■ナイトコール


■オススメ度

 

巻き込まれ系スリラーに興味がある人(★★★)

 


■公式予告編

鑑賞日:2025.10.28(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:La nuit se traîne(長く感じられる夜)、英題:Night Call(夜の叫び声)

情報:2024年、ベルギー&フランス、90分、G

ジャンル:訳あり部屋の鍵を開けた鍵屋の長い夜を描いたスリラー映画

 

監督&脚本:ミヒール・ブランシャール

 

キャスト:

ジョナサン・フェルトレ/Jonathan Feltre(マディ・バラ/Mady Bala:鍵屋の青年)

ナターシャ・クリエフ/Natacha Krief(クレール/Claire:依頼人の女性)

 

ロマン・デュリス/Romain Duris(ヤニック/Yannick:金を奪われた冷酷なマフィア)

ジョナ・ブロケ/Jonas Bloquet(テオ/Theo:ヤニックの手下)

トマ・ミュスタン/Thomas Mustin(レミ/Remy:ヤニックの手下)

ナビル・マラット/Nabil Mallat(ウィル/Will:ヤニックの手下、グレッグとの連絡係)

マルコ・マース/Marco Maas(サム/Sam:ヤニックの金を預かっていた男)

 

サム・ルーウィック/Sam Louwyck(グレッグ/Greg:汚職刑事)

 

グレアム・ギット/Graham Guit(アベル/Abel:雑貨店の店主)

 

クレール・ボドソン/Claire Bodson(ジーナ/Gina:娼館のボス)

Lucile Vignolles(エレーヌ/Hélène:娼館の売春婦)

Laura Masci(エルサ/Elsa:娼館の売春婦)

 

Mailys Dumon(サラ・アケルマン/Sarah:マディの恋人)

 

Edson Anibal(ナイトクラブの若いデモ参加者)

Warda Rammach(ナイトクラブの若いデモ参加者)

Arnaud Kafuka(ナイトクラブの若いデモ参加者)

Toni d’Antonio(ナイトクラブの用心棒)

Valentin Wilbaux(ナイトクラブの用心棒)

La Morrigasme(ナイトクラブのポールダンサー)

 

Sophie Sénécaut(マディと一緒に捕まるデモ参加の女)

Martin Goossens(逮捕する警官)

Stéphane Pirard(逮捕する警官)

Guillaume Kerbusch(追跡する警官)

Juliette Fiévet(北駅の女性)

Franck Blanc(下着姿のおっさん)

Claude Semal(高級アパートの夫婦、依頼人)

Carole Trevoux(高級アパートの夫婦、依頼人)

Berktan Yurdover(ヤニックの手下の男)

Guillaume Deneumostier(ヤニックの手下の男)

Robin Knudsen(ヤニックの手下の男)

 

Cécile de Moor(ジャーナリスト)

 


■映画の舞台

 

ベルギー:ブリュッセル

 

ロケ地:

ベルギー:ブリュッセル

シント=ヤンス=モーレンベーク/Molenbeek-Saint-Jean

https://maps.app.goo.gl/iaxG7dvEkJcUuCLD9


■簡単なあらすじ

 

2020年、学生で鍵屋のアルバイトをしているマディはBlack Lives Matter運動で揺れるブリュッセルにて、クレールという女性からある部屋の解錠を依頼されていた

規定による身分証の提示、前金などの説明をするものの、クレールは部屋の中に財布を忘れたと言い、仕方なくマディは部屋の鍵を開けることになった

クレールはゴミを出すと言って部屋を出て、身分証は机の上に置いてあると告げる

仕方なく部屋に入ったマディだったが、そこに男が入ってきた

 

思わぬ展開にマディは驚愕し、男はサンドバックから金が盗まれたことに対して激高する

マディと掴み合いになり、マディはやむを得ず自分のドライバーで相手の首を刺してしまう

男はそれによって絶命し、さらに複数人の男が部屋へと入ってきてしまう

隙をついて逃げようとするものの、あえなく捕まってしまい、マフィアのボス・ヤニックのところに連れられてしまった

 

マディは金については知らないと言い、女の依頼で開けただけだという

ヤニックは女と金の捜索を手伝うようにマディを巻き込み、彼はやむを得ずにテオと一緒にジーナの娼館へと向かった

だがそこで、マディはヤニックと何者かの不穏な会話を聞いてしまうのである

 

テーマ:生存本能と機転

裏テーマ:背景を知ると沼にハマる

 


■ひとこと感想

 

ベルギーのブリュッセルを舞台として、BLM運動が背景にありました

映画ではさらっと説明されていますが、いわゆるアメリカで起きた黒人差別(白人警官が黒人住民を殺害した事件)が起点となっていました

ブリュッセルでも同じような境遇の黒人がいて、映画内ではサミー・ネバ(架空だと思われる)という黒人が殺されていました

ブリュッセルのデモはそれが原因になっていますが、そこには黒人だけではなく白人も抗議側に回っている様子が描かれていました

 

映画では、そんな暴動の最中にある女の依頼を受けた鍵屋を描いていて、あからさまに怪しい中でも「やむを得ず」という感じで解錠することになりました

本来ならば部屋に入ることはないのですが、女の言葉を信じて身分証を探すことになります

そこに部屋の主が戻ってきてしまい、話し合いをする間もなく攻撃されるという事態に陥っていました

 

マディが襲われる背景にはBLM運動の発端となったブリュッセル内の黒人差別があり、その中の事件にヤニックたちが関わっていたことが示唆されています

彼らが血眼になって探しているお金はおろさく示談金か裁判費用あたりだと思いますが、そのあたりは察してねという感じになっていました

ブリュッセルのどの事件がモデルになっているかはわかりませんが、おそらくは2020年に起きたものだと考えられます

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作におけるネタバレは結構早い段階でわかっていて、それがマディの危険度をさらにアップさせていました

スリラー映画のお手本のような展開で、次々とピンチが訪れるものの、ヤバさは早めに提示しているのですね

さらに解決策もわかっているものの、それをどのようにヤニックに信じさせるのかという難題がありました

 

黒幕であるテオがなぜヤニックを裏切ったのかはわかりませんが、ヤニックを失脚させつつ遠くへ逃げるなら今しかないという感じなのだと思います

そこでサムの部屋のサンドバックに金を隠していることを知ったテオが妹(当初はクレール、本名はジュリー)に鍵屋に部屋を開けさせるのですが、薄氷を踏むような計画になっていましたね

 

マディは規定から逸れて鍵を開けてしまったので、いわゆる過失となっています

ステップを怠ったことでピンチになりますが、生きるための抵抗がさらに事態を悪化させるのはデフォルトのようになっていました

ヤニックが目的遂行を第一義にしていて、そのために話し合いができたのはラッキーだったですね

あのお金の目的が別の理由だったら、あっさりと殺されていたのかな、と思いました

 


■「Black Lives Matther」について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■BLM運動を背景にした理由

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/104453/review/05755137/

 

公式HP:

https://cinema.starcat.co.jp/nightcall/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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