■その花は夜に咲く


■オススメ度

 

ベトナムののLGBTQ+映画に興味のある人(★★★)

 


■公式予告編

 

鑑賞日:2025.3.25(アップリンク京都)


■映画情報

 

原題:Skin of Youth(若き肌)

情報:2025年、ベトナム&シンガポール&日本、121分、R15+

ジャンル:望まぬ性のために手術を望む若者カップルを描いたヒューマンドラマ

 

監督&脚本:アッシュ・メイフェア

 

キャスト:

チャン・クアン/Trần Quân(サン:ナイトクラブのシンガー)

ボー・ディエン・ザー・フイ/Võ Điền Gia Huy(クエン・ゴック・ナム:サンの恋人、ボクサー)

 

NSUT Phi Điều (ナムの祖母、露天商)

ファン・ティ・キム・ガン/Phạm Thị Kim Ngân(ミミ:売春婦)

Elea&Yễn Thứ(ミミの子ども)

 

井上肇(ミスター・ヴーン:街のフィクサー)

Cindy Thái Tài (マダム・ヌオン/Madame Nuong:クラブのオーナー?)

Yoshida Kayo( マダム・ユアン/Madame Yuan:ミスター・ヴーンの知り合い、シンガポールの裏社会の女)

 

Lê Công Hoàng(夢に出てくる金髪の女)

Nguyễn Quốc Thịnh(ミン氏/Mr. Minh:学校の先生?)

Rujirumpai Mongkol (タイの看護師)

Phan Đăng Di (タイの医師)

Trần Thị Bích Ngọc(小児科医)

NSND Nguyễn Hải (検察官)

Hoàng Trần Minh Đức (ナムの弁護士)

Nguyễn Trần Tự Do(ダン・トー・ニャン/峠の強盗兄弟の兄)

Lê Hoài Tú(峠の強盗兄弟の弟)

 

Hoàng Chỉ(強盗の父)

Đăng Chiêu(強盗の母)

Đặng Phúc(裁判官)

Đỗ Phú Quý(囚人)

Ba Võ(陪審員)

Nguyễn Nhuận(陪審員)

Nguyễn Rạng Đông(地下格闘技のMC)

Nguyễn Thị Loan(ゴールドショップのオーナー)

 

Phương Uyên(フランス語の通訳)

Minh Anh(タイ語の通訳)

Bình Roś(ナムのボクシングのコーチ)

Đỗ Trúc Ly(露天の店主)

Đặng Phi Long(露天の酔っぱらい)

Nguyễn Tấn Thái(露天の酔っぱらい)

Nguyễn Tấn lợi(露天の酔っぱらい)

Nguyễn Lê Ngọc Bích(露天のよっぱらい)

Gia Bảo(廊下の子ども)

Nguyễn Vinh Sơn(バス停の護衛)

 

Thành Phát(クラブの給仕人)

Ngọc Linh (クラブの給仕人)

Tây Hà(クラブのダンサー)

Bolo(クラブのダンサー)

Trúc Anh(クラブのダンサー)

Hương Hoà(クラブのダンサー)

Cô HI(クラブのダンサー)

Gia Huy(クラブのダンサー)

 

Sơn Thành Đạt(峠の強盗)

Hà Đức Thiên An(峠の強盗)

Ngô Trung Hiếu(峠の強盗)

 

Kim Long(警官)

Phan Tú(警官)

Thành Hiệp(警官)

 

Dương Thanh Tâm(ボクサー)

Duy Nhất(ボクサー)

Ngô Nguyễn Đình Nam(ボクサー)

Nguyễn Khánh Tâm(ボクサー)

Trần Nam Huynh(ボクサー)

 

Nguyễn K’OII(ボクシングジムのナムの生徒)

Bào Duy(ボクシングジムのナムの生徒)

Trọng Lễ(ボクシングジムのナムの生徒)

Thanh Tú(ボクシングジムのナムの生徒)

Hoàng Nam(ボクシングジムのナムの生徒)

Gia Phúc(ボクシングジムのナムの生徒)

Lê Công Vinh(ボクシングジムのナムの生徒)

Nguyễn Phú(ボクシングジムのナムの生徒)

Huỳnh Bảo Duy(ボクシングジムのナムの生徒)

 

Lam Trường(ミンの生徒)

Tiến Đạt(ミンの生徒)

Minh Tâm(ミンの生徒)

Minh Phát(ミンの生徒)

 

Hồng Sơn(護衛)

Đăng Trần(護衛)

Quang Liêm(護衛)

Huỳnh Minh Ngọc(護衛)

Trung Trực(護衛)

Tôm Phan(護衛)

 

Sunny Pang(地下格闘技上のファイター)

Toh Chee Ho(地下格闘技上のファイター)

Koh Ming Keong(地下格闘技上のファイター)

Jaymeson Olivero Junior(地下格闘技上のファイター)

Rico Setiabudi Skandar(地下格闘技上のファイター)

Bin Abdol Shukor(地下格闘技上のファイター)

Rifaah Ridzuwanulhakim(地下格闘技上のファイター)

 

Công Hồng(パーティのゲスト)

Nam Lê(パーティのゲスト)

Út Lê(パーティのゲスト)

Sơn Tràn(パーティのゲスト)

Duy Nhuận(パーティのゲスト)

Văn Hoa(パーティのゲスト)

Yến Thanh(パーティのゲスト)

Nhật Trường(パーティのゲスト)

Phạm Khánh(パーティのゲスト)

Hoàng Andy(パーティのゲスト)

 

Phạm Thịnh(看守)

Nguyễn Hồ Hải Thượng(看守)

Kiến Hưng(看守)

Nguyễn Hữu Đức(看守)

 

NSƯT Nguyễn Thị Ngọc Khanh(軽歌劇の座長)

