体で見つかっても、犯人は結局無罪になっていた
県民のフラストレーションは日々高まり、さらに戦果アギヤーの残党が何かを起こそうとしているとしてマークされていた
さらに、洞窟にて大量の白骨が見つかり、グスクは相棒の徳尚と共に捜査を開始し、ある容疑者を見つけた
だが、確保した矢先にMPに犯人を奪われてしまうのである
テーマ:沖縄の抑圧
裏テーマ:陰謀論と真実
■ひとこと感想
戦後の沖縄の米軍占領時代を描いていて、そこで起こる理不尽な出来事が突きつけられていきます
史実を知っていると理解も早いと思いますが、公式パンフレットにて、ある程度の時系列を読むことができると思います
1952年~1970年のコザの暴動騒ぎまでを描いていて、そこに至るまでの沖縄を事細かに描写していました
米兵によるレイプ、事故の隠蔽から、戦闘機が小学校に落ちるという事故まであって、それでも何もできない県民たちが描かれていきます
そんな中で、レイとグスクは独自の方法でオンへと辿り着こうとしていましたが、探し出してどうするのかという目的は真逆だったように思います
沖縄を統治するアメリカも平和な状態を維持しようとしてましたが、そこにCIAが不穏な動きを察知して動いていたことがわかります
グスクはそれらとの距離を取ろうと考えていましたが、取り込まれない程度に深入りせざるを得なかったと言えます
映画は3時間を超えてくるので、さすがにハードルが高すぎると思います
内容がさらっとしたものではないために、ずっと重い時間が積み重なっていきます
なので、体も大変ですが、精神的にもかなり疲労が溜まる内容でしたね
終戦後の占領時代もさることながら、そこからベトナム戦争が勃発して、沖縄が最前線になっているという現実もありました
過去の話のようでいて、今につながっていることがたくさんありました
避けては通れない歴史ではあり、どれだけのものが今と関わりがあるのかを知るには必要な情報のように思えました
↓ここからネタバレ↓
ネタバレしたくない人は読むのをやめてね
■ネタバレ感想
とにかく長すぎるという印象で、不要なエピソードはないと思いますが、坐骨神経痛が極まっている状態で劇場鑑賞は無謀でしたね
戦後80年にこの映画が作られる意味はあるし、戦争を知らなくても戦後を知ることはできます
今もなお続いている基地問題、それに付随する諸問題に対して、もっと強く向かうだけの胆力というものが必要なのだと思います
基地問題と諸問題を分けて考えることは難しいと思いますが、米軍としても戦略的拠点として場所を借りるならば、そこで問題を起こすことの意味と向き合わなければならないでしょう
映画は、この内容でよくアメリカが協力したなあという内容で、今も続いている沖縄の問題というものの発端を描いていると言えます
戦争に負けたからではなく、「こんなことを続けるのなら、それはもう人間ではない」というセリフに凝縮されているように思えます
問題に真摯に向き合わない両国は、そのどちらもが当事者であり、そこで起こることに対して、人道的に対処しなければならないでしょう
過去の歴史を描いているように見えても、これは現在進行形のことであり、それを忘れてはならないのだと思います
方言が飛び交いまくるので何を言っているのかわからない部分もありましたが、そこは空気感で伝わるものがありましたね
オンの真実をどう捉えるかは様々ですが、米軍の犠牲になったとも言えないもどかしさもありますね
結局は、ウタを守るために苦役に従っていたのですが、その顛末は日本人が起こしたものとも言えるのでしょう
それを強いていたのも国の政策の一環であり、それがいつまで続いて、沖縄の人に笑顔が戻るのかは、いまだにわからないと言えます
それを考えると、両国はいまだに人に戻れていないのかもしれません
■コザ暴動に至るまで
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■日米同盟の行き着く未来
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■120分で人生を少しだけ良くするヒント
ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください
■関連リンク
映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)
https://eiga.com/movie/101792/review/05585475/
公式HP:
https://www.takarajima-movie.jp/