■恋に至る病


■オススメ度

 

現代の若者世代の理解不能な価値観に晒されたい人(★★★)

山田杏奈を愛でたい人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.10.25(イオンシネマ久御山)


■映画情報

 

情報:2025年、日本、109分、PG12

ジャンル:ある支配構造を恋愛に導入したサイコスリラー

 

監督:廣木隆一

脚本:加藤正人&加藤結以子

原作:斜線堂有紀『恋に至る病』

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キャスト:

長尾謙杜(宮嶺望:内気な転校生)

山田杏奈(寄河景:クラスの人気者)

 

醍醐虎汰朗(根津原あきら:景のことが好きなクラスメイト)

中川翼(木村民雄:根津原の友人)

真弓孟之(井出翔太:根津原の友人)

 

上原あまね(緒野江美:景の友人)

小林桃子(氷山麻那:景の友人)

井本彩花(大関華:クラスメイト)

 

中井友望(善名美玖利:自殺しようとする先輩)

 

忍成修吾(宮嶺義彦:望の父)

河井青葉(宮嶺久美子:望の母)

 

前田敦子(入見遠子:事件を追う刑事)

金井良信(刑事)

 

下総源太郎(景の父)

星ようこ(景の母)

 

土屋直子(美玖利の母)

 

古谷佳也(三住剛之:望たちの担任)

金野美穂(田山里菜:課外学習、ボランティアの引率の先生)

 

三島夕雨(?)

蜷川みほ(?)

 

長尾拓磨(サイト「ブルーモルファ」の管理者)

 

椿弓里奈(レポーター)

吉原由香里(人権集会のゲスト)

 

【クラスメイト】

秋元悠夏

稲垣杏

土野由貴

大塚萌香

大野誠佑果

樫又龍之介

河野佑哉

近藤璃乙

櫻井りんか

新堂咲也

涼井菜生

高玉こころ

出塚りき

東枡聖也

徳丸大輝

中村真陽

成田紗良

日山和子

真弓

山口弥希

山本かりん

寄川歌太

蛯谷凜

城山凛夏

 

演者不明(迷子の女の子)

 


■映画の舞台

 

神奈川県:某所

塔の森高等学校

 

ロケ地:

埼玉県:三郷市

三郷工業技術高等学校

https://maps.app.goo.gl/JTnp8uDfB5tE4KCu5?g_st=ic

 

千葉県:松戸市

光英VERITAS高等学校

https://maps.app.goo.gl/qdofbNpZYJALNzzv6?g_st=ic

 

神奈川県:横須賀市

BEACH PARK LIVING

https://maps.app.goo.gl/uHMCgSHxJoUQ5Ldy8?g_st=ic

 

コーヒーとワイルドのお店 レストア観音﨑店

https://maps.app.goo.gl/x9dyh1TiCntC1GUA6?g_st=ic

 

神奈川県:横浜市

横浜・八景島シーパラダイス

https://maps.app.goo.gl/5h7PZuGnzaiTvzU76?g_st=ic


■簡単なあらすじ

 

幼い頃から転校ばかりを繰り返している高校生の望は、今度は横浜にある塔の森高校に通うことになった

向かいには同じぐらいの年頃の女の子が住んでいたが、彼女の挨拶を望は無視していた

そんな彼女は望と同じクラスの景で、クラス内でも絶大な人気を誇っていた

彼女は自己紹介に戸惑う望に助け舟を出し、そこから距離を縮めていくことになるのだが、その距離感は男子生徒の怒りを買ってしまう

 

望は根津原を筆頭とするグループのいじめの対象になり、それはSNSにアップされてしまう

景はそれを見かねて根津原たちに注意をするものの、逆にいじめの対象となってしまった

彼らの行動に危機感を感じた景は、友人たちのその話を持ちかけるものの、それ以上のことはできそうになかった

 

だが数日後、根津原は校舎の屋上から飛び降り自殺をし、望はある疑念を持つことになった

それとなく景に聞いてみるものの、彼女はそれを否定しない

望は自分のために動いてくれたことを重んじて、景が危なくなったら身代わりになると彼女に伝えるのである

 

テーマ:心理作用と因果応報

裏テーマ:死にたい若者の制御

 


■ひとこと感想

 

ジャンルがよくわからない内容で、予告編だとクラスメイトの不審死が続くのでスリラーなのかなと思っていました

それでも、導入はラブコメのような感じになっていて、展開が読みづらい内容になっていました

最初の不審死までに時間が掛かるので、ミステリーとしても初動がどうなのかな、と思っていました

 

基本的にはラブコメで、自分を好きになるように仕向けたりするのですが、相手を恋愛脳の中でいかにコントロールするのかという内容になっていました

観ているとあざとさがわかるのですが、ある程度の年齢と経験値があれば「騙されてるぞ」というのはよくわかる演出になっていました

刑事が望にイラついていましたが、「うーん、もう」という感じを出すだけだとハマり役だったように思います

 

映画は、感情移入しようのないキャラがたくさん出てきますが、若者世代だと違うのかもしれません

理解できないことはないけれど、死にたがる若者の本質と言うのは読めないところがありますね

それよりも小さな成功体験と被支配欲というものが、問題の本質的な部分のようにも見えてしまいます

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作は、ラブコメがメインとなっていますが、実質的には若者のアイデンティティの揺らぎを描いていて、被支配的欲求を恋愛に持ち込むとどうなるのか、を描いていたように思います

劇中ではサイトの管理者が捕まっていますが、おそらく彼は首謀者ではないのでしょう

首謀者は景であり、若者を支配したいという欲望を持った人間を道具にしていただけで、自分自身に向かう矛先をいかにして交わすかという保険を掛けていたと言えます

それでも、最後はあっさりと先輩に刺されて死んでしまうように、死というものに対する感覚異常というものを持ち合わせていたと思います

 

この景のあっさりと死んでしまうところが共感性を失っている部分であり、ここまで完璧に人を操れるのならば、生きるための対策というものを貫くように思えます

でも実際には、死に対する軽さと言うものは他の若者たちと同じで、それでも輪廻転生を信じているかどうかと言う部分だけは違うのだと感じました

操られる側は「今よりも良い人生がある」と信じて死ぬのですが、景にはそう言った感覚がなく、一度きりの命を誰にどのように刻むのか、と言うものを重視していたように思いました

 

景の根源的な欲求は、自分が愛した人を死んだ後にも支配することであり、それが永続であることを望んでいます

自分のために生きて死んだと思わせることで、望自身は自我を失ってしまいます

これこそが景の狙いであり、宝箱に消しゴムを忍ばせていたのは最後の仕上げだったと言えます

そう言った感情がありながら、恋人でいることを続けようと思わないところが現代的にも見え、それは男女間の感情は絶えず変化し、絶頂と呼べる瞬間はそれほど多くないと達観しているのかな、と感じました

 


■死よりも重きを置く自我

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■死にたがる理由について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103767/review/05739778/

 

公式HP:

https://koiniitaruyamai.asmik-ace.co.jp/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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