Tiết Ứng Luông(軽歌劇の出演者)

Khánh Minh(軽歌劇の出演者)

Thần Nơ(軽歌劇の出演者)

Phương Loan(軽歌劇の出演者)

Phân Lê Huê(軽歌劇の出演者)

Mỹ Hậu(軽歌劇の出演者)

Tần Hơn(軽歌劇の出演者)

Tuấn Hùng(軽歌劇の出演者)

Đậu Nhứt Hồ(軽歌劇の出演者)

Quốc Bửu(軽歌劇の出演者)

 

Lê Văn Tâm(追加出演者)

Nguyễn Hữu Thạnh(追加出演者)

Trần Thế Dương(追加出演者)

Nguyễn Văn Hoà(追加出演者)

 

Nguyễn Thành Nguyên(リュート演奏者)

Lê Thế Quan(クロックス演奏者)

Nguyễn Thành Nhân(パーカッション演奏者)

Lê Văn Tân(琴と百合笛の演奏者)

 

Đoàn Nguyễn Hữu Khang(軽歌劇のコスチュームデザイナー)

Đoàn Văn Minh(軽歌劇の舞台デザイナー)

Nguyễn Mộng Long(軽歌劇の舞台デザイナー)

Thiên Quang Bảo(軽歌劇の舞台デザイナー)

 


■映画の舞台

 

1998年、

ベトナム:サイゴン

 

ロケ地:

ベトナム:サイゴン

 


■簡単なあらすじ

 

1998年のベトナム・サイゴンには、望まれぬ性で生まれたサンと、彼女の恋人ナムが仲睦まじく過ごしていた

サンはお金を貯めて性転換手術を受けることを夢見ていたが、ナムの収入だけでは夢のまた夢の話だった

ナムはボクサーとして精進しているが、それでもファイトマネーは増えてこなかった

 

ある日のこと、サンはナイトクラブに出入りする富裕層の男を目にした

彼は街のフィクサーと呼ばれているヴーン氏で、サンは愛人になることを受け入れて、手術代を稼ごうと考えていた

ナムはその期間ならと渋々従うものの、やがて二人の距離は遠ざかってしまう

 

サンは最後の夜としてヴーンと過ごすことになったが、その夜彼女は暴行を受けてしまい、それが原因で自傷行為に走ってしまう

見かねたナムは地下格闘技の門を叩き、ヴーンを通じて、そこに出してもらうことになった

ようやくお金が貯まり、タイに向かったサンだったが、自傷行為の跡が見つかったことで、精神科医からの紹介状がないとダメだと言われてしまうのである

 

テーマ:愛のためにできること

裏テーマ:鬱屈の暴走の果て

 


■ひとこと感想

 

ベトナムの映画というだけでも珍しいのですが、さらにトランスジェンダー&同性愛と、いろんな要素が盛り込まれていました

手術をして、女性になりたいサンの焦りは、やがて様々な影響を及ぼしていきました

少しでも早くと思うばかりに金持ちに服従する道を選びますが、恋人のナムが快く思うはずもありません

 

そんなすれ違いを描いていく作品になっていて、1998年頃のベトナムの空気感が何となく味わえる映画になっていました

この時代のLGBTQ+がどのように扱われていたのかはわかりませんが、悪魔狩りみたいなことにはなっていないように思えました

それでも、ある程度の偏見はありますが、それ以上にナムの素行の悪さの方が軋轢を生んでいたように思います

 

映画は、サンとナムの距離感が変わってしまい、そこで売春婦のミミと関係を持つところから動き出していきます

予想通りの結果ではありますが、この隙間にうまく入り込んでいく中で、ミミはサンへの同情というものを募らせていきました

三人仲良く海へ遊びにいくシーンからの急展開は強烈ですが、映画はさらに深淵を突くという展開になっていきましたね

 


↓ここからネタバレ↓

ネタバレしたくない人は読むのをやめてね


ネタバレ感想

 

本作のネタバレと言えば、後半における事件とその判決でしょうか

愛ゆえにできた行動とも言えますが、サンが最後に何を祈り、何をしたのかは解釈に委ねる、という感じに描かれていました

水面に浮く花房の意味とは何か、また花房は沈むことなく溶けていくのですが、ある種の「その世界で生きていくこと」の覚悟ができたようにも見えます

それでも、投身を図ったのではないか、という見解は否めないように思います

 

サンとナムは生きる世界を違えることになりますが、サン自身がそれでヴーンに対して裏切り行為をするとは思えないのですね

ヴーンは彼女をカナリアと称するように、カゴの中に入れて大事にしたいという考えを持っていました

それでも、自分の元を離れるという意思表明をすると羽を引きちぎるような行為に及んでいきます

この辺りが裏社会っぽい感じになっていて、サンのトラウマの原因にもなっていました

 

ナムと生きるために手術を考えていたのだと思いますが、彼がミミと生活をしていくということは、サン自身の目的を消してしまうことのように思えます

お金に困らない生活を手に入れてもどこか空虚のままで、それを満たすものはドラッグでもなかったりします

本来ならば、母親としての本能の目覚め、一緒になってミミの子どもを育てる道が良い方向性のように思います

でも、彼女自身は性転換手術をしても子どもを産めるわけではないので、子どもが成長するに従って、孤独感というものが増幅してしまうのではないかと感じました

 


■ベトナムのLGBTQ+事情

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■ラストの解釈について

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■120分で人生を少しだけ良くするヒント

ただいま、鋭意考察中にて、今しばらくお待ちください

 


■関連リンク

映画レビューリンク(投稿したレビュー:ネタバレあり)

https://eiga.com/movie/103138/review/04918930/

 

公式HP:

https://www.bitters.co.jp/yorunisaku/

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投稿者 Hiroshi_Takata

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